リフォーム, 家具・収納, 建築いろいろ, , 高断熱高気密省エネ住宅.

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素晴らしい建築本が出ているのでご紹介します。木造住宅の実用納まり図鑑 (エクスナレッジムック)です。造作建具・造作家具を使ったオーダーメイド住宅を造っている住宅建築のプロ向けの本ですが、オーダーメイド住宅をこれから新築・リフォームしたい素人の方にもおススメします。

 

木造住宅の実用納まり図鑑は、文字が一杯書いてある「本」でなくて写真と図面が載っている「図鑑」ですから、素人さんも読みやすく、実用的なのです。「造作建具・造作家具等を造りたい素人さんは、こう使ったら良い」という使い方も具体的に紹介します。

建築業界用語「納まり(おさまり)」とは何か?
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オーダーメイド住宅建築業界では、業界人が集まると「あの納まりイイね!」とか、造った本人や施主の居ないところで「あそこの納まり悪かった」なんて話になることが多いです。

 

そもそも建築業界用語「納まり」とは何でしょうか?

 

例えば、床と壁が接する部分を、床と壁の「取合い」といい、そこをどのような形にするかを「納まり」といいます。「納まり」の方法も様々あり、造り手は美しく・合理的で・将来不具合が生じないように「納めたい」と思って図面やスケッチを描き、施工しています。

 

その他にも、ドアと枠の納まり、家具と壁の納まり、窓と壁の納まり等、全ての部材は、「納まり合って」います。不具合も「納まり」から発生することが多いので、「納まりの安全性」も重要です。

 

建物は、基礎や下地木材も含めると多くの部材(多分数万点)が「取合い」、「納まって」います。目に見える仕上げ部分だけでも相当な数の「納まり」になりますから、その「納め方」が超重要になります。「納まり次第」で住宅が「格好良く見えるか?」「格好悪くなるか」が決まると言っても過言ではありません。ですから、造り手は「納まり図、納まりスケッチ」を描きます。「納まり」は「ディティール」とも言われます。

ここでいうオーダーメイド住宅とは何か?

世間では、「建売・分譲住宅」以外の戸建住宅を「注文住宅」と言うようですが、ここでいうオーダーメイド住宅とは、単なる「注文住宅」のことではありません。造作建具や造作家具等を使った住宅をオーダーメイド住宅と言っています。工務店が部材メーカーを兼ねる住宅のことを言っています。

 

ですから、既製品のドア等しか使わない、大手ハウスメーカーやローコストビルダーや地域工務店の造る住宅は、注文住宅ですがオーダーメイド住宅には入りません。

素人さんは木造住宅の実用納まり図鑑をどう使うか? 造りたい箇所が索引から分かる

 

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写真と図面が載っていて分かり易い

 

例えば、リフォームでオーダーメイドの洗面化粧台を造りたい場合。図面やスケッチを描くのが苦手な知り合いの大工さん等に依頼する時は、この「木造住宅の実用納まり図鑑」を買います。索引を見ると「水廻りの章」に造作洗面台の写真と図面が掲載されていますから、それを大工さんに見せて造ってもらうことが可能になります。P59

 

依頼先の住宅会社や設計事務所が、住まい手の希望が理解できて、図面やスケッチが描ける造り手なら、この木造住宅の実用納まり図鑑を参考にして、図面やスケッチが描けますので問題ないです。

 

別の例として、建物に一体化したポスト口が造りたい場合は、外壁・外構のP83ページに載っています。このように造りたい箇所が索引から分かるので、使いやすいです。私もそうやって使います。

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索引から造りたいものが探せる

 

索引の章も、「造作建具」「造作・階段」「家具」「水廻り」「外壁・外構」「庇・屋根」「バルコニー」の7章で構成されて、各章には関連する造作部材がわかりやすく掲載されています。木製ガレージ、造作キッチン、ポスト口、食器棚、ちゃぶ台、階段、吹抜け手摺と、考えられるほぼ全ての造作部材の造り方が網羅されています。

 

ただ、造り手側からすると、自分のお客さんがこの本を持っていたらビビると思いますので、造り手側と良い関係を築きたい場合は、相手を考慮して使ってください。

写真と図面が隣に掲載され確認できるので分かり易い

上の写真のように、各ページには、実際の写真と図面が並んで表示されているので、とても分かり易いです。

狭小敷地・狭小住宅でオーダーメイド住宅を建てる人は必見の本

著者の田中工務店の田中さんは、東京の下町 小岩で木造住宅の新築とリフォームを手掛けています。住宅の建築地の多くは都市部であり、狭小地が多く、防火規制への対応、厳しい斜線制限、軟弱地盤などの多くの難題を抱えながら家造りを行っています。(掲載文ほぼ引用)

 

特に、「11坪超の超狭小地に建つ3階建 青戸の家」P110は、延床面積18.5坪に家族5人が暮らす住宅です。写真から非常にコンパクトですが、不思議と大らかさも感じる住みやすそうな住宅であることが分かります。開口部も明確で外観も綺麗です。

 

狭小地に建つ狭小住宅は、室内が狭いスペースになるので、既製品の建材が使用しにくい。そのため、造作家具・造作建具などを駆使せざるを得ません。また、準耐火・耐火に使える複合階段P39も、鉄と木を合わせて使うことで、シンブルで広がりを感じるストリップ階段を実現しています。これから狭小敷地・狭小住宅でオーダーメイド住宅を建てる人必見です。

建築家の書いた納まり本よりも、普遍的かつ実用的

木造住宅の実用納まり図鑑はエクスナレッジという建築専門の出版社の本。多数の建築本が出版されており、建築家の書いた「納まり本」も出版されています。私も何冊か持っていますが、建築家の書いた「その手の本」は普遍的ではありません。複雑で将来不具合が出そうであり、お金も掛かりそうで一般的な住宅では使えないものが多いです。これから家造りしたい素人さんが納まり本を買うなら、この木造住宅の実用納まり図鑑の1択です。

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