花粉症割合が61.3%と全国5位の栃木県!ガス衣類乾燥機「乾太くん」の普及で、洗濯物を外干しする必要が減っている中、そもそもバルコニーやベランダは必要なのか?
これから新築、もしくは中古住宅を買ってリフォームする方の中には、ルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーに憧れている人も居ると思います。
しかし、憧れのルーフバルコニーなどを造って、後悔する人も多いので注意が必要です。わざわざ広いルーフバルコニーを造ったのに、あまり使わないとか、定期的に掛かるメンテナンス費用に驚き、造らないほうが良かったと考える人も居るからです。
栃木県は現在、花粉症の割合が61.3%で全国5位で、さらに花粉症は増える傾向にあるので、できれば洗濯物の外干しは避けたい方が多くなっています。
また、ガス衣類乾燥機「乾太くん」が普及し始めている現在、洗濯物を外干しする必要も無くなってきています。
同時並行して、ネットが発達したことにより、今は少数派ですが、様々な造り手が「バルコニー・ベランダを造ると、メンテナンスコストが定期的に掛かって大変だから、できれば造らないほうが良い!」とか、「付加断熱工法でベランダを造るのは、手間が掛かるのでやめた方が良い!」とアウトプットしています。
今日のブログは、ルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーの違い、メリット・デメリットを説明してから、バルコニーやベランダを造らないほうが良い理由を、建築屋視点で書きました。
このブログを読んで、本当にバルコニーやベランダが必要なのか?を考えるきっかけになれば、うれしいです。
目次
ルーフバルコニーとは?
ルーフ(roof)の意味は、屋根・屋上です。ルーフバルコニーは、文字通り、階下の屋根を使ったバルコニーのことです。
ルーフバルコニーは、面積が広めで、屋根の無いバルコニーを指すことが多いです。ルーフバルコニーの広さには規定はありませんが、個人的な認識では、奥行き1.82m(1間)×幅1.82m(1間)程度以上の広さとなります。ルーフバルコニーはルーフテラスと言われることもあります。
ルーフバルコニーとベランダの違いは?
ルーフバルコニーは、2階以上の階下の屋根を使った、広めのバルコニーで、その上部に屋根が無いものを指します。このブログの一番上のイラストが分かりやすいです。
ベランダは、建物の外壁から突き出た部分の、2階以上の空間で屋根があるものです。
ただし、実際はルーフバルコニーの一部に屋根が掛かっていても、ルーフバルコニーと言うことがありますし、ベランダ下に、ベランダを支える柱がある場合でも、ベランダと言うこともあり、結構曖昧に表現されています。
「バルコニーとベランダの、どちらが屋根ありだったっけ?」迷った場合、私と同じ昭和42年生まれ世代くらいの方は、同年代最大のアイドル、松田聖子の大ヒット曲「渚のバルコニー」で関連付けて、「渚のぅバルコニーで、待ってて~、屋根は、にゃい(無い)けど~」と歌って覚えてください。
ベランダとバルコニーの違いは?
2階以上に設置されていて、屋根があるのがベランダ、屋根がないのがバルコニーです。ただし、実際はこれも曖昧で、屋根があってもバルコニーと言うこともあり、屋根が無くてもベランダと言うことがあります。
テラスとは?
テラスとは、1階外部にある、床が主に、コンクリートやタイル仕上げのスペースのことです。通常、テラスの高さは、庭の土の面より高く、室内から跨いで降りられる高さにして、室内と外を、行き来しやすく設定します。
ウッドデッキもテラスの1種として考えられています。
テラスは外部にありますが、室内の延長、時には庭の延長として、曖昧な「中間領域」として考えられて、使われることが多いです。
住まいの心地よさは、「中間領域」にあるとも言えます。
住宅の中間領域とは何なのか?、その利点とは?
住宅の場合の「中間領域」とは、内部空間と外部空間が混じり合う場所です。
具体的には、外に居るが何となく室内のように感じる場所「半屋外空間」と、室内に居るものの、外部のような場所「半屋内空間」を中間領域と言っています。
まさにこのブログで取り上げているルーフバルコニー・ベランダ・バルコニー・テラス・1階のウッドデッキ・縁側などが「中間領域」になります。
「中間領域」の利点は、内部空間と外部空間が混じり合う場所になるので、空間同志が分断せずに、広がりを感じられることです。具体的には、自然と季節を感じながら、内と外を行き来できて、そこで過ごしたりできます。中間領域は、外部と繋がっているので、近隣住民と話をする機会が出来たり。壁を高くすることにより、逆に近隣からのプライバシー性を高めて、内と外の関係を、より一体化することも出来ます。
ただし、中間領域はメリットがありますが、その1種のルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーは、デメリットもあるので、よく考えてから造りましょうというのが、このブログの主旨です。
施主がルーフバルコニーを造りたい10の理由
施主がルーフバルコニーを造りたい理由は、ある程度、壁に囲われた、プライバシーが確保された安全な状態で、以下のようなことをしたいからです。
1.バーベキューをしたい
2.2階リビングとして、大きな窓を設けることで、リビングとルーフバルコニーを一体化して、LDKがより広く感じるようにしたい
3. ビニールプールを置いて、子供を遊ばせたい
4.日当たりの良い、物干しスペースとしたい
5.犬や猫を遊ばせたい
6.植物を置いて、ガーデニング的スペースとしたい
7.ルーフバルコニー下を駐車場として、雨に濡れずに車から1階の玄関に出入りしたい
8. ルーフバルコニー下の雨に濡れないスペースで、ゴルフや野球の素振りがしたい
9.ルーフバルコニーでお茶を飲みたい
10.窓の外に日射遮蔽材を付ける場合の足場としたい。
ルーフバルコニーにウッドデッキを設置したくなる3つの理由
「ルーフバルコニー 写真」で検索すると、ウッドデッキを設置した写真が多く出てきます。ルーフバルコニーとウッドデッキを、セットで考えている方が多いようです。
ルーフバルコニーを造ると、床面にウッドデッキを設置したくなりますが、その理由を考えてみます。
1つ目は見た目を良くするためです。既存のルーフバルコニーの床面は、木造でも鉄筋でも、構造に関わらず、例外なくグレー色などの防水材が施工されているので、殺風景です。その上に、有機的な自然素材のウッドデッキを施工すると、見た目と雰囲気が良くなるからです。
2つ目は足ざわりが良いからです。タイルでは固いし、ウッドデッキが丁度良いのです。ウッドデッキが汚れていなければ、室内用のスリッパで歩いても問題がありません。気軽に中間領域として使えます。
3つ目は1階にウッドデッキが造れないからです。敷地やプランの関係で、1階にウッドデッキを設置出来ない場合は、2階リビング+ルーフバルコニーを造ることがあります。その場合は、周囲から見にくい、プライバシー性の高いルーフバルコニーを造り、ウッドデッキを敷くことがあります。
ルーフバルコニーにウッドデッキを敷くと、青空と建築が同時に見える、比較的珍しい空間となるので、写真映えします。
しかし、ルーフバルコニーを造りたい殆どの方は、以下の「ルーフバルコニーにウッドデッキを設置しないほうが良い理由」を知りません。その理由を理解してから「それでも、どうしても造りたい」という人のみ、ルーフバルコニーにウッドデッキを造れば良いと思います。
ウッドデッキの材種は、1階に造る場合と同じように、アイアンウッド・イペ・ウェスタンレッドシダーなど、比較的高価ですが、水に強いモノがマストアイテムです。
設計者の甘い誘いには気をつけろ!
一部の設計者は、集客のため、自分のWEBサイトの施工例やSNSの写真映えを、最重要と位置付けているので、見栄えのする「ルーフバルコニー+ウッドデッキ」を提案してきます。そのような設計者は、施主の「生涯続く、メンテナンス費用の負担」を考えていない場合が殆どです。
ルーフバルコニーにウッドデッキを設置しないほうが良い理由
ルーフバルコニーやベランダの防水層の上に、モノがあると、埃やゴミが溜まりやすくなります。ゴミが溜まってしまうと、雨水が流れにくくなり、防水層が傷みやすくなります。
ウッドデッキ下にゴミが溜まっても、ウッドデッキは一体化されており、重いので直ぐに剥がして動かせません。また、ウッドデッキが邪魔して、防水層が目視出来ないので、防水の傷み具合も分かりません。長年溜まったゴミや埃によって、雨水が溜まり、ウッドデッキ下が常時プール状態になることもあります。
ですから、防水性能の維持と、雨漏りしにくいことだけを優先するなら、バルコニーやベランダの上には、ウッドデッキを含めて、モノを置かないほうが良いのです。置く場合でも、移動して掃除できるようにしておくのがマストです。
当社で、ルーフバルコニーにウッドデッキを造る場合は、ウッドデッキを1畳以下くらいの大きさに分割して作成しています。掃除する時は1枚ずつ剥がして、移動して掃除できるようにしています。しかし、その1枚はかなり重くて、大人の男性1人でやっと動かせる程度です。2枚も動かすと死にます。
分割してウッドデッキを造った場合でも、結果として、デッキ下は、ほぼ掃除が出来なくなります。ウッドデッキは半畳程度にも作成できますが、枚数が増えると作成手間が掛かる上に、全てを平らにするのが難しく、ガタつく可能性も高くなるので、大きさは、1畳以下くらいがベストバランスだと思います。その場合、ウッドデッキと防水層の間には、厚さ1センチ程度のゴムを入れて防水層の保護と、みずが流れやすくすると良いでしょう。
ルーフバルコニーのウッドデッキ下に水が溜まりやすくなると、ウッドデッキが傷んでいなくても、ウッドデッキを解体処分することもあります。
何か所か、他社のルーフバルコニーのウッドデッキを、見たことがありますが、上記のように分割して設置されていたところはありませんでした。
分割せずに設置してしまうと最悪です。部分的に撤去することが出来きないということは、防水層の状況が目視+触診出来ないことになります。防水層の状況が確認できないわけですから、防水リフォームの時期が遅れたりして、雨漏りの原因になるかもしれません。
ルーフバルコニーにウッドデッキを設置する場合は、設計前に防水リフォーム方法を確認しておく!
ルーフバルコニーやベランダに、ウッドデッキを造る予定の施主は、必ず設計前の段階で、防水のリフォーム方法を確認しておく必要があります。
具体的には、「どうやってウッドデッキを剥がして、剥がしたウッドデッキをどこに仮置きして、防水リフォームをするのか?」です。
ほとんどの場合は、2階ルーフバルコニー周辺に、剥がしたウッドデッキを仮置きする場所が無いはずです。また、それ以前に、安いウッドデッキ材で造ってしまった場合は、防水リフォーム前に腐ってしまい、ウッドデッキは解体撤去しているという事例が多いと思います。
ルーフバルコニーのウッドデッキを、リフォーム後に再設置している人は居るのか?
設計前であれば、ルーフバルコニーとウッドデッキを諦めるのが賢い選択だと思います。造ってしまった場合は、10~15年後の防水リフォームの時か、それ以前に、ウッドデッキは解体処分されて、その後は、ウッドデッキは設置しないことが多いと思います。
施主は、ルーフバルコニーの使用頻度が低いこと、デッキ下が掃除できないこと、リフォーム費用が掛かることから、ルーフバルコニーのウッドデッキを、再設置しないことが殆どだと思います。
ルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーのメリット・デメリット
ルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーのメリットは、上記した「施主がルーフバルコニーを造りたい10の理由」の内容と一緒です。
ルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーのデメリットは、
1.実際は、それほど使わない
子供が小さい時は、ビニールプールで使ったりもするようですし、何度かバーベキューもするかもしれません。ただし、お金を掛けて造った割に、年々使わなくなることが多いようです。定期的に防水リフォームも必要になるので、私は造らないことをおススメします。
2.雨漏りのリスクが上がる
通常の屋根であれば、板金屋根や瓦屋根という、耐久性がある屋根材で施工します。しかし、ルーフバルコニーやベランダは、平らで歩く場所なので、FRP防水・シート防水・ウレタン防水などの、「屋根材では無い、防水材を使った屋根」になります。
当然、FRP防水・シート防水・ウレタン防水などの防水屋根は、板金や瓦などの屋根材より防水性能と耐久性が低いです。ですから、正しく施工しても、板金や瓦などの屋根材より雨漏りのリスクは上がります。
ルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーの防水屋根は、板金や瓦などの屋根材のように、勾配が取れていません。平らに近いです。勾配があると水切れは良くなりますが、勾配が少ないと水切れが悪くなり、雨水は溜まりやすくなるので、当然傷みやすくなります。防水屋根は、材料自体が弱く耐久性が劣る上に、歩行するために平らであるという、形状的デメリットもあります。
3.10年から15年くらいに1度、防水リフォームが必要になり費用が掛かる
ルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーは、FRP防水・シート防水・ウレタン防水などの、防水屋根となり、10年から15年くらいに1度、防水リフォームが必要になります。
板金屋根や瓦屋根等の屋根材は、それよりメンテナンス周期が長いです。
防水屋根は、メンテナンス周期が短いので、コストの面からもおススメできません。
4.ルーフバルコニーの直下の部屋は、天井面が外気に接することになります。上階に部屋がある場合と比較して、夏暑く、冬寒くなりやすいこともデメリットです。
5.付加断熱の場合、ベランダを造ると、納まり(設計と施工の方法)が難しくなります。付加断熱の場合は、ベランダ廻りの設計と施工が、より手間が掛かることで、費用が高くなることもデメリットです。
設計と施工が複雑になることで、雨漏りの可能性も上がるかもしれません。
どうしても、付加断熱工法でベランダを造りたい場合は、防水・通気・サッシの納まりを考える必要がありますが、付加断熱のベランダ廻りの納まり図でサッシを含んだもの(造る時参考になる詳細図)を、観たことがありません。「付加断熱のバルコニー」を造っている方が少ないので、安全な納まり図が、見つけにくいのだと考えられます。→「付加断熱のベランダ廻りの納まり図でサッシを含んだもの」を見つけましたので、後でブログを書きます。
やなぎたハウジングさんの「付加断熱とバルコニー」のブログを貼っておきます。「完成すると見えませんが手間がかかってしまいます」と「高断熱住宅でバルコニーが必要なのか疑問がわいてきました・・・」の記述があります。
やなぎたハウジングさんのブログにも書いてありますが、ベランダの手摺廻りは、「雨漏りしやすい箇所」「きちんと通気させないと腐りやすい箇所」として、建築業界では有名です。きちんと施工するのが難しい可能性がある箇所です。そのようなことからも、バルコニーやベランダは、わざわざ造らないほうが良いのです。
6.バルコニーやベランダを造ると、掃除が面倒
掃除をしない→ゴミや埃が溜まる→防水や壁が傷む。というサイクルになるので、掃除は必要です。当たり前の話ですが、バルコニーやベランダを造らなければ、掃除する必要はありません。
バルコニーやベランダにモノを置くと、その下はゴミや埃が溜まりやすく、モノの下は、状況確認も出来ません。だから、なるべくモノは置かずに、移動して掃除できるモノだけ置くことが重要です。仕方なく置いて良いのは、エアコンの室外機くらいです。
本当に、ルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーは必要なのか?
最近、バルコニーやベランダを付けない人が増えています。個人的にも、バルコニーやベランダを付けないことをおススメしています。
その理由は、このブログに書いてきたように、設置費用が掛かる上に、当社の場合は付加断熱が基本仕様になるので、バルコニーを造るのが難しく、かつ10年から15年に1度防水リフォーム費用が掛かるからです。
後述するように、花粉症の方も増加しています。栃木県だと花粉症割合が61.3%で、外干しが適さない方が多くなっています。また、リンナイのガス衣類乾燥機「乾太くん」が普及し始めているので、外干しの必要が無くなっています。
そもそも、「ルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーは必要なのか?」を考えてみたいと思います。
1.花粉症の人が多いので、洗濯物を外干ししないほうが良い。だから、ベランダ・バルコニーはいらないという考え方があります。
最近、花粉症の人が多いです。当社でも、外干しはしない、できれば外干しは避けたい人が増えています。
株式会社ウェザーニューズさんによると、2024年、10,567人を対象にした調査では、全国平均で55%が花粉症です。
栃木県はさらに多く、全国4位の61.3%が花粉症。特に栃木県の人は、洗濯物を外干ししないほうが良いかもしれません。
建築屋視点で説明すると、日光杉並木で有名な栃木県は、良い杉の建材が取れます。栃木県は、杉の構造材・フローリング・羽目板等で、一部の業界人には有名な産地です。
2. 「乾太くん」が普及し始めているので、ベランダ・バルコニーはいらない
2つ目はガス衣類乾燥機「乾太くん」が普及し始めているので、ベランダ・バルコニーはいらないという考え方です。
「乾太くん」が普及し始めている理由は、共働きや子育て世帯など、家事の時短を望む人が多いこと。また、上記したように花粉症の人が多くなっており、外干しが避けられていることです。
乾太くんのメリットは、強い温風により、仕上がりが「ふかふかで良い」ことも挙げられます。一度使った方が新築やリノベーションする場合は、高確率でリピートしているようです。
それでも、ルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーを造りたい方へ
今日のブログは、ルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーは造らないほうが良いですよ。ということを書いてきました。
しかし、それでもルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーを造りたいという方は、上記のデメリットを全て理解した上で、造れば良いと思います。
その代わり、ベランダ防水の材料は、FRP防水・シート防水・ウレタン防水ではなく、板金防水にして、メンテンス回数を減らすのが良いと思います。初期コストは高いですが、ベランダや屋上用の板金防水を扱うメーカーがあります。
また、ルーフバルコニー・ベランダ・バルコニーを造る場合は、なるべく小さくして、リフォーム費用が掛からないようにするのが良いと思います。
より楽で綺麗にベランダ・バルコニーを掃除したい方は、壁面に蛇口を付けておくと、防水面などを水洗いしやすいです。防水面は強くこすらないほうが、長持ちします。
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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