2018-11-10
住宅探訪
高断熱・高気密住宅

普遍性が感じられる住宅の基本仕様

11/7午前中の軽井沢名作住宅巡礼の後、午後からは新住協 関東支部の11月研修会。アトリエカムイさんの完成間近の現場2軒を見学しました。

新住協 関東支部研修会の運営

私は新住協関東支部の事務局をやっているので、毎回研修会の案内を出して、事前に申し込み受付、当日集金をしてから、研修会当日の運営をする。

 

今回は26名が参加しました。26名の参加者中、車で参加が15台と多かった。さすがに15台の車列を組んで現場に向かい路上駐車するのは近所迷惑すぎます。あらかじめ7台に4名程度ずつ相乗りしてもらうように計画し、案内しておきました。

 

こういう時は、facebookメッセンジャーやラインが便利。できたら研修会案内もメールでなく、facebookメッセンジャーでグループを組んで出来ると、運営側はかなり楽ですがfacebookをやってない人も多くて実現できません。とにかく相乗り車を出して協力してくれた7名の会員さんのお陰で、スムーズに運営出来てほっとしました。

 

研修会が終わって予約してあった軽井沢駅前の居酒屋「関所茶屋」にて懇親会。7時過ぎに解散になりました。懇親会では飲んでしまいました。

 

普遍性が感じられる住宅の基本仕様

2軒共に雪が降る寒冷地のため、シンプルな切妻屋根となっており、地域性を考慮した普遍を感じさせる住宅でした。どちらも新住協のQ1.0住宅なので、断熱・気密はバッチリ。冬暖かく夏涼しい住宅が、数値で担保されています。

 

特に2軒目は予算が厳しい中で工夫もある住宅でした。具体的には間仕切り壁や建具、家具を極力少なくしていること。2階を吹き抜けに繋がったワンルームにしているのがコストダウンの方法なのですが、吹抜けの手摺を薄いランバーコアにしてコストダウンと軽快さを両立させていたり、天井のシナべニアの貼り方も大工の腕が良くて見学者一同、感心。仕上げ材の使い方も上手で安全性も考慮されていました。2軒目の施工者は、新住協会員の古澤建築さんです。

 

主な仕上げ材は、2軒共に外壁材は杉の板貼り、室内は造作建具、造作家具となっており、メンテしながら長期使用できる仕様になっていることも、普遍性が感じられる住宅の基本仕様だと思いました。

 

外壁:窯業系サイディング、内装:カラーフロア+既製品の建具という仕様は、デザイン性からも普遍性からも、あり得えません。それらはおまけに廃盤になる建材なので、修理しながら長期使用するのも難しいのです。新築したりリフォームしたりしている人の、ほとんどが知らない最重要事項です。

 

井野さんの住宅を見学させて頂き、引き戸の仕様と納まりは同じようにすることにしました。

 

今まで飲んだパック酒の中では一番美味いと感じました。コクがあってフルーティ。ブラインドテストしたら、純米大吟醸と間違えるんじゃないでしょうか?!

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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