2016-04-25
土地・地盤
家づくりの初めに

栃木県宇都宮市で直下型地震が起きた場合の地震被害想定を、あなたの代わりにお調べしました

宇都宮市

出典

栃木県宇都宮市で熊本地震のような「直下型地震」が起きた場合の想定(シュミレーション)が無いかと思って調べたら・・・

 

ありました!

 

宇都宮市が「宇都宮直下型地震」の想定をしていました。

 

以下のPDFファイルから抜粋して、掲載します。

宇都宮市建築物耐震改修促進計画のP14~15

 

栃木県内の活断層分布図

この図を見ると、宇都宮市で確認されている活断層はありません。ですから、宇都宮市で直下型地震の起きる可能性は少ないと思われます。しかし、万が一宇都宮市で直下型地震が起きた場合の想定(シュミレーション)を宇都宮市が作っていますので、見てみましょう。

栃木県内活断層分布図

 

宇都宮直下型地震を想定した理由

 

栃木県において最も甚大な被害を及ぼす可能性が高い地震として,以下のとおり「想定宇都宮直下地震」を想定し,その被害を予測しています。住宅・建築物の耐震化を促進し,地震発生時の住宅・建築物の倒壊等を防ぐことで,これらの予測される人的被害,建物被害等を最小限にし,また、震災後の生活の安全・安心を確保することができます。

 

栃木県の県庁所在地、宇都宮市は人口51万人。特に私の住む中心市街地は、東京の下町並みの住宅密集地もあり、家と家の間が1m程度ということも珍しくありません。栃木県で一番被害の出る地震が「宇都宮直下型地震」だと思います。

 

宇都宮直下地震想定条件

想定地震名 想定宇都宮直下地震

地震規模  M7.3

断層長さ  約20km

震源深さ  5km

 

宇都宮直下地震予測結果の概要

宇都宮市から小山市までの広いエリアで震度6強となると予測されます。

建物被害として全半壊棟数の割合が全体の約18%、人的被害として死者数は1,000

人を超えるものと予測されます。

上記は、宇都宮市建築物耐震改修促進計画のP14~15 からの抜粋です。

 

宇都宮直下地震が起きた場合の震度分布図

宇都宮直下地震震度分布

震度分布図を見ると、宇都宮市で直下型地震が起きた場合、宇都宮市から小山市までの広い範囲で震度6強となり、栃木県のほぼ全域が震度5弱以上となる様子が分かる。全半壊棟数分布も震度分布とほぼ一致している。宇都宮市建築物耐震改修促進計画は誰が作ったのか作成者が書いてないので不明である。熊本地震等を参考に最新の情報に更新してほしいと期待。今回の熊本地震における熊本の中心市街地の震度は、熊本市東区、熊本市西区、熊本市南区で震度6弱、熊本市中央区で震度5強でした。熊本地震の死亡者数約50人を考慮しても、宇都宮直下型地震の死者数が1000人を超えるということは無いと思います。

 

宇都宮直下地震全半壊分布図

 

 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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