2021-12-27
Q1.0住宅 宇都宮昭和の家(宇都宮市)
建材・住宅設備・便利グッズ
高断熱・高気密住宅

準防火地域で使える「防火設備認定を取得したトリプルガラス付き、片開き木製断熱玄関ドア」を施主と見学に行き、購入した話

施主と様々な木製断熱玄関ドアを見て触れてきました。

玄関ドアは、住まい手が毎日見て触れる、とても日常的な部材であると同時に、訪問者にとっても、真先に見て触れる非日常的な部材でもある。

住まい手にも訪問者にも、とても印象に残る部材であり、その家の雰囲気を決める最重要アイテムの1つ。だからイミテーションの木目がプリントされた、触れると冷たいアルミの玄関ドアは使わない。当社では、本物の木材で、見て触れて温かみがあり、断熱性能が高く、古くなると味わいも出てくる「木製断熱玄関ドア」を標準仕様にしている。

木製断熱玄関ドアの断熱性能と配置のコツ

暖冷房エネルギー計算を行うと、玄関ドアの断熱性能を高める必要が具体的に分かってくる。だから玄関ドアの断熱性能はなるべく高いモノにしたい。この木製断熱玄関ドアの断熱性能は、熱還流率1.0W/㎡Kで、国産のアルミ樹脂複合枠の高断熱玄関ドアと比較してもトップレベルである。

木製断熱玄関ドアの配置のコツは、玄関ドア自体に雨が掛かりにくい配置とすることである。木製なので、雨が掛かると、どうしても傷みやすくなる。また、濡れたり乾いたりを繰り返すと、ドア自体が反ったり傷んだりするのは当然のことだ。木製断熱玄関ドアをより長く使えるように、玄関ドアの付く外壁面は、他の外壁よりも910mm程度、後退させたり、同程度の庇を設けたりして、できるだけ雨が掛かりにくい配置としている。

ガラス付き木製断熱玄関ドアを採用することが多い理由

当社が建てることが多い30坪以下の小さな家では、必然的に玄関も狭くなり、玄関土間と玄関ホールで1坪(2畳)程度の広さとなることが多い。玄関には、下駄箱+コート掛け+傘掛けの機能を兼用したオリジナルの家具を、毎回造り付けているが、玄関内部の収納を充分に確保すると、玄関に窓が取れないことが殆どである。収納量は充分であり、「片付く玄関」が造れるのだが、この天井までの造作家具を設置すると、玄関内部には窓が取れないのだ。

そうなると、玄関ドア自体にガラスが入っているモノを選び、そのガラスから玄関の採光を確保したいと考える。しかし、街中の準防火地域で採用できる、防火設備認定の取れているトリプルガラス付きの木製断熱玄関ドアは、私の調べたところでは、日本に1種類しかないのが現状であり、現在は生産中止で、残り数本となっている。

木製断熱玄関ドア自体が珍しい上に、片開き玄関ドアに大きめのトリプルガラスが配置されていることも珍しく、さらに準防火地域で採用できる「防火設備認定されたドア」であることも珍しいのだ。

「防火設備」とは、火災が発生した時に、玄関ドアや窓などの開口部から、火が燃え広がるのを防ぐために設けられる防火戸のこと。

小さな家では、玄関収納を充実させずに、窓を優先させてしまうと室内が片付かない

玄関収納を充実させずに、窓を優先させてしまうと、玄関に収納されるべき靴等が、他の部屋に置かれる状態になる。そうなると、必要な時にいちいち他の部屋から玄関まで靴を持ってきて、使い終わったら再度、他の部屋に仕舞うことになる。とても面倒にな状態になり、結果として片づけが面倒になって、玄関ホールや土間に靴が置かれたりして玄関は雑然となることが多い。玄関が片付いていないと家全体が雑然とした印象になる。もしくは、玄関が片付いていても、玄関に収納されるべき靴が置かれる個室が片付きにくくなる。それは絶対に避けたいと考えている。玄関収納が考えられている家は、他の部屋の収納も充実していることが多い。

今日のブログは、先週の日曜日12/19に「日本で唯一と思われる、準防火地域で使える防火設備認定されたトリプルガラス付き、片開き木製断熱玄関ドア」を購入するために、施主と建材商社のショールームに行き、購入した話を書きます。

街中の準防火地域で採用できる、防火設備認定の取れたトリプルガラス付きの木製断熱玄関ドアを見て、購入を決める

先週12/19の午前8時に出発して、東北自動車道を南へ。施主と一緒に採用する玄関ドアを確認するために、建材商社のショールームに行ってきました。

その玄関ドアは、現在は生産中止となっており、残り数本しかない。売り切れてしまっては大変である。後日、料金を先払いして、玄関ドアを確保しました。

今まで当社では、様々な既製品の木製断熱玄関ドアを採用したり、オリジナルの木製玄関ドアを造ったりしてきました

小さな家を造っており、かつ玄関内部の収納を充実させているので、玄関ドア自体にガラスが入っており、そこから採光を確保しているケースがほとんどです。

既製品の木製断熱玄関ドア
外壁材と同一のレッドシダーで造った玄関ドア。気密性を高める工夫をした。
既製品の木製断熱玄関ドア
既製品の木製断熱玄関ドア を施主好みの色に塗装した。
施主好みの色に塗装した。
造作玄関ドア。2階で開閉操作が出来る仕様。

木製玄関ドアには、アルミの木目調玄関ドアにはない、質感と手触りがあります。建具職人に依頼して、造作玄関ドアもいろいろと造ったが、断熱性能と気密性能は、既製品の木製断熱玄関ドアには敵わないです。現在、私の造る家には既製品の木製断熱玄関ドアがマストアイテムになっています。

既製品の木製断熱玄関ドア は、どうしても色や質感が気に入らなければ、塗装することも可能である。建材商社は推奨していないが、何度か木製断熱玄関ドアを、施主好みの色に塗装した経験もある。

玄関ドアは重要な部材なので、色々とブログを書いています。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

この記事をシェアする
コメント

コメントを残す
お名前