YM-house(下野市).

YM-houseに半年点検に行ってきました。
下の3枚の写真は、木製引き戸の気密性を高めている珍しい写真。
普通の引き戸は気密性が確保できない構造である。
インナーガレージが引き戸で室内と接している。
通常、インナーガレージと接する部屋への開口部は、気密性からのみ
考えると外部用のサッシュ(よくある勝手口ドア)を室内に取り付けることになる。
しかし、開き戸にすると、ドアの軌道部分に物が置けないばかりか
床からドア下までを、普通は10cm程度上げて設置することになる。
ドア下に壁を付けて、そこをまたぐことになる。
そうなると使いにくい。
特にガレージが玄関と接している場合は
室内から靴を脱いで玄関に降りて
ドアを開けて壁をまたいでから、コンクリートのステップを
一段もしくは二段降りてからガレージのあるフロアに行くことになる
引き戸ならドアをまたぐ必要がないので、ドア下へ降りる場合も楽だ。
外部用サッシを室内に取り付ける場合、他のドアデザインと調和が取れない。
機能的でないし、デザインもダメなのだ。
造作の木製建具で引き戸にすると、機能性とデザインの調和は確保できる。
しかし、引き戸では気密性をとるのは難しい。
気密性を取るために何度やり直したか分からない。
YM-houseは気密性が高い住宅の為、1箇所でも気密の悪い部分があると、
とてもよくわかるのだ
引き戸の外側はインナーガレージで室内なのだが、
ガレージシャッターは気密性が良くない。だから隙間風が入る。
今後、インナーガレージの家を設計する場合
部屋に接する開口部をどちらにするかは、難しいところ。
どちらにも、メリットとデメリットがあるのだ。
写真はL型のアングルにモヘア及び気密部材を付けて、気密性をあげているところ。
かなり気密性は高まった。
引き戸1
引き戸を外して気密部材を取り付けなおし
引き戸2
気密部材アップ 今回はL型のアングルを取り付けた
引き戸3
調整の為、建具の取り外し、取付を何度か重ねる
一番上の写真は、アプローチ部分の植栽。
自然な感じでとてもよく出来ていた。
わざとらしいデザインでないのが良かった。
知る人ぞ知る造園屋さん(というよりガーデンデザイナー?)に依頼したとのこと。
市内で奥さんと2人でやっている小さなところらしい。
何故、そこに依頼したかYMさんに聞いてみると
何人か社員の居る会社だと、誰が担当になるか分からないし
自分たちの考えと合うデザインなのかもわからない
個人店だと、担当者が決まっているし
仕上がりが理解しすいのでそこに依頼したとのこと。
家具等の買い物を含めて
YMさんは依頼先を決めるのがとても上手い気がする。
ご自身が物づくりをされているからだろうか?

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士

栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

  1. ヨシダクラフト

    紅春1970【3】さん
    施主の一番の仕事は
    キャスティングなのかもしれません。
    依頼先の話を聞いたときは、
    なるほどなと感じました。
    >だからこそヨシダクラフトにお願いしたんですからね

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