アルミ箔付断熱材「ミラフォームDDSボード」を、基礎内側断熱でスラブ上に全面施工したら、「凹みにくさ」と「掃除しやすさ」が秀逸だった
宇都宮市の街中で施工している平屋のようなQ1.0住宅。
本日7/3水曜日。現場は屋根が葺き終わり、1~2階の耐力面材(ダイライト12mm)がほぼ貼り終わり、1階の基礎内側スラブ上の、DDSボードという50mm厚アルミ箔付断熱材を設置し終わり、1階の剛床を敷き終わったところです。
今日の夕方現場にいったら、室内の間柱も完成してました。窓廻りも室内のドア枠廻りも、すべての間柱をブレカットしたので早かったのです。
先週の特に必見箇所としては、基礎内側断熱で、アルミ箔付断熱材DDSボードをスラブ上に全面施工したこと。
このDDSボード断熱材、「凹みにくさ」と「掃除しやすさ」は秀逸です。
6/24(土)から7/2(火)までの現場の様子を写真とコメントで振り返ります。
6/24(月)はホウ酸による防蟻処理
防蟻処理は白蟻業者が行います。土台・大引き・柱・間柱・ダイライトに入念にホウ酸を塗布。
小屋裏の桁上断熱用の合板敷きが完了していました。合板を敷く前に、桁上にPEパッキンという合板気密に使う気密材を貼り、その上に合板を貼ってボード気密をしている。合板上に気密シートを敷いて、セルローズファイバー断熱材を厚さ300mm吹き込みます。
SI-houseでは、桁上断熱とせずに天井野縁の下に気密シートとしたため、柱廻りの気密性が取りにくかった。今回は念のため、ボード気密とシート気密を併用しました。
6/25(火)は晴れていたのでダイライト貼り&飲み会
梅雨の季節は、晴れた隙に外部での仕事を行います。雨なら室内の仕事をする。
ダイライトの貼り方もマニュアルがある。特に窓廻りは、ダイライトをベタ貼りしてから、「コの字」や「ロの字」にくり抜くのは間違い。地震で揺れても開口部の入隅が割れないように、分割施工する。詳しくは後でブログにします。
この日は、高久大工と懇親を兼ねて2人飲み会。
1軒目は、栃木県酒造組合でやっている平日の5時から7時までしか営業していない「酒々楽(ささら)」→もつ焼き・もつ煮の「ふくべ」→リーズナブルで美味しく盛りの良い「居酒屋サムライ」とハシゴ酒。
「酒々楽」にやっと行けた。初めて行ったが1000円で栃木県の地酒がたくさんの種類味わえる。豊富な地酒を少しずつ味わいたい人におススメ。うちの施主の中では、先日訪問させてもらったAさん好みの店かもと思った。
大きめのお猪口7杯、700円分飲んでかなり酔ってしまった。残りの回数券はいつまでも使えるのが良い。
ただしスタートはビールを1杯飲んでから、日本酒を飲みたいところ。
どうやって家まで帰ってきたのか覚えていませんw。
6/26(水)は屋根の板金工事
ガルバリウム鋼板の立平葺き。色は「あずき色」。屋根は外壁のスパンドレル(ガルバリウム鋼板)と色合わせする。
ガルバリウム鋼板外壁材は、今まではアイジー工業のガルスパンを使っていたが、今回は工場で折ってもらったスパンドレルを使う。
計画時に、ガルスパンと制作してもらったスパンドレルのサンプルを取って並べて比べたところ、デザインでスパンドレルに軍配が上がった。スパンドレルのほうが、山と谷の段差があり、よって陰影が深く質感が高く、かつ色合いも落ち着いている。
次回から外壁をガルバリウム鋼板にする場合は、この仕様にする予定。外壁はガルバと杉板のコンビ。あずき色の外壁材は、庭の緑と相性が良いというのも採用理由。
この日大工は、1階部分のダイライト貼り。
6/27(木)と6/)28(金)。両日、大工は基礎スラブ上の断熱材貼り
入念に掃除機掛けをして、「木の粉」を排除してから、ミラフォームのDDSボードという、外張り断熱用のアルミ箔付断熱材を接着剤で貼り始める。
スラブ上に敷いた断熱材DDSボードは、アルミ箔が貼ってあるので、人が膝をついても凹みにくい。スラブ上に敷いた断熱材が凹みやすいのは、歩いた時ではなくて、膝を付いた時である。かつDDSボードは掃除もしやすい。
施主が化学物質過敏症気味のため、室内で使う接着剤は、ほぼ全て取り寄せてサンプルを作り匂いを嗅いでもらったので、造り手の私達も安心である。コンクリートにポリスチレン断熱材を貼る時に使った接着剤は、コニシボンドの「MPX-1」という接着剤。スタイロフォームを含んだ、異種材同士の接着に優れる弾性接着剤。
床一面が銀色なので、下を見ると深い湖に立っているようにも感じる。
6/28(金)は瑕疵保険の構造の現場検査
金曜日は10時から、瑕疵保険の構造検査。検査員の男性は同業の設計者だが、窓廻りと間仕切り壁が全てプレカットされていたこと、また気密シート受けの床上の間柱に「これはイイ」と驚いていた。この日、大工は午前中DDSボード貼りを完成させた。
6/29(土)は施主とコンセント・スイッチ・照明の現場打合せ
6/29(土)は朝から施主家族・電気業者と一緒に、現場で照明・コンセント・スイッチ等の位置と個数の確認。
当社では電気図を描くことは勿論、この施主と電気業者を交えての「現場打合せ」をしているのでで、暮らし始めてから、コンセントやスイッチが足りないとか、位置が悪いという声を聞かない。
現場で行う、最重要の打合せの1つだ。
昨日の金曜日、スラブ上の断熱材の施工が完了したので、設備業者も来て、床下の断熱材上に給排水管を施工した。
床下の給排水管は、通常基礎スラブコンクリート上にビス留めされるが、スラブ上には全面断熱材が貼ってあるので、特殊な接着剤「ミラクル5」で配管金物を断熱材に固定した。
床下配管が終わると、1階の剛床である28mm合板が貼れる。
7/1(月)は断熱材の端材で土台の熱橋を無くした
DDSボードの端材(処分する材料)が出たので、高久大工に基礎立ち上がりの断熱材上に貼ってもらうように依頼した。そこに50mmのDDSボードを貼ると、土台と基礎内側立ち上がりの断熱材の高さが揃って、土台が熱橋(ねっきょう)となることを避けられるから。
熱橋とはヒートブリッジとも言い、断熱がされておらず室内の熱が逃げやすくなっている部分のことをいう。
高価な断熱材を、端材として捨てるのが勿体なかったということもある。処分する端材も最小限になった。
午後から1階剛床貼り。床のガラリを切り抜きながら剛床を貼る。防蟻フォームも一般的な建材でないので高価だ。
7/2(火)は1階剛床貼りの残り
高久大工は、アルミ箔の上を掃除機掛けし、そのあとアルミ箔の上を雑巾で水拭きしてから、剛床となる28mm合板を貼ってくれた。靴で歩くとアルミ箔上に足跡が残るので、足跡を消すという意味もある。
だから現在床下は、銀色のアルミ箔付断熱材と相まって、文字通り「ピカピカ」の状態だ。
DDSボードは厚手のアルミ箔が貼ってある断熱材なので、表面がつるつるしており、掃除と雑巾がけがしやすい。
構造見学会のお知らせ
来月、7/27(土)と7/28(日)の2日に渡って、宇都宮市内の街中近くで、このQ1.0住宅の構造見学会を行います。
見学希望の方は、最後の「お問い合わせ」からご連絡ください。
日付 令和元年7月27日(土),28日(日)
時間 AM10:00~PM5:00
場所 予約した方にお知らせします。(宇都宮市のグランドホテルの近く。駐車場あり。)
お申込み 予約制
①10:00 ②13:00 ③1500 の3つの時間帯からお選びください。
※各時間帯には制震ダンパーevolt(エヴォルツ)の30分程度の説明も含みます。制震ダンパーの効果をテレビ上映します。
費用 無料
注意 施主の住宅をお借りして開催します。小さなお子様が居る方は、手を繋いだりしてください。
構造見学会について、詳しくはこちらをご覧ください。
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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