2015-12-25
日常のお手入れ

大掃除のついでに家の各部をチェックし、リフォームすべき場所を確認しておこう!

大掃除

 

出典

 

大掃除は、普段気付かない家の不具合を見つけるチャンスでもあります。

大掃除のついでに、家の各部分もチェックして、今後リフォームすべきかどうかを確認しておきましょう。

 

窓廻りの不具合を見つけ方

大掃除で必ず行うのが、窓(サッシ)の掃除です。

窓は、大掃除のポイントであると同時に、断熱や防犯など、

住まいの快適性や安全も左右する最重要ポイントでもあります。

 

まずは、窓の開け閉めをして、窓がきちんと動くか確認しましょう。

窓の、がたつき、こすれがある場合は、調整や戸車交換で良くなることが多いです。

早めに修理を依頼しましょう。

 

鍵が、がたつく場合やうまく閉まらない場合は、防犯上問題である可能性が高いので、

すぐに修理依頼することが大切です。

これも調整や交換ですぐに直ることが多いです。

 

ガラスや窓枠が結露しているのは、窓の断熱性が悪いことが原因です。

窓枠まで結露のシミが付くと取れなくなってしまいますし、結露はカビの原因にもなります。

窓の結露を防ぐには、既存窓の内側に内窓を付けるか、既存窓ガラスをペアガラスに変える等の措置が必要です。

ガラスを代えるよりも、内窓を付けた方が、断熱効果が高いです。

 

内窓効果

断熱内窓 出典

 

真夏にエアコンをかける場合も、内窓を付けたり、ペアガラスに交換していたほうが、エアコンは効きやすいので、早めの対策がお得です。

 

内窓リフォームと玄関ドア断熱リフォームは、こちらもご覧ください。

結露防止のために和室の障子部分に断熱内窓を付けた施工例、連続写真でご覧あれ

築29年の木製玄関ドアの断熱性と気密性を高めるリフォーム、連続施工写真でご覧あれ

 

網戸が破れている場合は、蚊が発生する夏前くらいまでに貼りかえておく必要があります。

 

外壁廻りの不具合の見つけ方

窓の清掃をするときに外壁の状態もチェックしましょう。

外壁塗装の目安として、10年から15年に1度は、外壁塗装リフォームが必要になります。

その時には、シーリングと呼ばれている外壁同士の継ぎ目の防水工事をやり直してから、

外壁塗装する必要があります。

 

外壁のチェックは、まず最初に目視で、外壁が変色したり色落ちしていないか確認します。

10年を過ぎたお宅の外壁は、目視で異常がない場合でも、外壁を手で触ってチェックしましょう。

手に白い粉が付く場合は、チョーキング現象になっており、塗装が劣化している証拠です。

ショーキング現象が起こっている時が、塗装の目安になります。

チョーキング現象のままにしておくと、外壁の劣化が進んで、ヒビが入ったりすることもあります。

 

外壁シーリングの劣化は、ヒビ割れしていたら施工時期です。

ただし、ひび割れしているからと言って、そこから水が入り室内に漏水する可能性は少ないです。

外壁材の下には、透湿防水シートが貼ってあります。

シーリングのひび割れから雨水が入っても、水は基礎の水切りの上から排出される仕組みなっています。

ですから、シーリングにひび割れが入っていても、通常は慌てる必要はありません。

 

外壁塗装等のリフォームは、塗装業者等の専門工事業者に直接依頼すると安いと考える人もいます。

工務店に依頼せず、塗装工事だけで済めば、安いでしょう。

しかし、塗装だけで済むことは、ほとんどありません。

塗装下地の外壁材やシーリングが傷んでいたら、外壁工事や防水工事も必要になります。

その場合、外壁工事や防水工事の後に塗装工事を行います。

施工ミスは、各工事、各業者の取り合い部分で起こることが多いです。

塗装業者は塗装には責任を持ちますが、他の工事との取り合い部分や他工事の責任は持てません。

取り合い部分を含む、施工全ての責任を持つのが工務店です。

ですから、リフォームは専門工事業者でなく、

工務店やハウスメーカー等の元請業者に依頼するのが、良いと思います。

 

雨樋の不具合の見つけ方

外壁をチェックする時に、同時に雨樋もチェックします。樋が外れている部分は無いか?を初めにチェックします。

また、軒樋の勾配が緩いと、ゴミが溜まりやすくなります。

そのような場合は、軒樋が微妙に不自然に曲がっていたりするので、注意深く見る必要があります。

軒樋とは、縦樋以外の地面と水平についている雨樋のことです。

違和感があるようなら、工務店に見てもらいましょう。

 

屋根、屋上の不具合の見つけ方

基本的に屋根のチェックは目視です。

1つの方向からではなく、東西南北すべての方向から屋根を見て状態を確認することが大切です。

 

金属屋根やコロニアル屋根の場合は、10年から15年が塗装の目安になります。

瓦屋根の場合は、瓦と取り合う白い漆喰が劣化していないか目視します。

瓦の漆喰も10~15年に壱℃一度、リフォームが必要です。

築10年以上のお宅の屋根は、色落ちしていたり、錆が出ているようなら塗装リフォームの時期です。

自分の家の屋根や外壁の仕上げの種類は、設計図の仕上げ表のページに書いてあります。

屋根材の種類と特徴はこちらをご覧ください。

 

また、屋上に防水シートやFRP防水が施工してある場合も、10年から15年に一度、防水リフォームが必要です。

目視で色が薄くなっていたりする場合は、防水のトップコートを塗っておいた方が長持ちします。

また、屋上防水面にはなるべく物を置かない事が、防水が長持ちするコツです。

屋上に物があると、雨水が流れにくくなり、ゴミや埃が溜まりやすくなるので、劣化の原因になります。

 

室内の不具合の見つけ方

北面にあるタンスの裏は年に一度は移動してチェックしたいところです。

また、北面に収納がある場合は、その内部の物をどかして清掃してみましょう。

北側の部屋は寒く湿気も溜まりやすいので、白蟻やカビが発生しやすい場所です。

白蟻は物の後ろ側で活動して表に出てきません。

私は何度もこのような白蟻事例を見ています。

 

床下の不具合の見つけ方

 

床下は、白蟻が発生していないか確認するために、年に1度ではなく、5年に1度はチェックしておきたい場所です。

床下のチェックはプロに任せましょう。

防蟻工事の保証期間は、通常5年間です。

 

防蟻工事の様子はこちらをご覧ください。

TK-house 住みながら優先順位を付けて行う長期計画のリフォーム

 

 

水廻りの不具合の見つけ方

給排水管から水漏れがないか?換気扇、給湯器等の機械設備に不具合がないか?を年に一度チェックしておくと良いでしょう。

例えば、洗面化粧台やキッチンの給排水管は、収納を開けるとチェックが出来ます。

また、換気扇は、古くなると音が変化してきますので、清掃したり、それでもダメな場合は交換が必要になるでしょう。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

この記事をシェアする
コメント