2009-09-30
リフォーム
シャッターの水密性を高める
住まいにシャッターを付けると、問題になるのが雨水の侵入と隙間風。
シャッターは構造上、気密性、水密性を高めるのに限界がある。
シャッター部分から雨水が入らないようにするには、
シャッターが納まる床のコンクリートには勾配を付ける必要がある。
しかし、木造住宅のベタ基礎の場合、
基礎床版のコンクリート打設時に、上手に勾配を付けるのは、ほぼ不可能。
なので、正規に行うなら基礎床版の上に、コンクリートをもう1度打つしかない。
メーカーに聞いたところ、シャッターの隙間風をなくすのは、無理とのこと。
写真は、工場のシャッター部分。
後から、室内側の床を上げないで行う場合はこのようにする。
シャッター外部のコンクリートを削り、モルタルを打って勾配を取り直した。
車が入らない場所の為、シャッターの内側に土手を付けた。
これで、雨水は入らないはず。
水密性の高いタイプのシャッターだが、
これだけやらないと雨は入る。
インナーガレージを考えている人は参考にしてください。
コンクリートを削り取ったところ。久しぶりの肉体労働。大変でした。
左官職人が、モルタルで勾配を作りなおしているところ。
シャッターの室内側に土手を作って完成。
車が入る場合は土手は剥がれてしまうので、できない。

吉田武志
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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