2019-06-17
Q1.0住宅宇都宮の家 SH-house(宇都宮市)
高断熱・高気密住宅

宇都宮で建築中、24.5坪の小さなQ1.0住宅、SH-house上棟しました

北西から建物を見る。建物のシルエットが分かる。

 

外観パース。北西から建物を見る。

7月17()SH-houseでは8時から「建て方」を行い、14時くらいに「上棟」し、17時半くらいに野地合板まで貼ってブルーシート養生した後で作業終了となりました。

 

建て方とは?

建て方とは、現場で大工さんが柱や梁等の構造材を組み立てること。木材や合板は重いので、クレーンを使って行うのが一般的です。

 

上棟とは?

 

出典

 

「上棟」とは、建て方を行う中で、一番上の横架材である「棟木(むなぎ)」があがった状態のことを言います。

 

17時以降になるなど時間の制約がなければ、上棟の後も作業を続けて、屋根の防水シートであるルーフィングまで葺くか、ルーフィングまで終わらない時は、ブルーシートで雨養生した状態にするのが一般的です。

 

SH-houseの「建て方」に関わった職人と人数

今日は大工さん7人と、クレーン屋さん1人の合計8人で「建て方」を行いました。

 

建て方に参加した大工さんは、全員30~40歳台の若い大工さん達で、聞いたら親も大工とのことで、歌舞伎並みの世襲率にビックリ。

 

木造住宅の施工の中心になるのが大工で、特に当社のような造作建具や造作家具を造る設計者及び工務店には、なくてはならない存在です。

 

施主のSHさんが「職人さんたち、いい顔してますね」とおっしゃっていたことが印象的でした。

 

SH-houseの「建て方」のタイムスケジュール

8時30分くらい。1階の柱が建った。

建て方は8時スタート。あらかじめ取り付けておいた土台に、1階の柱を建てはじめて14時くらいに「上棟」しました。

 

10時くらいの状態。2階の梁。

12時の時点では、屋根以外の建物のシルエットが分かってきました。

建て方、12時の状態。屋根以外の建物のボリュームが分かる状態。

作業を進めて、14時くらいに棟木が上がって「上棟」した状態になりました。

 

上棟後も作業は続き、屋根の通気層となるタイベック(透湿防水シート)を「母屋(もや)」の上に敷いて、その後「垂木(たるき)」を取付けました。

 

母屋の上にタイベックを敷くのに時間が掛りました。

通気層の役割

母屋の上に白いタイベックを貼って、垂木90×45@455を取り付けた状態。等間隔で並んだ木材が屋根垂木。16時くらいの状態。

 

この白いタイベックの上、後から貼る合板との隙間が「屋根の通気層」になります。

 

通気層の役割は、壁や屋根の中の水蒸気を外部へ逃がすこと。

 

これから造る「壁の通気層」が、この「屋根の通気層」に繋がり、棟換気で排出されます。

 

「壁の通気層」→「屋根の通気層」→屋根のてっぺんの「棟換気」で水蒸気を排出。

 

断熱層の外側に、通気層が正しく施工されていれば、外からの雨水の浸入を防ぎ、壁の中で発生した湿気を上昇気流により排出します。

 

屋根垂木が完了したのが、16時くらい。

 

垂木の上に野地合板を貼って、釘を打っているところ。この時点で17時くらい。

 

屋根の野地合板が完了したところ。この後ブルーシートで雨養生して作業終了。

 

屋根垂木の上から「野地板(のじいた)」となる合板を取付けて、雨養生のブルーシートを貼って、1730分くらいに作業完了となりました。

 

途中、現場に施主のSHさんご夫妻もご来場。ちょうどお茶の時間だったので、大工さん達と一緒に、お茶しながら歓談しました。

 

施主のSHさんは、建物の形とボリュームが分かってきたとのことで、良かったです。

 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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