2017-10-28
住宅設計
犬・猫と暮らす家

【犬小屋内部の仕上げ材の比較】収納下に造った犬小屋の仕上げ材は何が良いのか?

格子戸内部が犬小屋

質問 収納下に造った犬小屋内部のクッションフロア仕上げに巾木は必要か? 犬小屋の仕上げ材は何が良いのか?

収納の下に犬小屋を造りました。犬小屋内部は、水に強く拭き掃除しやすい「クッションフロア」で、床・壁・天井を仕上げることにしました。

 

しかし、先日確認したところ、木製の巾木が付いていました。巾木が付いていると見た目が悪そうです。

 

 クッションフロア同士なら巾木は要らないと思っていたのですが、巾木は必要なのでしょうか?

 

回答 収納下の犬小屋内部の仕上げ材はクッションフロアが良いと思う。巾木は不要。

格子戸内部は床・壁・天井がクッションフロア

 

最近も室内の収納下に犬のスペースを造りました。犬のスペース(建築化した犬小屋)内部の仕上げ材は、床・壁・天井共にクッションフロアを貼りました。

 

収納下等の犬小屋内部の仕上げ材は、掃除のしやすさ・更新性・犬の住み心地を考えるとクッションフロアが良いと感じています。

 

クッションフロアというのは、トイレや洗面脱衣室の床に使われる、水が染みこみにくい防水性のある材料です。

 

犬小屋内部に巾木は付けていません、不要だと思います。

 

犬小屋内部で犬がオシッコをしたり、水を飲んだりするかもしれません。巾木を付けると水分が滲みてしまいますから、巾木は無いほうが良いと思います。

 

2枚の写真は別のお宅です。写真の格子扉が犬小屋です。格子扉を開けると床、壁、天井を水拭きしやすいクッションフロアとしています。

 

クッションフロアの床と壁の取り合う入隅は、できるだけカットせずに折り曲げでいます。入隅を カットした場合は水が染みやすいので、施工者にシーリングしてもらうように依頼したほうが良いかもしれません。

 

床に新聞紙置いて、冬は毛布でも掛けてあげれば、犬も快適に過ごせると思います。

 

犬小屋の仕上げ材として、キッチンパネルとタイルはどうなのか?

犬小屋内部の仕上げ材として、クッションフロア以外に考えられる掃除のしやすい材料は、キッチンパネルです。

 

キッチンの壁に貼ってあるパネルですが、硬くつるつるしており、拭き掃除はクッションフロアよりしやすく、耐久性もクッションフロアに勝ります。

 

しかし、キッチンパネルは触ると硬くヒンヤリする材料なので、犬にとっても冬は寒く不快でしょうし、硬い材料なので犬の肘が当たると、皮膚がタコのようになりやすいです。

 

だから、キッチンパネルは犬の居住スペースの材料としては、合っていないと思います。

 

また、タイルも目地があるので、おしっこをされると目地に染みてしまい、匂いや汚れが取れにくいので、犬小屋内部の床仕上げ材としては適していないと思います。

 

猫のトイレスペースの材料はキッチンパネルが良い

ペット用の材料としてキッチンパネルを使った例としては、猫のトイレスペースの床と壁に使いました。

 

この上に猫砂の入ったトレイを置いて使っています。とても掃除がしやすく、清潔に保てると思います。

今日のわかった

私の愛犬1号、アメリカンピットブルのデコポン

愛犬2号、ジャックラッセルテリアのスパーク。

 

ペットも家族化しており、図面に犬小屋や猫スペースが描かれるようになってきています。

20年近く室内で犬を飼っていますが、病気を早く発見するにも室内で身近に飼うのが良いと思います。

 

Q&Aから転載しました。

https://yoshidacraft.net/qanda/収納下に造った犬小屋内部の仕上げ材は何が良い/

 

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吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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