2009-05-11
建材・住宅設備・便利グッズ
前川國男邸 最終回
通行禁止となっている。
残念。
理由は聞き忘れた。
想像するに、2階の床を支える梁が片持ち梁(柱で梁を支えていない構造)。
だから、大勢の見学者が2階に上がると荷重に耐えられないのでは?
かなり揺れるだろう。
なので、2階へは昇らせないのではないか。
いけると踏んだ?巨匠でも判断ミス?
は、「しがち」な部分かもしれない。
意匠性と1階部分の居住性は、断然今のままがいい。
難しいところ。
でも普通は柱を入れる。
階段は踏み面の寸法が26cm。
とても昇りやすそうな階段。
これが片持ち梁。梁を柱が支えていない。
普通は写真左の木口の連なる面に梁が来て、その下に柱がくる。
トイレ。床と天井は黒い小さなタイル。木製サッシュに窓枠は白。
70年前のトイレには見えない。今でも素敵なトイレだ。
お風呂。トイレが付いている。
浴槽に入りながらタバコが吸えるように窓下に灰皿がある。
前川さんはかなりのヘビースモーカーだったと想像できる。
寝室の窓。木製の造作建具でフルオープンになる。
雨戸を閉めて、光もはいる。
障子だけ閉めたところ。部屋の表情がかわる。
すばらしい建物を支えているもの。それがこの図面。
図面が良くないと、すばらしい建物は出来ない。
特に既製品を使わない、オリジナル部材を使う家は、図面が無いと家ができない。
左が展開図。右が窓まわりの詳細図。
分かりやすく描かれている。
ハウスメーカーや一般の工務店では、枠の詳細図などは皆無。
展開図も作っていない会社が多いかもしれない。
吉田武志
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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多くの人が出来ない、しない事をプロレベルで出来る事を自分自身が知っておく事は大切だと思いました。
カントリーライフ@oregonさん ホントそう思います。 その為に行ってきました。 >多くの人が出来ない、しない事をプロレベルで出来る事を自分自身が知っておく事は大切だと思いました。
図面をかく人の家で話をしていると、彼を雇うクライアントさんは自分の図面をみて夢を抱くからと言っていました。その人は不思議なところにこだわっていて、msドスの時のバージョンの見た目が手書き風で長年のお客さんには受けが良いそうです。
カントリーライフ@oregonさん そうなれるように努力したいと思います。 >図面をかく人の家で話をしていると、彼を雇うクライアントさんは自分の図面をみて夢を抱くからと言っていました。その人は不思議なところにこだわっていて、msドスの時のバージョンの見た目が手書き風で長年のお客さんには受けが良いそうです。
片持ちであると言われている2階の床は北側の1階犬走りの真ん中の独立丸柱(サロン北側中央の丸柱と4尺5寸離れたところにある丸柱)との2本の柱で支えられている2か所の2階床梁の上に約1.5尺間隔のハンチのついた根太が2階梁と直角方向に乗っているのです。この根太の半分ちかくがサロン方向にはねだしているのです。1階北側部分の2階梁から直接片持ちの根太だけで2階床が支持できるわけは無いでしょう。
前川國男邸の浴室窓際のバスタブの窓下の「灰皿」は石鹸入れです。これが灰皿とはどのような発想をすると思いつくのか恐れ入る。前川さんはそこまでヘビースモーカーではなかったと思います。
大槻 某さん 言われてみたら、そうですね。 前川さんは浴槽の中で体を洗ってたんですね。多分。 私の日本人的感覚だと、体は洗い場で洗うので、石鹸置きは洗い場のほうにあるものとばかり思ってました。 濡れた石鹸をあそこに置いたら、石鹸の汁が浴槽に入ってしまうのですが、浴槽の中で体を洗うなら問題ない。 タバコをくわえた写真の印象があり、風呂でも当然、吸うのかなと思ってました。(笑) 欧米のお風呂の入り方は良くわからないのですが、どんな使い方をしていたのか、興味のあるところです。シャワーは付いてなかったような気がするから、湯を張って1人が入るごとに流していたのかな? コメントありがとうございます。 また、コメントお願いします。 >前川國男邸の浴室窓際のバスタブの窓下の「灰皿」は石鹸入れです。これが灰皿とはどのような発想をすると思いつくのか恐れ入る。前川さんはそこまでヘビースモーカーではなかったと思います。
大槻 某さん 文章だと、なんとなくしか理解できませんが、 ありがとうございます。 隠れた部分できちんとした構造になっているということですね。 人が歩いても、床が揺れないのか、 実際歩いた感じを確かめてみたかったです。 >片持ちであると言われている2階の床は北側の1階犬走りの真ん中の独立丸柱(サロン北側中央の丸柱と4尺5寸離れたところにある丸柱)との2本の柱で支えられている2か所の2階床梁の上に約1.5尺間隔のハンチのついた根太が2階梁と直角方向に乗っているのです。この根太の半分ちかくがサロン方向にはねだしているのです。1階北側部分の2階梁から直接片持ちの根太だけで2階床が支持できるわけは無いでしょう。