2019-06-20
YM-house(下野市)
インテリア・家具・収納

白蟻防蟻リフォームの必要性とHans j. Wegner (ハンス・ウェグナー)のネストテーブル

10年前の室内。丸テーブルと椅子もウェグナー。

 

6/15先週土曜日の午前中は、10年前に完成した、下野市YM-houseの白蟻防蟻リフォームの立ち合いで、お宅にお邪魔しました。

 

長い間モデルルームのように整理された室内でしたが、2年程前にお子さんが誕生して少し生活感が出て、室内の無垢材も経年変化で色が濃くなり、より深みと温かみのあるインテリアになりました。

 

パインフローリングも質の高いモノを使うと、良い経年変化をするのです。

 

ヨシダクラフトで使っているフローリング等はこちら。

 

YMさんのハンス・ウェグナーのネストテーブル。仕舞うとこの状態。10年経ってフローリングの色も濃くなった。

 

車はもちろん、家具やインテリアも大好きな旦那様とリビングでお話しをしていると、「ネストテーブル」が目に入りました。

 

遠くから眺めても良いモノであることが分かる、その家具はオーク材で作られたHans j. Wegner (ハンス・ウェグナー)の「小さな重ねテーブル」でした。

 

今日のブログは白蟻防蟻リフォームの必要性とHans j. Wegner (ハンス・ウェグナー)のネストテーブルについて書きます。

 

白蟻防蟻リフォームの必要性、どこが白蟻に食われやすいのか?

新築時には、基礎を造る前の土壌と、上棟した後の地面から1m以内の木部(土台・柱・間柱等)は、薬剤を噴霧して防蟻工事を行いますが、白蟻防蟻の保証期間は施工日から5年が基本なので保証期間も切れており、10年目の今年行いました。

 

白蟻防蟻工事の基本は、職人が床下に潜り、木部と基礎に防蟻剤である「天然青森ヒバ油」を噴霧します。

 

また、特に白蟻が発生しやすい、玄関ドアのドア枠部分と、玄関框は、玄関土間のタイル目地に振動ドリルで穴を開けて、ヒバ油を噴霧します。

 

玄関ドアのドア枠と玄関框が白蟻に食われやすい理由は、ドア枠の一番下はモルタルに埋まっており土壌に近く、また玄関框も玄関のコンクリート土間を介して土壌に近いためです。

 

これは新築専門の住宅会社では、分からないことだと思います。

 

またYM-houseはインナーガレージになっているため、その部分は外部の基礎近くの土壌にノズルを差して、土壌に噴霧しました。

 

YMさんのお宅では、暖房は全て薪ストーブで行っているので、建物の近くに大量の薪があるため、建物周囲の土壌にヒバ油を噴霧するのは特に重要だと考えました。

 

農薬系でない防蟻剤として主なものに、最近使われ始めているホウ酸がありますが、雨に濡れると流れてしまうホウ酸は外では使えないので、外で使えるビバ油はリフォーム時には、メリットがあると思います。

 

当社では、化学物質過敏症気味の方が多くいらっしゃるので、新築もリフォームも農薬系の防蟻剤は使わないようにしています。

 

ちなみに新築中のSH-houseで初めて木部はホウ酸の防蟻剤を使いますが、念のため基礎を造る前の土壌はヒバ油を噴霧しました。

 

ネストテーブルとは?

入れ子構造で1つのテーブルになる、ウェグナーのネストテーブル

出典

ソファーの前やベッドサイドに置いたりして使う、「小さな重ねテーブル」のことを「ネストテーブル」というのは、今調べて分かりました。

 

ネストテーブルとは大・中・小3個のテーブルが一つのセットになっているテーブルのことです。 同じデザインで、大きさの違うテーブルが、入れ子式(=ネスト=nest)にしまえる組み込み式テーブルです。

 

バラバラで使えるのですが、仕舞と1つになるので場所をとらず、見た目も良いのです。

 

ネストテーブル納まり。脚の根元に「欠き込み」があり一体化するようになっている。

 

ネストテーブルが小さな家と相性が良い理由

写真のように、片付けた時に小さな3つのテーブルが1つのテーブルとしてピッタリと納まるので、とても繊細で賢い印象の家具です。

 

ネストテーブルは片付ければ場所を取らず、見た目も美しいので、小さな家に置く家具としても優れています。

 

YMさんにどこのテーブルですか?と聞いたら、「ウェグナーです」ということでした。

 

このウェグナーの裁縫机もシンプルで可愛らしく、質が高いです。

YMさんのお宅は、丸いダイニングテーブルも椅子もウェグナーで、この前お邪魔した時に見た裁縫机もウェグナーでした。

 

設計と造作の良い家具は、やはり素晴らしく人気で大切に使うので、アンティークも多く出回っています。

ドットスツール。こちらも北欧家具。床も良い色になりました。カラーフロアではこうはなりません。

こちらはアルネ・ヤコブセンのドットスツールだと思います。シンプル!カタチと色がイイ!

 

Hans j. Wegner (ハンス・ウェグナー)とは?

 

出典

 

ハンス・ヨルゲンセン・ウェグナー(Hans Jørgensen Wegner、1914年4月2日 – 2007年1月26日)は、デンマークの家具デザイナーである。

生涯で500種類以上の椅子をデザインし、20世紀の北欧デザイン界に多大な影響を与えた。その椅子はニューヨーク近代美術館をはじめ多くでコレクションされている。

Wiki

これがYチェア。とても座り心地の良い椅子です。

ウェグナーの椅子で特に有名なのは、世界で最も売れた椅子の1つであるYチェアと、アメリカ大統領選のテレビ討論の際にケネディが使用したザ・チェアで、オバマも好んで使ったと言われています。

 

大統領選討論会前にザ・チェアに座るJFK

出典

こちらがザ・チェア。椅子の王様。バランスが良い。

出典

 

施主に北欧家具をおススメする理由

北欧家具はシンプルで質が高いものが多く、室内に置くと空間のグレードが上がり、アンティークも多く出回っているので手に入れやすいため、施主には勧めている。

 

テーブルや椅子等、良い「置き家具」があると、使いやすく空間の質が上がるからだ。

 

ただし、無垢材を使った質の高い家具なので、窯業系サイディングの外壁材やカラーフロア等のカラーボックスのような内装材を使った、量産型の家には似合いません。

 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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