2020-02-15
SH-house(宇都宮市)
家庭のエネルギー
高断熱・高気密住宅

床下エアコンの背面壁に穴を開けたら、よりエアコンが効くようになり室温が均一になった

施主が「床下エアコン背面壁に穴をあけたほうが、エアコンへの給気の流れが出来て、よりショートサーキットが少なくなりエアコンが効率的に動くのではないか?」と仮設を立て、穴あけを依頼されたので実行しました。穴を開ける前も床下エアコンは効いていたので、依頼された時は仕上がっている壁に穴を開けるのに躊躇する気持ちもありました。しかし結果として「穴を開けたことでより床下エアコンが効率的に動くようになり、室温が均一になった」とのことでブログを書きます。

 

床下エアコンの設置状況と施主の仮説

床下エアコンの背面はキッチン、キッチンとダイニングの間仕切り壁に設置している。穴はしゃがんで覗き込まないと見えません。

エアコンは通常、外壁の内側に設置することが多いですが、このお宅の床下エアコンは間取りと造り付け家具の関係で、間仕切り壁である対面キッチンの腰壁に箱の中に入るように設置しています。

 

日立の床置きタイプエアコンの場合、給気はエアコン上部であり、給気する際にエアコン上端の羽根が立ち上がるのですが、その羽根もリビング側でなく背面壁側に開きます。そのため、「床下エアコン背面壁に穴をあけたほうが、エアコンへの給気の流れが出来て、よりショートサーキットが少なくなりエアコンが効率的に動くのではないか?」と施主が仮説を立て、「実験的に」穴あけをすることになりました。

 

最初は穴を開けるのを躊躇した

昨日のブログに書いたように、穴を開けなくても床下エアコンは効いていたので、私は穴を開けなくても良いのではないかと感じていました。仕上がっている壁に穴を開けるのは違和感がありますし、綺麗に穴が開けられない場合も考えられます。また効果が無かったら残念な気持ちになるからです。

 

エアコン設置業者に意見を求めたところ「エアコン背面の間仕切り壁に穴をあけても、効果はほとんど無いと思うので辞めたほうが良い」との返事でした。ただし、暮らしている施主が皮膚感覚で「効果があるのではないか?」と感じていたこと、また、私も少しだけ「実験してみたい」という思いもあり、穴開けすることにしました。

 

床下エアコンの背面に給気用の穴を開けた

ホルソーで穴を開ける。

事前に、施工写真を見直して下地位置を確認し、穴を開けても影響のない場所に印を付けておきました。穴の反対側はキッチンの収納で、扉無しの仕様だったことも穴が開けられた理由です。

 

穴開けに使うホルソーってこれ。

最初にべニアとボードの粉が飛ばないように養生をします。床や壁や天井に丸い穴を開ける場合は、電池ドライバーに「ホルソー」というアタッチメント装着して穴を開けます。「ホルソー」を持っているのは、電気業者か設備業者で、通常大工は持っていません。今回は電気業者に依頼しました。綺麗に直径60ミリ程の穴が4つ空きました。

 

床下エアコン背面に穴を開けたら、エアコンへの給気の流れが出来て室内温度差が少なくなった

穴廻りはスポンジで塞がれていました。

2/10に穴開けをしたので、まだ1週間弱ですが、室内温度差が少なくなったとのことを実感しているとのことです。温湿度センサーを置いている中では一番温度が低かった洗面脱衣室の温度が1度近く上がり、他の部屋との温度差が縮まったとのこと。

 

その話をお聞きしたので、先日夕方お邪魔しました。伺った時は、設定温度と室温が同じでエアコンが止まっており、穴に手をかざしても空気の流れは分からなかったのですが、エアコンが動くと穴からエアコンへの給気の流れが出来ているとのことです。結果として、よりショートサーキットが少なくなり、エアコンが効率的に動くようになったのだと思います。

 

私が床下エアコン廻りの蓋に付けたゴムパッキン。

また、引き渡し時より床下エアコン廻りの気密性が高まったことも、エアコンが効いている理由の1つだと思いました。普段床下エアコンの廻りは、フローリングで造った蓋をはめるようになっています。私が蓋の廻りにゴムパッキンを付けて気密を取ってからお引渡ししたのですが、施主がゴムパッキンを補強して、より隙間を無くして気密性を強化していたからです。気密性を高めたことで、床下の暖気が床下エアコン廻りから漏れなくなり、ショートサーキットしずらく床下に圧力が掛かるようになったと思います。

床下エアコン蓋廻りの気密パッキンの様子はこちらのブログをご覧ください。

床下エアコンに床置きエアコンを採用している4つの理由

 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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