長野県に国産の木製トリプルサッシと木製断熱玄関ドアを見に行ってきた。その特徴は?
8/7、長野県に国産の木製トリプルサッシと木製断熱ドアを見に行ってきました。
木の窓は、イニシャルコストが高く塗装のメンテナンスも必要なので、誰もが使える窓ではありません。しかし住宅に設置された時の内外観の自然な質感は、樹脂サッシでは味わえないものがあります。また木製トリプルサッシと木製断熱ドアは、北欧や東欧からの輸入品がほとんどなので、国産はより貴重と言えます。
当社でも1度だけ木製トリプルサッシを使ったことがある。この時の窓はスウェーデン製のトリプルガラスサッシでした。以下の写真2枚は当社施工例。
モデルハウスの外壁仕上げは、住宅業界の一部で流行り?!の「コールテン鋼板(赤さびにより劣化を防ぐ鋼板)」。玄関ドアはグレーに塗装された長野県産「唐松」の木製断熱玄関ドア。玄関ドアも極めて気密性が高く設計されており、鍵はツーロックでなくても、ドア側の5か所の金物がドア枠側に押し込まれるために、1つの鍵でも防犯性は高い。
塗料は浸透性で、かつ塗膜も作る優れものなので、5年に1度程度の塗装で済むようです。一般的に木製窓だと、2~3年に1度は塗装が必要だと思います。特殊な塗料で塗装のメンテナンス時期を伸ばしています。
モデルハウスの屋根はレッドシダー(木の屋根材)と素材感満載のショールームの外観。外壁材の薄いコールテン鋼板の値段を聞いたら高くないので使えそうなアイテム。窓は大型の木製トリプルサッシ「スライディングドア」。窓枠の見付は45mmと細く、室内に外部を取り込む。
雨水が当たらないように「軒や庇」を充分に出して、5年に1度程度塗装をすれば、長く使えそうである。
これは工場内部。玄関ドアも性能が高く、良いものがたくさんありました。引き戸の木製玄関ドアは特に魅力的。動くのは板貼りのドア部分。ガラス部は羽目殺し。引き戸も開き戸も金物に良いモノを使っていたこと、北欧の玄関ドアよりも、気密性を確保できる仕様になっていた2点が印象的でした。
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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