2015-12-26
A-house(上三川町)
リフォーム

子供部屋の簡易間仕切壁リフォームについて、再度質問が来たので答えました

シナべニア間仕切り壁

 

最近また子供部屋の簡易間仕切壁リフォームについて質問が来て、答えました。簡易的ではない、普通の壁(石膏ボード+ビニールクロス壁)との違いについて。子供が巣立った後の現状回復費用も教えて欲しいということです。結論としては、シナベニアの簡易間仕切り壁をお勧めしました。子供部屋の間仕切り壁は、子供が2人以上居るご家庭には、受験やプライバシー確保の面から、避けて通れない問題です。

 

ちなみに、子供部屋の間仕切り壁については、今まで3つのブログを書きました。それを最初にご紹介します。

 

今年の1月、「子供部屋の間仕切り」についてブログを書きました。そのブログがこちら。

子供部屋を間仕切りで2つに分ける方法。後で1部屋に戻したいならシナべニアの造作壁リフォームがお勧め

子供部屋はの間仕切りは、簡易間仕切りにしておいて、子供が家を巣立った後で簡単に撤去し、1部屋に戻るようにリフォームしたほうが良いですよ。という実例と工事価格を書きました。この簡易的な壁は、ベニアの壁なので、どこでも画鋲やビスが留められて、受験生が壁に貼り紙等をするのにも機能的な壁なのです。その上、頑丈で安く出来て、素人でも解体処分可能の優れものなのです。

 

それが一部の親御さんの関心を集めたようで、11月に間仕切り壁の強度についての質問が来ました。それに答えたブログがこちら。

(人気のエントリー)子供部屋を間仕切りで2つに分ける方法について、ブログの書き込みの質問に答えました

 

ちなみに、最初の施工例ブログはこちら。

ローコストで解体しやすい子供部屋の間仕切り壁造り

 

では、東京在住のTさんからの質問を見てみましょう。

 

初めまして。子供部屋、間仕切りで検索して御社のサイトにたどり着き、ブログや施工例を拝見してご連絡しました。

 

現在7年前に新築したヘーベルハウスの二階建て住宅に住んでいるのですが、2階の12畳の子供部屋をどのような方法で間仕切るか、ずっと迷っていました。

 

希望はローコストで、しかし、しっかりと仕切れて、将来的に撤去し易いもの、と考えていたので、御社の「子供部屋を間仕切りで2つに分ける方法。後で1部屋に戻したいならシナべニアの造作壁リフォームがお勧め」を興味深く拝見しました。宇都宮から離れている東京ですと、依頼申し上げるのは難しいでしょうか?

 

またブログに書かれていた5番のシナベニアが良いと思いつつ、普通に考えられる4番の方法とコストが5万円しか違わないなら、4番もいいのかと思ったり、一部屋に戻す原状回復にかかるコストでどのくらい差がかるのかうかがいたいと思いました

 

5番ですと、素人ではずせることはわかりましたが、床や天井、壁などに全く原状回復が不要になるわけではないと思うので、4番の場合と比べて、原状回復コストの差が知りたいです。原状回復にコストがかかる場合、原状回復を先延ばしすることも考えられ、その場合は5番より4番の方が部屋としての遮断性や見栄えはよいのかなと思うからです。

 

あと新築時に、部屋を将来的に間仕切ることを前提に中心に下地補強を入れましたが、そのことは4番の方法と5番の方法とで差がありますでしょうか。あと中心線を引いた場合の両端の同じ位置に一つずつコンセントがあるのですが、これは4番、5番どちらかの工事をする時にどのように影響するでしょうか。

 

その質問に私は、以下のように答えました。

 

T様

 

はじめまして。残念ながら、東京は施工範囲外です。リフォームの場合、施工範囲は、車で当社から30分程度の宇都宮市内と宇都宮市の隣接市町村となります。施工は出来ませんので、出来る範囲でアドバイスいたします。また、このやり取りはブログ読者の参考になると思いますので、Tさんのお名前等出さずにブログにしますのでご理解ください。

 

私が書いたブログの4番は解体しにくい仕上げです。4番は普通の壁と一緒です。間柱を建てて、石膏ボード9.5㎜厚を貼ってビニールクロス仕上げ。通常は壁の石膏ボードは12.5㎜厚を使いますが、解体することが前提なので値段の安い9.5㎜とします。5番が、間柱下地に石膏ボードの代わりにシナベニアの9㎜厚を貼った仕上げです。間仕切りの長さを2.73M(1間半)×高さ(2.4M)とした場合。両者のザックリした施工費用として、4番を15万円、5番を10万円と書きました。何年か後の、1部屋に現状回復する予算ですが、5のシナベニアの9㎜厚を貼った仕上げのほうがお金がかかりません。理由は、5番は、全てビス留なので、基本的に素人でも解体出来ます。

 

また、不要になったベニアや木材も、車に乗る程度にカットすれば宇都宮市の場合なら、市でやっている焼却施設まで持っていけば無料で引き取ってくれるはずです。5番は施主が少し頑張れば、現状回復費用0円です。ちなみに私が解体処分を依頼されたら、お客さんに手伝ってもらうことを前提に、解体及び処分費用は当社で産廃処分するとして2万円程度でしょうか。

 

4番の場合は、素人が解体し処分することは難しいです。他の壁を傷つけないように解体しなければなりませんし、埃もでるので養生も必要です。素人がなんとか解体できても、石膏ボードは、市の施設では受け取ってくれないでしょうから処分に困ります。結局は、工務店に解体処分を依頼するほうが良いという事になるでしょう。その場合は、職人が2人で解体し、産廃処分込で7~8万円前後くらいではないでしょうか。

 

どちらの場合とも、間仕切り壁のあった場所は、他の壁と比べて色むらが出来たりするので、気になる場合は、壁と天井のクロスの貼り替えが必要になります。私は、将来間仕切り壁を解体撤去するのであれば、4番にするメリットはないように思えます。下地補強を入れてあることは、良いことです。下地の間柱の組み方は同じですから、4番の方法と5番の方法とで違いはありません。コンセントの位置も、間仕切りが被らないように間柱の位置や厚さを調整すれば良いと思います。工務店に依頼するときに、一応、話をしておいたほうが良いでしょう。

 

ヨシダクラフト 吉田武志

 

 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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