2019-05-20
Q1.0住宅宇都宮の家 SH-house(宇都宮市)
住宅設計

新築する時に図面を製本しておくと何が良いのか? 図面製本をプロに外注すると何が良いのか?

耐久性がありそうな製本用表紙用紙は、ネットでも見つかりませんし綺麗に折るのが大変。この表紙を使いたいなら外注の1択。

 

宇都宮市の街中に近い住宅街で基礎工事中の「小さなQ1.0住宅 SH-house」。

 

初めて設計図書(図面)の「印刷と製本を外注しました」

 

今日のブログは、住宅の新築工事や新築並みの大規模リフォーム工事をする場合に、「図面を製本しておくと何が良いのか?」と「図面製本をプロに外注すると何が良いのか?」を話した上で、「図面印刷ドットコムさんに図面製本を発注する場合の方法を説明します」

 

発注する際には、「注文フォーム」から選択するので基本的には簡単なのですが、用語が少し分かりにくかったので、その部分を説明します。

 

参考にしてください。

 

※ネット上には図面印刷・製本してくれる業者さんが多数あります。私はたまたま図面印刷ドットコムさんに注文しました。

 

住宅の新築工事や大規模リフォーム工事をした場合に、図面を製本しておくと何が良いのか?

製本図にしておくと、ブックエンドや本棚に並べても違和感がない。A3用紙をカットしているので、少し小さめになっている。

図面製本をしておく施主のメリットは、3つです。

 

1つ目は、製本しておくとA4サイズの本のような形で残せるので、本棚に入れておけます。思い出をカタチにという意味。

 

2つ目は、現場が始まる前に製本しておけば、製本図を持って現場に行って、図面を見ながら設計者や現場監督と、打合せしたり進捗状況を確認できます。さながら、大きなプラモデルを作っているのを見ているような感覚になるかもしれません。

 

3つ目は、リフォームやメンテナンスの時に、製本図をサッと出して、表層に見えている仕上げ材の仕様もちろん、普段は見えない壁の中や、天井裏、床下の様子がザックリ分かることです。

 

特にリフォーム工事を、新築した住宅会社とは別の会社に依頼する場合は、以下の図面が入った製本図があると、住まい手もリフォームをする会社も、家の現状をザックリ把握出来るので、打合せや見積をするのに便利です。

 

大規模リフォームやメンテナンスする時に欲しいのは、配置図、仕上げ表、求積図、平面詳細図、立面図、矩計図、基礎伏せ図を初めとした各階の構造伏図、展開図、電気図、建具表(サッシと室内ドアの図面)、オーダーキッチン等の造作家具がある場合はその図面です。

 

図面製本をプロに外注すると何が良いのか?

図面の印刷と製本をプロに外注すると、見た目が美しく耐久性のある製本図ができる上に、自分で印刷製本するよりも安いです。

 

今までは、半日以上かけて、施主用と自分用の2冊を印刷・製本していたのですが、結論からいうと、もっと早く外注しておけば良かった。

 

素人製本とは、仕上がりが全く違います。

 

Q1.0住宅SH-houseは、A3サイズで39ページの図面をA4に2つ折りして78ページです。

 

料金は、データをメールで送って、2冊印刷・製本してもらって、送料及び税込みで5400円くらいでした。

 

1冊あたり2700円くらいです。カラーページも3ページくらい入っています。

 

自分で印刷製本すると、少なくとも半日以上は時間が掛る上に、こんなに綺麗には出来ません。

 

自分で作った製本図は、建築中に現場に持参してハードに使うと、家が完成するころには、ページの一部が剥がれたりしていました。

 

プロはキッチリ糊付けして、断裁機でカットして製本するので、見た目も美しいし、ページ同士が剥がれてくることも無さそう。

 

かつ、耐久性がありそうな製本用表紙用紙は、ネット検索してもなかなか見つけられませんでした。

 

「図面印刷ドットコム」さんに、住宅の建築図面の印刷・製本を外注する場合の方法

私は今回、図面の印刷・製本を「図面印刷ドットコム」さんに依頼しました。

 

図面印刷ドットコム

 

自動見積フォームで見積依頼をして、見積金額がそのまま発注金額になりました。

 

自動お見積フォーム

 

この自動見積フォームは、凄く分かり易いのですが、準備や用語で分かりにくい部分があったので説明します。

  1. 最初に、製本したい図面のデータと順番を決めておきます。カラーのページが入る場合は、白黒ページ何枚、カラーページ何枚と確定し、カラーページが何ページ目に入るのか決めておきます。
  2. サイズの欄は、A3の2つ折りでA4にするなら、A3を選びます。
  3. 紙の欄は、普通紙を選びました。
  4. 後加工の欄は、背貼製本(表紙文字印刷あり)を選びました。

※表紙に〇〇邸新築工事設計図書/設計施工 ヨシダクラフトなどとネームを入れる場合は、表紙の文字やその他ご指示の欄に記入します。

 

見積開始を押すと、見積金額が出るので、金額を確認したら、注文手続きに入っていきます。分からなければ、電話で教えてくれるので簡単です。

 

日立の電池ドライバーのバッテリーが壊れたので、これを買いました。純正品の半値ですが、問題なく使えています。マキタやボッシュもある模様。

 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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