床上浸水で泥にまみれたショールームの床を、植物性フローリング用洗剤で掃除してみた
去年の12/18と22。一昨年の台風19号による床上浸水で、泥にまみれたショールームの床を植物性フローリング用洗剤で掃除して、再塗装しました。掃除と塗装風景をブログにします。
泥水に数時間浸かっていたフローリングは、台風翌日にホースで水をかけてデッキブラシとモップで水拭きしたものの、台風から1年以上経過しても、床上浸水前と比べると全体的に黒っぽくなっていました。
今回、植物性フローリング用洗剤「オスモウオッシュアンドケアー」を使って水拭きしたら、以前よりも綺麗になりました。
初めて植物性フローリング用洗剤を使いましたが、簡単にかなり汚れが落ちることが分かり、日ごろの無垢フローリングの掃除に使えると思いました。特に当社の施主にはお知らせしたいと思い、ブログを書きます。
自宅のフローリングが無垢材で、かつ新築時やリフォーム時に浸透性オイルで塗装した方の、フローリング掃除の参考になれば幸いです。
目次
フローリング用洗剤で掃除し、再塗装した経緯
去年11月に、自然塗料メーカーであるオスモ&エーデル主催の「無垢フローリングお掃除オンラインセミナー」に参加して、浸透性塗料が塗られた無垢フローリングの掃除方法を教えてもらいました。
その時のブログはこちら。
ちなみに掃除の仕方はとても簡単で、液体を水に溶いて雑巾を絞って拭くだけでした。
WEBセミナー参加後、オスモ社員のHさんが当社ショールームを訪ねて来られました。床上浸水して全体的に黒っぽくなってしまったフローリングを見てもらったところ。「植物性フローリング用洗剤で掃除すれば、今よりも綺麗になるので、一緒に掃除して再塗装しませんか?」と提案を受けました。 フローリングの黒ずみが今よりも少しでも取れればということで、Hさんから指定された植物性フローリング用洗剤と塗料を買って掃除して再塗装しました。
今までは「無垢材専用クリーナー」をおススメしていませんでした
当社は新築及びリフォームで、フローリング・窓枠・ドア枠等を無垢の木材で造り、浸透性オイルで仕上げているのですが、今までは「植物性フローリング用洗剤によるお掃除」をおススメしていませんでした。
おススメしていなかった理由は、自分が使ったことがなかったから。今までは植物性フローリング用洗剤を使わなくても、特に問題はなかったからです。今までの床の掃除は、掃除機をかけることのみ。たまに水やジュース等をこぼしてしまった場合は、硬くしぼった雑巾で葺く程度でした。
今回初めて、植物性フローリング用洗剤「オスモウオッシュアンドケアー」を使ったのですが、単なる水拭きよりも、よく汚れが落ちて、フローリングもしっとりするので、当社のOB施主にもおススメします。
初日は「オスモウオッシュアンドケアー」を使って無垢フローリングお掃除、その効果は?
初日の12/18は、朝9時から家具をどかして、お昼くらいまで、「オスモウオッシュアンドケアー」を使って水拭きしました。フローリングを掃除する広さはザックリ16畳くらい。
通常の汚れなら、キャップ1杯を1リットルの水で薄めますが、今回はキャップ3杯を1リットルのお湯に溶かし、濃い目で使いました。汚れが酷い場合は濃い目で使った方が良いとのことです。固く絞った雑巾で床全体を拭くと、かなり汚れが取れました。また、汚れが酷い部分は、台所用スポンジで擦ってから行いました。フローリング表面がしっとりしました。
容器の説明には、「植物性なのでフローリングに優しく、表面に潤いを与えてフローリングを保護します。繰り返しお使いになることによって効果が高まります。膜を作らないので繰り返し使ってもムラやマーキングが残りません。2度拭きが要りません。着色料・香料・溶剤を含まず生分解するので環境に優しい洗剤です」とあります。
フローリング用洗剤「オスモウオッシュアンドケアー」の成分と用途と使用量の目安
「オスモウオッシュアンドケアー」は、ドイツ製の植物性フローリング洗剤です。成分は、ヤシ油・界面活性剤(脂肪酸非イオン)・水の3種類で弱アルカリ性。
表記された用途は、オスモカラーで塗装されたフローリングとなっていますが、他社の透明オイルステインで塗装されたフローリングにも使えるとのことです。
使用量の目安は、水1リットルに対して、キャップ1杯。
水拭き後は、乾かないと再塗装できないので、初日は家具を戻して終了。
2日目、表面を削って再塗装
フローリングが乾いた12/22、またHさんに来てもらい、汚れが酷い部分の表面を、紙やすりと電動紙やすりで削ってから再塗装しました。
フローリングの表面を紙やすりで削るのは、プロでも難しい作業です。というのも深い傷や汚れは機械でも削りきれない上に、部分的に紙やすりをかけると日射や照明の灯りでおかしく見えてしまうことがあるからです。
また、紙やすりで出た粉を掃除するのは大変です。今回は掃除機をかけて、乾ぶきだけですが、粉が撤去しきれず、本当は再度水拭きが必要なくらいでした。そのような理由で、フローリング表面を削るのは、最小限として出来るだけ行わないほうが良いと感じました。
ちなみに、新築時やリフォーム時に、フローリング表面に塗膜が作ってあるウレタン塗装されたフローリングを使うのは辞めましょう。経年すると床のウレタン塗膜が劣化して剥がれて来ます。再塗装するにはウレタン塗膜を全て撤去してから行う必要があります。しかし前述したようにこれが難しい。綺麗に既存塗膜を落とすのは難しいので塗装も新品のようにはならない上に、家具を移動したり、埃が掛からないように養生するのも大変だからです。
新築時の無垢フローリングはオイル仕上げの1択です。そうすれば、塗膜を撤去する必要がないので、再塗装もオイル仕上げに出来ます。
床のオイルはクリア色が無難
Hさんにおススメされて、再塗装の塗料は、オスモフロアカラーナチュラルという白木仕上げにしました。少しフローリングが黒くなっているからという配慮で白木仕上げにしました。しかし、オイルに色が入ると「塗りむら」が目立つので、特に素人の方には、透明のクリア色が無難だと感じました。 床のオイルを塗った後は、塗装が乾くまで、最低でも1日程度は人が歩けません。
Hさんの協力もあり、床上浸水で泥にまみれた無垢フローリングは黒ずみが和らいで良い状態になりました。 掃除機掛けもスムーズになった気がします。
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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