2022-08-22
Q1.0住宅小山の家(小山市)
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Q1.0住宅小山の家の全熱交換型換気システム、ローヤル電機SE200RSと、今後採用予定のマーベックスの澄家VS90のメリットとデメリットを考えてみた

換気システムを脚立が無くても掃除しやすい床下に設置した。換気扇は2階の梁から吊っている。

Q1.0住宅小山の家の換気システムは、いつものように全熱交換型のダクト式換気システム採用。本体を2階ウォークインクロゼットの床下に設置して、直上に点検口を付けました。換気本体を床面でメンテナンス出来るようにした理由は、掃除が面倒でなく、かつ安全だからです。天井点検口ではないので、脚立を用意する必要がなく、脚立に乗らなくてもフィルター清掃できる。脚立に乗っての上向き作業が無いので、高齢になってからでも安心だと思います。

しかし、全熱交換型の換気システムを床下設置するのは、本体の大きさ・間取り・換気扇が納まる床下高さの面から難しいこともあります。

今日のブログは、全熱交換型24時間換気システムは、清掃のしやすさや安全性から、できれば床面もしくは壁面に点検口があると良い理由と、ローヤル電機SE200RSの設計施工で注意した点、今後使う予定のマーベックスの澄家VS90のメリットとデメリットになりそうな点も書きました。

また、1階床下を高くしてメンテナンス性を高めた上で、熱交換換気システムを床下に入れる場合には、メリットのみでデメリットは無いのかについても書きました。

結論から先に言うと、それぞれの換気システムでメリットとデメリットがあり、換気システムの設置場所においても良い点と悪い点があるという、普遍的な話になっています。

24時間換気システム本体の点検口は、出来れば床面か壁面が良い理由

2階床に設置された点検口を開けて、換気システムを見る

24時間換気システム本体は、定期的にフィルター等の掃除が必要となります。

換気システム本体が天井面に付いていると、脚立に昇って、上向きの態勢のまま点検口を開けて、掃除する必要があり、家がある間は換気システムの掃除は定期的にずっと続きます。

若いうちは脚立に乗って清掃するのは、問題ないのですが、高齢になって足腰が弱ったりすると、脚立に昇って上向きの作業をするのは危険が伴う場合があるし、脚立に乗れなくなる可能性もあります。

だから、可能なら脚立に乗らずに清掃できる床面や壁面に換気システムを設置できるのが良いと思います。

ただし、床面や壁面に全熱交換型の換気システム本体を設置するのは難しいことが多いです。次の項ではその理由を書きます。

全熱交換型の換気システム本体を床面や壁面に設置しずらい3つの理由

全熱交換型のダクト式換気システム、SE200RSの本体寸法は、幅1180mm×奥行489mm×高さ244mmと大きめ。その理由は?

全熱交換型の換気システム本体(第一種換気システム)を、床面や壁面に設置するのが難しい理由はいくつかありますが、1つは本体寸法が大きいからである。

例えば、今回付けたローヤル電機の全熱交換型のダクト式換気システム、SE200RSの本体寸法は、幅1180mm×奥行489mm×高さ244mm。本体内部に、大きな熱交換素子(下記画像の青いやつ)が入っているので、一般的な第三種換気システムの倍以上の大きさとなります。全熱交換型の換気システムは、熱交換素子が入っているので、大きめとなる。

青いのが心臓部の熱交換素子。ただしこれがあると、換気扇は大きくなる。

ちなみに、全熱交換型換気システムを標準採用する以前は、ダクト式の第3種換気システム、日本住環境のピアラ24、もしくはガデリウスのエクソネットを使っていました。どちらも以前加盟していたFPの家の指定部材だったことが採用理由でしたが、ピアラ24は壁面設置専用なのでメンテナンスしやすく、エクソネットも第3種換気システムなので小型で壁面設置しやすかったです。ピアラ24の本体寸法は、幅470㎜×奥行491㎜×高さ265mm。ローヤル電機の全熱交換換気システムの半分以下の寸法です。ガデリウスのエクソネットも同じような寸法だったと思います。現在、第3種換気システムは暖房負荷が減らない、省エネになりにくいので、Q1.0住宅にしずらいという理由で採用していません。

以前使っていた第三種換気システム、日本住環境のピアラ24。大きさは熱交換換気扇の半分以下なので壁面設置しやすい。

2つ目の理由は、全国的に家自体が小さめになっているからです。リンク先は2016年の文章です。2022年現在は、建材費用が高騰していることから、家はより小さくなっている可能性が高い。例えば当社が建てているような、延床面積30坪程度の小さな家の場合は、家自体が小さめであることはもちろん、収納の数は多くしているので、換気本体を設置できる場所が限られる。

3つ目の理由は、換気システムの音と間取りの関係である。換気システム本体を廻すと、「ある程度のモーター音」は出るので、寝室や子供室など、寝る部屋の天井や床下には基本的に本体を設置しない。だから、設置個所はかなり限られる。洗面脱衣室・ウォークインクロゼット・納戸等の音が出ても気にならない場所の1階天井で、かつ2階が寝室ではない場所になることが多いです。もしくは桁上断熱の場合の2階天井裏で、寝室には接していない場所になるでしょう。

全熱交換型の換気システムは、本体が大きいので、それを壁面設置する場合は、半畳程度は場所を取ってしまう。そうなると、小さめな家では収納等を潰すことになるので壁面設置しにくい。

結果として、全熱交換型の換気システム本体は、1階天井裏もしくは、桁上断熱の場合の2階天井裏に設置されて、点検口も天井面に設置されることが多いということになる。

小山の家では、1階天井裏に納めても、本体を上下逆にすれば、2階床から点検できる機種を選択したことで、何とか床面からメンテナンスができるようになった。

次の項では、Q1.0住宅小山の家の換気本体を設置するにあたり、注意した具体例を書きます。

乾太くんを設置する洗面脱衣室の天井裏に、全熱交換型換気システム本体を設置する場合は確認が必要

洗濯機上の乾太くんの棚。天井付近の壁の穴が乾太くんの排気口となる

Q1.0住宅小山の家の換気システムは、換気システム本体を1階洗面脱衣室の天井裏に設置して、点検口を1階の天井でなく、直上の2階ウォークインクロゼットの床に設けました。ただし、本体が入る1階天井裏の高さ寸法がギリギリでした。

洗面脱衣室の洗濯機の上には、造作棚を造って、その上にガス乾燥機の乾太くんが納まっている状況です。

洗濯機の高さを考慮して、その上に乾太くんが載る棚を造ると、乾太くんの排気口芯は床面から2300くらいになります。造作棚ではなく、リンナイの金属製の専用棚を使った場合も、排気口芯の高さは同じくらいだったと思います。

洗濯機の上に棚を造って乾太くんを載せる場合、排気口芯が床面から2300mmとなるので、床から天井までの高さは最低でも2400mmが必要となる。下の部屋の必要高さが決まっているので、1階天井を低くして天井裏の高さを確保して、換気システムを入れるためのスペースが造れないということになる。

洗濯パンを使うと、乾太くんを載せる棚の高さもその分高くなり、天井高さは2400以上でないと納まらないので、洗濯パンは無しにした。

床下の換気システムの上下の隙間が11mm程度と狭いので、大工と電気屋に指示を出す図面を描いた。

1階を3mの柱で、上記の仕様にすると、当社の場合、換気システム本体が納まる、1階の天井仕上げ面から2階の床面までの高さは、495mmとなった。495mmの懐には、仕上げ材や下地材が多数積層される。495mmから下地材・仕上げ材の厚さと、換気システムの高さを引くと、換気本体の上下の隙間は10mmずつ程度しか取れない。

ちなみに、外壁面内側の給気ダクトと排気ダクトも梁下と野縁上は、配管上下10mm程の隙間で何とか納まった。

最初からシビアな寸法になることが分かっていたので、上記の施工図で検討しておいて、綿密に現場管理を行った。

乾太くんのある洗面脱衣室の天井裏に全熱交換型換気システム本体がある場合は、換気本体及びダクトと、下地材等の高さ関係の事前チェックが必要であり、それを忘れていると、換気システムもしくは乾太くんが実際は設置できないということも、十分ありえると思いました。

次の項は換気システムの話ではなく、照明の話。

照明器具も天井面に設けないほうがベター

現在では、換気システムの点検口だけでなく、照明器具も天井面には極力設けないようにしている。天井面に照明を多数設けてしまうと、交換やメンテナンスに脚立や、時には足場が必要になる。また小さな家の場合は、天井に照明が多数付くと、スッキリとした印象にならず、室内が狭めに感じられることもあるからである。

当社では、できるだけ壁付照明であるブラケットや、天井面からコードが下がった先に照明が付くペンダントで計画し、天井面に付く照明であるシーリングやダウンライトは最小限になるようにしている。

Q1.0住宅 小山の家で、ローヤル電機SE200を採用した理由

以前、天井に点検口を付けた他のお宅の施主に、換気システムの点検口は、天井面でなく壁面か床面にしたほうが良いとアドバイスを受けていたのだ。理由は、高齢になった時に脚立を使わずに生活できるからである。そうしたほうが良いことは分かってはいたが、わざわざアドバイスしてくれるほどだから、出来ればそうしたほうが良いに決まっている。

今までは、パナソニックの全熱交換型換気扇を使っていたが、Q1.0住宅 小山の家では、ローヤル電機のSE200RSという全熱交換型のダクト式換気システムを採用した。

採用理由は、ローヤル電機の換気システムは、本体を1階の天井裏に設置した場合でも、上下逆に設置すると、2階床面に点検口を設置できること。

今回はそれができる間取りでした。ちなみにこの換気システムは1階の床下にも設置できる。

床面から換気システム本体のフィルターを掃除できるとベター

換気システムの点検口が床面にあると、メンテナンスはしやすい。まず、脚立が不要になる。

分電盤の電源を止めて、点検口を開けて、フィルター清掃するだけだ。点検口は600角と少し大きめな点検口になる。

換気メーカーの担当者によると、この大きさの点検口があれば、2階床面や1階天井面を壊すことなく、フィルター交換以外の部品交換等のメンテナンスは、基本的には出来るということである。

下の動画は小山の家で採用した換気システム。動画では天井面に点検口があるが、お手入れ方法は一緒。

全熱交換型換気システム、ローヤル電機SE200RSの床点検口はダイケン600□HFT606B

床点検口は、600角以上が必要とのことで、ダイケンHFT606Bを使った。大建工業でなく、点検口メーカーのダイケンである。厚い30mmの床材も多少削れば納まったと思う。

その点検口を、ザックリ真上ということでなく、指定された位置に取り付けた。

給気は床下1箇所のみ

銀色の筒が床下に配置した給気ダクト。コンクリート台上の床下エアコンに向けて給気。

床下エアコンを採用しているので、ローヤル電機の全熱交換換気システムSE200RSは、床下1箇所のみに給気するように計画した。給気とエアコンの暖気が混ざりあい、それが家全体に広がるように。

写真のように、エアコン吹き出し口に対するように給気している。排気は各部屋の天井面である。

エアコンは夏用壁掛けエアコンと、冬用床下エアコンの2台

エアコンは、2階の吹抜けに面したホールに夏用の壁掛けエアコン1台と、冬用床下エアコン1台の合計2台。

冬用の床下エアコンは暖房専用で、壁掛けエアコンは主に夏用。壁掛けエアコンは冬に補助的に使っても良い。

共用部天井に、各寝室用に個別に換気扇を設けており、個室にダクトで冷気と暖気を入れる計画である。

次に新築予定のQ1.0住宅の全熱交換換気システムは、マーベックス澄家VS90。メリットとデメリットになりそうな点は?

マーベックス澄家の概要図。床面排気口と本体が1階床下にあるのが特徴

今後新築予定の2軒のQ1.0住宅の換気システムは、施主の強い希望により、マーベックスの澄家となります。

この換気システムは、基礎断熱専用の換気システムであり、換気本体も1階床下設置が確定となる、特殊な換気システムである。小山の家と同じように、床下のみに給気されるので、給気とエアコンの暖気が混ざり、床下エアコンとの相性が良い。また小山の家と同じように床面に点検口ができるので、メンテナンスもしやすそう。

小山の家と違う点は、上記の概要図のように、各階の各室床面に複数の排気口ができること。そのフィルターが床面なので清掃しやすい上に、床面に落ちた埃や花粉等もある程度は排気してくれそうです。これもとても良いと思います。メンテナンス性は全熱交換型換気システムの中でも、かなり良さそうな上に、普通の換気システムは小山の家のように各室の天井面排気だが、各室の床面で排気するということで、埃等の除去については理にかなっているため、各部屋の室内に溜まる埃・花粉・ダニ等の量も最小になるかもしれません。

ただし、メリットがあればデメリットもあるのが普通です。

メーカーから頂いた施工図と施工写真をみると、1階床下に換気本体が設置される仕様なので、床下に本体に接続される多数の換気配管が設置されます。

1階床下に、どのくらいの太さと数量の配管が設置されるかと言うと、ザックリ延床30坪程度の住宅の場合、150パイは給気と排気の1本ずつですが、100パイの排気用は2階に行く分を含めると7本程度が設置されます。

写真はマーベックスのwebからお借りしました。

考えられる具体的なデメリットは、例えば床下で白蟻等のメンテナンスが発生した場合、1階床下空間は、有効高さが400mm弱と、高さがあまりないので、人は「ほふく前進」してメンテナンスすることになりますが、1本ならまだしも、複数の配管の密集を超えて人間が移動するのは不可能そうだということです。

マーベックスの澄家を付ける予定のお宅は、換気本体上とは別に脱衣室に床下に入れる点検口を設けますが、点検口の数を増やしても、換気配管が密集する場所を超えて移動するのは難しそうなので、点検口の数を増やせば良いという感じでもありません。建築のプロは、上の写真を見るとそれが想像できると思います。

また、床下には換気配管だけでなく、多数の給排水管も設置されます。床下メンテナンスが発生した場合は、床下に配管が多すぎて、普通の床下のようには動けないため、一度配管を撤去してメンテナンスをする必要があるかもしれない、というのがデメリットになりそうな点です。

マーベックスの澄家は、床下のみに給気されるので、床下エアコンとの相性も良さそうですし、家全体の埃・花粉・ダニ等が少なくなりそうな点も優れています。今後2つの住宅で使うことになるので、良い場合は、標準採用にするかもしれません。実際に使ってみないと、その建材については、肯定も否定も出来ません。また、同じ建材を繰り返し使わないとその建材の本当の良さや問題点が分からず、施工の質も上がりませんから、できれば同じ建材を続けて使うのが良いと思います。

ちなみに当社では基礎の一体打ちシロアリ返し付基礎パッキンでシロアリに備えていますので、白蟻が家の中で発生する可能性は、それらを行っていない他社と比較すると少ないのですが、行っていなければ、澄家採用は躊躇したと思います。

次の項では、1階床下を高くして、床下で人が動きやすくして、メンテナンス性能を上げて、マーベックス澄家のような換気システムを設置する場合のメリットとデメリットを考えてみます。私もマーベックスの澄家を採用するにあたり、1階床下を高くして、メンテナンス性を上げることも考えてみました。

1階床下を高くして、換気システムを床下に入れる場合のメリットとデメリットは?

スロープで車椅子を押すのは結構大変

1階の床下を高くして、例えば人がしゃがんで歩けるように床下空間を1m程度の高さにして、換気システムを1階床下に入れれば、床下に換気配管があっても十分に床下の高さが確保できるため、人は「ほふく前進」しなくても、自由に動けるようになりメンテナンスは容易になりますから、前段のようなデメリットは無くなります。換気配管や白蟻のメンテナンスだけでなく、給排水管のメンテナンスを考えてもベストです。良い態勢で確認や作業が出来るので、はっきり言って、メンテナンスの面からは最高に良いと言えます。

1階床下を高くして、換気システムを床下に入れると、メンテナンスはしやすいが、車椅子の人は住めなくなる可能性が高い

ただし、デメリットもありそうです。1階床下が1mくらいに高くなるということは、地面から玄関ポーチ(玄関ドアの外側のタイル面)も1m近くの高さになります。そうなると、万が一家族が車椅子になった場合は、かなりの確率で、車椅子の方は、その床下が高い家に住めなくなると思います。

というのも、車椅子を外から玄関ドアの前まで移動させるには、玄関前にスロープが必要になりますが、普通のお宅は敷地が広くないので、道路から玄関まで、もしくは駐車場から玄関までの距離が近い場合が多くて、そもそも玄関前に長いスロープが造れないからです。スロープを造れたとしても、1m程度の高さまで人が載った車椅子を、定期的に押してあげるは重労働になります。

ちなみに、介護者が車椅子を押して、1mの高さにスロープで昇る場合は、6m以上のスロープ長さが必要になります。車椅子が自走する場合だと、倍の12mくらいのスロープ長さとなります。玄関前に6m以上の長さのスロープが造れるお宅は、敷地が広いお宅であり、現実的には造れない場合が多いと思います。

私は、当社の施主のお宅で、福祉タクシーが装備しているような、取外し式金属スロープ(リッチェル伸縮式ワンタッチ介護用スロープ)を玄関前のタイルに架けた状態で、車椅子を押したことがあります。そのお宅は、基礎高さ45㎝の一般的なお宅でした。1階の床が高くない一般的な住宅でさえ、車椅子を押すのは簡単ではありませんでした。だから、メンテナンス性は良いのは承知していますが、1階床下を高くすることは出来ないのです。

取外し式金属スロープ(リッチェル伸縮式ワンタッチ介護用スロープ)

どういう状況だっかと言うと、基礎高さ45㎝程度の、1階の床高さが普通の住宅の場合は、玄関前のタイルの高さも約40㎝(高さ20㎝程度のタイル階段×2段程度)になることが多いです。そこに金属スロープを2本架けて車椅子を押したのですが、体重が軽めな人の車椅子を押した場合でも、車椅子が重くなりバランスをとるのが難しく、介助者も必要です。高さ40㎝程度を移動させるのは、体重が軽い方を載せた場合でさえ、ある程度の力が無いと難しいと感じました。

その経験から、床下空間を1m程度の高さにした場合、使いやすいスロープだとしても、毎日のように車椅子を押し上げるのは、現実的ではないと思いました。水害対策で1階の床を高くすることも、水害対策になる可能性は高いが、車椅子の使用という観点では同じデメリットになります。

だから、車椅子を使う可能性があるなら(ほぼ全てのお宅がそうだと思うが)、新築時に一般的な基礎高さであるGL+400~450mm程度までにして、1階床下を高くしないのが無難だと思います。そうすれば、上の写真のような取外し式の金属スロープが使えます。公共施設でない一般住宅は敷地が狭いので、健康な人にとっては、固定されたスロープは邪魔になることもあるから、スロープを取外し出来ることも重要なのです。

金属スロープについてはこちらのブログが分かりやすいです。ブログを読むと、このスロープを製造している(株)リッチェルでは「介助者2人に対してスロープを最大長さ2メートルにして高さ40センチまでを安全範囲と指定しています。」とのことです。

https://earner-caretaxi.com/post-1414/

1階の床下を高くすると、床下配管や白蟻等のメンテナンス性能に優れた住宅となるが、家族が車椅子になった場合は、かなりの高い確率で車椅子の方は住めない住宅になりそうです。

Q1.0住宅のような超高断熱住宅は、病室のように冬暖かく、夏涼しい環境を低コストで実現しやすいです。しかし、残念なことに、1階の床面を敷地の地盤面から高くしてしまうと、家族が車椅子になった場合、車椅子の方は、その病室代わりになるような温熱環境の良い快適な家に、住めなくなるという矛盾が起こる確率が高いので、1階床面の高さを高くしないほうが良いという話でした。これは、車椅子を押して、家の中に入った経験が無いと分からないことかもしれません。

住宅建築に限らず、モノやコトには、必ずメリットとデメリットがあり、すべての面で良いということは無いという普遍的な結論になりました。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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