Q1.0住宅 宇都宮昭和の家の日射遮蔽方法
Q1.0住宅 宇都宮昭和の家も、南面の窓は、1.2階共に、全て窓の外側で日射遮蔽して、より確実に少ないエネルギーで冷房が効くようにしている。
ちなみに、このお宅の冷房は、家全体がワンルームに近いということもあり、ロフトに付けた2.2kwの一番小さなエアコン1台のみ。それで家全体の30坪(吹抜け・ロフト含む)を冷房する。
全ての窓の内側には、ハニカムサーモスクリーンを付けてあるので、降ろすことで、より日射遮蔽ができる。
今日のブログは、Q1.0住宅 宇都宮昭和の家の日射遮蔽の方法について書きます。1.2階それぞれの窓の日射遮蔽状況を見てみよう。
目次
1階は、庇の軒天部を凹ませて外付けロールスクリーンを仕込んで日射遮蔽。通称「吉田庇(よしだびさし)」w
1階は庇の軒天部を凹ませて外付けロールスクリーンを仕込んで、外観からはロールスクリーンを見えないようにした。スッキリとした外観になったと思う。
庇の出は外壁から約600mm。幅は約3800mm
庇が付くことで、陰影が出来て、単調でなく掘りの深い外観となる。外観からはロールスクリーンが見えないのが良い。外装建材の数と色数が少ないほうが、外観はシンプルに見えるのだ。
ロールスクリーンを仕込んだ庇の造り方は、私のオリジナル。通称「吉田庇(よしだびさし)」である。もちろん特許申請するつもりだw。大工が下地を造り、板金職人が屋根を葺いて、軒天を塗装職人が塗装して、私が外付スクリーンを天井付けした。
人が載っても良いように頑丈に造ってある。
この庇の設計及び施工上の注意点は、キチンと図面を描くこと。FIX窓と引違窓等、窓の種類により外部形状が違うので、庇の高さを窓からいくつ上げるかで、サッシ上の軒天井との取り合いのシールの幅が太くなったり、細すぎたりするので注意が必要だ。
2階の吹抜け窓は、電動外付ブラインドで日射遮蔽
2階はドイツ生まれの電動外付ブラインド「ヴァレーマ/オスモ&エーデル社」で、日射遮蔽している。
この外付電動ブラインドは冬も活躍するので、上記したヴァレーマのwebの「冬の使い方」を見て欲しい。
電動外付けブラインドを採用した理由は、南窓が吹抜けに面しており、窓の室内側に床が無いので、窓に近づけないからである。床のある部分の1枚の窓のみ縦すべり出しで、開閉できる窓としているが、吹抜け部は窓を開けられないので、他は全てFIX窓(はめごろし窓)である。
結果として、室内側から電動で開閉する電動外付ブラインドで、日射遮蔽するしかなかったのだ。この外付電動ブラインドは、リモコンで開閉する。羽根の角度も変えられるので、視線の制御ができる。
2階吹抜け窓の日射遮蔽方法は2択となる
高断熱住宅の場合、南側に吹抜けを造り、家全体をワンルームのようにしたプランが多いと思うが、そうなると、2階吹抜け窓の日射遮蔽方法は主に2択となる。
1つがこの住宅のように、電動外付ブラインドで、もう1つが、南面にベランダを造って、ベランダに出て、外付ロールスクリーンを降ろす方法である。
ベランダを造る場合の防水方法は、いまだにFRP防水が多いと思うが、10~15年程度で
防水のやり替えになるので、ベランダを造るなら、私はまだ採用したことは無いが、メンテナンス回数が減らせる板金防水だろう。
ベランダの主な機能は、①日射遮蔽②洗濯物干し③布団干しであるが、個人的には、ベランダは造らずに電動外付ブラインドで日射遮蔽して、洗濯物はウッドデッキというのが好みである。ウッドデッキを造ることで、内と外が繋がって、小さな家も少しだけ広く感じるからだ。
電動外付ブラインドの施工上の注意点は、付加断熱材の外側部分に下地を入れておかないと取り付けられなくなること。特に窓上は、ブラインドボックスが付くので下地も高くなる。取付は電気配線があるので電気屋さんに依頼している。というか、この日ばかりは、一緒に施工している。
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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