2014-03-10
私事・社会的な事

新しいタクシーサービスUberから自分の仕事を考える。

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東京で始まった高級タクシー配車サービスUberの本質は、
低価格タクシーにあるという興味深いブログ。
「Uberの本質は高級車ではなく、低価格タクシー(uberX)にある」
●以下カッコ内ブログ抜粋
「本場サンフランシスコでは、3種類のサービスが提供されています。高級ハイヤーを配車するUber、低価格タクシーを配車するuberX、既存のタクシーを配車するUberTAXI。
サービスを使う際の欲求をそれぞれ分けてみると…
Uber→ハイヤー(高級車)を簡単に手配したい!
uberX→タクシーを安く利用したい!
UberTAXI→タクシーをボタンひとつで呼びたい!」
Uberとは、スマホが(ネットが)もたらした規制緩和された新しいタクシーのシステム。
スマホでクレジット決済でき、もちろん予約も出来る。
普通自動車の運転免許証と、一定サイズ以上の車を保有していれば誰でもタクシーの運転手になれるというもの。(※簡単な審査あり)
なので、タクシーの運転に第二種運転免許を要求したり、最低価格規制、台数制限などの規制は無いので低価格が実現している。
この規制緩和が一番のポイントだ。
運転手には誰でもなれるので、知的レベルの高い弁護士見習いや、UCバークレー大学生がパートタイムで運転手だった時は、知的でとても心地よい時間が過ごせたと書いてありました。ランク付がしてあり一定のポイント以上でないと登録抹消だから、質もよいとのこと。
確かに、殆どタクシーを利用しない私。
たまにタクシーに乗ると、運転手の無知さや、ぶっきらぼうな態度は「普通のこと」として受け止めている。怒っても時間の無駄だから。
アホなプロより、知的で雰囲気の良い素人のほうが良いのだ。この制度が日本に導入されたら、道も知らないプロのタクシー運転手に有利な点はない。
付加価値の付けにくい業界はキツイ。
よほど金持ちでもない限り、移動手段は付加価値より値段だし。
日本の既存タクシー運転手は正直レベルの低い人が多いので
一般常識のある雰囲気の良い素人にサービスも負けるだろう。
正直、現在のタクシー運転手は誰でもなれるのだから、Uberのように規制緩和してしまったほうが良い。
というか、そうしてほしい。
タクシー業界のように素人に代われる業界が沢山ありそう。
ネットの本質は中抜きだと言われているわかりやすい例。
仕事が簡単な業界は、ネットとスマホの進化による規制緩和で
素人にチャンスが出て業界自体が無くなるだろう。
私の居る住宅建築業界はどうか?
結論からいうと、素人が片手間でやるのは難しい。
例えば、戸建注文住宅(マンション含む)の新築やリフォーム、リノベーションは、
それぞれの敷地が違い、要望も違うので、世の中に1つとして同じ建物が無い。
同じ形の物を造り続けると質は上がるのだが、
日本特有の狭小な敷地環境を考えると、同じプランになることは無い。
敷地と形の違いが、トラブルの原因になったりする難しいところ。
素人がやるにはリスクが高すぎる。
日々、そこを恐れ苦労したりするが、楽しみもそこにある。
リフォーム 工務店 栃木県宇都宮市 ヨシダクラフト
注文住宅 工務店 栃木県宇都宮市 ヨシダクラフト

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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