2019-07-16
Q1.0住宅宇都宮の家 SH-house(宇都宮市)
住宅設計
高断熱・高気密住宅

Q1.0住宅を木造住宅用制振装置『evoltz(エヴォルツ)』で、「強く」(耐震) +「しなやか」(制振)な、地震に対してベストな構造体にする

木造住宅用制振装置『evoltz(エヴォルツ)』を取り付ける高久大工

 

今月7/27(土)と7/28(日)にこの住宅で予定している延床面積24.5坪の、平屋のようなQ1.0住宅の構造見学会。

 

7/27(土)は予約満了で締め切りました。

 

7/28(日)はまだ空いておりますので、ご興味ある方はお申込みください。

 

付加断熱225mmの分厚い断熱材の施工方法と、今から説明する木造住宅用制振装置『evoltz(エヴォルツ)』が見られる見学会です。

 

また、「高性能住宅が欲しい施主は、内外装の仕上げ材を軽視しがち」ですが、「仕上げ材の性能と質感も良くないと、格好の悪い家になるばかりか、定期的に一生高いメンテナンスコストを支払い続ける」ことになるので、仕上げ材の吟味も重要です。

 

例えば窯業系サイディング外壁材は、初期性能が高く安いので採用されることが多いです。しかしローコストビルダーと同じような外壁材な上に、15年程度のスパンで繰り返し塗装が必要になり、廃盤になってしまうと部分交換出来ないので全面貼り替えになりますから、使わないほうが良い外壁材です。

 

既製品のメーカー建材は、内外装含めてほとんどが廃盤になりますから、普遍性の高い仕上げ材を使うことがマスト。

 

構造見学会に来てくれた方には、あえて仕上げ材の話もしたいと思います。

 

場所は宇都宮グランドホテルの近くです。

 

このブログの最後に構造見学会の案内を貼っておきます。

 

耐震等級3+木造住宅用制振装置『evoltz(エヴォルツ)』で、「強く」(耐震) +「しなやか」(制振)な、地震に対してベストな躯体を実現する

 

木造住宅用制振装置『evoltz(エヴォルツ)』はこんな梱包で搬入されます。現場に置いておくと盗まれると言われたので、事務所に入れました。

構造見学会では、木造住宅用制振装置『evoltz(エヴォルツ)』の説明も行います。

 

繰り返し大地震に見舞われても、地震の揺れを軽減して、新築時の耐震性能を維持できる可能性が高くなる装置です。

 

ザックリ説明すると、この建物は耐力面材ダイライトと金物で耐震性を高めて耐震等級3としています。

 

その耐震性が高い強い箱型の躯体に、しなやかさをプラスするのが、制振装置『evoltz(エヴォルツ)』の役目。

 

墨出しをして、柱に取り付ける。

「強く」(耐震) +「しなやか」(制振)な、地震に対してベストな躯体となっています。

 

ちなみにダイライトを使っているのは、他の耐力面材と違い白蟻にも強いからです。

 

木造住宅用制振装置『evoltz(エヴォルツ)』は車好きにはたまらないビルシュタイン社(BILSTEIN)が製造

木造住宅用制振装置『evoltz(エヴォルツ)』は、ビルシュタイン社が製造している。シリアルナンバー付。

木造住宅用制振装置『evoltz(エヴォルツ)』は、自動車ショックアブソーバーの技術をベースに、開発されました。

 

制振装置evoltz(エヴォルツ)は世界有数の自動車メーカーがトップモデルとして選択するBILSTEIN(ビルシュタイン)社が製造し、世界レベルの高性能、高品質を実現。

 

『evoltz(エヴォルツ)』のシャフトは、日本の自動車マフラーメーカーとして有名なFUJITSUBO。

 

木造住宅用制振装置『evoltz(エヴォルツ)』を付けると、当然価格が上がるので、私が考える優先順位を書いておきます。

 

仕様を決める優先順位

結論から言いますが、なるべく小さな家として、坪単価を上げるのが良いです。

 

造り手である私が「坪単価を上げる」と言うと、住まい手側は「損をするのではないか?」と「心配になる」と思いますが、ご安心ください。

 

「坪単価の低い家」は仕様が悪いので、結局メンテナンスコストが多く掛かり長持ちしないので、「長い目で見ると損」になる可能性が高いです。

 

雑誌やwebで「いい家だな」と思う家はたいてい「坪単価の高い家」であり、そのような家の内外装材は普遍的なので、修理や交換も効いて、結果として長く使えます。

 

また大きめの家は、子供が巣立つと子供部屋2つくらいと和室が納戸になっていることが多く、外壁の面積も広いので、定期的に掛る塗装等のメンテナンスコストも多く掛かります。

 

これは使っていない家のメンテコストをずっと支払っていることと同義です。安い仕様で大きな家は、格好が悪い上にメンテナンスコストもかかり続けるので最悪だということになります。

 

ですから、なるべく小さくして仕様を上げて、結果として坪単価が高くなると、長く使えて稼働率の高い家になる可能性が高くなります。

 

具体的な仕様を決める優先順位は、耐震等級3とQ1.0住宅の断熱性能を実現で、地震に対して安全性が高く、身体も楽になる→普遍的な外装材を採用して、室内は造作建具と無垢フローリングの1択。見た目と耐久性が上がる。(ここまでは何としても実現する必要があるので標準仕様にしています)→余裕があれば、木造住宅用制振装置『evoltz(エヴォルツ)』を付けるということになると思います。

 

「坪単価〇〇万円で、なんでも標準仕様(evoltzや太陽光パネルもコミコミ価格とか言っている)」にしてしまうローコストビルダーのような会社は、予算配分のバランスが悪くなっている上に、その中で利益を確保しようとしますから、結果として仕上げ材も含めた外観や内観のバランスが悪いことはもちろん、経年すると建てたお宅やその住宅会社自体にも綻びが出ることがあります。「お得だ!」とか言って飛びつかないように、よく考えましょう。住宅を建てる場合の見積は、図面が完成してからの積み上げ式が正しいです。

 

今日のブログでホントに言いたかったのは、『evoltz(エヴォルツ)』のことでなく、仕様を決める優先順位と、この当たり前の審美眼のことだったのでした。

 

今月末7/27()7/28()に、このQ1.0住宅の構造見学会を行います

今月末7/27(土)と28(日)にこのQ1.0住宅で構造見学会を行います。

 

付加断熱、床下エアコンの平屋のような24.5坪の住宅です。

 

予約制なのでご興味ある方は、ご連絡ください。

 

案内を貼っておきます。

Q1.0住宅構造見学会のお知らせ@宇都宮市 

 

7/28(日)はまだ空いております。

 

■7/27(土) →予約満了になりました。

①10:00   ②13:00  ③1500

 

■7/28(日)

①10:00   ②13:00  ③1500

 

オーム社って、良い建築本出しています。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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