2025-01-01
Q1.0住宅 宇都宮小幡の家(宇都宮市)
建材・住宅設備・便利グッズ
高断熱・高気密住宅
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施主から「あえてキッチンのレンジフードを付けない」などの、換気扇に関する2つの提案がありました

先日、Q1.0住宅 小幡の家に伺って、施主と、部屋の温度や湿度について話をしていた時に、「あえてキッチンのレンジフードを付けない」などの、換気扇に関する2つの提案がありました。

あえて、キッチンのレンジフードを付けない提案

レンジフードとは、キッチンに付いているコレです

施主から、「キッチンレンジフードは付けなくても良いのでは?」という提案がありました。

Q1.0住宅小幡の家は、キッチンレンジフードを付けました。しかし、レンジフードを廻さずに料理をしても、法律で取付が義務付けられている「24時間換気システム」の換気によって、2時間に1度、家の空気は入れ替わるので、レンジフードは付けなくても問題ないようだという話です。

レンジフードを付けない場合、料理後、長いと2時間程度、匂いは残りますが、その後は、24時間換気システムの換気によって、匂いが無くなるので、「キッチン換気扇は必要ないのでは?」ということです。

キッチンレンジフードを取り付けない場合のメリット・デメリット

キッチンレンジフードを取り付けない場合のメリットは、キッチンレンジフードの材料費と取付工賃が無くなり、かつキッチン換気扇の掃除手間も無くなります。かつ、普通はレンジフードで、コンロの直上で回収される、調理の湿気は、排出されにくいので、冬は室内の加湿にもなり、良いのではないか?という提案でした。

しかし、キッチンレンジフードを取付しないデメリットもありそうです。キッチンレンジフードは、料理した油の一部も回収しているので、油を使った料理の多い家庭では、その油が周囲に飛ぶことなどがありそう。かつ、匂いの強い、ニンニクやお酢を使った肉や魚の料理などは、レンジフードが無いことによって匂いが残りやすいかもしれません。

また、夏にレンジフードが無いと、調理の湿気が室内に拡散しやすくなるので、湿気が上がるのがデメリットになりそうです。

ちなみに、「キッチン換気扇・レンジフードを取り付けないで暮らす 高断熱高気密住宅」と検索したところ、レンジフードを取り付けていない工務店もありました。上手く行っているようなので、「キッチンのレンジフードを取付しないこと」も、考えてみる価値はありそうです。

https://s-sora.com/rangefood-koukimitu-koudannetsu/#index_id7

ユニットバスに換気扇を1個プラスして、冬は湿気を外に排出せず、室内に取りこんで加湿する

現在は、残り湯をサーキュレーターで拡散して加湿している

Q1.0住宅 小幡の家では、冬に加湿をするため、写真のように、ユニットバスに残り湯をして、脱衣室に置いたサーキュレーターで拡散しています。加湿された室内の様子はこちら

しかし、写真のサーキュレーターの代わりに、ユニットバス天井に換気扇を1個プラスして、室内側に配管して排気口を設けて、ユニットバスの湿気を、冬は室内に拡散して加湿するのが良さそうだという話になりました。

夏は、ユニットバスの湿気を、通常のように外に排気して、冬は室内に排気して加湿するという意味です。そうすれば、写真のようにサーキュレーターを床に置く必要が無くなって便利だと思いました。

加湿をするには大型加湿器を置くのが一般的ですが、大型加湿器は、W450×D400×H450くらいの寸法があります。既に大きめの空気清浄機が複数台設置され、置き家具も多めに設置されているお宅では、「大型加湿器を置く場所が無い」「できれば大型加湿器を置きたくない」と考える方もいらっしゃると思います。ですから、これは良いかもしれないと思いました。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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