2015-11-12
自然素材

見知らぬ他県の工務店と素人さんから、2度以上問い合わせがあった建築パーツ3選

電話問い合わせ

 

1年に1度くらい、全く面識もない他県の工務店や、これまた他県在住の素人さんから電話があります。

 

「お宅のホームページに載っている、建築パーツのメーカーと仕様を教えてください?」

という電話です。

 

同業者は、きちんと自分の会社名と名前を名乗り、何でそのパーツのメーカー名と仕様が知りたいのか?理由もキチンと話します。勿論、0120で電話してくることはありません。わざわざ他県の同業者である私に電話して聞いてくるのだから、自分も質問される立場ならキチンと対応する方なのだろうなと思いますので、こちらもちゃんと対応します。私も何度か、見ず知らずの工務店にメールで問い合わせをしたことがあるのですが、返答がありませんでした。電話なら無視されることはないので、電話を掛けてくる気持ちもよく分かります。

 

対して素人さん。ちゃんとした方もいらっしゃいますが、0120の電話で掛かってくることが半数くらいです。うちのお客さんだと思い電話に出ると、「ホームページに載っている玄関ドア、どこのですか?」と自分の名前も名乗らず聞いてきます。「どちら様ですか?」でやっと名前を名乗り始めることが多いです。

 

見知らぬ人に電話する場合は、最初に自己紹介くらいしましょう。名前も知らない相手に情報は出せないです。また相手の仕事にならないことに、時間取って答えさせるのに、料金先方払いで電話代も負担させるってどういうこと?とお話ししてから、なるべく端的に会話します。www

 

さて、本題。2度以上問い合わせのあった3つの建築パーツをご紹介します。

 

まずは木製断熱玄関ドア

 

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玄関ドア、オリジナル色

 

スゥェーデンの玄関ドアです。DOORIA社のOSLO-1013という仕様で、白とグレイが在庫色でした。私が買っているのは、オストコーポレーション北関東さんです。

 

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これがグレイ色。落ち着いたよい色です。

 

うちでは、オリジナルの色を現場で塗ったりしています。

 

残念ながら、このOSLO-1013は在庫品ではなくなっています。多分注文すると、入荷まで2.5ヶ月くらい掛かると思います。

 

ガラス面が大きい玄関ドアは、日本製、外国製含めてほとんど無いのが現状です。小さな家を造る場合、玄関内部に窓が取れないことが多く、玄関ドアのガラス面より採光を確保するしかない場合も多いので、この玄関ドアを使います。デザインもシンプルで好み。

 

採光の取れない小さな家の玄関については、オールアバウトでコラムを書いています。よかったらご覧ください。

 

30坪以下の家に多い悩み、玄関の狭さと暗さの解決方法

 

 

続いての建築パーツは・・・、

 

外壁に付けるポスト口です

 

ポスト口堀商店530

ポスト口は、堀商店のno.530です。建築を志すものにとっては、是非とも使いたいが値段が高めでなかなか使えない堀商店の金物。普通な感じが良いですね。

 

問い合わせしてきた工務店によると、ポスト口にアールが付いているものが、なかなか無いとのことでした。なるほどそうかもしれません!

 

外壁面にこのようなポスト口を付けると、郵便物が自動で室内に入ってきます。冬の寒い朝等に、外のポストまで郵便物を取りに行く必要が無いので便利です。

 

concept-kagu4

ポスト口の室内側。扉を付けて気密性確保。

 

ただし、外壁に開口を空けることになるので、隙間風が入ってきますから対策が必要になります。ポストは玄関収納と一体化して、蓋を付けて気密性を確保しています。

concept-kagu5

扉内側には気密性を上げる部材を付けている。

 

詳しくは、こだわりの手作り家具のページをご覧ください。

 

問い合わせを受けた時のブログはこちら。

 

最後は・・・、

 

薪ストーブ裏のレンガに塗った、白い耐熱塗料です

 

ショールームストーブ5

薪ストーブ裏の壁を、熱で傷ませないようにレンガを積んで、室内の白壁と違和感ないように同色にしています。

 

YM-houseでも同じように白い耐熱塗料を塗りました。

 

同じように薪ストーブの廻りにレンガを積んだので、吉田さんと同じように白く塗りたいから、耐熱塗料のメーカーと仕様を教えてくれと言われたのですが、塗装屋に聞いても「何だったかな・・・」で不明でした。

私が仕様を指定したのでなく、塗装屋の親方にお任せで塗ってもらったのです。

 

今、耐熱塗料メーカーのオキツモに問い合わせしてみましたが、レンガに塗れる塗料はないという回答でした。レンガに塗る専用塗料は無いと思うので、近いと思われるものを自己責任で、塗るしかないのかもしれません。当社の耐熱塗料は長年、薪ストーブ裏で使われていますが、何ともありません。

 

ちなみにレンガは、ホームセンターで売っている安いものです。レンガ1コの寸法は、幅220×奥行110×高さ60。煉瓦を積んだ時の高さは、1.1Mほどです。下の写真はレンガの裏面。レンガと壁をL型金物で留めて、レンガが地震等で倒れないようにしています。薪ストーブ煉瓦金物

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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