高断熱高気密省エネ住宅.

所属している新住協(高断熱高気密の住宅技術研究団体)から、新しい木製断熱玄関ドアのパンフレットが届いた。

 

新住協代表理事の鎌田紀彦先生のアイデアをガデリウスが実現した、カスタマイズできることが特徴の木製断熱玄関ドア。ちなみに今では一般的になった高断熱高気密という言葉を作ったのも鎌田先生だと言われています。

 

カスタマイズできる木製断熱玄関ドア仕様はザックリ2種類。

 

1.自分好みの無垢板を多種多様に貼ってカスタマイズ出来るガラス面の無い玄関ドア

2.ガラス面が大きな玄関ドア

の2種類だ。ガラス面の大きなタイプは、完成品で板は貼れない。両方とも未塗装なので外壁に合わせて塗装ができる。

 

板を貼ってカスタマイズできる点が今までに無かった。また、未塗装品も殆どなかったと思う。

 

特徴ある断熱玄関ドアだと思うので、パンフレットから分かることをザックリ説明してみる。

 

サッシメーカーの造るアルミの断熱玄関ドアは、値段が高い割に見た目がイマイチ

サッシメーカーの造るアルミの断熱玄関ドアは、値段が高い割に見た目がイマイチであり、地域の建具業者の造る玄関ドアは、色々なデザインは出来、見た目は良くても、断熱性能と気密性能を確保するのが難しかったのです。

 

特に建物の断熱気密性能が良く、玄関ドアのみ断熱気密性能が悪いと、本体が良いだけに、あからさまに玄関ドアから隙間風を感じたり、断熱性の低さを感じたりしました。また理由は後述しますが、サッシメーカーの造るアルミの断熱玄関ドアには、ガラス面の大きな玄関ドアは、殆ど無いのが現状です。

 

結果として、高断熱高気密住宅を造っている住宅会社の玄関ドアは、輸入品の木製断熱玄関ドアになることが多い。

 

好みの板を玄関に貼れると、外壁に貼った木材と材料を統一できるし、高性能も担保される2つのメリットがある。

 

ちなみに、ガデリウスはスウェーデンの建材メーカーで、住宅業界では断熱玄関ドア・木製トリプルガラスサッシュ・換気システム等の高性能建材メーカーとして名高い。

 

板貼りができる木製断熱玄関ドア

1つは、外壁材に合わせて、現場で板が貼れる木製断熱玄関ドア。

 

板が貼れる木製断熱玄関ドア品番はガデリウスSV-SJ00(HDF)1022。

 

玄関ドア本体の内外両面に9㎜厚以上12厚以下の木材を貼って仕上げる。素地は耐水HDF。HDFとはHigh Density Fiberboard、木材チップを繊維化し再形成した高密度木質繊維板のこと。

 

高断熱高気密住宅を建てている住宅会社は、チーク材の木製断熱玄関ドアが多かったと思いますが、今度は、外壁に貼った杉材に合わせて玄関ドアにも杉や松という地場の木材が貼れるイメージだ。外壁を杉材に玄関ドアにも杉を貼れば、地産地消で合理的だし、素材の統一も図れる。

 

貼り方も、縦張り・横貼り・へリンボーン等、様々なデザインが可能。

 

木製断熱玄関ドアは断熱性・気密性も高い。

 

ガラス面の大きな木製断熱玄関ドア

もう1つがガラス面の大きな木製断熱玄関ドアだ。高性能なトリプルガラスで断熱性を確保したまま、明るい玄関にできるのが特徴である。

 

ガラス面の大きな木製断熱玄関ドアの品番は、SV-SJ03(o)1022とSV-SJ05(o)1022の2種類。

 

最近多い30坪前後の住宅では、建物が小さい為、玄関ホールに窓が取れないことも多いのだ。そうなると、玄関ドアにガラス面を設けて、玄関ドア自体から採光を確保しないと、暗い玄関になってしまう。

 

しかし、防犯や断熱性の確保を優先していることから、ガラス面の大きな玄関ドアは、サッシメーカーにも殆ど無いのが現状なのだ。一番上の写真のようにガラス面を大きくして採光を確保した上で、格子にすることで防犯性も高めている。

 

オールアバウトで小さな家の玄関の狭さと暗さの解決方法についてコラムを執筆しました。コラムでも、玄関ホールに窓が取れない小さな家の場合は、ガラス面の大きな木製断熱玄関ドアを推奨した。

 

30坪以下の家に多い悩み、玄関の狭さと暗さの解決方法

当社の玄関ドア仕様及び断熱仕様はこちら

現在の玄関ドアの基本仕様はこの木製断熱玄関ドア。ガラス付で採光も確保できる東欧の木製断熱玄関ドアです。東欧っぽいシンプルで可愛らしいデザイン。当社の玄関ドア仕様及び断熱仕様はこちら。

 

カスタマイズできる新デザイン玄関ドアカタログ ガデリウス

今まで説明した板が貼れてカスタマイズできる木製断熱玄関ドアと、ガラス面が大きく玄関ホールに採光が確保できる木製断熱玄関ドアのカタログはこちら。

 

カスタマイズできる新デザイン玄関ドアカタログ ※2017年8月より販売開始 – GADELIUS

 

以下は、上記カタログに記載されている鎌田先生の説明

 

高断熱住宅の玄関ドアは、サッシメーカーの製品には断熱気密性能に良いものが無く、初期には建具屋さんと相談しながら断熱材を中に入れた厚い木製ドアを造り、輸入の気密パッキンを使ったものでした。その後、ガデリウスをはじめとして性能の良いヨーロッパ製の玄関ドアが輸入販売されるようになりずいぶん楽になりました。最近は、ようやくサッシメーカーも断熱製の良いドアを造るようになりましたが非常に高価です。やはり、高性能住宅、Q1.0 住宅には、輸入ドアに頼っている現状があります。

 

防火構造の基準が変わり、外壁に木材を張れるようになり、新住協の会員から地場産の木材を外壁だけでは無く玄関ドアにも使いたいという要望が多く寄せられていました。なるほど松や杉板の外装に玄関ドアだけ南洋材というのもおかしな話しです。また、和風住宅の玄関ドアも何を使ったら良いかという相談も多くありました。

 

そうした中で、私がデザインしたドアをガデリウスが造ってくれるという話しが持ち上がり、昨年から色々検討を始めました。ガデリウスのドアは両面鉄板とHDF のフラッシュ構造に厚い発泡ウレタンを封入した構造で、断熱性が非常に高く反りに強い構成です。これを利用して表面仕上げに木の羽目板を工務店側で自由に張れるドアを考え出しました。標準のドアより少しドア厚を薄くする必要がありましたが、なんとか商品化にこぎ着けました。

 

一緒に和風の玄関にも使えるデザインとしてガラスの格子ドアをデザインしてみました。最近の高性能なトリプルガラスで断熱性を確保したまま大きなガラスを入れることができました。このドアを使えば玄関の明かり取りの窓は不要になります。表面仕上げはオークの突き板ですが、クリアで仕上げると和風のデザインにもマッチします。着色すると洋風にもマッチしそうです。

 

ガデリウスの標準ドアの試験データを使って今回のドアのU 値を計算してみると、ガラス入で1.2 W/ ㎡ k 以下、羽目板張り用のヌードタイプで0.9 W/ ㎡ k という結果です。正式には建材試験センターに依頼して試験データが出るのを待たなければなりませんが、大きな差は無いと思います。

 

サッシメーカーのデザインに比べると素朴なデザインですが、性能的には抜群です。是非このドアを使ってグッドデザインの高性能Q1.0 住宅を作って頂きたいと思います。

 

ガデリウスの一般的な玄関ドアカタログ

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士

栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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