2020-01-05
インテリア・家具・収納

【長く使える無印家具はコレ!】「パイン材ユニットシェルフ」は13年以上使える耐久性がある上に、廃盤になる気配がなく「別売り棚板」を購入可能

13年前に購入し、住宅模型を置く棚として使っていた無印良品「パイン材ユニットシェルフ」。

 

13年経っても家具の形が変わっておらず、「別売り棚板」を追加購入出来て、少し感動しました。

 

というのも、私の居る住宅業界の建材は(特に新建材は)10年以内に廃盤になるものが殆どなので、10年後に追加部材を購入するのは不可能なことが多いからです。

 

もう少し説明すると、住宅用建材は、10年以内に廃盤になることが多いです。廃盤になると当然、建材を構成する部材も生産中止になります。そうなると、建材の一部が壊れてしまった場合でも、交換部材も生産中止になっているため修理をするのが難しくなり、結局その建材及び周囲を壊して、そっくり造り替える以外に選択肢が無いのが現状なのです。そうなると、部品交換できる場合と比べて、多くのお金が掛かります。

 

だから今回、13年前の家具と、その部材を継続して造っていることに感動したわけです。造られていなければ、そのままの状態で使うか、そっくり似たモノに買い替えるしかありませんでした。

 

廃盤にならずに継続して造られていれば、廃棄処分して新しい家具に買い直す必要がありません。継続使用できるのは、大量消費時代ではない、これからの縮みゆく時代にも合っています。

 

今日のブログは、無印良品「パイン材ユニットシェルフ」が、13年経っても廃盤にならない理由を推測します。

 

また、私の造っている住宅は、廃盤になりやすい建材を極力排除し、長く使える建材で造ることを心掛けていますので、それについても書きたいと思います。

 

住宅模型を飾っていた13年前に買った無印良品「パイン材ユニットシェルフ」に棚板を追加した

歩道側から模型を見る。棚板を6段に増やした。

当社ショールームの、歩道から見えるショーウィンドーには、施工した家の1/100模型と施工写真が飾ってあります。

 

模型を飾っている棚は、13年前の2007年に事務所の一部をショールームにリノベーションした時に購入した、無印良品「パイン材ユニットシェルフ」。

 

無印良品で出している、自分で組み立てるユニット家具です。

 

ユニット家具とは、寸法などが統一された一組の家具。 本箱,机,たんす,戸棚などが一定の規格のもとに作られており,これらを必要に応じて組合せて使う。 いろいろな組合せ方があり,室の状況や使用目的によって適当に選ぶことができる。出典

 

もともと、「パイン材ユニットシェルフ」には、棚板が天板を入れて4枚付属していますが、別売りで棚板のみ追加購入出来て、最大6枚まで増やすことが出来ます。

 

模型の数が増えてきたので、別売りで棚板を2枚追加購入し6枚にして、模型を棚板に整理して歩行者から見やすくしようと考えました。

 

ただし、10年以上前に買ったユニット家具だったので、とっくの昔に廃盤になっているだろうと考え、棚板は自作しなくてはならないだろうと考えていました。

 

10年も経つと、廃盤になっているのが普通だからです。

 

廃盤にならずとも改良されたりして、今までの家具とは合わず、棚板を追加できないことも普通です。

 

「13年経った今でも、追加できる棚板を売っているか?」試しに無印良品のネット通販のwebを見てみました。

 

欲しい棚板の寸法は、W548×D250。

 

無印良品のwebで同じ棚板を探してみると・・・。

 

 

 

 

・・・。

 

 

 

 

なんと!

 

13年前の家具にも関わらす、追加の棚板が売っていました。

 

無印良品のネット通販で2枚購入。

すかざす2枚購入。

BEFORE。棚板4枚。

AFTER。棚板6枚。

次に、無印良品「パイン材ユニットシェルフ」が13年経っても廃盤にならない理由を推測してみます。

 

無印良品「パイン材ユニットシェルフ」が13年経っても廃盤にならない6つの理由

「無印良品・家具・廃盤」で検索してみると、無印良品の家具の中でも、廃盤になったり、微妙に形状が変わっている家具も多いようです。

 

しかし「パイン材ユニットシェルフ」は、13年以上同じカタチで、廃盤になっていません。

 

廃盤にならない6つの理由を推測しました。

 

1.価格が安いので継続して売れている。

価格が安いので、多くの方が買いやすく売れている。

 

2.棚板の幅が2種類から選べる。

幅は86㎝と58㎝の2種類から選べます。

私のは、58㎝タイプで棚板が54.8㎝です。奥行は25㎝。

 

3.シンプルで見た目が悪くなく、壊れる要素も少ない。

柱がパイン材、棚板がパイン集成材で、とてもシンプル。見た目も悪くありません。

また壊れる要素も、ほぼありません。組立もとても簡単。

 

4.軽いので移動しやすい。

女性も移動できる軽さなので、掃除の時にも移動が簡単です。

スチール(鉄)の棚だと重く、簡単に移動できません。

 

5.初期設計が良く出来ており、棚板を追加できる。

今回のように用途の変化により、簡単に棚板を追加できます。

追加方法も棚板に付いている金物を差し込むだけなので簡単です。

初期設計が良く出来ているので、廃盤になっていないのだと思います。

 

6.無印の商品を棚に納めやすい寸法になっている。

無印の籠などを納めやすい寸法になっています。

 

「無印良品 パイン材ユニットシェルフ」で検索すると、使い易い・名品だ!など、高評価のページばかりが並びます。

 

住宅建材も廃盤になりにくいモノを使うべき!

ちなみに住宅業界で廃盤になるのが早いのは、新建材と呼ばれている既製品の建材です。これらは大量生産型の住宅である大手ハウスメーカーやローコストビルダーの住宅で多く使われています。

 

どのようなモノかと言うと、既製品の室内ドアやカラーフロア、ビニールクロス、外壁材として使われる窯業系サイディング、屋根材として使われるカラーベストコロニアル等の建材です。

 

ちなみに廃盤になる以外にも、新建材と呼ばれている既製品の部材を使った住宅では、無垢材に似せて作った塩ビシートで覆われたドアや窓枠が、経年すると無残に劣化するので、住まい手は耐えれなくなることがあります。

 

こちらをご覧ください。

大手ハウスメーカー〇イワハ〇ス様の住宅の窓枠が、老人の皮膚のように「しわしわ」に劣化していた

 

また、新建材の外壁や屋根等の外装材も、上記と同じような経年変化をすることが多いです。

 

意外なことかもしれませんが、長持ちする住宅を造るには、大手ハウスメーカーやローコストビルダーの住宅で多く使われている既製品の建材を極力使わず、無垢材と造作建具・造作家具で造ることが肝心です。

 

そうすることで、メンテナンスしながら、又はメンテナンスせずとも自然な経年変化を楽しみながら、長く使うことが可能になります。

 

だから、私はなるべく廃盤になりにくい、無垢材や造作家具、造作建具等の部材を使って新築やリフォームして、修理が効くようにしています。

 

廃盤になりにくい外装材はこちらをご覧ください

将来リフォーム貧乏にならないためには、新築時に杉板外壁材を採用するのがマスト

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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