展覧会の名称は日本の建築展でなく「建築の日本展」@森美術館
木質感を生かした病院ぽくないインテリアで、患者の緊張はかなり減る
昨日は早起きして東京の病院へ。都立多摩総合医療センターの心臓血管外科へ行ってきました。
お盆休みに入院し、心原性脳梗塞(しんげんせいのうこうそく)を予防する「左心耳切除手術(さしんじせつじょ)」を受けるための事前検査です。
私が受ける左心耳切除手術wo手術(wolf-ohtsuka手術)はこちら
左心耳切除手術の動画はこちら。心臓の一部である左心耳を専用の器具で切り取っています。切除と同時に縫合も完了する優れものの道具。
心原性脳梗塞とは、心臓にできた血栓(けっせん:血の塊)が剥がれて、脳に飛んで動脈を詰めておこる心臓由来の脳梗塞のこと。長嶋監督やサッカーのオシム監督が倒れた原因が、心房細動からの脳梗塞だと言われています。
心臓内部で、血栓を作りやすい病気が「心房細動」という不整脈です。心房細動により心臓が小刻みに震えて、正常に血液を送り出せなくなると、血の塊ができやすくなります。
心房細動を根治する「カテーテルアブレーション」という手術を3回行いましたが、私の場合は治りにくい心房細動であり、再発する火種がまだ心臓に残っています。
心臓内部で血栓のできるほぼ全てが、「左心耳」という袋状の場所なので、万が一心房細動になっても脳梗塞は起こさないように、1週間ほど入院して、胸腔鏡手術で原因となる左心耳を切除し、血栓のできる場所を無くしてしまうという、とても合理的な予防手術を受けます。
昨日は、心臓の太い血管である冠動脈のCT検査、心臓の超音波検査、肺活量の検査を受けました。
9時から検査開始で午後まで掛る予定でしたが、検査の空きが出たようで、スムーズに3つの検査が受けられて10時半には検査完了となりました。
新しい病院の多くは、白い光沢のある、いかにも病院というインテリアでなく、木質感を生かした「病院ぽくない、マンションのロビーを感じさせる雰囲気」で、以前の病院よりは、かなりリラックスできます。
インテリアにより、患者の緊張感が、かなり減るのを再認識しました。
検査が早く終わったので、西国分寺から六本木に移動して、六本木ヒルズの森美術館で開催中の「建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの」を観てきました。
展覧会の名称は日本の建築展でなく、「建築の日本展」
展覧会の名前は、日本の建築展でなく、「建築の日本展」となっており、文字通り「日本」が強調された展示になっています。
「建築の日本展」は、日本を再認識できる9つのセクションから構成され、例えば「可能性としての木造」のセクションでは、木造で造られた寺社建築やホテル等の大きな建物が紹介されています。
また、「超越する美学」のセクションでは、伊勢神宮や鈴木大拙館(すずきたいせつかん)等の、時代・形・用途は違えど、構成要素の少なさ(シンプルさ)から醸し出される日本の建築の美しさの解説がされていました。
「安らかなる屋根」のセクションでは、雨の多い日本では勾配の付いた屋根が、自然の摂理に反せず合理的であることなど、雨の多い自然環境からくる日本的屋根形状を再認識できる構成になっており、外観が真四角に見える「屋根勾配」と「軒の出」の無い住宅が、雨の多い日本の気候に反するということが分かる展示になっています。
1/3スケール模型の「丹下健三自邸」。水平のラインと壁と開口部の明確さ、プロポーションが美しい。
場所柄かもしれませんが、入場者は外国人が半数近くを占めている様子でした。
多くの模型が展示されており、建築が分からなくても模型を観るだけで楽しいかもしれません。
建築の日本展、音声ガイダンスは必要なし。
500円で音声ガイダンスを借りてみましたが、展示解説文を短く要約しているだけなので、借りる必要は無いと思いました。
建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの展覧会情報
じっくりと観て廻るには3時間は必要です。
■日程:2018年4月25日〜9月17日
■時間:10:00~22:00(最終入館 21:30) ※火曜日のみ17:00まで(最終入館 16:30)
■場所:森美術館
■最寄り駅:日比谷線六本木駅
■住所:東京都港区六本木6-10-1 六本木ヒルズ森タワー53階
■入場料:一般 1800円 / 学生(高校・大学生)1200円 / 子供(4歳~中学生)600円 / シニア(65歳以上)1500円
■建築の日本展:その遺伝子のもたらすもの公式WEB
https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/japaninarchitecture/index.html
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有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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