リフォーム推奨壁紙(クロス)と普通の壁紙の違いは何なのか?
当社では年間に70軒程度のリフォーム工事を行っているので、珪藻土や板貼りの内装だけでなく、クロスと言われている壁紙を使うこともあります。
特に、リフォーム工事の時に壁紙を使うことが多いです。
壁紙の見本帳には、通常の見本帳とは別に、「リフォームセレクション」等の名前の付いた、リフォーム工事推奨の壁紙見本帳があります。
今日のブログは、意外と知られていない「リフォーム推奨壁紙と普通の壁紙の違いは何なのか?」を書きます。
クロスの貼り替えなど、リフォームをする時の参考にしてください。
ちなみにリフォームの時は、既存クロスの上に、左官が珪藻土を塗ったりもします。
クロスは下地材としても使われることもある、応用範囲も広い建材です。
壁紙を貼り替えるクロスリフォームの場合に、下地の凹凸が出やすい理由
リフォームの場合は、古い壁紙を剥がしてから新しい壁紙を貼るのですが、剥がす時に既存壁紙の「裏紙」を綺麗に均一に剥がすことが出来ません。
既存クロスを剥がした状態は平滑ではなく、裏紙はよく見ると凹凸のある状態で残ります。
既存クロスの裏紙が不均一に残っていたり、更に裏紙下の石膏ボードの状態まで凹凸になっていたりするので、リフォームに適さない壁紙を貼ると、この凹凸が陰翳となり目立ってしまうことがあります。
この下地の凹凸を、より分かりにくくするのが「リフォーム推奨壁紙」です。
新築などで使う「1000クラス」の壁紙に比べ、壁紙が厚く、下地隠蔽性が高いのが特徴で、多少下地が悪くても目立ちにくくなります。
クロスメーカーは、クロスを全てをチェックした上で、リフォームに向いている厚手のクロスをピックアップしていた
このブログを書くために、クロスメーカー、サンゲツのお客様相談室に電話をして聞いたところ、
「リフォーム推奨壁紙の見本帳は、1000クラスと量産クロスの見本帳の中から、より厚く下地隠蔽性の高い品番を、全点確認の上、ピックアップしたもの」だとのことです。
ですから、リフォームでクロスの貼り替えをする場合は、リフォーム推奨壁紙見本帳の中から選ぶと、より下地の凹凸が出にくくなると思います。
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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