SI-house(宇都宮市), パッシブデザイン, 高断熱高気密省エネ住宅.

Q1住宅(キューワン住宅)の深夜から朝にかけての室温と外気温の変化を、カメラに収めたものが雑誌に掲載されていました。

 

そのページに刺激されて、自分の建てた家も施主に協力して頂き、時間ごとにデジタル温湿度計の写真を撮ってメールで送ってもらいましたので掲載します。

 

施主の床下エアコンに対する感想も、メールのやりとりを読むと理解しやすいので掲載します。

無暖房なのに、外気温が下がっていく深夜に室温が下がらず、朝の室温は19度

写真は、雑誌「北関東の高断熱住宅第5号」のP33。新住協 統括事務局長の会沢さんの仙台のご自宅の室温と外気温の変化をカメラに収めたもの。

 

去年の11月18日。深夜2時から翌日の午後6時までの室内と外の温度変化。例年の暖房開始日は12月10日頃なので、11月のこの時点では暖房していない。

 

断熱性能を示す熱損失係数Q値は1.48。

 

無暖房なのに、撮影をスタートした深夜2時47分の時点で18.6度あり、外気温が下がっていく深夜に室温が全く下がらず、朝6時の室温が19度となっています。

 

部屋の広さ等の状況は分かりませんが、これは凄い。

私も同じメーカーのワイヤレスデジタル温湿度計で、引き渡した家の外気温と室温の変化をカメラに収めた

先週2月24日(金)の夜お客さんのお宅にお邪魔して、PM7時半に床下エアコンを切って家の中の暖房を止めました。

 

住所は栃木県宇都宮市で、断熱性能を示す熱損失係数Q値は1.35、C値1の住宅です。

 

買ったワイヤレスデジタル温湿度計はこれです。日付も表示されるので、ブログの写真としても使い易い。

レビュー 室内と室外など2ヵ所の温度・湿度が同時に測れるワイヤレスデジタル温湿度計

本体を置いたのはテレビの脇。床下エアコンはその下にある。送信機は外、リビング脇のウッドデッキの上に置いた。

リビング上部は吹抜けで、リビングとつながる階段室のドアは普段から開けている。階段室も上部は吹抜け。2つの吹抜けとつながっており、洗面脱衣室ドアも開け放しの普段と同じ状態にした。ドアを開け放しているので、部屋同士がつながり、温湿度計を置いた空間の容積はかなり大きい。

ワイヤレスデジタル温湿度計を買って温度変化をカメラに収める

 

1. PM8時10分 室内22.9度、外気温5.1度

2. PM8時57分 室内22.8度、外気温3.9度

3. PM9時53分 室内22.6度、外気温3.8度

4. PM10時50分 室内22.2度、外気温3.8度

5. AM4時1分 室内19.3度、外気温1.6度

6. AM5時00分 室内19.2度、外気温0.8度

7. AM6時01分 室内19.0度、外気温-0.3度

外気温0度以下でも、無暖房で室温19度

8. AM7時00分 室内19.1度、外気温-0.7度

暖房を切ってから11時間後。午後8時の時点での22.9度から19.1度になったので、室温は3.8度落ちことになる。1時間ごとで均すと、0.34度程度ずつ室温は下がった。

 

外気温が一番下がる日の出前、外が0度以下になっても、無暖房で19度以下にはならなかった。施主いわく、全く寒くない状態で眠れたとのこと。

 

会沢邸のように室温が全く下がらないということは無かったが、2つの吹き抜けに面した大きな空間に置いても19度以下にはならなかったので、高い断熱性能のメリットを感じた結果となった。

 

断熱性能Q値をこの住宅以上に高めて住み心地を良くして、かつ内外装の仕上げ材も廃盤になりにくい造作建具等の建材で造ると長期使用できるので、施主のメリットは大きいと実感する。

 

断熱性能が普通で、仕上げ材やデザインだけに重点が置かれた住宅は巷に多いが、そのような家を見ると、演技力の無い床屋のモデル的な売れない俳優を連想してしまう。

 

7時過ぎくらいから朝日が当たってきたとメールがあり、窓のハニカムサーモブラインドを開けてもらいました。

9. AM8時10分 室内21.7度、外気温7.2度

無暖房でも窓からの太陽の日射で、室温は上がっていきます。

床下エアコンを止めると、床温度が室温より下がり普段の快適さは無い

普段は、24時間連続運転で床下エアコンを動かしている状態です。

 

室温が日射で22度近くになったので、「リビングだけで生活するなら昼間は暖房(床下エアコン)は必要ないですね。」と私が言ったら、床下エアコンをかけていると、床表面温度が室温よりも2度程暖かい頭寒足熱状態になり、とても快適だとのこと。

 

施主との午前8時半くらいにしたメールのやりとり。

 

床下エアコンを止めても部屋が寒いという感じはないが、普段感じている床下エアコンの快適性はないとのこと。部屋が暖かくても、床面が室温よりもほんのり暖かくないと、普段と違い快適性は低いと感じてしまうようです。

 

床暖房は床面温度が上がりすぎてかえって不快だが、床下エアコンは、ほんのり暖かいので非常に快適である。

無暖房でも窓からの太陽の日射で、室温は22.8度

10. AM9時01分 室内22.8度、外気温10.4度

9時過ぎにお邪魔すると、室温は無暖房でも22.8度と充分暖かい。断熱性能の高い住宅は窓からの日射で室温が上がりやすい。しかし床温度を表面温度計で測ってみたら、18.6度と室温よりも4度程度低い。

 

普段の快適さが無い原因は、床温度が低いこと。

 

普段の床下エアコンの状態は以下のような状態。

栃木県宇都宮市で床下エアコンを設置するにはQ値1.5が必要?!。床下エアコンの快適性と設置状態を連続写真でご覧あれ。

「おんどとり」というプロが使う温湿度計でも測っているのですが、このワイヤレスデジタル温湿度計はモニターが大きくて、写真を撮ると温度変化が分かり易いです。

高断熱高気密住宅の乾燥対策

加湿器を使っておらず室内の湿度は20%。洗濯物を室内で干しても、直ぐに乾いて乾燥対策にはなっていない様子です。

乾燥気味なので、加湿器を買って頂きました。

出典
また、インフルエンザウィルスの温度21~24度で湿度20%に保った時の6時間後生存率は60%に対して、同温度で湿度を50%に保つと生存率は3~5%になるとのことなので、湿度を上げたほうが良いです。

 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士

栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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