SU-house
自宅の一部を、杉板内装のヨガ教室にしたリフォーム
自宅一部を空中ヨガ教室にリフォーム、その特徴は?
当社のWEBを見てご連絡頂き、築28年のお宅のリフォームをしました。このリフォームの特徴は、ご自宅の2間続きの和室を1部屋として、ヨガスタジオにリフォームしたこと。ヨガスタジオの特徴を3つお話ししてから、その他のリフォーム箇所を紹介します。
ヨガスタジオの特徴の1つ目は、空中で行う新しいヨガができるように木材を組んだこと。空中ヨガは、スリングヨガと言い、梁から吊るされたスリングと呼ばれる 柔らかくて大きな布を使ってヨガをします。スリングを吊るすために、室内側に柱と太い梁を設けました。
空中ヨガには、エアリアルヨガとスリングヨガがありますが、スリングヨガは1箇所で布を吊るすのに対して、エアリアルヨガは2箇所で吊るすヨガです。ネットで調べたところ、エアリアルヨガは外国人が外国人のために作ったヨガであるのに対して、スリングヨガは、日本人が日本人の体形や骨格に合わせて作ったヨガであるとのことです。1箇所で吊るすスリングヨガのほうが、不安定になり大変そうですが、その分様々な場所が鍛えられそうです。
特徴の2つ目は、日光杉の香る気持ちの良い内装でヨガができること。施主の強い希望で、素足でヨガを行う床は、栃木県産の杉のフローリングになりました。厚さが3センチと分厚く、柔らかい材料なので歩き心地がとても良く、柔らかいので寝転がっても気持ちの良いフローリングです。
木部塗装は、塗膜をつくる塗料でなく、自然塗料のオイル仕上げなので、素足で歩いても新建材のカラーフロアのようにベトベトせず、気持ちの良い肌触り。杉材の香りがしてリラックスできます。
壁と天井は、珪藻土仕上げ。壁の一部は杉板貼りとしました。ドアも無垢材を使い、見える部分や触れる部分は極力自然の材料で仕上げています。開口部は樹脂内窓とハニカムサーモスクリーンで断熱補強しました。
特徴の3つ目は、建築の話ではありませんが、施主である現役の看護師さんが教えていること。普段たくさんの患者さんと接して、一般人よりも身体のことや弱った時の心の状態が分かっている看護師さんが、ヨガ教室の先生をされていることは利点だと思います。看護師さん特有のハードワークに由来する不調が、ヨガを始めるきっかけになったとのことです。
ヨガ教室以外のリフォーム
ヨガ教室の他にも、キッチン・お風呂・トイレ等の水廻り、個室、各部屋の内窓設置、壁を壊した部分は断熱+気密工事。外構工事は、植栽・塀及び、車も5台停められるようにリフォームしました。
リフォーム時に分かる、造作建具の優位点
写真の他にも、各所の建具を入れ替えたり、引き戸レールを交換したり、細かい工事を沢山行った。このお宅の建具は、新築時に造作建具で造ってあったので、扉の交換はもちろん、建具金物の交換が効いたし、建具を削って調整することも可能だった。造作建具は既製品の建具と違い、パーツ交換が効いて、調整しながら長く使えて、室内が安っぽくならないのが優位点である。その優位点は、特にリフォーム時に実感する。長く住める家にするなら、廃盤になって修理がしずらくなる既製品の建具でなく、新築時のコストが掛かっても造作建具にすべきだ。そのほうが室内に違和感がなく、かつ長い目で見るとお得である。
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自宅の一部を、杉板内装のヨガ教室にしたリフォーム
- 所在地
- 栃木県宇都宮市宮の内
- 用途・構造
- ヨガ教室併用住宅 木造2建て。
- 築年数
- 28年
- 設計施工
- (有)ヨシダクラフト一級建築士事務所 吉田武志
- 室内施工床面積
- 33.5坪
- 屋根
- 洋瓦。一部コウモリの巣による雨漏り補修。
- 外壁
- ALC50。貼り替え部塗装。
- 室内壁
- 珪藻土塗り・杉板貼り・クロス貼り
- 室内床
- 杉板厚さ30。水廻りクッションフロア
- 窓
- 樹脂内窓複層ガラス
- 工期
- 3か月間