2019-07-19
SH-house(宇都宮市)
建材・住宅設備・便利グッズ
高断熱・高気密住宅

Q1.0住宅の窓廻りに、気密・断熱・防水が同時にできる膨張型テープ、「ウルト社のVKPテープ」を使ってみた

気密・断熱・防水が1度にできるVKPテープ

 

窓廻りは防湿気密シートが途切れるので、一番隙間が出来やすく気密性が取りにくい部分です。

 

樹脂や木製のトリプルガラスサッシ等の高性能サッシを付けても、サッシの廻りに隙間が多いとそこから熱が逃げてしまいます。

 

今までは、サッシを取付けた後で、サッシと柱の10ミリから15ミリ程度の隙間に、発泡ウレタンを吹いていました。

 

しかし、幅と奥行きの狭い隙間に、上手に発砲ウレタンを吹くのは難しかったのです。

 

ウレタンを吹く時に、手元が狂ってサッシにウレタンが付着してしまったり、固まってからはみ出した部分をカットして、気密テープを貼るのは手間が掛ったので、他の方法を探していました。

 

今回初めてウルト社のVKPテープを使いました。時間が経つと膨張して隙間を埋める特殊なテープです。

 

ウレタン吹きに比べて施工手間が掛からず、かつ確実に気密も取れそうなので、使ってみました。

 

ウルト社はドイツに本社を置く、世界的な部品メーカーです。

 

今日のブログは、付加断熱をした時の窓廻りの施工方法と、VKPテープを初めて使ってみての感想を、メリットとデメリットの両面で書きます。

 

当社では、耐力面材ダイライト下でも、PEパッキンという気密部材を施工して、窓廻りの気密補強をしています。それだけ窓廻りは気密性が確保しにくい場所です。

 

PEパッキンでQ1.0住宅の気密性能を補強する!

 

窓廻りの防水及び気密施工、VKPテープの施工方法

タイベックの水切りシートを施工したところ。防水性と透湿性が高いので結露しにくい。

1.まずは、付加間柱の外側に防水用の水切りシートを貼ります。当社では、デュポン社のタイベックフラッシングシートという、専用の材料を使っています。外壁に貼る透湿防水シート、タイベックのハードラップよりも厚手です。

 

タイベックフラッシングシート
タイベック ハウスラップの約2倍の防水性と業界初の透湿機能により、漏水と結露被害を抑える次世代水切りシートです。優れた強度と耐久性を持ちながらも、重量は、従来の水切りシートの約1/8。角部での折り曲げもしやすく、施工性に優れた製品です。

 

窓台の入隅に伸縮性のあるブチルテープ、ストレッチガードを貼った。これも優れものです。

2.そのあと、水切りシートに切り込みが入っているため、これまたタイベックのストレッチガードという粘着シートを、水切りシート上のコーナーに貼ります。これも防水のためです。

 

ストレッチガード
かんたん一発施工でピンホール無し
シワ加工したタイベック とブチルゴムを複合させた伸張性防水テープです。強靭で耐久性に優れ、これ1枚で様々な部位に追従し、施工は簡単でスピーディです。

 

ちなみにデュポン社はアメリカに本社を置く化学製品製造販売メーカーです。

 

タイベックのフラッシングシートとストレッチガードの動画を載せておきます。

 

3.ここから、VKPテープの登場です。

まず、サッシの両側はサッシに直接貼ります。上手は、躯体側(付加断熱部)に貼ります。

最初にサッシの左右にVKPテープを貼る

次に付加間柱の窓枠下側にVKPテープを貼る

 

次に上端にVKPテープを貼る。

サッシを取付て、サッシのツバ廻りに両面ブチルテープを貼ってもタイベックを上から被せて完成。

購入先のオストコーポレーション北関東の吉田さんによると、色々試した結果、これが良いようです。

 

ウルトジャパンが作った施工動画を貼っておきます。私も高久大工とこれを見ながら、施工しました。

これでウレタンと比べると、時短になってかなり楽です。

 

VKPテープのデメリット

次にVKPテープのデメリットを見てみましょう

 

VKPテープは25度以上になると膨張し始めるので、ショールームの冷蔵庫で保管した。

 

VKPテープの1番のデメリットは、夏の要冷蔵保管です。気温が25度以上になると、膨らみ初めてしまい戻らないので、夏は冷蔵庫もしくは、クーラーボックスで保管が必要です。

 

うちでは早く取り過ぎてしまい、2週間ほど事務所の冷蔵庫に入っていました。

 

夏にVKPテープを使う場合は、クーラーボックス必須。

また、現場に持って行くときには、クーラーボックスの中に保冷剤を用意して持参しました。

 

現場にクーラーボックス持参するのは初めて。

VKPテープは、夏の間は、要冷蔵のアイスクリームのように扱う必要があり面倒です。

 

また直ぐに膨らんだ部分と、なかなか膨らまなかった部分があり、時間差が出来るのは何故だろうと思いました。

 

4時間くらい経っても膨らまないと、これは膨らまないんじゃないかと、不安になってくるのです。発泡ウレタンと比べると値段が高いのに膨らまないとシャレになりません。結局、朝の9時ころ施工して、膨らんだのを確認したのが、翌日でした。

 

1巻のテープの中でも、ナマモノのように膨らみ方に時間差がありました。

 

当社では、テープ幅20mm、テープ厚8mmという、8-14という仕様のテープを取りました。奥行が20mmなので、サッシの見付け寸法よりだいぶ小さいので、サッシの室内側からVKPテープまでの隙間は、ウレタンを吹く予定です。

 

また、ウレタンなら広い隙間にも対応出来ますが、VKPテープの場合は、設計時に窓と柱の隙間寸法をキッチリ設定して、それに合う厚さのテープを発注する必要があるので、窓廻りの隙間を現場でザックリ設定する会社は使えません。

 

当社のように窓廻りもプレカットしている会社のほうがあっているなと思いました。

 

今回初めて使って、気密試験がこれからなので、どれくらいの気密性が出るのか、分からないことがあります。

 

モノや行動を選択すると、メリットとデメリットが必ずあり、良いことばかりではないのが当たり前なのです。

 

気密部材についてはこちらもご覧ください。気密性の大切さもブログに書いています。

Q1.0住宅で使う「気密部材14種類」と施工動画

 

今月末7/27(土)と7/28(日)に、このQ1.0住宅の構造見学会を行います

今月末7/27(土)と28(日)にこのQ1.0住宅で構造見学会を行いますので、ヨシダクラフトで家を建てたい、話を聞いてみたいという方は、お申込みください。

 

 

付加断熱、床下エアコンの平屋のような24.5坪の住宅です。

 

案内を貼っておきます。

Q1.0住宅構造見学会のお知らせ@宇都宮市 

 

7/28(日)はまだ空いております。

 

■7/27(土) →予約満了になりました。

①10:00   ②13:00  ③1500

■7/28(日)

①10:00   ②13:00  ③1500

 

今日から読み始めました。鋭い観察眼の建築論集。日本の建築の成り立ちの文章はアンダーライン入れまくりです。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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