2025-01-09
Q1.0住宅 宇都宮小幡の家(宇都宮市)
庭・外構

北側の小さなスペースでも、植栽をしたほうが良い理由

Q1.0住宅小幡の家は、北側の小さなスペースに植栽をして庭にしました。

北側に植栽した理由は、敷地が広いわけでなく、かつ敷地形状の都合もあり、そこしか植栽スペースが取れなかったからです。

しかし、北側の小さなスペースでも、植栽をして良かったと思いました。

理由を説明します。

施主は最初から、北側に植栽することを希望していた

施主は、庭の植栽と板塀が、外観の雰囲気を左右すると分かっていたので、北側の広くないスペースに、植栽することを希望していました。

植物を植えれば、住まい手は春夏秋冬の季節の変化を間近で楽しめます。植栽は点在させず、植栽部以外からは雑草が生えないようにして、管理しやすくなっています。

角地なので、2つの道路から植栽を見ることが出来る

植栽作業中

北側に窓は少なく、植栽は室内からは、ほぼ見えません。しかし角地のため、2つの道路から見えることも植栽を造った理由です。

行き交う人に、庭の植栽や板塀などの印象から、住まい手の「人となり」を感じさせ、良い雰囲気を与えたいと思いました。

「沈丁花(ちんちょうげ)」の木を植えたので、匂いを楽しめる

玄関から植栽を見る

施主の希望で、好きな沈丁花を植えることにしました。植栽が室内から見えにくいのであれば、匂いを楽しみたい。

春には、玄関付近と道路から、北側の窓を開ければ室内からも、甘い香りが感じられるのを期待しています。

植栽をすると、家と庭に愛着が湧く

植栽完成
植栽完成

8/24に植栽して、9/6の引き渡し日までの2週間は、猛暑日が続きました。1日2回、毎日水やりして枯らさないようにしました。

30分間時間を掛けて、たっぷりと水やりが完了したところ、急に夕立が来て、水やりが必要無かったことも、2~3回ありました。しかし手間が掛かると、愛着が湧くことを実感しました。

小さなスペースでも、樹木を1本でも植えることをおススメしています。外観の雰囲気が変わることはもちろん、家と庭の両方で、住まい手の雰囲気を醸し出すことにもなるからです。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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