2019-11-13
SH-house(宇都宮市)
家庭のエネルギー
高断熱・高気密住宅

高断熱住宅での日射遮蔽の重要性を考え、外付けロールスクリーンを付けました

外付けスクリーンを降ろすと、外から室内は見えないので、プライバシーも保てる。逆に、室内から外は見える。

今週11/16(土)と17(日)に完成見学会を行うQ1.0住宅 SH-house。

 

南面の4つの窓の外側には、お施主さんにも手伝ってもらい、日射遮蔽(にっしゃしゃへい)用の外付けロールスクリーンを設置した。

 

南面窓を外付けスクリーンで日射遮蔽した理由

窓ばかりでなく、ウッドデッキも外付けスクリーンで覆えると、より熱は室内に入りにくい。

南面窓は、高断熱住宅のセオリー通り、冬の日射取得をメインに考える大きめの日射取得窓としている。

 

分かりやすく言うと、窓が暖房機代わりになる「暖房窓」だ。光熱費が掛からないのだからエコでお得である。

 

住宅を一定の条件で暖房すると、住宅の省エネルギー性能は、熱損失係数(Q値)と日射取得で決まる。

 

これは、断熱性能の高い住宅(熱損失係数Q値がより小さい数値の住宅)で、冬に南面窓から充分に日射取得出来れば、省エネ性能が高いということだ。

 

左上のQ値は1.19。超高断熱住宅である。

 

このSH-houseは、Q値1.19のQ1.0住宅レベル2で、とても断熱性能が高い。

 

しかしメリットがあればデメリットは付き物。

 

夏場、室内に侵入する熱の70%以上は窓からなので、窓の日射侵入を防げば、快適に過ごせることが分かる。

 

この「暖房窓」は大きな窓のため、当然夏の日射侵入の絶対量も大きくなるので、何もしないと室内が暑くなってしまう。

 

夏に日射取得してしまうと、家の断熱性能が高いので、熱が逃げにくくなるのがデメリットだ。

 

逆に、キチンと窓から日射遮蔽が出来ていれば、断熱性の高さは涼しさと省エネにつながるのは当然の話。断熱性が高い外皮にすると室内は暑さの影響が少ないからだ。

 

だから暑さ対策として、窓に外付けスクリーンを付けて日射遮蔽し、室温が上がりにくく、無駄に冷房を使わない計画としている。

 

ほぼ全ての窓の内側には、窓の断熱性をより高めるハニカムサーモスクリーンも付けているので、外付けスクリーンと一緒に使えば、南面の日射遮蔽は、ほぼ完璧である。

 

西面と東面の小さめの「縦滑り出し窓」は、窓の室内側に付けた、ハニカムサーモスクリーンで日射遮蔽してもらう。

 

ちなみにQ1.0住宅のような超高断熱住宅を志向する施主は、冷房が苦手な人が多いので、外付けロールスクリーンのような日射遮蔽材は付けたほうが良い。

 

今日のブログは、高断熱住宅でも以外と行われていない「日射遮蔽」の具体的な方法である、「外付けロールスクリーン(外付けシェードもしくはアウターシェードとも言う)について書きます。

 

金物を使って、外付けスクリーンを斜めに降ろせるようにした。ウッドデッキは上に屋根が無いので、耐久性の高いウリン(アイアンウッド)としている。

1階の履き出し窓。ウッドデッキも覆う仕様でデッキの温度も上げない。当然、垂直にも降ろせる。

2階も日射遮蔽。ガルバリウム鋼板外壁材に外付けスクリーンを付けるには、ステンレスアングルで持ち出すのが無難。

日射遮蔽とは?

日射遮蔽とは、窓から入る日射を遮ること。

 

窓から日射が入りやすくなると、日射により室内の床や壁の温度が上昇し、室温も上がる。だから日射遮蔽して、室温を上昇させないようにする。

 

室温が上昇しにくければ、冷房をかける機会と電気代が減る。

 

日射遮蔽は、写真のように窓の外側で行うと、より効果が上がるが、引違窓とドレーキップ窓(内開きと内倒しの2つの開閉機能を持つ窓)でないと、室内側から外付けスクリーンは操作できない。

 

ちなみにドレーキップ窓は、縦すべり出し窓や押し開き窓と比べると値段が高いため、未だ使った経験がない。より窓の数を吟味して少なくし、ドレーキップ窓も使ってみたいところ。

 

外付けスクリーンの色は、緑色(グリーン)が一番日射遮蔽効果が高い

日射遮蔽用の外付けロールスクリーンの色は緑がベスト

 

外付けスクリーンとハニカムサーモスクリーンのメーカーは、セイキ総業である。

 

メーカーの資料によると、外付けスクリーンは、色によって日射遮蔽効果に大きく差がある。

 

グレイが日射を60%カットするのに対して、グリーンは79%カットしている。

 

グレーよりもグリーンのほうが、20%近くも日射遮蔽効果が高いのだ。

 

外付けスクリーンを降ろすと、外から室内はほとんど見えない

外付けスクリーンを降ろすと、外から室内は、ほとんど見えない。逆に室内から外は良く見えるので、プライバシーと防犯にも効果的である。

 

東西面の窓は、ハニカムサーモスクリーンで断熱補強及び遮熱

窓の内側には、断熱レール付のハニカムスクリーンを付けている。

アルミサッシの1枚ガラスにハニカムスクリーンを付けると、樹脂サッシと同じくらいの断熱性能になる。

 

操作方法は、壊れにくいと思われる「ボールチェーンタイプ」を採用している。

 

今週土日11/16と11/17にQ1.0住宅の完成見学会を宇都宮市のグランドホテル近くで行います。ご興味ある方はお申込みください

 

11/16(土)・17(日) 小さなQ1.0住宅完成見学会のお知らせ@宇都宮市

11/16(土)・17(日) 小さなQ1.0住宅完成見学会のお知らせ@宇都宮市

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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