2016-10-04
Q1.0住宅宇都宮三番町の家 SI-house(宇都宮市 三番町)
インテリア・家具・収納

猫のトイレスペースを造る工事は、システムキッチン工事と一緒に行うと合理的ですよ!

今日のブログは、猫のトイレスペースを造る場合は、システムキッチン工事と一緒に行うと合理的で綺麗に仕上がるという話をしたいと思います。

この方法で猫のトイレスペースを造ると、室内の猫の糞尿の匂いが大幅に少なくなるはずです。

猫を飼ってる人は、新築やリフォーム時の参考にしてください。

猫トイレスペースを造る理由

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猫のうんちとおしっこは犬よりも臭い!だから、猫のトイレスペースは、掃除しやすく清潔に保てるようにしたいもの。

 

写真のようなプラスチックの猫トイレを置くのが普通ですが、周囲の床と壁も掃除しやすい材料で造ると、室内の猫の糞尿の匂いも少なくなり、衛生的で掃除も楽です。

 

今まで、犬用トイレスペースや建築化された犬小屋を造った経験はありましたが、今回初めて、猫のトイレスペースを造りました。爪とぎされないように、犬スペースとは違う建材で造りました。

 

猫のトイレスペースを造る場合、床と壁を、防水効果のある掃除しやすい、爪とぎされない材料で造ると、掃除が行き届き、室内の猫臭さが低減すると思います。

 

猫のうんちとおしっこが犬よりも臭い理由 

犬、猫共におしっこ臭の原因は、尿を細菌が分解した時に発生するアンモニアがメイン。

 

そして、猫用トイレに付着していた細菌が尿を分解しアンモニアを発生させる能力は、犬用トイレに付着していた細菌よりはるかに高く、24時間培養後のアンモニア発生量は犬の20倍以上だったようです。出典

 

猫のうんちとおしっこが犬よりも臭い理由は、猫のほうがより肉食中心であり、タンパク質中心の食事であること。

 

また、砂漠出身の猫の体は、貴重な水を節約できる仕組みになっており、体内にため込んだわずかな水分で消化をするので、その水分の中に、たくさんの老廃物がギュッと凝縮されます。

 

そうやって凝縮還元された糞尿は、当然臭いがキツくなってしまうんです。出典

 

猫のトイレスペースの床と壁をクッションフロアでなくキッチンパネルで仕上げた理由

今まで、犬用トイレスペースや建築化された犬小屋は、クッションフロアという水分の染み込みにくい柔らかい建材で造ってきました。

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キッチンパネルは1M程度立ち上げて貼っている

 

しかし、上記したように猫のうんちとおしっこは非常に臭い。そこでクッションフロアよりも掃除しやすく、匂いも付きにくく、爪が掛かりにくい建材が良いと考え、猫のトイレスペースの床と壁をキッチンパネルで仕上げました。キッチンの工事がなく、キッチンパネルを使う予定が無い場合は、クッションフロアでも良いと思います。

 

キッチンパネルとは

キッチンパネルとは、キッチンまわりの壁材として使用する壁材で、ツルツルしてタイルのように継ぎ目がないので掃除をしやすいのが特長。材質は、ステンレス、メラミン不燃化粧板、ホーローなどが用いられる。キッチンで使う為、油や汚れが付きにくく手入れが簡単である。今回は、キッチンに貼ったものと同じメラミン化粧板のキッチンパネルを施工しました。

 

固い素材なので、猫が滞在するのは不向きですが、爪が掛かることもありません。当然水拭きも可能、というか丸洗いも出来そうな素材です。

 

キッチンパネルを扱い慣れているのはキッチン業者なので、猫トイレも一緒に依頼すると合理的

キッチンパネルを扱い慣れているのは、やはりキッチンを組み立てる職人です。キッチンパネルは大工でも貼れます。しかしパネルとパネルの隙間をシーリング(コーキング)という防水材を充填するので、シーリングにも慣れているキッチン職人にキッチン工事と一緒に行ってもらうのが、合理的で綺麗に仕上がります。大工は基本的に上手にシーリング出来ません!

 

当然ですが、猫トイレスペースの床の高さとフローリングの床の高さを一緒にするには、下地べニアの厚さが違ってきます。設計段階で設計者と打ち合わせしておきましょう。

 

猫トイレはタイル仕上げにしないほうが良い

猫トイレのスペースの床と壁はタイルにはしないほうが良いと思います。何故なら「タイル目地」が出来るので、この目地にオシッコやうんちが入るとなかなか取れないので、匂いの元になります。だから目地の無いキッチンパネルが良いと考えました。

 

猫に爪とぎされそうな壁面は、ベニアとキッチンパネルとした
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独立柱は、ステップを付けて猫柱となり、吹抜けを介して2階に登るようになる予定。

 

また、猫に爪とぎされそうな壁面を設計段階で施主と打ち合わせして、全てベニアとキッチンパネルとしています。ピアノに飛び載った場合を考え、ピアノ廻りの壁面は天井までシナベニアとして、爪とぎしにくくしています。爪とぎは専用のモノを置いてもらう予定。

 

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仏壇を置くスペースの仕上げも爪とぎしにくいシナべニア仕上げ

 

また、仏壇を置く場所も、仏壇裏に入りこまれた場合も考えて爪研ぎしにくいようにシナベニア仕上げ

 

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冷蔵庫上に飛び載った場合も考えて、冷蔵庫裏の壁面も天井までキッチンパネルとして、「爪とぎ対策」と「掃除しやすさ」を両立させています。

 

猫のトイレスペースの仕上げ材は、床と壁をキッチンパネルで仕上げると掃除しやすく清潔に保てるので、キッチン工事と一緒に行うと合理的だという話でした。

 

動物好きで犬を飼っているので、犬と猫関連のブログはいろいろ書いています。よかったらご覧ください。

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猫と住まう家を設計する場合は、この本が具体的で参考になります。猫ステップや猫柱の寸法や造り方も掲載されており実践的な本です。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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