2012-03-07
本・映画

木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか

木村政彦.jpg
昔の葬儀写真のような表紙の単行本。
しかしよく見ると、
写真の男はゴリラのような裸体だし眼つきも鋭い。
格闘技ファン、
特に柔道経験者の格闘技ファンなら知らない人は居ない
伝説の柔道家「木村政彦」の伝記。
真剣勝負では負けたことの無い男が、病気の奥さんの薬代を稼ぐ為にプロレス界へ。
昭和の巌流島と言われた力道山との対戦。
八百長が前提のプロレス。
「引き分け」にすることが事前に決められていたが
力道山は約束を破り、木村は一方的にKOされてしまった。
真剣勝負での実力日本一、いや世界一といわれた男は、
日本国民全員の前で無残で情けない姿をさらした。
(この試合の視聴率は100%)
約束を破られた木村は、力道山を本当に殺そうと付けねらう。
これが本の大筋。
それに加えて非常に内容が濃い。
まず、木村をありのままに書いていてそれが非常に魅力的。
本を開いて直ぐ木村の弟子の
岩釣兼生氏の全日本プロレス入りに際して交わされた
「覚書」の写真がドキリとさせられ、取材の深さを連想する。
また、岩釣兼生氏がUFC が始まるはるか前に日本で行われた
地下(アングラ)での総合格闘技で優勝していたという事実。
各界の名士が贔屓の格闘家を連れてきて行われたそうである。
グレイシー柔術との試合とその前後の話。
大山倍達との関係。
昔の柔道は、当て身(パンチ)から始まり、寝技が多く
今の総合格闘技に近い試合であったこと等々。
読みどころ満載。
木村政彦が死んで直ぐにUFCが始まったことも不運。
生きていたら、また脚光を浴びたに違いない。
厚さ4.5cm、700ページもあるぶ厚い単行本。
著者の増田俊也氏の熱い思いが滲み出ています。
注文住宅 栃木県宇都宮市 ヨシダクラフト 
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吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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コメント
素晴らしき地場ビルダーランドのナビゲーター

本当にそんなことがあったんですね。。。

2012年03月09日
ヨシダクラフト

素晴らしき地場ビルダーランドのナビゲーターさん この本。文系格闘技ファンは必見なんです。 >本当にそんなことがあったんですね。。。

2012年03月12日