真贋 しんがん
帯タイトルは「毒にも薬にもなるモノの見方、人の見方」
久しぶりにタイトルと副題に惹かれて本を買った気がします。
著者は吉本隆明氏。
吉本ばななさんのお父さんです。
思想界の巨人ということで、気になっていましたが、なんとなく難しそうで立ち読みする気にもなりませんでした。
吉本さんは、左翼的で議論ばかりしている人というイメージがありましたので、出会いがなかった。
読みやすい本です。
テレビで目にする、みのもんた的な、大衆に媚びた視点にウンザリして、反対側にいると思われる吉本さんの考えを聞きたかったのかもしれません。
嫌いなんだけど見ちゃう、みのものた。
朝ズバッ。
普段、消費者として生活していると、あらゆる物や自分の選択に「利」と「毒(害)」という2面性があるということが忘れがちになります。コインに裏表があるように1つの事や物にも、良い点と悪い点があるのは当たり前なのですが、消費者という立場になると、お金を払っているというエゴも出て、忘れてしまうこともあります。私もそういう面があります。
私は住宅業界なので、住宅版の「利」と「毒(害)」の話です。
家を建てるとなると、お客様は業者選びから始まって、間取り、外観、素材から何から、「選択することの連続」になります。一番多い、私が提案して施主の了解を得ることも選択することの1つになります。
家造りは工程を経て出来ていくものなので、1つのことを選択すると、そこにはまた、「利」と「毒(害)」が複雑に絡み合います。完璧に良いことなんて無いんです。
ですから、2面性がしっかり理解できる方(施主)でないと、作業中や工事後に揉めてしまいます。良い面も悪い面も併せ持つという、2面性がしっかり理解できている方の仕事しかできないということになります。
また、客なのだからと、声高な人とは私、揉めやすいようです。
これは、心のバランス、社会常識の問題ですから、建築を知っているとか知らないとか関係ありません。
私は、完璧にはほど遠いタイプなので、パーフェクトな家造りを目指すという方は、他社で家を建てたほうが良いです。絶対後悔したくないと声にだしておっしゃる方は正直言って荷が重い。
吉本さんは、実力もないのに欲深くなるなと言っています。
自分と考え方、価値観の近い人のみ仕事をしろと言っている気がします。
真贋とは本質を見極める物の見方という意味のようです。
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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考え方一つで良くも悪くもなりますね それで人との出逢い方も じぇんじぇん違ってくる・・・ 奥が深いけどおもしろいですね~
紅春1970【3】さん >考え方一つで良くも悪くもなりますね >それで人との出逢い方も >じぇんじぇん違ってくる・・・ >奥が深いけどおもしろいですね~
確かに考え方一つで、違う世界になりますね。 自分に芯を持った強い生き方をしたいです おもしろそうですね、この本 読んでみます
くま塾長さん >確かに考え方一つで、違う世界になりますね。 > >自分に芯を持った強い生き方をしたいです > > >おもしろそうですね、この本 >読んでみます