2019-11-15
Q1.0住宅宇都宮の家 SH-house(宇都宮市)
日常のお手入れ
自然素材

杉フローリングの凹みや傷に、アイロンをかけて直す方法

今日のブログは、「杉フローリングやパインフローリングの凹みや傷を直す場合、充分お湯を含ませたタオルを当て、上からアイロンをかけるのが最強説~!」という話をします。

 

明日、完成見学会を行うQ1.0住宅、SH-houseの床養生を剥がしたところ、杉は柔らかい木材だということもあり、凹みや傷が付いていました。

 

キチンと床養生をしても、職人が作業をすると、どうしても傷は付いてしまいます。

 

今日のブログは、杉フローリングの凹みや傷を直す方法を書きます。

 

最初に書いておきますが、丸1日以上、色々試した結果、杉フローリングに充分お湯を含ませたタオルを当て、上からアイロンをかけるのが良く凹みや傷が直るということが分かりました。

 

杉やパイン等の針葉樹フローリングは、柔らかく温かみがあり、素足で歩くと、とても気持ちが良いのが特徴ですが、柔らかく足ざわりが良いという利点は、凹みやすく傷が付きやすいという欠点にもなるので、凹みや傷を直す方法を覚えておくと良いでしょう。

 

杉フローリングやパインフローリングは、柔らかく水分が染みこみやすいので修復しやすく、浅い凹みや傷なら、ほとんど直るのも利点です。

 

栃木県は日本屈指の杉材の産地なので、杉フローリングにするのが地産地消

 

右が今回使った幅180mmの幅広フローリング。左は幅150mmフローリング。値段は一緒なので180mmを採用。

SH-houseの床は、栃木県鹿沼産の幅180mm×厚さ30mmの幅広の無垢フローリングである。

 

建築のプロでも栃木県が日本屈指の杉材の産地だと知っている人は少ない。

 

施主のSHさんご夫妻と一緒に、那須塩原市にある杉フローリングの製材工場を訪ねて、フローリングが出来るまでを見学し、フローリングの仕様を決めました。

 

その様子は、こちらのブログをご覧ください。栃木県が日本屈指の杉材の産地である理由も書いてあります。

 

製材工場を見学、幅180mm×厚さ30mmの鹿沼産杉フローリングを使うことに決定!

 

ハウスクリーニングが完了して、フローリングの凹みや傷を確認

凹みや傷にマスキングテープで目印を付ける。

専門のハウスクリーニング職人による、クリーニングが完了して、フローリングの凹みや傷を確認します。

 

凹みや傷部分に、マスキングテープを貼っておきます。

 

最初は傷や凹みにお湯を垂らして一晩様子をみた

凹みにお湯を垂らして一晩様子をみた。

杉フローリングの凹みや傷を、お湯を使って直す場合、まず綺麗にクリーニングした後で行うのが重要である。

 

掃除していないフローリングにお湯や水分を垂らすと、汚れが広がってしまうからだ。

 

最初は傷や凹みにお湯を垂らして一晩様子を見た。

 

戻った部分もあるが、戻らない部分もあり。ザックリ3割くらいが直った印象。

 

凹み具合が同じような場合も、場所によって修復具合が違う。

 

多分、同じ1枚の杉板でも修復具合は場所によって変わるのだろう。

 

杉フローリングの凹みや傷を直すには、充分お湯を含ませたタオルを当て、上からアイロンをかけるのが最強!

お湯を垂らしても直らなかった部分は、充分お湯(水でもOK)を含ませたタオルを当て、上からアイロンをかけた。

 

どのくらいタオルにお湯を染みこませるかというと、持ち歩いて水滴が落ちない程度。

 

そして2枚折りにした濡れタオルが、熱くて触りにくい程度まで、アイロンの温度を上げて掛けてみると、ほぼ全ての凹みや傷が直った。

 

フローリングにアイロンを掛けながら凹みや傷を直すと、水分が入りやすくなり、早く修復するのだろう。

 

途中、タオルをめくって凹みを確認しながら、フローリングを焦がさないようにする。

 

また、火事にならないように注意して行う必要がある。

 

どうしても直らなかった2箇所程度の深い傷は、補修材で補修した。

 

これでフローリング補修はおしまい。

 

普通に生活していると、フローリングに傷や凹みは付くので、気にしないで生活するのが良いでしょう。

 

杉フローリングの凹みや傷に、アイロンをかけて直す方法

 

手順をおさらいすると、

1.杉やパインの針葉樹系フローリングをよくクリーニングする

2.マスキングテープで傷や凹みに印を付けて、どこに凹みがあるか、分かりやすくする

3.綺麗なタオルを2つ折り程度にして、水滴が垂れない程度に絞り、傷の上に置きアイロンを掛ける

4.タオルが、熱くて触りにくい程度までアイロンの温度を上げてかける。途中タオルをめくってフローリングを焦がさないように確認。

5.深い凹みでなければ、ほとんどの凹みは直る。水分を軽く拭いて完了。

 

※作業中は火事に注意するのはもちろん、アイロンは一度熱くなるとなかなか温度が下がらないので、置き場所に注意する。

 

フローリングに充分に濡らしたタオルを置いて、アイロンをかけると凹みが直った。この写真はまだ濡れているが乾くと元通り。

 

フローリングの塗装は、浸透性のオイル1択としています

フローリングの塗装は、フローリングの補修が完了してから行う。

 

フローリングの塗装は、浸透性のオイル1択としています。

 

木の呼吸を妨げてしまう、塗膜を作るUV塗装(ウレタン塗装)は、初期クレームは少ないのですが、20~25年経過した時のリフォーム時に塗膜を撤去するが大変なので、使わないようにしています。

 

新築時に浸透性オイルで仕上げてあれば、リフォーム時や施主自身でも、再度オイルを塗ることが出来る。

 

新築やリフォームでは、クリーニング後に、床フローリング塗装と網戸の建て込み、カーテンやハニカムスクリーンの設置をして、工事完了となる。

 

Q1.0住宅の完成見学会。明日土曜日の13時からが空いています

今週末のQ1.0住宅の完成見学会。

 

明日、11/16土曜日の13時からが空いています。

 

ご希望の方は、以下のブログからお申込みください。

11/16(土)・17(日) 小さなQ1.0住宅完成見学会のお知らせ@宇都宮市

 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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