2014-12-06
住まいと健康
高断熱・高気密住宅

日本人の半分がヒートショックという言葉自体を知らないのでビックリしたという話

昨日、ブログ 「断熱リフォームをする部屋の優先順位」を書くのでネット徘徊していたら、衝撃的な記事を発見しました。自分や家族が病気になった原因や死因を知らないという記事が載っていました。これはビックリ!。

 

下記のNHKニュースを見ると、ザックリ言って国民の半分がヒートショックという言葉自体を知らない。だから家の中で、ヒートショックによって心筋梗塞や脳卒中になって亡くなったり、寝たきりになっても、原因不明の病だと思っている可能性が高いです。例えば、おばあちゃんが風呂場で脳卒中になって急に亡くなったのは、何かの呪いか祟りだと思ってお祓いしてる人もいるかもしれない。(そんなわけないか!?)

 

お祓いお祓い出典 http://otaru-ch.net/ryugu-mikoshi-oharai/

 

ヒートショックになって死なずに助かって病院に行っても対処療法のみで、風呂場で脳卒中になった原因を一緒に考え、根絶するような話や世話をしてくれる医師は、ほぼ居ないと思われます。だって、ヒートショックのリスクを減らすには、断熱リフォーム(断熱改修)するのが一番良いのですが、そもそも医師の中で、そのことに気が付いている人は少ないから(涙)。または、ヒートショックと寒い住まいの関係を知っていたとしても、患者に言ったところで、医師にとってはメリットがあるどころか、健康になってしまい自分の患者が減るので、言わないのかもしれません。これ、ありえます。医師も、脱衣室やトイレに暖房機を入れて暖かくしろ、くらいは言うかもしれませんが、光熱費がかかるし、消し忘れ等で火事のリスクも出てきます。

 

ただ、昨日リンクを貼らせて頂いた、さかい医院の堺医師はヒートショックになりやすい人の特徴、住まいの温度差と断熱性能等を書いています。貴重です。 掲載報告したら、返信頂きました。ありがとうございます。

医師や介護士が住宅の温熱環境のことを本気で言い出すと、日本の既存住宅の断熱化は進みそうです。

 

「ヒートショック」リスク高い生活6割

 

冬場に、風呂やトイレなど家の中の温度差が原因で血圧が急激に変化し、心肺停止にもつながる「ヒートショック」について、専門家などがアンケート調査を行ったところ、リスクの高い生活を送っている人が6割に上ることが分かりました。

ヒートショックは、冬場の入浴やトイレなど、寒い場所と暖かい場所の温度差のある場所の移動が原因で血圧が急激に変化するもので、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こし、心肺停止になることもあります。

入浴中に亡くなる人は、年間1万7000人と推計されていますが、その多くがヒートショックによるものとみられています。

専門家などで作る団体が、ことし10月に、全国の20代から70代までの2500人を対象にヒートショックについてアンケート調査を行ったところ、半数近い49%が、ことば自体を知りませんでした。

また、家の中の温度差を意識することがあるかどうか尋ねたところ、「ある」と答えた人は41%、中でも70代は最も低く23%にとどまっています。

このほか、冬場に家の中で取っている行動について尋ねたところ、60%が「暖房などで暖めるのはリビングなど、いる場所のみ」と答え、ヒートショックのリスクの高い生活を送っていることが分かりました。

調査を行った団体の一人、福岡女子大学の大中忠勝教授は、「高齢者ほど血管が硬くなってリスクが高くなる一方、皮膚感覚が鈍くなって温度差を自覚しづらくなる。まずは、家の中の温度差を意識し、部屋を移動するときには厚着をしたり、脱衣所やトイレではストーブを付けたりして対策を取ってほしい」と話しています。

 

NHKニュースウェブさんからお借りしました。

 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

この記事をシェアする
コメント