QUESTION AND ANSWERQ&A
Q&Aは、「住宅の専門家に無料で相談できるサイト」で回答したものを、分かりやすく再構成したものです。
カテゴリー別になっていますので、お役に立てれば幸いです。
質問がある方は、「お問い合わせフォーム」からお問い合わせ頂ければ、回答できそうな質問にはお答えしたいと思います。
お答えした内容はWEB等に掲載することがあります。返信の無いものについては、お答えできないものとしてご了承ください。
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よくあるご質問
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リフォーム・増改築・中古住宅
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高断熱高気密・省エネ
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建材・自然素材・住宅設備
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施工方法・現場管理・雨漏り
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近隣トラブル・敷地境界
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工期・契約
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間取り・部屋・インテリア
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予算・工事費用
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地盤・構造・擁壁
よくあるご質問
新築や大規模リフォームをお考えの方で、初回のメールや電話で、いきなり見積をして欲しいという方がいらっしゃいますが、そう言われても困ります。(汗) 見積は膨大な作業の後でないと、出ないからです。
見積は、要望をお聞きして、現地調査して、基本設計を確定させて、さらに打合せを重ねて実施設計を完成させてから見積に取り掛かります。
詳しくは、家づくりの流れをご覧ください。
注文住宅は建売住宅や規格住宅と違い、敷地と要望に合わせて、一から設計を行うので、お互いの相性や価値観が合うかが、重要となります。このwebやブログを読んで頂き、相性と価値観が合うかをご確認ください。
新築の場合は、過去の施工例を元にした、本当にザックリとした概算金額はお答えできます。大規模リフォームの場合は、既存建物の状態と要望により、工事内容がかなり違うので、概算金額はお答えできない場合が多いです。
図面作成の必要ない、修繕リフォームの場合は、建物を見せて頂き、要望をお聞きしてから見積させて頂きます。ただし、クライアントの仕事を優先しているため、相見積には参加しません。見積は当社に依頼して頂くことを前提にご用命ください。
※修繕リフォームとは・・・外壁塗装・屋根塗装・クロス貼り替え・床貼り替え・木製建具交換など、図面作成やお客さんとの度重なる打ち合わせを必要としないリフォームのこと
新築の場合、ご要望や敷地状況によっても違いますが、設計契約してから工事請負契約までの設計期間として約4~6ヶ月、工事期間が6ヶ月程度です。設計契約から完成までは、9~12ヵ月程度と考えてください。
大規模リフォーム(リノベーション)の場合は、要望や現況等により差はありますが、設計契約してから、工事請負契約までの設計期間約2~4ヶ月、工事期間約2ヶ月半~4ヶ月くらい。設計契約から完成まで、4ヵ月半から8ヵ月くらいとお考えください。
相見積には参加しません。クライアントの仕事を優先させて頂いておりますので、相見積もり等、他社との金額競争を目的としたご相談はお断りしています。
相見積に参加しない理由をお話しします。
家づくりは、人の手間で成り立っています。安くやろうとしたら、打ち合わせ回数を省く、施工手間を削る、工程を省くまたは、材料の質を落とすということになりますが、私はそれは出来ません。例えば、当社が5人かけて工事するところを、他社が2人でやればできる事は限られますから、キチンとした工事が行えるとは思えません。安いものには必ず理由があるのです。
また現在は以前に増して、特定少数の腕の良い職人に仕事が集中する傾向なので、腕の良い職人と施工チームを組んでおく必要があります。腕の良い職人は、仕事をたくさん依頼されていますから、相場よりも安い値段で仕事をしてくれと言われれば去っていきます。特に、当社のような既製品の新建材を極力使わない、手づくり部分の多い住宅では、より職人の腕や正直さが重要になります。
手づくり部分の多い家を造るのは、既製品建材を使った家を造るよりも、工程が多いため、手間が掛り難しく、かつ工務店自身が建材メーカーを兼ねることになるので、より責任の重い仕事になります。ですから他社との相見積に参加をして、値段を落として仕事を請負うには、リスクが高すぎるのです。
安く工事を請負う業者は沢山仕事をこなさないと食べていけませんから、目が行き届かなくなり、施工品質が悪くなるというのは業界の常識です。
「安売り店に老舗無し」といのは住宅業界にも当てはまります。ローコストの住宅会社が、長く続いているのを見たことも聞いたこともありません。
お客さんにとって、工事期間中に住宅会社が倒産してしまったら大変なことになります。倒産しない為には、相見積に参加せず、適正な利益を上げる必要があります。
特にリフォームの場合は、見積を作成するにも、何度も現地調査したり、打ち合わせしたり、図面を描いたりと多大な時間と労力が必要となります。
時間と労力だけ掛かり、仕事にならなかったら、その無駄なコストは弊社に仕事を依頼してくれるお客さんの負担になってしまいます。それは「おかしなこと」なので、相見積には参加しません。
相談して頂く場合は、新築・リフォーム共に、よく当社ホームページをご覧頂き、相性や考え方が合うかをお考えください。
基本的には参加しません。今までの経験から、施工と経年劣化の知識の浅い設計者は、「どのような家が雨漏りしにくいのか?」や「どのような形態や材料にすると、耐久性が高いのか?」などに注意を向けないことが多いからです。
雨漏りしないことや耐久性より、新築直後の意匠性を重視して設計した場合、新築後10~15年くらい経つと、雨漏りや劣化等の不具合が出ることがあります。当然、施主も、大変悲惨な状況になっているのは、他社の施工したリフォーム工事を行っているので、理解しています。
そのような理由で、知らない設計事務所の仕事は、請けられないのが現実です。知り合いの設計者からの依頼でも、細かい部分まで、考え方が合うかというと、難しいと思います。
安全性の高い、勉強になる設計で、適正な粗利益を確保できる特命での仕事なら、他社設計の施工を請け負うかもしれません。
ちなみに、施主が設計事務所に仕事を依頼するなら、相見積で施工者を決めている設計者でなく、毎回、決まった施工者に依頼している設計者を選ぶのがベターです。というのも、施工者が決まっていない設計者は、安全性や耐久性の低い設計を「しがち」なので、被害を受けた施工者に逃げられており、毎回相見積をして、施工者を探している可能性が高いからです。
対応していません。施主支給とすると、安くなるように感じる方がいらっしゃいますが、現実はデメリットのほうが多いです。
というのも、施主支給品が現場に搬入された場合、建材に瑕疵や、数量の過不足等の不具合があった場合は、施主が対応することになります。施主支給で不具合が起きた場合、建材業者は、発注者である施主の言うことは聞きますが、お金を払っていない工務店の言うことは聞かないので、瑕疵や納品ミスがあった場合に、現場の作業が止まってしまいますから、工務店側はとても迷惑なのです。
また、普段働いている施主が、建材が納品される度に現場に検品に来て、不具合があった場合に、建材メーカーと折衝するのは難しいと思います。
当社では施主支給は、ほとんどありません。
施主支給がほとんど無い理由は、施主支給の場合は当然の事として、施主支給品の価格と取り付け費用に応じた管理費を頂いているからです。そうででないと、上記した不具合等に対応するのは不可能となります。
仮に、施主が「建材を施主支給します。工務店に管理費を計上されるのは嫌ですが、建材の納品ミス、施工後に不具合が起きた場合の責任や修理、建材メーカーとの折衝も全て工務店でお願いします」となったら、正常な住宅会社は、その施主とは契約できません。
ですから、施主支給にすると単純に安くなるというわけでなく、デメリットのほうが多いので、当社では、対応していないのです。
また、コストダウンの方法として、施主が直接職人に依頼する、分離発注という方法もありますが、これも、トラブルの元なので辞めたほうが良いでしょう。
その理由は、各職人は自分の仕事には責任は持てますが、各工事の取り合い部分には責任が持てません。
「取り合い」とは例えば、大工が木で造った下地と、左官の塗り壁との「取り合い」だったり、板金屋さんが造った外壁と大工工事の下地の「取り合い」です。
瑕疵は、当然、その取り合い部分に発生することが多いです。その取り合い部分の管理をするのが工務店(現場管理者)の仕事になります。
直接職人に依頼して工務店を通さずにお金のやり取りをすると、誰も「取り合い部分の責任」が取れなくなります。
ですから、工務店に一括して工事を請け負わせるのが良いのです。設計事務所が分離発注で管理を行う場合もあるようですが、それは工務店と同じです。
最大のコストダウンの方法は、設計段階で建物を小さくすることで、間違いありません。見積金額の各項目は、基本的に「面積×単価」で算出されるので、家を小さくすると建物は安くなります。
また、できるだけ小さな家にしておくと、将来必ず訪れる外壁塗装等のメンテナンス費用も安く済むからです。
リフォーム・増改築・中古住宅
現在、築約30年の一戸建て住宅に住んでいます。
リビングがフローリングなのですが(12畳ほど)、最近は冬が寒く、特に足元が冷えます。エアコンを暖房に特化したものに変えたり、電気床マットを付けたりしていますが、とても電気代がかかって悩んでいました。また、電気マットを敷いていない部分から冷気が来て、やはり寒いです。
思い切って、床暖房にリフォームした方が良いのではないかと考えたのですが、どのような工事になるのでしょうか。フローリングを全部はがさなければいけないのでしょうか。そうすると、工事中はリビングは使えないのでしょうか。工事期間と費用も気になります。そもそも、築30年の家で、床暖房にリフォームするのは可能なのでしょうか?
栃木県宇都宮市の設計事務所兼工務店、ヨシダクラフトの吉田と申します。一級建築士です。
質問を読ませて頂きましたが、「床暖房リフォーム」をする前に、「床の断熱リフォームと内窓の設置」をすべきだと思いました。
床が冷たい理由は、床の断熱が入っていないか、入っていてもあまり効いていないからだと思います。また、床の断熱が効いていないということは、床と繋がる外壁と間仕切り壁の下も床下と繋がっており、壁の内部にも床下から空気が流れ込み、壁の中を上昇気流が上がっていると考えられます。繊維系断熱材は気流(空気の流れ)を止めないと効きません。壁の断熱材も効いてない可能性が高いです。
断熱が効いていない状態で、「床暖房リフォーム」をしても「底の抜けたバケツに水を大量に注ぐようなもの」なので、また光熱費が「かかりすぎる」ことになる上に、断熱が効いていない状態だと、かなり床暖房の設定温度を上げなければなりません。そうなると、また光熱費がかかる上に、足裏が熱めになり「逆に床暖房が不快に感じられるようになるのでは?」と想像します。
最初にやるべきことは、「底の抜けたバケツ」を修理すること。エネルギーの漏れを防ぐには「床下の断熱リフォーム」をして床の断熱と壁の上昇気流を止めて、かつ費用対効果の大きな断熱リフォームである、既存窓の内側に樹脂のペアガラスサッシを付ける「断熱内窓リフォーム」をすることが先決だと思います。
この2つは床や窓を壊さずにできるので、コスパが高いです。
去年、宇都宮市で床が寒いという方に、「床の断熱リフォーム」を行い、ブログを書きました。こちらをご覧ください。
【更新】床下から行う「床の断熱リフォーム」をする時は、防蟻再施工と防湿シート敷の同時施工がおススメ
リビングに暖房に特化したエアコン(床置きエアコン?)とホットカーペットがあるなら、この2つの断熱リフォームを行えば、室内は暖かくなるはずです。
また、既存の床や壁や天井の上から、3センチ程度の薄い断熱パネルを貼る方法もありますが、基本的に断熱材の性能は厚さに比例するので、壁を撤去して柱と同じ厚さの、厚い断熱材を入れ替えたり、2階なら天井裏に入って分厚く断熱材を吹きこんだほうが効果があります。既存壁を壊さずに、室内側に断熱材を貼る断熱リフォームについては、ブログを書きました。こちら。
【断熱リフォームQ&A】既存壁を壊さずに、室内側に石膏ボード付断熱材を貼る方法は、断熱リフォームとしてコスパが高いのか?貴方に代わってお調べしました!
回答したリフォームについてのQ&Aページはこちらです。
断熱リフォームをできるだけ安く、効率的に行いたいので、既存壁を壊さずに、室内側に石膏ボード付断熱材「ネオマ断熱ボード」を使ったリフォームを行いたいと考えています。
この方法は断熱リフォームとしてコスパが高いのでしょうか?
【回答】
まず「ネオマ断熱ボード」は一番厚いものでも30mmしかないため、断熱性能は最も一般的な壁の断熱材である高性能グラスウールの厚さ105mmに比べてかなり劣ります。
ネオマフォームは高性能とはいっても、3センチ程度では厚さが全く足りないのです。
断熱性能を示す熱抵抗値は、「リフォーム用のネオマ断熱ボード」の一番厚い30mmのものでも1.54程度です。
高性能グラスウールの105mm(一般的柱の厚さと同じもの)は2.8です。
「ネオマ断熱ボード」は「高性能グラスウール」のザックリ約半分の性能です。熱抵抗値は、数値が高いほど高性能になります。
現在お住まいの既存住宅の壁に、断熱材が全く入っていないとすると、標準的な新築住宅並みの暖かさの家にするなら、「壁は内壁を剥がして高性能グラスウール105mm厚さのモノを入れて、気密シートを貼り、気密コンセントボックスを設置して気密性能も同時に高める」のが無難だと思います。
例えば、既存壁に断熱材が入っており、ある程度効いているが、それでも寒いので断熱補強として、「ネオマ断熱ボード」を室内側に貼るというなら分かります。
しかし、壁の断熱材が入っていない場合は、「ネオマ断熱ボード」を室内側に貼っても、現在一般的に建てられている新築建売住宅の、ザックリ半分程度の断熱性能なので、今までよりは良いですが「室内が、かなり暖かくなった」という実感は得られないと思います。
だから、既存の壁に石膏ボード付の薄い断熱材を施工するのは辞めて(広く薄く断熱リフォームを行うのは辞めて)、予算が厳しいなら、リフォームする範囲を狭くするなどして対応し、既存の石膏ボードを解体して、高性能グラスウールを入れたほうが良いと思いました。
より詳しいQ&Aはブログをご覧ください。
【断熱リフォームQ&A】既存壁を壊さずに、室内側に石膏ボード付断熱材を貼る方法は、断熱リフォームとしてコスパが高いのか?貴方に代わってお調べしました!
湿気のひどい地域に住んでいます。
湿気対策では、どのようなリフォームが効果的でしょうか?
室内の壁を漆喰に替えるとか、床下に除湿効果のあるものを置いたり、床下に換気扇のようなものをつけるなど、雑誌やインターネットでみたことがあります。
ただ、どの方法が最も効果的で、コストパフォーマンスが良いのかわかりません。
そもそも基礎の高さをもう少し高くすべきだったのかとも思っています。さすがに、今から基礎を高くする工事は難しと思うので。
ぜひ、もっとも効果的な湿気対策リフォームを教えてください。
【回答】一番安く済んで効果的なのは、床下に潜りこんで、床下の土の上に防湿シートを敷くこと
はじめまして。栃木県宇都宮市の工務店 ヨシダクラフトの吉田武志と申します。一級建築士です。
質問からは分かりませんが、湿気が多いとのことなので、ベタ基礎でなく布基礎であり、防湿シート+コンクリートも施工されていないので、床下の土間から湿気が上がってきているのだと思います。
その場合は、原因に対して直接対処を行うのが合理的です。床下が湿気の多い土のままで、室内の壁を漆喰や珪藻土にしても大した効果はでません。
原因である床下の土の湿気を上げないようにすることが大切です。
建物を壊さない場合の湿気対策で、一番安く済んで効果的なのは、床下に潜りこんで、床下の土の上に防湿シートを敷くことだと思います。
この方法だと、床を壊したり、基礎を壊したりする必要がありません。
シート同士は、30㎝程度重ねて敷き込み、めくれないように、プラスチックの釘、もしくは長めの釘で土に留めます。プラスチックの釘だと土の中に石がある場合は、なかなか入って行かないので、釘で良いと思います。
依頼先は、専門工事業者でなく工務店がおススメです。というのも、床下に入った時に白蟻が出ていたり、漏水していたり、断熱材が剥がれていたりしたときも、総合的に判断が出来て、ワンストップで対応が可能だからです。
当社で仕事を請け負った場合、実際に床下に潜りこんで防湿シートを敷くのは、白蟻業者さんに依頼しています。
狭い床下に潜りこんでの作業は、身体も汚れますし重労働のため、なかなかやってくれる職方が居ないのですが、白蟻業者ならいつも床下に潜って作業しているので慣れていますし、営業品目に入って居る業者さんが多いです。
10年程度防蟻工事を行っていないのなら、防蟻工事を先に行い、それが終わって、乾燥してから防湿シートを敷くのがよいと思います。
また、室内が寒い場合は、床下からの断熱リフォームも同時に行うのがおススメです。床下断熱リフォーム→床下白蟻防蟻工事→床下防湿シート敷の順番で行います。
よかったら、こちらのブログを参考にしてください。
【更新】床下から行う「床の断熱リフォーム」をする時は、防蟻再施工と防湿シート敷の同時施工がおススメ
写真は「床の断熱リフォーム」と防蟻工事と防湿シート敷の同時施工をした例です。
建物の廻りにモノが多いお宅は、床下の通気も悪くなり、物陰から白蟻が出やすくなりますから、建物周囲にはモノを置かないことが大切です。特に切株とかべニアとか木質のものは置かないようにしてください。
浴室に大きな窓が付いていて寒い。浴室暖房を付けようと考えているが、大がかりな工事になってしまうのでしょうか?また、暖房を取り付ける以外の寒さ対策があれば教えてください。
冬季のお風呂場についてです。 高齢の義母と同居していますが、冬季のヒートショックが心配です。 脱衣室は床暖房、電気ストーブを併用していますが、浴室はその面積に対して大きめの窓がついています。
湿気対策にもその方がいいと考えていたのですが、実際に冬季に入浴してみると非常に寒く感じます。 脱衣室と浴室の温度差をなくすためにも、浴室に暖房をつけたいと思っているのですが、 大掛かりな工事になってしまうでしょうか?
また暖房を取り付ける以外にも浴室の寒さ対策があれば教えてください。
【回答】浴室が寒いなら、浴室暖房機を付ける前に、内窓設置の検討を行う。
私なら、浴室暖房機を付ける前に内窓設置の検討をすると思います。
というのも、冬の暖房時に家の中から出ていく熱の50%以上が窓からというデータがあります。過半数以上の熱は、窓から逃げるので、窓の断熱強化をするのが合理的です。
窓を断熱強化して、室内を暖かくする方法は、既存の窓の室内側に、樹脂窓を設けて窓の断熱性を強化すること。
この方法なら、建物を壊さずに取り付けられるリフォームであることも合理的です。
内窓は一度設置すると、浴室暖房機のように光熱費が掛かりませんし、浴室暖房機のように10年程度で壊れる可能性もありません。
現在の浴室がユニットバスで窓が普通の引違窓が付いているなら、浴室窓の内側にも「ペアガラスの樹脂内窓」を取り付けることは可能ですし、タイルのお風呂にも付けられる場合もあります。
近くの工務店に見積依頼すれば、取り付けられるかどうか見に来てくれます。
脱衣室の窓にも、浴室と同時に内窓設置すると、暖かさが逃げにくくなるので快適になりますから、一緒に行うべきです。
内窓を設置しても寒ければ、浴室暖房機の設置を検討するという順番にするのが良いと思います。
もちろん、内窓が設置できないと分かったら、浴室暖房機の設置を検討するのが良いと思います。
浴室暖房機の設置工事の注意点は、壁に設置する場合も天井に設置する場合も、電源を引いてくることが必要になります。
また暖房機を壁に設置する場合は、設置する面に設置して落下しないような下地があるかを確認する必要があります。
内窓を付けることが合理的だという理由は、こちらのブログを参考にしてください。
質問者さんから、回答に対する返信を頂きました。
【返信】建物を壊さずリフォームというのはいいですね。大掛かりな工事はできるだけ避けたいです。電気代の事もあるので内窓を検討してみます。
こちらのリフォームQ&Aサイトで回答しました。
https://reformsoudan.net/bbs/single_agent.php?id=3015
現在、屋根瓦の漆喰補修リフォームをしているお客様から、下記のような質問が来ました。
「屋根瓦をリフォームしているが、新しい白い漆喰の色が取って付けたような白色で、今までのセメントの色と違って違和感があるが、どうなのか?」という質問です。
これから屋根瓦のリフォームを行う方にとっては、とても参考になる質問だと思いますので、ブログで取り上げます。
私自身も、ブログを書くにあたり、屋根瓦工事で、セメントが使われなくなった理由を、想像では分かっていましたが、今回確認のため瓦工事業者の社長に聞いたので勉強になりました。
■質問
ヨシダクラフト様
お世話になります。
いま、屋根瓦の交換を行っていますが、瓦を貼るセメントの色は白に決められてしまうのですか?
屋根の棟にある四角錐のセメント部分ですが、屋根瓦が赤茶色に対して使用しているセメントが白のため、付着部分が目立っておりとても違和感があります。
以前は黒っぽいグレーのセメントを使用していたため目立たず違和感もなかったので、今回の白が取ってつけたように目に入ってしまうのですが、どうしたものでしょうか?。
まだ、途中の工程であの上に目立たないように塗る予定でしたらすいません。気になったので、瓦貼りが終わる前にお聞きしたかったもので。
宜しくお願い致します。
■回答
S様
おはようございます。屋根瓦同士の隙間は、セメントでなく基本的に白い漆喰で施工します。今は、施工したばかりで、「屋根瓦の漆喰の色が真っ白」なので、以前のセメントの色と違い違和感があるかもしれませんが、漆喰の白色はだんだん馴染んできて違和感が無くなっていきます。
■30~40年前は、瓦同士の隙間を埋める材料として、漆喰でなくモルタルが使われることも多かった理由
30~40年前は、瓦にあまり釘やビスを打たなかっため、瓦の固定が甘かったということもあり、セメントで接合部を固める施工法も取られたようです。
最近では、東日本大震災の時に漆喰が不足してセメントが使われたことがありましたが、基本的には、新築の瓦屋根工事の時やリフォームの瓦同士の隙間は、漆喰で仕上げを行います。
以前は隙間に粘土(葺き土)を詰めてから、漆喰を塗っていましたが、粘土(葺き土)自体が重いということもあり、既存の粘土(葺き土)を撤去して行う屋根瓦リフォームでは、粘土(葺き土)を使わず、全て漆喰で仕上げることが多いです。(瓦屋の社長に確認しました)
※粘土(葺き土)とは、漆喰を塗るための下地になる土のことです。
■瓦屋の社長に、瓦工事でセメントが使われることが無くなった理由を聞いてみた
私「今、陶器瓦工事で漆喰でなく、セメントが使われることはありますか?」
瓦屋社長「今は全くセメントが使われることはないですね」
私「どうして瓦工事でセメントが使われることが無くなったのですか?」
瓦屋社長「瓦の隙間を埋めたセメントが劣化してくると、割れたり剥がれたりするので、リフォームが必要になるのですが、瓦に付着したセメントを剥がすのに非常に手間が掛り、施工費用が高価になってしまうことから、瓦工事でセメントが使われることが無くなりました。また、どうしてもセメントを剥がす時に瓦が割れたりすることもあるのです」
私「リフォームがしずらいということですね。また、※和瓦以外は廃盤になる可能性が高いですから、和瓦以外の瓦が葺いてある場合は、それを割ってしまうと、もう同じ瓦は施工できないということになりますね」
瓦の工事で、なぜセメントが使われることが無くなったかというと、セメントを使うとリフォームする時に剥がすのが大変で手間が掛り(施工費用が掛かり)、瓦まで割れてしまう可能性があるからです。ですから、セメントでなく更新性の高い漆喰を使います。漆喰の色は白と黒(濃いねずみ色)がありますが、黒が使われることはあまりなく、S様の瓦は赤茶色なので、漆喰の色は白の1択です。「屋根瓦 漆喰」で検索すると、漆喰の色は、白が多いです。
■新築時に瓦屋根にする場合は、和瓦(J形瓦)以外の瓦を選ぶと、リフォーム時にその瓦と同じ形のものが無く、交換ができなくなる可能性がある
陶器瓦の種類は、時が経っても部分交換できる可能性が高い「和瓦」が良いと思います。
和瓦(J形瓦)は、JIS規格で寸法や形状が規定されているため、瓦メーカーが違っても、基本的に交換できます。
しかし和瓦(J形瓦)以外の瓦を使うと、リフォーム時にその瓦と同じ形のものが無く、交換ができない可能性があります。
このページの陶器瓦の部分をご覧頂けると、屋根瓦を選ぶ時の参考になると思います。
こちらもご覧ください。
新築して、1週間前に引っ越しました。
隣も住宅なので、『日当たりが良い明るい暖かい家にしたい!』とお願いし、間取りが決まってからも、『日当たりは大丈夫か?暗くないか?』と念を押して確認していました。
『日当たりは大丈夫ですよ。』と言われ、安心していたのですが、いざ住んでみると、全く日が入らないというわけではないのですが、思っていた以上に暗く昼間も照明を付けないと少し暗いです。アイランドキッチンの前にダイニングテーブル。その前に窓。ダイニングテーブルから向かって右側に長いリビングです。リビングには、壁の上の方に横長の窓があるくらいです。
リビングが暗い。そこだけが本当にガッカリし、ショックでたまりません。
リフォーム以外に、なんとか少しでもリビングを明るくする方法はありませんか?自分なりに調べて、日が当たるところに姿見鏡を置いて光りを反射させるというのはやってみようと思います。
天井や壁紙や家具は白メインの明るい色です。他にも自分で出来そうなことは全てやってみようと思っているので、どうか宜しくお願い致します。
A.リフォームしないで部屋を明るくする方法
窓を設けないで、室内を明るくするというのは難しいかもしれませんが、室内の白い面積を増やしでみたらどうでしょうか。
既に、天井や壁紙や家具は白メインの明るい色だとのことなので、床を白くする。既存の床に置くタイプのフロアがあります。探せば色々あるようですが、例えばこのような感じ。http://www.yunyuuya.com/SHOP/lf-20.html
この中の白色のフロアを2畳分程度買って置いてみて、効果がありそうなら範囲を広げるのはどうでしょうか?床面は、室内でも大きな範囲を締めて目立ちますから、効果はあるのではないでしょうか?
1年ほど前に新築しました。
建築中よりとても悩んだ建具の色についてですが、良く考えたつもりが実際完成してみると、とても気になるのでアドバイスお願いいたします。
床、建具玄関を除き全てトステムのエッセンです。
玄関はドアがダークブラウン(外装が白系だったため、安っぽく見えないように玄関のみ落ち着いたハーティーブラウンを選びました。)玄関床がトステムのマーブル柄(白系の人工大理石調)です。
本当は内装の建具も玄関ドアとあわせて床、建具ともにハーティーブラウンにしたかったのですが、エッセンに近い梁の色と統一感を出すため、室内の明るさ、空間の広がりを考慮して、明るいエッセンにしました。
キッチンはヤマハの白鏡面タイプ、人工大理石天板です。
実際住んでみると、軽くて安っぽい印象でとても残念です。(黄色みが強く出てあまり気に入っていません)ただ、明るい感じは気に入っています。
空間の広がりや明るさを確保しつつ、安っぽくならず、リッチで洗練された印象にするにはどうしたらよいか、照明の色は白系か電球色どちらがよいか、合わせる家具などアドバイスよろしくお願いいたします。
A.リフォーム時に造作建具、造作家具、無垢の床材にするとインテリアの統一感が出る。
トステム等のメーカー建材の既製品の建具は、ローコストビルダーも使っているため一般的に安っぽくみえてしまい、インテリアの統一感を出すのは難しい部材です。特に新建材と言われるシート貼りの建材は、経年すると顕著に安っぽく見えます。根本的に安っぽさを解消するには、今は我慢して、将来、内装のリフォームをするのが良いのではないでしょうか?
例えば、建築雑誌やインテリア雑誌には住宅が多数掲載されていますが、メーカー建材の既製品の建具を使った住宅は皆無ですし、大手ハウスメーカーの住宅も広告を除いて掲載されていません。
建築雑誌やインテリア雑誌にメーカー建材の既製品の建具を使った住宅や大手ハウスメーカーの住宅が皆無な理由は、格好良くないから(普通だから)だと思います。読者がメーカー建材の既製品の建具を使った住宅を格好良いと感じていれば雑誌に掲載されるはずですが、特にニーズが無いので、掲載されないのだと思います。
また、既製品建具の他のデメリットは、既製品なので廃盤になる可能性が高く、将来故障した場合、部品のみの交換が効かなくなり、ドア周囲の壁も壊して交換ということになります。既製品は最初は綺麗に見えても、経年すると安っぽさがより目立つようになるのです。
建築雑誌やインテリア雑誌に掲載されているのは、例外なく造作建具を使った住宅です。造作建具にすると、建具と家具を同一材料で造ったりしてインテリアの統一感が出しやすいばかりか、基本的には、部品のみの交換が出来て長く使えます。修理も効きやすいのです。
根本的に安っぽさを解消するには既製品の建具でなく、造作建具、造作家具として床材も無垢フローリングにするのが良いと思います。だから将来リフォーム時に造作建具、造作家具、無垢の床材にするとインテリアの統一感が出るし、安っぽい印象にはならないと思います。
反対に既製品の建材のメリットは、大量生産されている既製品なので工場で管理して造られており、反ったり、変形したりする可能性が少ないこと。初期クレームは少なく、取付技術や施工工程が少ないので大手ハウスメーカーやローコストビルダーは、殆ど新建材の大量生産品を使っています。
既製品の建具と造作建具の違いについてはこちらもご覧ください。
現在、新築住宅を建てるべくハウスメーカーさんと相談しているところです。
子供はまだ0才児が一人ですが、将来的には二人目も欲しいと思っており、子供部屋のレイアウトに悩んでいます。
最初から2部屋にすると二人目ができなかった場合に無駄になったり、子供が小さいうちは二人一緒の方がいいとも考えてることから、最初は一部屋にして、後々変更できる作りにしたいと考えています。
その旨を設計士さんに伝えたところ、可動式の収納棚を紹介されました。
そこで質問なのですが、この可動式収納棚で部屋を仕切った場合、音などはどれくらい漏れるものなのでしょうか。
または可動式収納で遮音性をあげる方法などはあるのでしょうか?
なお、部屋は天井までが2.4mで、天井いっぱいまでの可動式収納を2つ横に並べて仕切りにするイメージてす。価格も30万程となかなかの金額でした。
A.可動式の収納家具で子供部屋の間仕切りを造るのは止めたほうが良い
子供部屋を2つに分ける方法は色々あります。
結論から言いますが、将来撤去する可能性があるなら、可動式の収納棚等の家具で子供部屋の間仕切りを作るのは止めたほうが良いです。
代替案として、新築時は間仕切りを造らず成長して部屋が必要になった時に、シナべニアで造る間仕切り壁で、子供部屋を間仕切ることをおススメします。
この方法で7軒ほど子供部屋の間仕切り壁を造っています。
シナベニアの間仕切り壁のメリットは価格が安くボンドを使わないので、将来施主本人が撤去することが可能であり、かつ撤去せずにそのまま普通の壁として長く使うことも可能だからです。
子供部屋を可動式の収納家具で間仕切るメリットとデメリットと、シナべニアの間仕切り壁の事例を見てみましょう。
1.子供部屋を可動式の収納家具で間仕切るメリットとデメリット
子供部屋の間仕切りを、可動式の収納家具で造るといのは、何となく良さそうだがデメリットが多いです。
最大のデメリットは、間仕切りが不要になった時に、家具が撤去しずらくなること。撤去した家具の持っていき場が無いのである。
また、床と壁と天井にピッタリと合わせた造作家具にする場合は値段も高い。3メートル弱の長さの壁を家具にすると、家具の形態と材質にもよるが、質問者さんのように30万円程度はかかりそうである。
また、可動式の収納家具の大きさについてだが、家具の高さを天井一杯にすることは、無理があるだろう。
天井一杯にすると移動させたときに天井に傷が付くからである。最低でも天井に3~4センチの隙間を空けて制作するしかないと思われる。
隙間が空くと音が漏れるし、天井一杯の高さの家具は動かしにくいから、結局造った家具は、子供部屋でしか使えない可能性が高い。
もともとの部屋に収納が無く、この家具を撤去しない予定なら、可動式の収納家具で子供部屋の間仕切りを造るのは選択肢に入るかもしれない。
2.子供部屋を2つに仕切るリフォームで一番のおススメは、シナべニアで造る間仕切り壁です 安く・簡単・強度があり・撤去が出来て・撤去せず長く使うことも可能だからです。
子供部屋の間仕切り壁作成事例をブログでご覧ください。
子供部屋を間仕切り壁で2つに分ける方法。後で1部屋に戻したいならシナべニアの造作壁リフォームがお勧め(可動式の収納棚等の家具で間仕切った場合のデメリットも書いてあります) https://yoshidacraft.net/5951/
最新の子供部屋間仕切り事例はこちら。
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戸建の建替かリフォームか迷ったら、どこに相談し判断してもらったら良いでしょうか?
戸建で築80年以上経っています。 風呂、トイレはこの数年内に新しくしましたが、築80年以上経っているので、この際建て替えをするのはどうか、とも考えています。
また、現在の家はかなり広く持て余しているため、減築したい気持ちもあります。
さて、ここで悩みなんですが、建替かリフォームか迷っております。
リフォーム会社に診断してもらったら、リフォームを勧めてくるのでは?
新築工事を行っている工務店に診断してもらったら、建替を勧めてくるのでは? こんなことを考えてしまいます。
専門家に「~にした方が良いです」と言われたら「はい、わかりました」となりかねません。
中立的なアドバイスは、どういう所に求めたらいいのでしょうか。
当方、田舎のため、ネットの情報が少なく、また周りにそんな診断をしてもらった人もおらず、口コミの情報を得ることも難しいです。 宜しくお願いします。
A.本当は中立性よりも信頼関係が大事
まずは金額面からお話しします。 新築するにしてもリフォームするにしても、構造体(基礎、柱、梁、屋根)だけを残すような新築に近いリフォームであるならば、ほぼ新築に近い金額が掛かります。
80年前の建物ですと、基礎が現在の基準になっていない可能性が高いので、リフォームする場合は、基礎を新たに造り直さなければならない可能性が高いです。
補強程度で済めば良いですが、土台から上を浮かして、基礎を造り直すのはとてもお金が掛かります。そうなると新築よりもお金が掛かってしまうかもしれません。
構造体を残す価値があり、予算的に可能ならそうする場合もあります。
一番良いのは、信頼できる住宅のプロである友人、知り合い等に見に来てもらい、アドバイスを受けることです。
本当は中立性よりも信頼関係が大事なのです。そういう方がいらっしゃらないようなら、ネットで信頼できそうなプロに依頼して、現状をありのまま話して、見に来てもらうことが良いかもしれません。
役割的に中立性が高いのは、専業の設計者ですが、注意が必要です。
よく専業の設計者の方がいうセリフで、「私は工事をしないので、中立性があります。3社程度相見積を取って、しっかり予算管理と現場監理をしますから、工務店やリフォーム会社に依頼するより安くなります。」とか言う人がいます。
しかし、これは注意が必要です。 工事の度に施工会社が変わる設計者は、予算管理の実力が無いので、施工者からの信頼も無い場合が多いのです。
リフォーム業者、工務店、ハウスメーカー、専業の設計事務所の4者どちらに依頼しても、キチンとした方に依頼して、コミュニケーションが取れれば、新築するにしてもリフォームとなるにしても後悔はしないのではないかと思います。住宅は究極のオーダーメイドなので相性がとても重要なのです。
専門家は、自分の職種は中立的でお客さんの立場に立っていますと言うでしょう。
しかし、それぞれに専門家の中でも実力差や施主との相性があります。 専業の設計者の中には、トータルに知識や経験のある方もいらっしゃいますが、 施工や経年変化への対応を知らない人も居ます。
設計施工で行う住宅会社の中には、トータルに知識や経験のある方もいらっしゃいますし、 そうでない方も居る。
要するに、職種が重要なのではなく、個人の実力かと思います。 見極めるには何度か現場に行く必要があるので、 お宅からなるべく近い住宅会社、専門家に依頼するのがベストかと思います。
京都市の築50年の木造家屋2階建てを2年前にリノバーションしました。
2階部屋は、これまでの瓦屋根と低い天井からガルバ屋根と天井なしの吹き抜け構造にしました。
NISC 遮熱対摩カラーGL、ネオマフォーム t45を使用した切妻構造の屋根です。入居後、雨音に悩まされています。
部屋に居ますと小雨がパラパラと降り出す音がすぐに分かります。本降りになるとテレビ音声をイヤホンに切り替えます。
工務店さんは、雨音に慣れるしかありませんね。そのうち慣れますから。と言うばかりです。
2年間は我慢しましたが、これが永遠に続くと思うと気分が滅入ります。
今更、ガルバ屋根をはがして再び屋根の葺き替えする資金もなく困惑しています。
ガリバ屋根にガイナ塗装することも考えましたが、数年毎に足場を組んで塗装を繰り返すことも現実ではないと断念しました。
屋根天井に遮音材をはることも考えましたが、素人知識の限界です。妥当な資金で効果的な対応策についてご教示の程、よろしくお願いいたします。
A.雨音対策は、既存天井の内側に断熱材を入れて天井を二重にする
栃木県宇都宮市の工務店、ヨシダクラフトの吉田と申します。質問を読ませて頂きました。
金属屋根の雨音が気になるとのことですが、既存屋根に塗装をしても、雨音が軽減する効果は、ほぼ無いです。
勾配天井とのことなので、一番ローコストにできるのは、既存天井の内側に天井を2重に造ることだと思います。
既存の勾配天井の室内側に、木で下地を造りグラスウール等の繊維系断熱材を入れて、気密シートを貼って石膏ボードを貼り仕上げをして、天井を2重にするのが効果的で安く出来る。
断熱材は厚いほうが効果的なので、高性能グラスウール厚105ミリを2枚重ねで入れると210ミリとなり、既存の断熱材と合わせて255ミリとなるので効果的。
また、石膏ボートの下に気密シートを貼ると隙間が無くなるので、音が室内に漏れにくくなります。 工事価格は、仕事をした工務店さんに聞いてみてください。
質問者からの評価・お礼
吉田様、迅速かつご丁寧に回答していただき、ありがとうございます。
確認させてください。(ガルバ鋼板>ネオマフォーム>現・天井板)>グラスウール210ミリ>石膏ボード9.5ミリ>新・天井板の構造とする、と理解しましたが、正しいでしょうか?
また、現・天井板とグラスウールの間には空気層を設けた方が少しでも遮音効果が向上するでしょうか?
そして、この構造の付加価値として、遮音性と共に断熱性も期待できるでしょうか?改めての確認することになり、申し訳ございません。どうぞよろしくお願いいたします。
評価・お礼に対してヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。施工の断面はそれでよいと思います。
既存天井の室内側にもう一度木材で天井下地を組んで、木材と既存天井の間に断熱材を入れる形です。
石膏ボードと下地木材の間に、0.2ミリ程度の防湿気密シートを貼ると、雨音が室内に漏れずに効果的だと思います。遮音性と共に、もちろん断熱性は向上します。
音の専門家ではないので、空気層を造ったほうがよいかは分かりません。
しかし、どちらにしても、既存天井の内側に木材を組んで210ミリピッタリの隙間でなく、15ミリ程度とか少し余裕みて木材を組んだほうが断熱材を入れやすい。
どの位置で下地を組むかは、施工性を含めて業者と打ち合わせするのが良いです。
こんにちは。5階建てのマンションの、3階部分の部屋に住んでおります。
4階の部屋から聞こえる騒音(足音、椅子を引きずる音、窓・スライドドアを動かす音)と、メインで使ってる部屋の窓が面している相撲部屋からの力士のけいこ声に困っております。
マンションの大家は親せきで、4階に住んでいるのはこの親せきであるので、4階の床や3階の天井を含めて、工事は可能です。
今、問題と思っているのは、
・築30年ほどのマンションなので、設計図はきちんと残っているが、床や天井にどういった材質が使われているか、素人にはわからない
・外からの力士のけいこ声は、窓から入っているのか、壁も含めて建物全体から入っているのかわからない
最後に、
・防音工事を施すとして、きちんと効果を出すためにはどういった会社や工務店に相談すればよいのかわからないということです。
以前にも、防音カーテンというものを購入して窓に取り付けたところ、あまり効果がなかったということがあったので、きちんと有効性を確かめながら工事をしていただきたいと思っております。
以上、お忙しいところ恐縮ですが、回答いただけたら幸いです。
A.マンションの上階からの騒音と近隣からの騒音についての具体的対策
まず、相撲部屋の力士の声についてですが、相撲部屋に面している窓の窓枠に樹脂製の 断熱内窓を付けることをお勧めします。
既存窓枠の内側に取り付けられるので、どこかを壊すことなく、簡単に施工できます。省エネや結露防止にも役立ちますが、遮音性も高いので、かなり効果があります。コストプァフォーマンスが高いです。
今ある窓に樹脂内窓を取り付けると、-40dBの遮音効果が得られます。これは、幹線道路の交差点における耳障りな騒音から一転、美術館や図書館の静けさへと劇的に変化します。
樹脂内窓参考 http://alumi.st-grp.co.jp/products/interior/plamake-e/point/bouon.html
次に上階からの音。簡単に出来る方法をザックリ書きます。
上階の床廻りで、出来る対策として、子供が居て駆け回っているようなら、静かに歩いてもらう。フローリングの上に絨毯を敷いてもらう。椅子の脚にクッションを付けてもらう。
下階の天井で出来そうな対策として、天井裏に入れるようなら、なるべく厚く断熱性能の高い断熱材を入れる。高性能グラスウールで良いと思います。入れない場合は、既存の天井のクロスと石膏ボードを解体して、下地を防振吊り木等に替えて、高性能グラスウールをなるべく厚く入れて、石膏ボードを2重貼りにする。 上階の床を解体して工事するより、下階の天井を工事するほうが、通常コストは安く 済みます。
この両方が出来れば、かなり音の環境は変わると思います。
質問者からの評価・お礼
早速の回答、ありがとうございます!具体的に書かれてあるので、すぐにでも対策を始められそうです。ありがとうございました。
ヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。 ローコストで出来る現実的な方法を書きました。 住環境が快適になると良いですね。
和室に木目調のブラインドを設置しようかと考えています。 取り付け位置ですが、窓枠の中か正面取付けかはどういう基準で決めたらよいでしょうか。
また、180×180の大きさの場合、素人が2人で取り付けるのは可能でしょうか。 アドバイスをいただけたら幸いです。
A .素人がブラインドを付けるなら、窓枠の内側に付けるのが無難。
見た目には、窓枠の内側に取り付けたほうがすっきりします。また窓枠の木部に取り付けるので、木も見えて取り付けやすいです。個人的にはこちらをお勧めします。
窓枠の内側でなく、正面付けの場合(壁に付ける場合)は、基本的に石膏ボードの下地の取り付けたい位置に下地となる木が入っていないと取り付ける事が出来ません。
ですから、素人がブラインドを付けるなら、窓枠の内側に付けるのが無難です。
ビニールクロスにDIYで塗装するのと、ルナファーザーに塗装するのとでは、耐久性に違いが出るのでしょうか?
A. ビニールクロスとルナファーザーでは、耐久性に違いが出るということよりも、意匠性の違いが大きい。
ビニールクロスにDIYで塗装するのと、ルナファーザーに塗装するのとでは、耐久性に違いが出るということよりも、意匠性の違いが大きいと思います。
ビニールクロスとルナファーザーでは、見た目の質感と室内の雰囲気が違う感じになります。剥がれやすさや隙間の空きやすさは、ほぼ同じと考えて良いと思います。
まず、ルナファーザーは塗装下地用の紙の壁紙です。木製のチップが入っていてそのチップも細かい仕様のものから、大きいものまで色々と選べます。
ビニールクロスでこのような仕様のものはありませんから、意匠性で大きく違いが出ます。
築40年の中古住宅を2年前に購入し、一応のリフォーム後住んでいます。 が、中古住宅購入当時、なんだかバタバタとリフォームし、とても中途半端な間取りで作ってもらってしまいました。基本的に個室がありません。空間も無駄になっています。 40代夫婦と小1の息子、5歳になる娘の4人家族。
部屋がなく、おばあちゃんに泊まりに来てもらうこともできません。
工務店の方が、素人の意見を聞いてくれすぎたのかもしれませんが、非常にまとまりなく、住みづらいです。(ある程度慣れてしまいましたが…) 何とかしたいのですが、どうしたらいいかがわかりません。子どもたちに部屋が必要になるころを目標に何とかしたいのですが、住宅ローンもあり、すぐに建て替えやリフォームができるわけでもありません。 ローコスト住宅の本を見ては、ため息ついています。
すぐに施工はできないのですが、将来への希望として、設計していただくことは可能なのでしょうか?それを励みに節約、お仕事がんばります!また、その場合おいくらくらいかかるのでしょうか?
A.将来は状況や考え方が変わるので、住宅を建てる時に設計する
新築でもリフォームでも、施工時に(施工予定が決まっている施工前に)設計するのが普通ですし、それが良いと思います。
今、設計しても施工予定が先になるなら、施工時までに家族構成や考え方、ライフスタイル等が変わるのが普通です。そうなると設計図書が絵に描いた餅になってしまいます。 無料で設計する会社はありませんから、設計料がもったいないですね。
また、施工までに法規等や建材価格も変わる可能性がありますから、そうなると設計のやり直しになってしまう可能性が高いです。
設計者がお客さんの意見を聞きすぎてしまうと、このように住みにくい家になることが多いです。
将来、新築するにしても、リフォームするにしても、よく家族の将来を見据えて計画されることをおすすめ致します。
築40年のキッチン周りをリフォームします。(レンジフード、吊り戸棚、システムキッチンを新設)
床や壁の劣化があるので コンロ前面、側面とワークトップ〜シンク前壁、床を下地から取り外し、新しいシステムキッチン用に補強をしてから下地をはり、壁はタイル仕上、床はフローリング仕上にします。
お尋ねしたいのは コンロやシンクに接する 床と壁の下地建材です。 床用と壁用に、どんな下地建材を使うのか、レンジフード取付部の補強部材を具体的に教えて下さい。
(石膏ボード◯ミリなど)よろしくお願い致します。 ガス、電気、水関係は専門の業者に施工依頼します。
A.キッチンレンジフード等の取付下地木材は、キッチン施工図を見て間柱を使用
コンロ部は火を使うので壁のタイル下地の下は、耐水石膏ボード12.5ミリ。耐水石膏ボード下にはレンジフードとコンロ部を固定する下地木材が必要です。下地木材位置は、キッチン施工図に描いてあります。吊り戸部分やシンク裏も同じように下地木材が入ります。下地木材は断面105mm×30mmの間柱を使うのが一般的です。
シンク部の壁のタイル下地は、火は使わないので、耐水性だけを考えると、本当は耐水ベニア12ミリを使いたいところです。しかし、コンロ部の下地と0.5ミリの段差が出来てしまうとタイル仕上げの場合は良くないので、シンク部の壁のタイル下地も耐水石膏ボード12.5ミリで良いかと思います。
キッチンの壁下地がタイルでなくて、キッチンパネルの場合は、水分は滲みないので、シンク前もコンロ裏も普通の石膏ボードで良いかと思います。タイルの場合はタイル目地から水分が入りやすいので、耐水石膏ボードが良いと思います。ただし、シンク前の壁は下地が耐水石膏ボードとはいえ、石膏ボードなので、普通に使うぶんには良いですが、あまり水はかけないほうが良いです。
ラワン合板には、T1(タイプワン)T2、T3があり、T1が一番耐水性は高いです。
床のフローリング下地は、ラワン合板T2で良いと思います。厚さは12ミリ以上で、他の部分のと高さを揃えるなら、他の床高さと合う下地厚さにすれば良いと思います。室内で普通に使うにはT2のラワン合板で良いと思います。
わが家のキッチンの換気扇は、排気口が隣の家のリビングに面しています。 隣の家とは50センチぐらいとかなり密接しており、物音や話し声が入るのが気になるので窓は2重サッシにしています。
暑くなってくるこの時期も、この面の窓は開けないようにしています。しかし向こうが窓を開けていると、排気口からその声が入ってきます。
もともと声の大きな奥さんのママ友の会合やら電話の声、子どもの歌声や犬の声。夫婦の会話や来客との会話も。
気になるときは、換気扇を「中」~「強」でしばらく回すようにしています。 このこと以外にも、非常識な行動の多いこの隣人のことが好きでないから余計に不愉快に感じるのかもしれませんが換気扇からこんなに人の話し声がよく聞こえるということは当方が話すことや物音がそのまま向こうにも聞こえているのかと思うと、怖く不安に思います。 外からの音をシャットアウトするのは換気扇の構造上、難しいのでしょうか?
A.とりあえず、キッチンの換気扇カバーを防音フードに交換してみる
栃木県宇都宮市で注文住宅建築とリフォームを行う工務店ヨシダクラフトを経営しています。吉田と申します。質問を読ませて頂きました。
まず、自宅と隣家が50センチしか離れていないとすると、どんな対策をしても、隣家からの音を完全にシャットアウトするのは難しいと思います。 まず、簡単にできる対策としては、キッチンのレンジフードから漏れてくる隣家の音を軽減するには、ご自宅のキッチンのベントキャップを防音フードに交換するのがよいと思います。
いろんなメーカーから防音フードは出ているようです。工務店やリフォーム会社に相談して、現況確認してから付けてもらうのが良いと思います。
それでも気になるようなら次の段階として、出来れば既存レンジフードの排気口を塞いで、排気口の位置を適切な位置に開け直したいところです。その時には、隣家に面する壁の内側を解体して、断熱材の充填状況及び気密シートが施工してあるかを確認して、行われていなければ施工して、防音性の高い壁を造るという方法が良いのかもしれません。
質問者より評価・お礼
早急なご回答ありがとうございます。大変心強く思いました。以前も隣家のタバコの煙の件で相談に乗っていただいた者です。
今回のこの換気扇からの話し声も同じ隣家からのものです。今回の件で、拙宅を建築した工務店や不動産屋にも相談しましたが「一戸建てとはこういうものだから仕方ありません。」などと言われて、「欠陥ではありませんから。」と真剣に対応してもらえませんでした。
「ダクトを下向けになった物に替えるぐらいしか方法がありません。」と、音を軽減する器具があることも教えてもらえませんでした。
主人と相談して、どうするか検討します。ありがとうございました。
ヨシダクラフトより
高い評価を頂きまして、ありがとうございます。 隣家のタバコの煙の件で、質問された方だったのですね。
「キッチンレンジフード タバコ」や「キッチンレンジフード 隣家からの騒音」等で検索すると、多数ヒットしますので、同じような状況で悩まれている方が多いものと思われます。 気になっているなら、出来る範囲のものから、試してみるのも良いと思います。
建売住宅を買いました。西と東の家が近く、南側に庭があるので、家を目隠しで囲もうと思うのですが、近所付き合いを考えると付けるべきか否か迷っています。皆さんはどうしていますか?
どのような目隠しをお考えなのかは分かりませんが、通風と日射の確保を出来るように考えておく必要があると思います。自宅についても、隣家についても通風と日射には配慮して目隠しを設置する必要があります。敷地境界に建てるフェンスにしてしまうと、通風と日射を遮ってしまう可能性が高いと思います。
窓に付けるタイプで羽根が動いて通風も確保できるタイプがあります。
これなら室内のプライバシーは保てるし、近隣に配慮する必要はありません。
写真を付けておきます。
「窓 目隠し可動ルーバー」で検索すると色々出てきます。
必要な箇所に最低限の個数で付けることをお勧めします。
窓に目隠しを付けると、お互いの視線も合わないようになるので、隣家もありがたく感じるかもしれません。隣家に対して不利益にならなければ大丈夫かと思います。
状況が詳しく分からないので、建売業者さんにアドバイスを受けたらいかがでしょうか?
中古住宅を購入前に一緒に見てもらいたい?
いきなり、ファーストコンタクトで中古住宅を一緒に見てもらいたいと言われても、困ります。(汗)
まずは、問い合わせフォームになるべく詳しくご記入頂き、メールにて送信してください。その後、お会いして要望をお聞きして、予算、お互いの考え方等を含めてお話しましょう。一緒に見に行くのは、その後となります。問い合わせフォームはこちら。
リフォームすることを前提で中古住宅を買おうと思うのですが、選び方が分かりません。
予算次第だと思います。きれいな中古住宅なら「LDKだけ」とか「キッチンだけ」など、ご予算の範囲内で部分リフォームをご提案できます。個室などはクリーニングして既存のままにするなど色々と予算調整ができます。ところが内外装を含む全体的がボロボロだったら全面リフォーム以外に方法がありませんから、そういう中古住宅は買わないことが大事なのです。
ヨシダクラフトでは、中古住宅 内覧同行サービス を行っています。よろしければご連絡ください。
また、なるべく小さな中古住宅を買うことも予算面では重要です。建築費用は、基本的に面積×単価で出されるので、リフォーム総額が同じなら、小さな家のほうが質を高く出来ます。質の高い必要最低限の大きさの家を買えれば理想的です。
リフォームとリノベーションはどう違うの?
リノベーションは、自然素材やオーダーの部材を使った間取り変更等を伴う、新築に近い大規模な工事と考えています。
かつリノベーションの要素の1つは、「新築にはない既存部分等の魅力」だと思います。ただし、それをリフォームと呼んでも違和感はありません。
壁紙を貼り替えたり、キッチンを交換する部品交換型の工事はリフォームです。壁紙を貼り換えたり、部品交換したりするのをリノベーションとは言いません。
弊社では、快適性と省エネルギー性を両立させる基本技術として、「質の高い断熱工事」もリノベーションとリフォームの要素に入れたいと思います。
WEB上にリノベーション事例は多々ありますが、ハウスメーカーさんが使うような普通の既製品を使った事例では、大規模工事を行っても、
誰もリノベーションとは紹介していません。
マンションなのですが、リフォームしてユニットバスでなく、造りつけのお風呂にしたいのですが出来ますか?
まず、マンションの管理規約をよく読んで、どんなリフォームができるのかを確認する必要があります。その後、現場と既存図面を見て、配管経路等を確認します。浴室は、浴槽や洗い場に湯や水を流すので、防水性能が必要です。特に、上階(2階以上)に浴室を設置する場合、下の部屋に水を漏らさない、完璧な防水が求められます。マンションなら下階は他の家族が住んでいますから、なおさら、完璧にする必要があります。防水性能の点では、現場作業の防水工事より、工場で管理されたユニットバスの方が信頼性が高いといえます。
ハーフユニットバスという、浴槽から下が工場で作られたユニットバスがあります。万が一漏水した場合も、ハーフユニットバスのほうが簡単に修繕や交換が可能です。現場防水のお風呂の場合は、漏水している場所を見つけるのも大変で、それから壊して修繕するのも大工事になります。ハーフユニットバスは、浴槽、洗い場の下部のみのユニットです。壁や天井は、自由な材料を使うことができるので、通常のユニットバスに比べ、デザインの巾を拡げることができます。ヨシダクラフトではまだ、ハーフユニットバスの施工例はありませんが、これから増やしていきたいと思っています。現場施工の防水は、10年を過ぎたくらいから漏水の可能性が高くなるので、木造住宅の場合もハーフユニットバスの方が無難だと思います。リフォーム工事を数多く手がけている経験からの答えです。
水廻りの位置を変更するリフォームは出来ますか?
できますが、なるべく位置変更はしないほうが良いと思います。水廻りとは、キッチン・トイレ・浴室・洗面などのことです。一戸建て、マンションに関わらず、水廻りの移動は極力避けたほうが無難です。特にマンションは、高さのない床下で排水管の勾配を取らなければならないため、無理に移動すると勾配が取れなくなり、不具合の出る確率が高くなります。一戸建ても、水廻り位置を変更すると、外部配管も変更になる場合がある為、少し余計にお金が掛かります。だから水廻りは極力移動させずにリフォームしたほうが良いと思います。リビングや個室など水廻り以外の意匠と機能の質を上げて、水廻りの位置は変更していないのに、生活の質が上がったというのが良いリフォームだと思います。
小さなリフォーム工事も対応して頂けますか?
はい、もちろんです。壁紙の貼り替えや畳の交換、網戸張替え、外壁や屋根の塗装などのリフォームも喜んでお受けいたします。「そんなにこだわりはないけれど、予算をあまりかけずに少しオシャレに綺麗にリフォームしたい。」「リビングだけこだわりを取り入れた空間にしたい」など、部分的なリフォームも承っております。また、「キッチンだけ使いやすくかっこ良くリフォームしたい。」と考えていらっしゃる方には、キッチンリフォームを提案いたします。
キッチンをインテリアの一部とするなら、オーダーキッチンも製作しています。トイレ等を珪藻土にしたいという珪藻土リフォームも承ります。インテリア雑誌等で見かけた、洗面ボウルに蛇口、かわいいタイル。そんなパーツを使って洗面台を造るようなリフォームも行っています。ちよっとしたことでも、ヨシダクラフトならではの提案やアドバイスを行うことを心がけています。
ヨシダクラフトでは、小さな修理なども含めると、年間約80件のリフォーム工事も行っています。ハウスメーカーも含め、他社が手掛けた家のリフォームもしていますから、新築専門の会社よりも多くの住まいを見て、知っています。また、住宅会社の倒産などで、修理やメンテナンスに困っている方のために施工会社を問わず、相談・メンテナンス・修理も行っています。住宅建築・リフォーム・修理に関して、ご相談などございましたら、お問い合わせから質問メールをお送り下さい。
見積もりをして欲しいのですが?
新築や、大規模リフォームの場合は、いきなり見積もりをして欲しいと言われても困ります。(汗) 最低限、打ち合わせして、現地調査して、基本設計をしないと概算見積もりもできません。その前に、ご要望やご予算、工期等をお知らせ頂き、ヨシダクラフトでご提案できる内容か否かを判断する必要があります。お互いの相性も重要です。
新築の場合は、要望をお聞きした後で、施工例を元にした概算金額はお答えできます。大規模リフォームの場合は、現状や要望によって工事内容が、かなり違うので概算金額はお答えできない場合が多いです。
修繕程度のリフォームの場合は、現地を見させて頂き、見積もりをさせて頂きます。
※修繕程度のリフォームとは・・・外壁塗装、屋根塗装など、お客さんとの度重なる打ち合わせを必要としないリフォームを言っています。
今住んでいる家が古くて使いづらいのですが、建替えとリフォームどちらがいいでしょうか?
話をお聞きして、現状を把握しないと何ともいえません。金額面では、よほど老朽化していない限りは、リフォームのほうが安いです。何故かというと、リフォームのほうがそのまま使える部分が多いから。特に、基礎や柱、梁の構造部分をそのまま使えるのが利点です。
しかし、構造部分がボロボロである場合は、建替えと同じか、もしくはそれ以上になる場合もあります。内外装及び構造の一部までリフォームするとなると、それなりの予算は必要になります。
高断熱高気密・省エネ
現在、築約30年の一戸建て住宅に住んでいます。
リビングがフローリングなのですが(12畳ほど)、最近は冬が寒く、特に足元が冷えます。エアコンを暖房に特化したものに変えたり、電気床マットを付けたりしていますが、とても電気代がかかって悩んでいました。また、電気マットを敷いていない部分から冷気が来て、やはり寒いです。
思い切って、床暖房にリフォームした方が良いのではないかと考えたのですが、どのような工事になるのでしょうか。フローリングを全部はがさなければいけないのでしょうか。そうすると、工事中はリビングは使えないのでしょうか。工事期間と費用も気になります。そもそも、築30年の家で、床暖房にリフォームするのは可能なのでしょうか?
栃木県宇都宮市の設計事務所兼工務店、ヨシダクラフトの吉田と申します。一級建築士です。
質問を読ませて頂きましたが、「床暖房リフォーム」をする前に、「床の断熱リフォームと内窓の設置」をすべきだと思いました。
床が冷たい理由は、床の断熱が入っていないか、入っていてもあまり効いていないからだと思います。また、床の断熱が効いていないということは、床と繋がる外壁と間仕切り壁の下も床下と繋がっており、壁の内部にも床下から空気が流れ込み、壁の中を上昇気流が上がっていると考えられます。繊維系断熱材は気流(空気の流れ)を止めないと効きません。壁の断熱材も効いてない可能性が高いです。
断熱が効いていない状態で、「床暖房リフォーム」をしても「底の抜けたバケツに水を大量に注ぐようなもの」なので、また光熱費が「かかりすぎる」ことになる上に、断熱が効いていない状態だと、かなり床暖房の設定温度を上げなければなりません。そうなると、また光熱費がかかる上に、足裏が熱めになり「逆に床暖房が不快に感じられるようになるのでは?」と想像します。
最初にやるべきことは、「底の抜けたバケツ」を修理すること。エネルギーの漏れを防ぐには「床下の断熱リフォーム」をして床の断熱と壁の上昇気流を止めて、かつ費用対効果の大きな断熱リフォームである、既存窓の内側に樹脂のペアガラスサッシを付ける「断熱内窓リフォーム」をすることが先決だと思います。
この2つは床や窓を壊さずにできるので、コスパが高いです。
去年、宇都宮市で床が寒いという方に、「床の断熱リフォーム」を行い、ブログを書きました。こちらをご覧ください。
【更新】床下から行う「床の断熱リフォーム」をする時は、防蟻再施工と防湿シート敷の同時施工がおススメ
リビングに暖房に特化したエアコン(床置きエアコン?)とホットカーペットがあるなら、この2つの断熱リフォームを行えば、室内は暖かくなるはずです。
また、既存の床や壁や天井の上から、3センチ程度の薄い断熱パネルを貼る方法もありますが、基本的に断熱材の性能は厚さに比例するので、壁を撤去して柱と同じ厚さの、厚い断熱材を入れ替えたり、2階なら天井裏に入って分厚く断熱材を吹きこんだほうが効果があります。既存壁を壊さずに、室内側に断熱材を貼る断熱リフォームについては、ブログを書きました。こちら。
【断熱リフォームQ&A】既存壁を壊さずに、室内側に石膏ボード付断熱材を貼る方法は、断熱リフォームとしてコスパが高いのか?貴方に代わってお調べしました!
回答したリフォームについてのQ&Aページはこちらです。
断熱リフォームをできるだけ安く、効率的に行いたいので、既存壁を壊さずに、室内側に石膏ボード付断熱材「ネオマ断熱ボード」を使ったリフォームを行いたいと考えています。
この方法は断熱リフォームとしてコスパが高いのでしょうか?
【回答】
まず「ネオマ断熱ボード」は一番厚いものでも30mmしかないため、断熱性能は最も一般的な壁の断熱材である高性能グラスウールの厚さ105mmに比べてかなり劣ります。
ネオマフォームは高性能とはいっても、3センチ程度では厚さが全く足りないのです。
断熱性能を示す熱抵抗値は、「リフォーム用のネオマ断熱ボード」の一番厚い30mmのものでも1.54程度です。
高性能グラスウールの105mm(一般的柱の厚さと同じもの)は2.8です。
「ネオマ断熱ボード」は「高性能グラスウール」のザックリ約半分の性能です。熱抵抗値は、数値が高いほど高性能になります。
現在お住まいの既存住宅の壁に、断熱材が全く入っていないとすると、標準的な新築住宅並みの暖かさの家にするなら、「壁は内壁を剥がして高性能グラスウール105mm厚さのモノを入れて、気密シートを貼り、気密コンセントボックスを設置して気密性能も同時に高める」のが無難だと思います。
例えば、既存壁に断熱材が入っており、ある程度効いているが、それでも寒いので断熱補強として、「ネオマ断熱ボード」を室内側に貼るというなら分かります。
しかし、壁の断熱材が入っていない場合は、「ネオマ断熱ボード」を室内側に貼っても、現在一般的に建てられている新築建売住宅の、ザックリ半分程度の断熱性能なので、今までよりは良いですが「室内が、かなり暖かくなった」という実感は得られないと思います。
だから、既存の壁に石膏ボード付の薄い断熱材を施工するのは辞めて(広く薄く断熱リフォームを行うのは辞めて)、予算が厳しいなら、リフォームする範囲を狭くするなどして対応し、既存の石膏ボードを解体して、高性能グラスウールを入れたほうが良いと思いました。
より詳しいQ&Aはブログをご覧ください。
【断熱リフォームQ&A】既存壁を壊さずに、室内側に石膏ボード付断熱材を貼る方法は、断熱リフォームとしてコスパが高いのか?貴方に代わってお調べしました!
湿気のひどい地域に住んでいます。
湿気対策では、どのようなリフォームが効果的でしょうか?
室内の壁を漆喰に替えるとか、床下に除湿効果のあるものを置いたり、床下に換気扇のようなものをつけるなど、雑誌やインターネットでみたことがあります。
ただ、どの方法が最も効果的で、コストパフォーマンスが良いのかわかりません。
そもそも基礎の高さをもう少し高くすべきだったのかとも思っています。さすがに、今から基礎を高くする工事は難しと思うので。
ぜひ、もっとも効果的な湿気対策リフォームを教えてください。
【回答】一番安く済んで効果的なのは、床下に潜りこんで、床下の土の上に防湿シートを敷くこと
はじめまして。栃木県宇都宮市の工務店 ヨシダクラフトの吉田武志と申します。一級建築士です。
質問からは分かりませんが、湿気が多いとのことなので、ベタ基礎でなく布基礎であり、防湿シート+コンクリートも施工されていないので、床下の土間から湿気が上がってきているのだと思います。
その場合は、原因に対して直接対処を行うのが合理的です。床下が湿気の多い土のままで、室内の壁を漆喰や珪藻土にしても大した効果はでません。
原因である床下の土の湿気を上げないようにすることが大切です。
建物を壊さない場合の湿気対策で、一番安く済んで効果的なのは、床下に潜りこんで、床下の土の上に防湿シートを敷くことだと思います。
この方法だと、床を壊したり、基礎を壊したりする必要がありません。
シート同士は、30㎝程度重ねて敷き込み、めくれないように、プラスチックの釘、もしくは長めの釘で土に留めます。プラスチックの釘だと土の中に石がある場合は、なかなか入って行かないので、釘で良いと思います。
依頼先は、専門工事業者でなく工務店がおススメです。というのも、床下に入った時に白蟻が出ていたり、漏水していたり、断熱材が剥がれていたりしたときも、総合的に判断が出来て、ワンストップで対応が可能だからです。
当社で仕事を請け負った場合、実際に床下に潜りこんで防湿シートを敷くのは、白蟻業者さんに依頼しています。
狭い床下に潜りこんでの作業は、身体も汚れますし重労働のため、なかなかやってくれる職方が居ないのですが、白蟻業者ならいつも床下に潜って作業しているので慣れていますし、営業品目に入って居る業者さんが多いです。
10年程度防蟻工事を行っていないのなら、防蟻工事を先に行い、それが終わって、乾燥してから防湿シートを敷くのがよいと思います。
また、室内が寒い場合は、床下からの断熱リフォームも同時に行うのがおススメです。床下断熱リフォーム→床下白蟻防蟻工事→床下防湿シート敷の順番で行います。
よかったら、こちらのブログを参考にしてください。
【更新】床下から行う「床の断熱リフォーム」をする時は、防蟻再施工と防湿シート敷の同時施工がおススメ
写真は「床の断熱リフォーム」と防蟻工事と防湿シート敷の同時施工をした例です。
建物の廻りにモノが多いお宅は、床下の通気も悪くなり、物陰から白蟻が出やすくなりますから、建物周囲にはモノを置かないことが大切です。特に切株とかべニアとか木質のものは置かないようにしてください。
浴室に大きな窓が付いていて寒い。浴室暖房を付けようと考えているが、大がかりな工事になってしまうのでしょうか?また、暖房を取り付ける以外の寒さ対策があれば教えてください。
冬季のお風呂場についてです。 高齢の義母と同居していますが、冬季のヒートショックが心配です。 脱衣室は床暖房、電気ストーブを併用していますが、浴室はその面積に対して大きめの窓がついています。
湿気対策にもその方がいいと考えていたのですが、実際に冬季に入浴してみると非常に寒く感じます。 脱衣室と浴室の温度差をなくすためにも、浴室に暖房をつけたいと思っているのですが、 大掛かりな工事になってしまうでしょうか?
また暖房を取り付ける以外にも浴室の寒さ対策があれば教えてください。
【回答】浴室が寒いなら、浴室暖房機を付ける前に、内窓設置の検討を行う。
私なら、浴室暖房機を付ける前に内窓設置の検討をすると思います。
というのも、冬の暖房時に家の中から出ていく熱の50%以上が窓からというデータがあります。過半数以上の熱は、窓から逃げるので、窓の断熱強化をするのが合理的です。
窓を断熱強化して、室内を暖かくする方法は、既存の窓の室内側に、樹脂窓を設けて窓の断熱性を強化すること。
この方法なら、建物を壊さずに取り付けられるリフォームであることも合理的です。
内窓は一度設置すると、浴室暖房機のように光熱費が掛かりませんし、浴室暖房機のように10年程度で壊れる可能性もありません。
現在の浴室がユニットバスで窓が普通の引違窓が付いているなら、浴室窓の内側にも「ペアガラスの樹脂内窓」を取り付けることは可能ですし、タイルのお風呂にも付けられる場合もあります。
近くの工務店に見積依頼すれば、取り付けられるかどうか見に来てくれます。
脱衣室の窓にも、浴室と同時に内窓設置すると、暖かさが逃げにくくなるので快適になりますから、一緒に行うべきです。
内窓を設置しても寒ければ、浴室暖房機の設置を検討するという順番にするのが良いと思います。
もちろん、内窓が設置できないと分かったら、浴室暖房機の設置を検討するのが良いと思います。
浴室暖房機の設置工事の注意点は、壁に設置する場合も天井に設置する場合も、電源を引いてくることが必要になります。
また暖房機を壁に設置する場合は、設置する面に設置して落下しないような下地があるかを確認する必要があります。
内窓を付けることが合理的だという理由は、こちらのブログを参考にしてください。
質問者さんから、回答に対する返信を頂きました。
【返信】建物を壊さずリフォームというのはいいですね。大掛かりな工事はできるだけ避けたいです。電気代の事もあるので内窓を検討してみます。
こちらのリフォームQ&Aサイトで回答しました。
https://reformsoudan.net/bbs/single_agent.php?id=3015
・築38年の在来工法の木造住宅リフォーム中です。基礎は布基礎で、床下の土の上に防湿シートを敷きました。
・床断熱リフォームで断熱材としてスタイロフォームを施工しました。その結果、床断熱材で間仕切り壁に床下の空気が流れるところと流れないところができました。
・間仕切り壁に、床下の冷たい空気が流れると、室内が寒くなるので、空気の流れないところに合わせて、間仕切り壁に気流止めを施工してもらいました。
・今回、気流止めを施工したことによって壁内の結露、カビ発生の恐れはないでしょうか?
・また、気流止めを施工したことに伴い、必要な対策・工事(24時間換気設備設置など)や、したほうがよいと思われる事項があれば教えていただきたいです。
以上です。よろしくお願いいたします。
(WEBの問い合わせから頂いた質問です。ボランティアで回答しています。全ての問い合わせには回答できませんが、私が興味があるものについては回答して、当社WEBにも掲載します。今回の質問は富山県富山市在住のSさんからの質問です。)
S様
こんにちは。
床断熱リフォームの時に、間仕切り壁の一番下に、床下からの空気が入らないように「気流止めをした」ということですね。
「気流止めを施工したこと」は、壁内の結露・カビ発生防止に、とても効果的です。
「壁の気流止めを施工したことによって、壁内の結露、カビ発生の恐れはないのか?」とご心配とのことですが、心配する必要はなく、「気流止めを施工したこと」によって「壁内の結露、カビの発生の可能性はかなり少なくなった」と思います。
と言いますのも、壁の下に隙間が空いていると、
1.暖房すると、壁の内部の空気も暖かくなる。
2.軽い空気は軽くなるので、壁の中が「煙突」のようになり上昇気流を生じさせる
3.壁の上にも隙間があると、そこから暖かい空気が抜ける
4.暖かい空気が抜けた分だけ、床下の冷たい空気が床下の湿気と共に壁内に引っ張られる
5.床下の冷たい空気が壁内を上昇する
という流れになり、暖房しても煙突のようになった壁から、どんどん熱が逃げるので、なかなか暖房が効かない、燃費の悪い家になります。
床下から冷たい空気が床下の湿気と共に入ってきて、暖房されて暖かくなった壁の石膏ボードの裏面を通るので、温度差により石膏ボードの裏側等の壁の中や、壁の室内側の表面や、床表面の壁との取り合い付近で結露しやすくなります。
ですから、壁の気流止めを施工したことによって、壁の断熱材がキチンと効くようになり、壁内の結露、カビ発生の恐れは少なくなったと言えます。外壁も間仕切り壁も共通ですが、気流止めをするのは良いことです。
また、「気流止めを施工したことに伴い、必要な対策・工事はあるのか?」についてですが、 「気流止め」をすることは断熱改修・断熱リフォームの最重要ポイントの1つなので、当社のブログで紹介させて頂きますね。
特に必要な工事は無いと思います。
質問者からの評価・お礼
Sです。心強いご回答をいただき、ただただ感謝申し上げます。リフォームも終盤になり、クロスなども出来上がってくると本当に気流止めをお願いして良かったのかどうか、後戻りも出来ないし不安な毎日を過ごしておりました。これで、安心して過ごすことができます。ありがとうございました。
ヨシダクラフトより
Sさんの心配が無くなって良かったです。
こちらもご覧ください。
大繁殖していたカビの原因は結露なので、断熱リフォームを行いました
【更新】床下から行う「床の断熱リフォーム」をする時は、防蟻再施工と防湿シート敷の同時施工がおススメ
グラスウールについて
船橋市に家を建てようと考えています。 グラスウールの断熱工事は、大工さんにとって大変なのでしょうか?
グラスウールの評価が悪いのは、施工上の問題からですか?
設計士さんの管理で、グラスウールを使用して高断熱・高気密の住宅は 難しいですか? 断熱工事は、専門業者に任せたのがよいでしょうか?
上記についてご教授願います。
はじめまして。 栃木県宇都宮市のヨシダクラフトと申します。設計施工で住宅を建てています。
断熱材は、今まで現場発泡ウレタン、ウレタンパネルFPの家、羊毛断熱材、高性能グラスウール16Kといろいろ使いました。
現在は、壁の断熱は一番費用対効果が高いと思われる「高性能グラスウール」を使い、付加断熱として合計225mmの厚い断熱材を標準仕様にしています。
30年くらい前に、グラスウールの評判が悪かったのは、通気工法や気密シート等の施工方法が確立していなかったこと。20年くらい前は、発砲系断熱材を造っているフランチャイズ系メーカーが自己優位性を喧伝して、グラスウールをディスっていたからです。
現在、断熱系エコハウスのトップグループの設計者や施工者に高性能グラスウールを使っている方が多いのは、やはり合理的に施工でき、かつコスパが高いからだと思います。
きちんと、グラスウールを使って施工管理できる工務店、もしくは設計者に依頼すれば問題ないと思います。
基本的に壁の断熱材は大工が施工することが多く、専門工事業者が行うことは少ないです。天井の断熱ブローイングは断熱の専門工事業者が行うことが多く、屋根断熱の場合は大工が行うことが多いというのが現状だと思います。
高断熱・高気密住宅を建てる際の依頼先の見極め方としては、次の2つが有効かと思います。
1つ目は、断熱性能の数値の高さと室内の快適性(暖かさ・涼しさ)は比例するので、断熱材の種類に限らず、設計時にQpex等の熱損失計算プログラムを使い断熱性能を数値で確認している住宅会社・設計事務所が良いと思います。
断熱性能の数値が悪くて、快適性の高い住宅はありません。かつ気密試験を行い、隙間相当面積を実測するところに依頼する必要があると思います。
2つ目は、建築後の住宅の「温度データ」を取っている会社なら、より間違いはないと思います。なぜなら、室温が暖かいからこそ「温度データ」が取れるから。室内が寒かったら「温度データ」が取れないし発表もできません。温熱データを取る理由の1つは、「断熱数値(計画)」に対する「体感と燃費(結果)」をザックリ把握しておくと、次の設計にも生かせるからです。
この2つが実行されていれば、どんな断熱材を使っていても、温熱環境は良い住まいになると思います。
グラスウール断熱材を主とした高断熱高気密住宅研究団体としては、私も所属している新住協が有名なので、リンクを貼っておきます。
※こちらのQ&Aに答えたものを、加筆訂正しました。
https://sumika.me/p/seek_advices/2324
春先になると暴走族が夜な夜な暴走行為を繰り返し、その騒音で苦しんでいます。
できるだけコストを掛けず、効果的な防音対策の方法をと考えていますが、どのような対策がよいでしょうか。
また、窓ガラスを防音ガラスに交換する際のコストとデメリットを教えてください。
A.騒音対策するなら、窓を防音ガラスにするのでなく、既存窓の内側にペアガラスの断熱樹脂内窓を付けるのがおススメ。断熱性も上がり室内も暖かくなります。
騒音対策をするなら、既存サッシのガラスを防音ガラスに交換するのでなく、既存サッシの内側に後付の「ペアガラスの断熱樹脂内窓」を取り付け二重サッシとすることをおススメします。
既存サッシのガラスを防音ガラスに交換しても効果はあると思いますが、仮に既存サッシ自体の気密性能が良くない場合、ガラスのみ防音ガラスに変更しても、サッシの隙間から音が入ってくる可能性があります。私は防音ガラスを使ったことが無いのですが、その理由は、既存サッシ自体の気密性に問題があったり、かつ値段が高い割に効果はペアガラスの断熱樹脂内窓に劣るからではないでしょうか?
また、当社は自衛隊が近くにある関係で、公費でヘリコプター等の騒音を防止するための「防音サッシを使った防音工事」を行った経験があります。自衛隊の防音工事は仕様が決まっており、外壁を壊して既存サッシを防音サッシに付け替えるという施工をしました。しかし結論としては、防音サッシに交換するより、既存サッシはそのままで内窓を付けたほうが効果があると感じました。
防音サッシは気密性は高いものでしたが、ガラスが1枚ガラスでした。わざわざ外壁を壊すなどというコストを掛けなくても、既存サッシの内側にペアガラスの内窓を付けて気密性を上げて、ガラスを3枚以上にしたほうが、防音面、断熱面、コスト面からも、よほど効果的です。何で、外壁を壊して窓交換し、窓回りの外壁塗装もするというようなコストを掛けるのか謎なのです。
上記の理由から、住宅業界では騒音に悩んでいるお客様がいる場合は、防音ガラスに交換するよりも、既存サッシの内側にペアガラスの断熱樹脂内窓を付けるほうが主流です。
理由は、どこも壊す必要のないリフォームであり、既存サッシのガラスがペアガラスなら、ペアガラスの断熱樹脂内窓を付けると合計4枚のガラスとなります。樹脂サッシなので断熱気密性能も高く防音効果がある上に、窓からの熱損失が少なくなるので室内も暖かく、省エネになるからです。樹脂内窓を付けて二重窓にすると断熱効果もあるのです。
以前、繁華街で騒音に悩んでいるお宅にペアガラスの断熱樹脂内窓を取り付けた経験があり、静かで冬暖かくなったと非常に喜ばれた経験があります。
断熱樹脂内窓のデメリットは、他の回答者さんがおっしゃっていましたが、窓を2回開ける必要があることくらいです。
一部屋にペアガラスの断熱樹脂内窓を付けると、快適性の高さから他の部屋も付けることになることも多いです。一度、地域の工務店にペアガラスの断熱樹脂内窓が付くかどうか、見てもらい見積を取ったらいかがでしょうか? 断熱内窓については、何度もブログを書いています。
結露防止のために和室の障子部分に断熱内窓を付けた施工例、連続写真でご覧あれ https://yoshidacraft.net/5980/
質問者からの評価・お礼
ご丁寧な回答頂きまして、ありがとうございました。 「ペアガラスの断熱樹脂内窓」に優れた防音効果がある事が分かったので、相談してよかったと思います。ブログも参考にさせて頂きます。
評価・お礼に対してヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。 「ペアガラスの断熱樹脂内窓」は、防音ガラスよりも、様々なメリットがあるので、相談して頂いて良かったと思います。
寒さと結露がひどいので、内窓設置を考えているが、もともとの窓の内側に結露が発生して困るようなことにはならないでしょうか?
約2年前に新築しました。 住まいは、栃木県南部です。 窓はLIXIL SAMOS2Hという商品にしました。 外側アルミ、内側樹脂という仕様でペアガラスでLow-e(内外どちらか)というものです。
断熱材は、フォームライトSLという商品です。 換気は外気を床下経由で取り込む第三種換気システムとなっております。
冬場は冷え込みがひどく、晴れた翌日等は最低だと-8℃ぐらい、-5℃ぐらいの日は何度かあります。 カーテンを半分程度上げていても、寝室やリビングの窓のガラス下部やサイド、樹脂部が結露してきます。
2F寝室は睡眠時の呼吸が関与しているため、ある程度の結露は仕方ないと認識しております。 加えて、寝室は北と東に面しているため。 暖房と加湿をしており、部屋20度湿度35%程度ぐらいにしております。 最低気温が0℃を下回らない日はほとんど結露しないように感じますが、それより冷えると結露が発生するように感じます。
暖房の力が強ければもう少し結露はましになるでしょうし、空気の対流も強ければ、結露がましになるのは認識しております。 結露に加えて、コールドドラフト(窓で空気が冷えて、下側に冷気がおりてきます)もあり、対策を考えております。
内窓追加を考えておりますが、仮に樹脂枠のシングルガラスタイプを設置しても効果があるでしょうか? ペアガラスにすれば、より効果を見込めるのでしょうが、 心配なのは、内窓の室内側や外側、もともとの窓の内側に結露が発生して困るようなことにはならないでしょうか?
A.内窓を設置しても、既存窓の内側等に結露が増えることは無い
栃木県宇都宮市で注文住宅建築とリフォームを行う工務店ヨシダクラフトを経営しております。吉田と申します。
栃木県南部なら近いですね。 「内窓(二重窓)を設置すると、内窓の室内側や既存の窓の内側に結露が増えて困るようなことにならないか心配?」というご質問だと思います。
十数件、内窓(二重窓)を設置するリフォームを行っていますが既存窓の結露が増えたというケースは今のところありません。
内窓を付けると、室内で暖められた空気を外に逃がさないので、室内温度と既存のサッシと内窓の間の温度差はかなり開きます。既存のサッシと内窓の間の温度は外気温に近くなります。その為既存サッシに結露は発生しにくくなります。
内窓を付けた場合の既存窓の結露等を実験した方や資料があるので参照してください。 以下どちらもよく読んで頂くとわかりますが、内窓(二重窓)を付けると良い結果となっています。
■出典 窓悩み.com 内窓(二重窓)を設置すると既存の窓の結露はどうなる? http://www.mado-nayami.com/experimentation/h20120210092209015.html
■出典 ケンプラッツ 内窓は新たな悩みを引き起こすのか? http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/column/20100222/539533/
内窓を付けると快適になり、他の部屋もとリピートする方もいらっしゃいます。内窓設置は一番簡単に出来てコストパフォーマンスの高い断熱リフォームです。 内窓を付けると、断熱性、気密性が高まります。
補足
樹脂枠のシングルガラスタイプを設置しても、ペアガラスほどではないですが効果はあります。 ガラスが一枚増えて、気密性もより高まるわけですから。ちなみにペアガラスの内窓しか施工した経験はありません。
質問者からの評価・お礼
分かりやすい説明、データ等ありがとうございます。 安心して検討出来そうです。 エコポイントが復活すれば、コストパフォーマンスも良さそうですし。
ヨシダクラフトより
高いご評価を頂きまして、ありがとうございます。 近いので、よかったら内窓設置の際にはお声掛けください。
築20年になる中古物件を2年前に購入、ちゃんとチェックもせず買ってしまったため、あちこち壊れていきますし、家の南側が高く少し背の高い家が建っているため、あまり日当たりも良くなく、とても寒いです。
近くに大きな病院もあり、救急車がよく通り、うるさいです。
光と風は欲しいですが、音はいりません。
何か良い方法は無いでしょうか?
太陽光発電に興味があり建替えも検討しましたが、建ぺい率の関係もあり建て直すと今より小さい家になってしまいますし、無論予算もありませんでした。
A.樹脂内窓と断熱材で、寒さと騒音の対策をする
2年前に中古住宅を購入したということなら、新築や大規模リフォームは現実的ではないのだと思います。
住まいの寒さと騒音を和らげるのは、断熱性と気密性を上げるのが一般的です。
建物を壊さずに施工出来て一番簡単に安く、効果があるのは、既存窓の内側にペアガラスの樹脂内窓(インナーサッシ)を付けることだと思います。
本当はお宅の全ての窓に内窓を付けられると良いですが、寒さに対しては、リビングや寝室等の普段、人が長く居る場所のみに付けても効果的ですし、騒音を少なくしたい場合は、 音源に近い窓に付けても効果があります。
内窓と検索していただけると、いろいろなサッシメーカーから内窓が出ています。 近くの工務店やリフォーム専門店に問い合わせて話を聞いて見積もりを取るのが良いと思います。
また、2階の天井裏には、比較的断熱材を入れることが簡単な場合が多いです。
2階の収納の天井などから(平屋の場合は1階天井)、天井裏に入ってグラスウールや、羊毛などの繊維系断熱材をなるべく厚く施工すると、かなり効果があります。
繊維系断熱材は、点検口が作られていれば、素人でも施工出来ると思います。
最後に採光ですが、屋根に天窓を付けられると効果がある場合が多いです。
天窓は、普通の窓に比べ、3倍の採光効果があります。
効果的な場所に付けられると室内の感じがガラッと変わりますが、屋根に穴を開けて天窓を取り付けることになるので、漏水しないように細心の注意を払う必要があります。
現在、新築を計画中です。 熱効率、遮音性、結露対策からオール樹脂サッシを検討しています。
しかし、ネットで調べると樹脂サッシの変形などの情報が出てきて迷っています。
最近の樹脂サッシでも変形はするものでしょうか?
A.樹脂サッシの変形は聞いたことがありません。
栃木県宇都宮市と隣接する市町村で注文住宅を建てる時に、アルミ+樹脂の複合サッシではない、国産のオール樹脂サッシ(以下樹脂サッシ)を使っています。
樹脂サッシを平成11年くらいから今まで18年くらい使っていますが、変形したことは無いですし、知り合いの同業者からも樹脂サッシが変形したというのを聞いたことがありません。
樹脂サッシに使われている、硬い塩ビ樹脂そのものは50年以上の長寿命と言われています。
断熱性、省エネ、遮音性、結露対策を優先するならアルミ+樹脂の複合サッシでなく、樹脂サッシを使用すべきでしょう。
最近は、街中の準防火地域の防火窓でも、アルミ樹脂複合サッシでなく、樹脂サッシが使われるようになり、より一般化しています。
ただ最近、ある研修会で初めて会った樹脂サッシを使った経験の無い大工さんは、樹脂サッシの耐久性に「何となく疑問があり、採用できなかった」が、
後からよく調べたら、とても耐久性があることが分かり、次の現場から樹脂サッシにすると言っていました。
樹脂サッシを使って10年くらい経過すると、断熱性が高いことはもちろん、アルミサッシと同等以上に耐久性もあることを理解できると思います。
サッシを取り付けている大工さんでさえ疑問を持つのですから、質問は理解できますが、「樹脂サッシは、普通に使っていれば変形したりしないので大丈夫です」
木造2階建ての住宅をもうすぐ着工予定です。 アルミ樹脂の複合サッシということもあり、 一部の窓を窓枠なしまたは下枠のみにして、すっきりとしたインテリアにしたいと考えています。
ほこりなど考えて、腰窓の高さのものは下枠のみにする予定ですが、吹き抜けの上部(FLから4mくらい)の窓や、天井に接する高さの横長窓など、高い位置の窓について、 デザイン的には下枠もなくしてしまいたいと思っています。
しかし、開け閉めもする予定の窓であり、実際どうなのかと迷っています。
下枠もやめてしまうと、困ることが起こりますか? また、枠をなくすと、シェードやブラインドの内付けってできなくなるのでしょうか?
Aアルミ樹脂複合サッシの窓枠を無くすと、サッシ枠が結露して壁紙等が剥がれる可能性あり。
窓枠を無くすと、窓枠の線が消えてすっきりとシンプルに見えるのは分かります。 また、巾木を無くすとか、室内に見えるラインを無くすとシンプルになります。
私も出来ることなら、やってみたいです。
出来ない理由は、機能性と劣化です。
他の回答者もおっしゃっているようにアルミ樹脂複合サッシでもサッシ枠が濡れることがあります。
写真はアルミ樹脂複合サッシのガラス面が結露している様子。
室内側の樹脂枠も湿っぽくなっていました。
写真の場合は、木の窓枠があったから良かったものの、窓枠が無いサッシが結露をすると、サッシに直接触れている壁紙等まで湿っぽくなり、剥がれやすくなったりします。
アルミ樹脂複合サッシの場合、クロスでなく珪藻土等の塗り壁の場合も、結露すると珪藻土が影響を受けるので、窓枠を無しにするのは辞めたほうが良いと思います。
窓枠を無しに出来るのは、結露する可能性が極端に少ない、樹脂サッシ(オール樹脂サッシ)か木製サッシだけだと思います。
アルミと樹脂を比較すると熱伝導率は1000倍程度違います。アルミのほうが1000倍熱を伝えやすい。アルミ樹脂複合サッシは、外側がアルミなのですから、外気の影響が大きいのは当たり前です。
また、樹脂サッシよりもアルミサッシのほうが耐久性があるという人が居ますが、間違っていると思います。経年して変形しているアルミサッシはたくさんあります。
そういう理由から、窓は樹脂サッシ(樹脂窓)がおススメです。
ブラインドの取付については、窓枠を無くしても、下地に木があればブラインド等は取り付けられるので、そのような場合は石膏ボードの下地に木を入れておきます。
また、結露とは関係ありませんが、巾木がないと室内はシンプルに見えますが、掃除機がかけにくかったりします。
デザインのシンプルさを追求するあまり機能性が無くなるのは本末転倒だと思います。
建材・自然素材・住宅設備
湿気のひどい地域に住んでいます。
湿気対策では、どのようなリフォームが効果的でしょうか?
室内の壁を漆喰に替えるとか、床下に除湿効果のあるものを置いたり、床下に換気扇のようなものをつけるなど、雑誌やインターネットでみたことがあります。
ただ、どの方法が最も効果的で、コストパフォーマンスが良いのかわかりません。
そもそも基礎の高さをもう少し高くすべきだったのかとも思っています。さすがに、今から基礎を高くする工事は難しと思うので。
ぜひ、もっとも効果的な湿気対策リフォームを教えてください。
【回答】一番安く済んで効果的なのは、床下に潜りこんで、床下の土の上に防湿シートを敷くこと
はじめまして。栃木県宇都宮市の工務店 ヨシダクラフトの吉田武志と申します。一級建築士です。
質問からは分かりませんが、湿気が多いとのことなので、ベタ基礎でなく布基礎であり、防湿シート+コンクリートも施工されていないので、床下の土間から湿気が上がってきているのだと思います。
その場合は、原因に対して直接対処を行うのが合理的です。床下が湿気の多い土のままで、室内の壁を漆喰や珪藻土にしても大した効果はでません。
原因である床下の土の湿気を上げないようにすることが大切です。
建物を壊さない場合の湿気対策で、一番安く済んで効果的なのは、床下に潜りこんで、床下の土の上に防湿シートを敷くことだと思います。
この方法だと、床を壊したり、基礎を壊したりする必要がありません。
シート同士は、30㎝程度重ねて敷き込み、めくれないように、プラスチックの釘、もしくは長めの釘で土に留めます。プラスチックの釘だと土の中に石がある場合は、なかなか入って行かないので、釘で良いと思います。
依頼先は、専門工事業者でなく工務店がおススメです。というのも、床下に入った時に白蟻が出ていたり、漏水していたり、断熱材が剥がれていたりしたときも、総合的に判断が出来て、ワンストップで対応が可能だからです。
当社で仕事を請け負った場合、実際に床下に潜りこんで防湿シートを敷くのは、白蟻業者さんに依頼しています。
狭い床下に潜りこんでの作業は、身体も汚れますし重労働のため、なかなかやってくれる職方が居ないのですが、白蟻業者ならいつも床下に潜って作業しているので慣れていますし、営業品目に入って居る業者さんが多いです。
10年程度防蟻工事を行っていないのなら、防蟻工事を先に行い、それが終わって、乾燥してから防湿シートを敷くのがよいと思います。
また、室内が寒い場合は、床下からの断熱リフォームも同時に行うのがおススメです。床下断熱リフォーム→床下白蟻防蟻工事→床下防湿シート敷の順番で行います。
よかったら、こちらのブログを参考にしてください。
【更新】床下から行う「床の断熱リフォーム」をする時は、防蟻再施工と防湿シート敷の同時施工がおススメ
写真は「床の断熱リフォーム」と防蟻工事と防湿シート敷の同時施工をした例です。
建物の廻りにモノが多いお宅は、床下の通気も悪くなり、物陰から白蟻が出やすくなりますから、建物周囲にはモノを置かないことが大切です。特に切株とかべニアとか木質のものは置かないようにしてください。
浴室に大きな窓が付いていて寒い。浴室暖房を付けようと考えているが、大がかりな工事になってしまうのでしょうか?また、暖房を取り付ける以外の寒さ対策があれば教えてください。
冬季のお風呂場についてです。 高齢の義母と同居していますが、冬季のヒートショックが心配です。 脱衣室は床暖房、電気ストーブを併用していますが、浴室はその面積に対して大きめの窓がついています。
湿気対策にもその方がいいと考えていたのですが、実際に冬季に入浴してみると非常に寒く感じます。 脱衣室と浴室の温度差をなくすためにも、浴室に暖房をつけたいと思っているのですが、 大掛かりな工事になってしまうでしょうか?
また暖房を取り付ける以外にも浴室の寒さ対策があれば教えてください。
【回答】浴室が寒いなら、浴室暖房機を付ける前に、内窓設置の検討を行う。
私なら、浴室暖房機を付ける前に内窓設置の検討をすると思います。
というのも、冬の暖房時に家の中から出ていく熱の50%以上が窓からというデータがあります。過半数以上の熱は、窓から逃げるので、窓の断熱強化をするのが合理的です。
窓を断熱強化して、室内を暖かくする方法は、既存の窓の室内側に、樹脂窓を設けて窓の断熱性を強化すること。
この方法なら、建物を壊さずに取り付けられるリフォームであることも合理的です。
内窓は一度設置すると、浴室暖房機のように光熱費が掛かりませんし、浴室暖房機のように10年程度で壊れる可能性もありません。
現在の浴室がユニットバスで窓が普通の引違窓が付いているなら、浴室窓の内側にも「ペアガラスの樹脂内窓」を取り付けることは可能ですし、タイルのお風呂にも付けられる場合もあります。
近くの工務店に見積依頼すれば、取り付けられるかどうか見に来てくれます。
脱衣室の窓にも、浴室と同時に内窓設置すると、暖かさが逃げにくくなるので快適になりますから、一緒に行うべきです。
内窓を設置しても寒ければ、浴室暖房機の設置を検討するという順番にするのが良いと思います。
もちろん、内窓が設置できないと分かったら、浴室暖房機の設置を検討するのが良いと思います。
浴室暖房機の設置工事の注意点は、壁に設置する場合も天井に設置する場合も、電源を引いてくることが必要になります。
また暖房機を壁に設置する場合は、設置する面に設置して落下しないような下地があるかを確認する必要があります。
内窓を付けることが合理的だという理由は、こちらのブログを参考にしてください。
質問者さんから、回答に対する返信を頂きました。
【返信】建物を壊さずリフォームというのはいいですね。大掛かりな工事はできるだけ避けたいです。電気代の事もあるので内窓を検討してみます。
こちらのリフォームQ&Aサイトで回答しました。
https://reformsoudan.net/bbs/single_agent.php?id=3015
現在、屋根瓦の漆喰補修リフォームをしているお客様から、下記のような質問が来ました。
「屋根瓦をリフォームしているが、新しい白い漆喰の色が取って付けたような白色で、今までのセメントの色と違って違和感があるが、どうなのか?」という質問です。
これから屋根瓦のリフォームを行う方にとっては、とても参考になる質問だと思いますので、ブログで取り上げます。
私自身も、ブログを書くにあたり、屋根瓦工事で、セメントが使われなくなった理由を、想像では分かっていましたが、今回確認のため瓦工事業者の社長に聞いたので勉強になりました。
■質問
ヨシダクラフト様
お世話になります。
いま、屋根瓦の交換を行っていますが、瓦を貼るセメントの色は白に決められてしまうのですか?
屋根の棟にある四角錐のセメント部分ですが、屋根瓦が赤茶色に対して使用しているセメントが白のため、付着部分が目立っておりとても違和感があります。
以前は黒っぽいグレーのセメントを使用していたため目立たず違和感もなかったので、今回の白が取ってつけたように目に入ってしまうのですが、どうしたものでしょうか?。
まだ、途中の工程であの上に目立たないように塗る予定でしたらすいません。気になったので、瓦貼りが終わる前にお聞きしたかったもので。
宜しくお願い致します。
■回答
S様
おはようございます。屋根瓦同士の隙間は、セメントでなく基本的に白い漆喰で施工します。今は、施工したばかりで、「屋根瓦の漆喰の色が真っ白」なので、以前のセメントの色と違い違和感があるかもしれませんが、漆喰の白色はだんだん馴染んできて違和感が無くなっていきます。
■30~40年前は、瓦同士の隙間を埋める材料として、漆喰でなくモルタルが使われることも多かった理由
30~40年前は、瓦にあまり釘やビスを打たなかっため、瓦の固定が甘かったということもあり、セメントで接合部を固める施工法も取られたようです。
最近では、東日本大震災の時に漆喰が不足してセメントが使われたことがありましたが、基本的には、新築の瓦屋根工事の時やリフォームの瓦同士の隙間は、漆喰で仕上げを行います。
以前は隙間に粘土(葺き土)を詰めてから、漆喰を塗っていましたが、粘土(葺き土)自体が重いということもあり、既存の粘土(葺き土)を撤去して行う屋根瓦リフォームでは、粘土(葺き土)を使わず、全て漆喰で仕上げることが多いです。(瓦屋の社長に確認しました)
※粘土(葺き土)とは、漆喰を塗るための下地になる土のことです。
■瓦屋の社長に、瓦工事でセメントが使われることが無くなった理由を聞いてみた
私「今、陶器瓦工事で漆喰でなく、セメントが使われることはありますか?」
瓦屋社長「今は全くセメントが使われることはないですね」
私「どうして瓦工事でセメントが使われることが無くなったのですか?」
瓦屋社長「瓦の隙間を埋めたセメントが劣化してくると、割れたり剥がれたりするので、リフォームが必要になるのですが、瓦に付着したセメントを剥がすのに非常に手間が掛り、施工費用が高価になってしまうことから、瓦工事でセメントが使われることが無くなりました。また、どうしてもセメントを剥がす時に瓦が割れたりすることもあるのです」
私「リフォームがしずらいということですね。また、※和瓦以外は廃盤になる可能性が高いですから、和瓦以外の瓦が葺いてある場合は、それを割ってしまうと、もう同じ瓦は施工できないということになりますね」
瓦の工事で、なぜセメントが使われることが無くなったかというと、セメントを使うとリフォームする時に剥がすのが大変で手間が掛り(施工費用が掛かり)、瓦まで割れてしまう可能性があるからです。ですから、セメントでなく更新性の高い漆喰を使います。漆喰の色は白と黒(濃いねずみ色)がありますが、黒が使われることはあまりなく、S様の瓦は赤茶色なので、漆喰の色は白の1択です。「屋根瓦 漆喰」で検索すると、漆喰の色は、白が多いです。
■新築時に瓦屋根にする場合は、和瓦(J形瓦)以外の瓦を選ぶと、リフォーム時にその瓦と同じ形のものが無く、交換ができなくなる可能性がある
陶器瓦の種類は、時が経っても部分交換できる可能性が高い「和瓦」が良いと思います。
和瓦(J形瓦)は、JIS規格で寸法や形状が規定されているため、瓦メーカーが違っても、基本的に交換できます。
しかし和瓦(J形瓦)以外の瓦を使うと、リフォーム時にその瓦と同じ形のものが無く、交換ができない可能性があります。
このページの陶器瓦の部分をご覧頂けると、屋根瓦を選ぶ時の参考になると思います。
こちらもご覧ください。
建売住宅を買ったのですが、西と東の家が近く、南側に庭があるので、庭を目隠しで囲もうと思うのですが、近所付き合いを考えると付けるべきか否か迷っています。皆さんはどうしていますか?
A.自宅の窓に目隠し可動ルーバーを付けてプライバシーを確保するのはどうか?
どのような目隠しをお考えなのかは分かりませんが、自宅についても、隣家についても通風と日射には配慮して目隠しを設置する必要があります。 窓に付けるタイプで羽根が動いて通風も確保できるタイプがあります。これなら、近隣に配慮する必要はありません。
写真を付けておきます。窓に付ける目隠し可動ルーバー」で検索すると色々出てきます。 必要な箇所に最低限の個数で付けることをお勧めします。 窓に目隠しを付けると、お互いの視線も合わないようになるので、隣家もありがたく感じるかもしれません。隣家に対して不利益にならなければ大丈夫かと思います。 塀を造って目隠し代わりにするのは、通風等で隣家に不利益がでるかもわかりません。 状況が詳しく分からないので、建売業者さんにアドバイスを受けたらいかがでしょうか?
春先になると暴走族が夜な夜な暴走行為を繰り返し、その騒音で苦しんでいます。
できるだけコストを掛けず、効果的な防音対策の方法をと考えていますが、どのような対策がよいでしょうか。
また、窓ガラスを防音ガラスに交換する際のコストとデメリットを教えてください。
A.騒音対策するなら、窓を防音ガラスにするのでなく、既存窓の内側にペアガラスの断熱樹脂内窓を付けるのがおススメ。断熱性も上がり室内も暖かくなります。
騒音対策をするなら、既存サッシのガラスを防音ガラスに交換するのでなく、既存サッシの内側に後付の「ペアガラスの断熱樹脂内窓」を取り付け二重サッシとすることをおススメします。
既存サッシのガラスを防音ガラスに交換しても効果はあると思いますが、仮に既存サッシ自体の気密性能が良くない場合、ガラスのみ防音ガラスに変更しても、サッシの隙間から音が入ってくる可能性があります。私は防音ガラスを使ったことが無いのですが、その理由は、既存サッシ自体の気密性に問題があったり、かつ値段が高い割に効果はペアガラスの断熱樹脂内窓に劣るからではないでしょうか?
また、当社は自衛隊が近くにある関係で、公費でヘリコプター等の騒音を防止するための「防音サッシを使った防音工事」を行った経験があります。自衛隊の防音工事は仕様が決まっており、外壁を壊して既存サッシを防音サッシに付け替えるという施工をしました。しかし結論としては、防音サッシに交換するより、既存サッシはそのままで内窓を付けたほうが効果があると感じました。
防音サッシは気密性は高いものでしたが、ガラスが1枚ガラスでした。わざわざ外壁を壊すなどというコストを掛けなくても、既存サッシの内側にペアガラスの内窓を付けて気密性を上げて、ガラスを3枚以上にしたほうが、防音面、断熱面、コスト面からも、よほど効果的です。何で、外壁を壊して窓交換し、窓回りの外壁塗装もするというようなコストを掛けるのか謎なのです。
上記の理由から、住宅業界では騒音に悩んでいるお客様がいる場合は、防音ガラスに交換するよりも、既存サッシの内側にペアガラスの断熱樹脂内窓を付けるほうが主流です。
理由は、どこも壊す必要のないリフォームであり、既存サッシのガラスがペアガラスなら、ペアガラスの断熱樹脂内窓を付けると合計4枚のガラスとなります。樹脂サッシなので断熱気密性能も高く防音効果がある上に、窓からの熱損失が少なくなるので室内も暖かく、省エネになるからです。樹脂内窓を付けて二重窓にすると断熱効果もあるのです。
以前、繁華街で騒音に悩んでいるお宅にペアガラスの断熱樹脂内窓を取り付けた経験があり、静かで冬暖かくなったと非常に喜ばれた経験があります。
断熱樹脂内窓のデメリットは、他の回答者さんがおっしゃっていましたが、窓を2回開ける必要があることくらいです。
一部屋にペアガラスの断熱樹脂内窓を付けると、快適性の高さから他の部屋も付けることになることも多いです。一度、地域の工務店にペアガラスの断熱樹脂内窓が付くかどうか、見てもらい見積を取ったらいかがでしょうか? 断熱内窓については、何度もブログを書いています。
結露防止のために和室の障子部分に断熱内窓を付けた施工例、連続写真でご覧あれ https://yoshidacraft.net/5980/
質問者からの評価・お礼
ご丁寧な回答頂きまして、ありがとうございました。 「ペアガラスの断熱樹脂内窓」に優れた防音効果がある事が分かったので、相談してよかったと思います。ブログも参考にさせて頂きます。
評価・お礼に対してヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。 「ペアガラスの断熱樹脂内窓」は、防音ガラスよりも、様々なメリットがあるので、相談して頂いて良かったと思います。
現在新築の設計の最終段階にきている者です。
私は無垢が大好きで、新築するなら絶対に無垢の床と以前から決めていました。しかし、依頼先の工務店さんはウレタン塗装の床材しか扱っていない事を最近になって知りました。
自分でオイル等の床材をネットで懸命に探しましたが、予算的に購入可能なものが無塗装の無垢床材しかありませんでした。自然塗料を建築後に自分で塗装することは難しいですか? 広さはリビングダイニングが25帖です。
全て無塗装で 幅広のくり、チークのユニタイプ。捨てきれないのが幅広のあっしゅ(タモ)の一枚板です。素人の塗装が可能か、その場合のくりやアッシュのような白い木の汚れの問題など一人で悩んで困っています。どうぞご意見よろしくお願いします。
A.無垢床材の自然塗料、素人でも塗れます。
オイルステイン(塗膜を作らない浸透性塗料)なら素人でも塗れます。とくに透明のクリア色は、プロとの仕事の違いが殆ど分かりません、透明ですから。
塗装は、クリーニング業者のクリーニングの後で行います。小さなゴミも除去したいので、クリーニング後の綺麗な状態であっても、自分で一応、箒で掃くか、もう一度掃除機を掛けてから行った方が良いです。塗装完了後は、1~2日程度、乾くまで入らないほうが良いですね。
無垢材はカラーフロアに比べると汚れやすいので、神経質な人には向きません。多少汚れたり傷が付いても味だと思って生活するのが良いと思います。
新築の検討を進めています。
LDKが22畳ぐらいになるのですが、天井埋め込みエアコンと壁掛けエアコンのどちらが良いのか悩んでいます。
数年前であれば、天井埋め込みエアコンは価格も高く、部屋の見た目以外のメリットはあまり無いようでしたが、最近はダイキン、パナソニックから良い機能を持った製品が、壁掛けエアコンと同等かそれ以下の価格で出てきています。
いろいろな視点でのメリット・デメリット、最近の状況等に付きまして、ご教示頂けたらと思います。宜しくお願い致します。
A.住宅なら更新性の高い壁掛けエアコンが良いと思います。
天井埋め込みエアコンのメリットは、エアコン本体が見えないので、壁掛けエアコンと比べて室内がスッキリします。
天井埋め込みエアコンのデメリットは、本体も配管も天井裏に隠蔽されるので、メンテナンス及び本体交換がしにくいことが挙げられます。また天井埋め込みエアコンは、必要箇所に点検口も必要です。
壁掛けエアコンは、エアコン本体は見えるので、スッキリしませんが、配管も本体も基本的に露出しているので、エアコン本体の交換や修理のメンテナンスは天井埋め込みエアコンと比べるとやりやすいです。
10年程度でエアコンは故障するかもしれないと考えると、住宅なら更新性の高い壁掛けエアコンが良いと思います。
地震による家具転倒防止対策で、食器棚などを、L字金具で壁にビス留めしたいと思っています。
そこで、壁にビス留めする際に、幅木分の隙間が壁と家具上部の間にあいてしまいますが、この隙間は気にせずビス留めしても良いのでしょうか。
または、家具転倒防止板を敷いて、家具上部を壁にもたれさせて、壁との隙間が無い状態を作ってから、ビス留めした方が良いのでしょうか?
A .家具の転倒防止金物として、L字金具で壁にビス留めする場合に重要なのは、ビスが壁下地の石膏ボード下の下地木材に効いていることです。
まず1つ目の質問「地震による家具転倒防止対策で、食器棚などを、L字金具で壁にビス留めする場合、幅木分の隙間が壁と家具上部の間にあいてしまいますが、この隙間は気にせずビス留めしても良いのでしょうか?」についてですが、幅木(巾木 はばき)は、壁から最大で1センチ程度出っ張っている木材なので、幅木をそのままにしても家具と壁は1センチ程度しか開きません。隙間は気にしないでL字金物で留めても大丈夫です。
ちなみに幅木とは、壁の一番下に付いている木材で、高さは4センチから9センチくらい。巾木の用途は、施工上では壁と床の微妙な隙間を無くす見切り材。また現在は、掃除機等が当たるので壁を傷つけないという用途で設けています。
2つ目の質問「家具転倒防止板を敷いて、家具上部を壁にもたれさせて、壁との隙間が無い状態を作ってから、ビス留めした方が良いのでしょうか?」については、L字金具で壁に強固にビス留めされて、家具が転倒しなければ良いので、必要ないと思います。
ちなみに質問者さがおっしゃっている、家具転倒防止板とはこのようなものだと思います。https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%BC-55-03901-%E5%AE%B6%E5%85%B7%E8%BB%A2%E5%80%92%E9%98%B2%E6%AD%A2%E6%9D%BF-%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%B0%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99/dp/B002PK069S
それよりも家具の転倒防止金物として、L字金具で壁にビス留めする場合に重要なのは、ビスが壁下地の石膏ボード下の下地木材に効いていることです。普通、一般的な壁は石膏ボードとうスカスカの状態なので、ビスが効きません。ビスが効く壁なのか?を確認するのが大切です。
新築やリフォームする場合は、施主からの要望等でL字金具で壁にビス留めする場合、石膏ボードの下にビスが効くように下地木材を入れておいたり、既存の壁の上に横に木材を流してから、L字金具で壁にビス留めとします。
地震による家具転倒防止対策でL字金具が普及しない理由は、壁がスカスカの石膏ボード壁で下地が入っていないからです。L字金物を使えない状態の時は、家具下に転倒防止板を敷いて、天井からポール式の転倒防止器具を付けると、L字金物を使った場合とほぼ同等の転倒防止効果があるようです。こららに詳しく載っています。http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20121019.html
また、食器棚の場合は、地震時に扉が開かないように、家具の扉に耐震ラッチをつけるのが良いと思います。
自宅の洗面所をDIYしようと思っています。
W800・D500・H500 板厚36mmの木材でボックスを作り、壁に固定。その上にすり鉢型の洗面器を半埋め込みしようと思っています。
洗面所の壁はブロックにタイルを張ったものです。木材はタモ材を考えておりましたが、タモは重いと聞き、壁から落ちてしまいそうで心配なので、軽めなパイン材かヒノキ材で作ろうかと思っています。
カウンター材としては、どちらがお勧めでしょうか?
固定は友人からドリルを借り、アンカーで固定。木材にはホームセンターに売っていたカラーステインという塗料を塗り、仕上げにウレタンクリアを吹く予定です。
A.洗面台カウンターの木材は、耐久性で考えるとパインでなく檜
檜(ヒノキ)のカウンターある寿司屋とか、お聞きになったことがあると思います。檜はまな板としても使用されています。実際私も檜のまな板を使っています。
檜は木材の中では油分が多めで水に強く、割と固いので傷が付きにくく、古くから水の近くでつかわれている木材です。
水が掛かる場所で使用するには、パイン材より適していると思います。耐久性で選ぶならヒノキでしょう。
最近流行の洗面カウンターの上に洗面ボールを載せるタイプ(カウンターに埋め込まないタイプ)へのリフォームを検討しております。
洗面所には二つの洗面ボールを置き、横幅は2メートルあります。 洗面台の高さは、一般的に床から洗面ボールの上の淵までの高さのことをいうと工事ご担当者から伺いました。洗面ボール自体の高さが15センチあります。
一般的なくりぬきタイプ(埋め込むタイプ)の洗面台では床から85センチが丁度良いと感じます。この場合、洗面台の高さとしては、85センチから15センチ引いた、70センチにしないとならないでしょうか?洗面カウンターの高さとしては、70センチの台は低く感じてしまうのですが、ご意見お伺いしたくよろしくお願いいたします。
A.床から洗面ボールの縁までは、80センチから85センチが標準的な高さです。
床から洗面ボールの縁までは、80センチから85センチが標準的な高さです。 身長150センチから180センチ程度の方なら、一番顔が洗いやすい寸法だと思います。
一度だけ施主の希望で、床から洗面ボウルの縁まで90センチにしたことがありました。特に身長が高い方ではありませんでしたので、高くて使いにくいかなと思ったのですが、施主にとってはとても使い易い高さのようです。
カウンターの上にボールを載せるタイプだと、ボールの高さを引いた高さがカウンター高さとなります。カウンターの上にボールが載るタイプだと、カウンター高さが低めになるのは必然です。 カウンターが低いと感じ、違和感があるなら、ボールをカウンターに埋め込むしかないですね。
建築に限らず、物事は同じだと思いますが、全ての面で都合が良いことはありません。
感じ方は人によって違うので、造り手とよく相談して、決めることが大切だと思います。
既成品を使って高さ90センチにした写真と、カウンター高さ67センチでその上に13センチの高さのボウルを載せて、ボウルの縁まで80センチとした写真を載せます。
参考にしてください。
1年ほど前に新築しました。
建築中よりとても悩んだ建具の色についてですが、良く考えたつもりが実際完成してみると、とても気になるのでアドバイスお願いいたします。
床、建具玄関を除き全てトステムのエッセンです。
玄関はドアがダークブラウン(外装が白系だったため、安っぽく見えないように玄関のみ落ち着いたハーティーブラウンを選びました。)玄関床がトステムのマーブル柄(白系の人工大理石調)です。
本当は内装の建具も玄関ドアとあわせて床、建具ともにハーティーブラウンにしたかったのですが、エッセンに近い梁の色と統一感を出すため、室内の明るさ、空間の広がりを考慮して、明るいエッセンにしました。
キッチンはヤマハの白鏡面タイプ、人工大理石天板です。
実際住んでみると、軽くて安っぽい印象でとても残念です。(黄色みが強く出てあまり気に入っていません)ただ、明るい感じは気に入っています。
空間の広がりや明るさを確保しつつ、安っぽくならず、リッチで洗練された印象にするにはどうしたらよいか、照明の色は白系か電球色どちらがよいか、合わせる家具などアドバイスよろしくお願いいたします。
A.リフォーム時に造作建具、造作家具、無垢の床材にするとインテリアの統一感が出る。
トステム等のメーカー建材の既製品の建具は、ローコストビルダーも使っているため一般的に安っぽくみえてしまい、インテリアの統一感を出すのは難しい部材です。特に新建材と言われるシート貼りの建材は、経年すると顕著に安っぽく見えます。根本的に安っぽさを解消するには、今は我慢して、将来、内装のリフォームをするのが良いのではないでしょうか?
例えば、建築雑誌やインテリア雑誌には住宅が多数掲載されていますが、メーカー建材の既製品の建具を使った住宅は皆無ですし、大手ハウスメーカーの住宅も広告を除いて掲載されていません。
建築雑誌やインテリア雑誌にメーカー建材の既製品の建具を使った住宅や大手ハウスメーカーの住宅が皆無な理由は、格好良くないから(普通だから)だと思います。読者がメーカー建材の既製品の建具を使った住宅を格好良いと感じていれば雑誌に掲載されるはずですが、特にニーズが無いので、掲載されないのだと思います。
また、既製品建具の他のデメリットは、既製品なので廃盤になる可能性が高く、将来故障した場合、部品のみの交換が効かなくなり、ドア周囲の壁も壊して交換ということになります。既製品は最初は綺麗に見えても、経年すると安っぽさがより目立つようになるのです。
建築雑誌やインテリア雑誌に掲載されているのは、例外なく造作建具を使った住宅です。造作建具にすると、建具と家具を同一材料で造ったりしてインテリアの統一感が出しやすいばかりか、基本的には、部品のみの交換が出来て長く使えます。修理も効きやすいのです。
根本的に安っぽさを解消するには既製品の建具でなく、造作建具、造作家具として床材も無垢フローリングにするのが良いと思います。だから将来リフォーム時に造作建具、造作家具、無垢の床材にするとインテリアの統一感が出るし、安っぽい印象にはならないと思います。
反対に既製品の建材のメリットは、大量生産されている既製品なので工場で管理して造られており、反ったり、変形したりする可能性が少ないこと。初期クレームは少なく、取付技術や施工工程が少ないので大手ハウスメーカーやローコストビルダーは、殆ど新建材の大量生産品を使っています。
既製品の建具と造作建具の違いについてはこちらもご覧ください。
現在照明のプランニング中です。場所によって色味を昼白色、電球色のどちらを選ぶか悩んでいます。ぜひアドバイスをいただけないでしょうか?
1.キッチン照明の色について
キッチンは昼白色の方が食材や汚れがクリアに見えて良い、味覚も昼白色の方が敏感になるという話を聞いたことがあり、今までの暮らしでもキッチンは昼白色の明かりで過ごしてきたので昼白色にしようと考えていました。
ところが、ショールームのアドバイザーからは、『オープンキッチンのため、LDK全体の色味を合わせた方が良いと思う』と言われ電球色で提案されています。『最終的にはその人の好みです』と言われていますが、実際昼白色、電球色どちらが良いのでしょう?やはり電球色一色で揃えた方が良いのでしょうか?もしキッチンを昼白色にする場合、キッチン側のパントリーやPCカウンターも昼白色にして揃えた方が良いでしょうか?
2.洗面室照明の色について色
現在洗面室のシーリングライトは昼白色で提案してもらっています。洗面台には昼白色の蛍光灯が付いていますが洗面台でメイクもする予定なので、昼白色だけでなく電球色の色味もあった方が自然な仕上がりにできると何かで聞き、電球色の方がいいかもしれないと迷っています。洗面台でメイクをする場合、どちらがおすすめでしょうか? 特にキッチン部分は毎日使用する場所なだけに、非常に悩んでおります。電球色の下で調理をしたことがないので、電球色で色味が見づらくないか、本当に味覚が曖昧になってしまうのかなど不安があります。いざとなれば電球を交換してしまえばいいだけの話かもしれませんが…。 どうぞアドバイスをいただけますよう、よろしくお願い致します。
私は電球色のオレンジ色の灯りが美しく、リラックスできると思うので、基本的にすべての照明を電球色で提案します。
2つの質問についてですが、
1.LDKで繋がった空間なら、電球色が良いと思います。
2.個人的には電球色ですが、どちらでもおかしくないと思います。
理由は以下で説明します。
LED照明を選ぶ際、色の違いで迷うことがあると思います。
■LED照明の色の違いは主に3色、色温度で分けられる
LED照明は一般的に「昼光色」、「昼白色」、「電球色」と3つの色に分けられます。3つの色の違いは「色温度」で分けられており、色温度は高くなるほど青みがかります。
一番色温度が高い「昼光色(約6500K)」が青白く、「昼白色(約5000K)」は白っぽく、一番色温度が低い「電球色(約3000K)」はオレンジ色が強くなります。
■電球色のオレンジの灯りは美しく、リラックスできる
私は電球色のオレンジ色の灯りが美しくリラックスできると思うので、基本的にすべて電球色で提案します。
■外部から見ると、電球の色は1色だけのほうがシンプル
夜、建物を外から見た場合も、昼光色や昼白色の青白っぽい照明より、電球色のオレンジ色のほうが、温かみがあり美しく感じるからです。また外から見た時に、電球色・昼光色・昼白色の3種類の照明が点いているより、電球色1色だけのほうがシンプルです。
■睡眠や作業面からも、電球色がリラックス出来て、能率的
また、睡眠や作業面からも、電球色がリラックス出来て、能率的だと言われています。
下記は甲南大学 前田准教授の記事の抜粋です。
リラックスして良い睡眠を取るには、白色から電球色(オレンジ色の灯り)にすればOKとあります。温かみのある電球色にすることで、作業能率もアップするとのことなので、電球色を勧めます。
(5) 寝る2〜3時間前は,部屋を暗くして勉強しましょう。実は,学習スタンドなどの照明もメラトニン分泌を抑制してしまいます。これでは勉強が出来ない!ことになってしまいますが,実は秘策があります。室内の照明や学習スタンドの照明を,白色から電球色(赤みがかった色)にすればOKです。メラトニン分泌は青色成分の光に顕著に抑制されますが,暖色系の光では比較的抑制されません。また,私の研究室では,白色光や青色光に比べ,黄色光(電球色系)の照明下で高次認知機能作業の成績がアップする結果が出ています。更に,黄色光(電球色系)で疲労が少なく長時間成績が下がりませんでした。http://www.konan-u.ac.jp/special/vol_3.html
■気になるならショールームで確認する
しかし、照明の色は、完全に好み、感覚の問題なので、気になるならショールームに行って、実際の明かりを見て検討したほうがよいかもしれません。
木造2階建ての新築です。
南側からの採光を期待できないことから、トップライトを設け、2階廊下をグレーチングにして、上に透明のポリカーボネイトを敷く予定です。
1階を明るくするためには半透明ではなく透明のポリカーボネイトのほうが良いとは思うのですが、1階から天井を見たときに、2階の廊下を歩く妻や娘のスカートの中が見えるのも困ります。
建築士の方はグレーチングにはある程度の厚さがあり、真上でなければ見えないので気にしなくても良いのではと仰ってましたが実際どうなのでしょうか?
真上でも見えるものは見えるので、多少明るさを犠牲にしてでも半透明にしたほうが無難でしょうか?
A.半透明の床材だと、空間のメリハリが無くなるので透明の床材のほうが良い
私も写真のように2階床の一部を透明の強化ガラスとしたことがあります。採光を1階に落とし、1階が暗くならないために行いました。
これが半透明の床材だと、空間のメリハリも無くなるのではないでしょうか。
他の事例で透明の床は、このような格子床もやっています。下から見えるということで同じですね。
スカートの中や足は、透明の床の真上で静止した状態でないと見えないので、透明の床が良いと思います。
私は、設計者の判断に一票です。
ただし、こういうことは、個人の感じ方の問題なので、ご家族や設計者とよく相談して決めてください。
現在新築中です。
工事も終盤にかかり、来月上旬には引き渡し予定です。
注文住宅なので、床材・色・建具なども自分達で決めていったのですが、決めていく段階であまりイメージが固まっていなかったせいもあり、個室の床色等を聞かれたときに、それぞれの部屋のイメージで決めてしまいました。(床は新建材)
子供部屋は明るい感じで、書斎・寝室は落ち着いた感じで…と、単純に考えてしまいました。
先日、実際に建具や床板を貼っているのをみて、チグハグな感じを受け愕然としました。
実際に出来上がりを見た時、各個室の色合いの差がありすぎたなぁと思いました。
できあがったものはどうしようもないので、あとは家具やカーテン、小物などでごまかすしかないかなと思っています。
書斎・寝室も思ったより暗い感じで、どんな感じで家具などの色を選べばいいのか悩みます。
このままだと、新築した後にみんなに見せるのも恥ずかしい気がしてなりません。
このようなチグハグ感を、どうにかおしゃれに見せる方法はあるでしょうか?
A.2つの部屋に統一感を出すなら、カーテンや絨毯等の面積の広いものでシンプルなものを選び、同じものにするか、色調を統一したらどうでしょうか?
子供部屋は明るい色、書斎、寝室が落ち着いた色なのだと思います。
今は、工事中で室内に何もなく、床やドアの印象が強いので、チグハグな印象になるのかもしれません。
家具やカーテン、小物などが入ると印象は変わってきます。 子供部屋と書斎、寝室は、親子で年齢が違う為、家具や小物も同じような色や形状の物は置かないのが普通です。
2つの部屋に統一感を出すなら、カーテンや絨毯等の面積の広いもので、シンプルなものを選び、同じものにするか、色調を統一したらどうでしょうか?
玄関タイルを名古屋モザイクタイルのシクーロという商品にしようと思っています。
シクーロの外用タイルは滑り止めにザラメ状の粒を表面に施してあります。
工務店さんに、玄関中のタイルも外用をおすすめされています。
理由は、玄関外に今はマットを敷かないので靴の水滴がそのまま玄関中に入ってきて、転倒したら大変だということです。 (玄関外にはマットはしかない予定です。)
工務店さんのおすすめ通り、玄関中も外用を使用しても問題ないでしょうか? お掃除や使い勝手等が気になるのですが・・・
A.「掃除のしやすさ」よりも「安全性」が重要なので、玄関内部の床にも外部用のタイルを貼ったほうが良い
結論から言いますと、工務店さんのおすすめ通り、玄関内部の床も滑り止めにザラメ状の粒を表面に施してある外用タイルを使用するのが良いと思います。
玄関内部の床に、掃除しやすい表面のつるつるしたタイルを使うと、雨水で滑って転倒しやすいからです。 「掃除のしやすさ」よりも「安全性」のほうが、優先順位が高いので、滑りにくいタイルが良いと思います。
掃き掃除すれば、ザラメ状の粒を表面に施してある外用タイルであっても、普通は汚れは気になりません。(神経質な人は気になるかもしれませんが) また、玄関ポーチの床(玄関ドアの外の庇が掛かっている部分)と玄関内部のタイルは、同じ材料を使わないと、統一感が無くなってしまいます。
質問者からの評価・お礼
ありがとうございます。外用タイルをすべてはりたいと思います。
ヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。 お年を召すと足腰が弱くなるのが普通なので、 玄関タイルは、滑りにくいもの重視で選ぶことをおススメします。
新築して、9年たちました。
店舗併用住宅で店舗側の玄関はウッドデッキにしています。
それで腐食防止のため防腐塗料を毎年塗るよういわれ、ちゃんと塗っていて表面は大丈夫なのですが土台自体が腐ってしまいました。
施工業者に相談したところ全部作り直しをいわれ、多額の見積もりをいわれたのですが、 ネットで新築時保証という言葉を目にしました。
この場合、このウッドデッキのやり直しは 自分たちで負担しないといけないのですか? それとも保証ってのが成立するのでしょうか?
A.ウッドデッキは主要構造部分でないので、上記の瑕疵保証義務の部分には含まれず、保証対象外となるのが普通
新築住宅に対する瑕疵担保期間(10年間)の義務化があり、新築した住宅の主要構造部分に関して、完成引き渡し後から10年間になんらかの瑕疵(欠陥)が見つかれば、工務店や不動産業者に対して、補修などが義務づけられています。
主要構造部分とは、壁、柱、床、はり、屋根又は階段などを言います。
ウッドデッキは主要構造部分でないので、上記の瑕疵保証義務の部分には含まれません。 普通に考えると施主負担です。
店舗のウッドデッキ等は、消耗品として考えているオーナーもいらっしゃるので、ウッドデッキの材料と造り方について書いてみます。
ウッドデッキの材料についてですが、SPF材等の安い木材を雨の直接当たる屋外で使うと、状況にもよりますが、5年も持たないと思います。
SPF材とは、ツーバイフォーの材料として、ホームセンターなどで売られている、白っぽい木材です。消耗品として考えるならSPFで良いと思います。
しかし、雨の当たる屋外でウッドデッキを、なるべく長期間持たせたいなら、値段は高いですが、ハードウッドといわれている硬いウリン(アイアンウッド)やイペを使うのが良いと思います。ただし、その木材も通常保証はしません。
ウッドデッキの造り方ですが、地面から近い場所でデッキを造る場合、当然ですが、雨水等による湿気の影響を強く受けます。
できれば風通しのよいように土間とデッキになるべく隙間を造り、デッキをなるべく高くするのが良いと思います。出来ない場合は、束を鋼製の物にするなど、なるべく下地を腐らないものにするのが良いと思います。
写真はハードウッドのウリンです。
収納の下に犬小屋を造りました。
犬小屋内部は、水に強く拭き掃除しやすい「クッションフロア」で、床・壁・天井を仕上げることにしました。
しかし、先日確認したところ、木製の巾木が付いていました。巾木が付いていると見た目が悪そうです。
クッションフロア同士なら巾木は要らないと思っていたのですが、巾木は必要なのでしょうか?
A.収納下の犬小屋内部の仕上げ材はクッションフロアが良いと思う。巾木は不要。
最近も室内の収納下に犬のスペースを造りました。
犬のスペース(建築化した犬小屋)内部の仕上げ材は、床・壁・天井共にクッションフロアを貼りました。
収納下等の犬小屋内部の仕上げ材は、掃除のしやすさ・更新性・犬の住み心地を考えるとクッションフロアが良いと感じています。
クッションフロアというのは、トイレや洗面脱衣室の床に使われる、水が染みこみにくい防水性のある材料です。
犬小屋内部に巾木は付けていません、不要だと思います。
犬小屋内部で、犬がオシッコをしたり、水を飲んだりするかもしれません。
巾木を付けると水分が滲みてしまいますから、巾木は無いほうが良いと思います。
2枚の写真は別のお宅。写真の格子扉が収納下に造った犬小屋です。
格子扉を開けると床、壁、天井を水拭きしやすいクッションフロアとしています。
クッションフロアの床と壁の取り合う入隅は、できるだけカットせずに折り曲げでいます。
入隅を カットした場合は水が染みやすいので、施工者にシーリングしてもらうように依頼したほうが良いかもしれません。
床に新聞紙置いて、冬は毛布でも掛けてあげれば、犬も快適に過ごせると思います。
犬小屋内部の仕上げ材として、クッションフロア以外に考えられる掃除のしやすい材料は、キッチンパネルです。
キッチンの壁に貼ってあるパネルですが、硬くつるつるしており、拭き掃除はクッションフロアよりしやすく、耐久性もクッションフロアに勝ります。
しかし、キッチンパネルは触ると硬くヒンヤリする材料なので、犬にとっても冬は寒く不快でしょうし、硬い材料なので犬の肘が当たると、皮膚がタコのようになりやすいと思います。
だから、キッチンパネルは犬の居住スペースの材料としては、合っていないと思います。
また、タイルも目地があるので、おしっこをされると目地に染みてしまい、匂いや汚れが取れにくいので、犬小屋内部の床仕上げ材としては適していないと思います。
ペット用の材料としてキッチンパネルを使った例としては、猫のトイレスペースの床と壁に使いました。
この上に猫砂の入ったトレイを置いて使っています。
とても掃除がしやすく、清潔に保てると思います。
20年近く室内で犬を飼っていますが、病気を早く発見するにも室内で身近に飼うのが良いと思います。
ペットも家族化しており、図面に犬小屋や猫スペースが描かれるようになってきています。
現在、新築で家を建てています。先週上棟したのですが、この後、外壁材を決めるタイミングです。
下見張りの雰囲気が気に入っているのですが、材料としてフレキシブルボードはどうかと、設計事務所からアイデアが出てきて、私も良いかなと思ったのですが、住宅で下見張りでの施工となると、事例があまり無い様で、また、素材自体が数年経った時点でかなり汚れる可能性もあるみたいです。
駅の外壁などで使われているものを見るとかなり汚れている部分もありました。
フレキシブルボードが、住宅用の外壁(特に下見張りの施工で)として考えられる問題点(汚れ、耐久性、メンテナンスのし難さ、等)、及び対策について、ご教示頂けませんでしょうか。
施主である私自身が、フレキシブルボードの下見張りをかなり気に入ってしまい、いろいろと調べておりますが、良い情報がなく、こちらでアドバイスをお願いするに至りました。
A.外壁材としてフレキシブルボード下見板貼りをした場合の経年予想
質問の中に「上棟した後で、外壁材を決めるタイミング」とありますが、普通は遅くても契約時には外壁仕様は決まっているものなので、おかしいですね。
外壁材が決まっていないと、外壁下地の仕様や断熱材の種類も決まらないはずで、見積金額も決まらないと思います。
それはさておき。
外壁材として、フレキシブルボードの下見板貼りを考えたことがあり、三菱フレキシブルボードN 8ミリ厚のサンプルを取った経験があります。
フレキシブルボードは、8ミリ厚さが一番厚いようです。
結論は、今のところ施工経験はありません。薄いので経年すると変形しそうで、クレームになりそうだから、提案するのをやめました。
8ミリという厚さはどうにも心許ない。また、フレキシブルボードを下見板状にして、1枚づつ施工する場合の手間(コスト)が掛かりそうです。
以下に、窯業系サイディングと三菱フレキシブルボードNの原料を比較し、以下に8ミリ厚さだと変形しそうだと考える根拠を書きます。
窯業系サイディングは、2008年2月にJIS規格の変更により、最小厚さが従来の12ミリから14ミリへと引き上げられました。
それまで主流であった12ミリの窯業系サイディングは、薄さや施工方法に問題があり、変形したりして、耐久性に問題があることから最少厚さが14ミリになったのだと思います。
「ウィキペディアによると、窯業系サイディング材(ようぎょうけいサイディングざい)は、セメントと木質系成分を混合して製造される人工の外壁材である。」とあります。
「不燃ボード」三菱フレキシブルボードNは、 セメントと補強繊維を原料に高圧プレスで成形した、耐衝撃性・耐水性に優れた不燃ボードです。(三菱フレキシブルボードwebより)
窯業系サイディングとフレキシブルボードは、同じセメント系の材料です。主原料はセメントで成分は割と似ていると考えて良いのかと思います。
窯業系サイディングは、厚さ12ミリの製品を業界全体が止めるくらいクレームがあったのです。
8ミリ厚さの外壁フレキシブルボードは、廃止となった窯業系サイディング12ミリに比べて、4ミリも薄いので、経年すると変形する可能性もあるのではないでしょうか?
変形して隙間が空いても、下地の防水シートが効いていれば漏水の恐れはありません。
ただ、前例が少ないので、経年変化の程度がわかりません。建物の出隅、開口部廻りが特に隙間が出来そうです。
フレキシブルボード下見板貼りにしてあまり変形しないようにするなら、窯業系サイディングと同じ14ミリ程度の厚さは必要なのかもしれません。
チャレンジングなことをする専業の建築設計事務所は、新しい材料が使えて羨ましいですが、何故、新規性のある材料を提案できるかを良く考える必要があります。
クレームが出た場合は施工会社に対処させて、クレーム対応に時間を取られたり無償施工したりと、自分は痛い思いをしないから提案出来るのではないでしょうか?
設計施工で工事を請け負う工務店は、前例がないと怖くて請け負えません。質問者さんには、使ってみて、経年変化等をブログ等でレポートをお願いしたいです。
キッチンが狭く、今までダイニングテーブルを置いていましたが場所を取られてしまうので、キッチン作業台や子供の簡単な勉強机にもなるような奥行き45cmのカウンターテーブルを買いました。
しかし、やはり想像通り少し手狭で使い勝手が悪いです。
小さい子供が3人いるので、角が丸く、幅100cm以内、奥行き55cm以上のものが欲しいのですが全然見当たりません。
オーダー家具で数件見積もりお願いしましたが、予算の4倍以上で断念しました。
DIYをするスキルもないので非常に困っています。
どうすればいいでしょうか?
A.ネットで天板と足を別々に注文し、ダイニングテーブルを自作する。
まず、googleで「集成材カウンター幅1m」と検索します。 そうすると、ネットで集成材カウンターの天板を販売している業者がヒットします。 メールもしは、FAXで自分で天板の絵を描いて寸法等の入ったものを業者に送り、打ち合わせして見積してもらいます。なるべくシンプルな平面形状にしたほうが、間違いがありません。
次に、またgoogleで「集成材カウンターテーブル脚」と検索します。天板にビス留めできる金物の付いた、カウンターテーブルの脚を買います。プラスドライバー(出来たら電池ドライバー)があれば、天板と足を取り付けられると思います。
その後は、塗装ですが、これもネットや近所のホームセンターで買えると思います。 そんなに難しいDIYではないので、やる気があれば女性でも出来ると思います。 いかがでしょうか?
何でもそうだと思いますが、市場価格より安く手に入れようとすれば、自分が苦労するか、多少思い通りでなくても受け入れることが重要だと思います。
質問者からの評価・お礼
お忙しいところ、ご回答くださいましてありがとうございました。 なかなかPCに向かう時間が取れなかったため、返事が遅くなり申し訳ありませんでした。 テーブルの天板と脚部分をネットでそれぞれ注文できるなんて考えもしませんでした。
でも塗装はやったことないので(主人も)、、ちょっと怖いですね。素人でも綺麗に塗れるものなんでしょうか? でも希望のサイズがほんとに見つからなかったので、チャレンジしてみる価値はありますね。 ありがとうございました。
ヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。 塗料は、オイルステインという種類の浸透性の塗料を使うと良いと思います。 浸透性なので、「塗りむら」が出来にくいのです。
誰でも簡単に塗れて、プロとアマの差がでにくい塗料です。 できれば、色のついていないクリア色が、一番無難。
住宅建築の作業で、素人の方が出来る作業の代表的なものが、「オイルステインを塗ること」です。
有名なところだと、リボスとかアウロとか、いわゆる自然塗料と言われているものが一般的です。 ホームセンターでもネットでも購入可能。
現在、子ども部屋の壁がルナファーザーで塗ってあるのですが、部屋の中に色を取り入れたいと思い部屋の一部を塗る塗料を探しています。
ルナファーザーの上から塗ることの出来る塗料はどのようなものがあるのでしょうか?
化学物質があまり含まれておらず、色をまた替えたいと思ったときに上から塗れる塗料を教えて頂けたらと思います。
A.ルナファーザーの上から塗ることの出来る塗料について
当社のショールームは、ルナファーザーの上にリボスのディブロンです。10年くらい経っていますが、違和感ありませんので、塗り替え経験はありません。
リボスのディブロンは、室内用天然水性エマルジョンという種類の塗料です。
自然素材系塗料は一般の塗料に比べて、生もののように傷みやすいので、開封したら早く使う必要があります。
夏に一週間くらいだったと思いますが、常温で置いていたらカビが生えたことがありました。
使用期限等はメーカーに聞いてみてください。
リボスディブロン http://www.livos-jp.com/products/detail.php?product_id=14
ビニールクロスにDIYで塗装するのと、ルナファーザーに塗装するのとでは、耐久性に違いが出るのでしょうか?
A. ビニールクロスとルナファーザーでは、耐久性に違いが出るということよりも、意匠性の違いが大きい。
ビニールクロスにDIYで塗装するのと、ルナファーザーに塗装するのとでは、耐久性に違いが出るということよりも、意匠性の違いが大きいと思います。
ビニールクロスとルナファーザーでは、見た目の質感と室内の雰囲気が違う感じになります。剥がれやすさや隙間の空きやすさは、ほぼ同じと考えて良いと思います。
まず、ルナファーザーは塗装下地用の紙の壁紙です。木製のチップが入っていてそのチップも細かい仕様のものから、大きいものまで色々と選べます。
ビニールクロスでこのような仕様のものはありませんから、意匠性で大きく違いが出ます。
2013年の8月に新築戸建を購入しました。2013年の12月ごろから部屋の角のクロスとクロス間に隙間が目立ち始めました。
ハウスメーカーに問い合わせたところ、木の収縮が原因で新築には必ず起きることで4月ごろには落ち着いてくるのでそのころにコーキングしましょうか。と言われました。
クロスの隙間は、全ての部屋&廊下、玄関に見られ、隙間が目立つため気になります。結局その年はコーキングせずに2年目の冬を迎えましたが、隙間は大きくなっているように感じます。
ハウスメーカーからは、事前にクロスの隙間が空くことがあるという説明は聞いていませんでしたし、今もちゃんとした説明をうけていないため、不安です。
クロスの保証は2年なので、それまでにきちんとしたいとおもっております。 ハウスメーカーがいうように、クロスの隙間があくのは新築住宅ではあたりまえなことなのでしょうか? →ハウスメーカーからは家が乾燥してるから当たり前のようなことを言われましたが、湿度が45~60くらいの部屋でも隙間が空いています。
また、その際の対応ではコーキングが一般的だと思いますが、コーキングした際の影響などありますでしょうか? 近々、ハウスメーカーにもう一度話を聞こうと思っているので、その前に予備知識がほしいためご教示ください。 よろしくお願いいたします。
A.クロスの隙間を埋めるコークボンドにもデメリットがあるので、クロスの隙間はなるべくそのままにしておいて、気にしない」のが良いと思います。
クロスの隙間が開くというのは、基本的なよくあることなので、造り手側が説明すべきことだったかもしれません。クロスとクロスの隙間、クロスと窓枠やドア枠、巾木等の木部の隙間等です。各箇所のクロスの隙間の開き具合と数が問題で、現状を見ていないので、なんとも言えません。
室内のクロス以外の仕上げでは、珪藻土や漆喰等の塗り壁が代表的ですが、これもまた隙間や割れは入るのが普通です。
クロスの隙間は、コークボンドという隙間を埋める材料を充填しますが、デメリットはクロスに付くとシミや汚れになりやすいということです。しっかり水拭きすることが重要なのですが、隙間は狭いので、クロス部分のみ上手く拭き取ることは困難です。
ですから、「隙間はなるべくそのままにしておいて、気にしない」のが良いと思います。どうしも気になるなら、太い隙間のみにコークボンドを施工してもらったらいかがでしょうか?当社ではそうしています。
余談ですが、当社には、ショールームがあり、通常使う素材で内装を造っています。本音を言うとお金が掛かるので、ショールームを造りたくなかったのですが、建材の経年変化を説明するのに造らざるを得ませんでした。
当時のお客さんに無垢材の床やドア枠を使って、隙間等の建材の変化がでて、今回の質問のように説明が無かったと言われた為、ショールームを造らざるを得なかったのです。本当は新築前に、他のお宅を見学訪問させていただいた時に隙間等の経年変化の説明はしたのですが、よく聞いていなかったようなのです。
ですから当社のショールームでは、珪藻土の隙間や割れ、クロスの隙間、無垢の床材の隙間や色の変化もそのままにしています。
ただ、お住まいは、ハウスメーカーの造ったということなので、窓枠やドア枠は無垢材でなくシートラッピングされた新建材の可能性が高いと思います。新建材なら、無垢材の窓枠やドア枠を使った住まいよりは乾燥収縮しにくいので、ドア枠や窓枠とクロスの取り合いの隙間は開かないのが普通です。
無垢の木を削って造ったドア枠や窓枠(木部)は、新建材よりも基本的に乾燥収縮しやすいので、クロスと木部は隙間が開きやすいです。
しかし、新建材は接着剤の寿命が本体の寿命になるので、大工さんが造った無垢の枠材より耐久性はありませんし、廃盤になると交換が効かないというデメリットもあります。
建築に限らず、物事には良い面と悪い面が必ずあるので、多少の隙間なら気にせず生活するのが良いのではないでしょうか。
現在、新築を計画中です。 熱効率、遮音性、結露対策からオール樹脂サッシを検討しています。
しかし、ネットで調べると樹脂サッシの変形などの情報が出てきて迷っています。
最近の樹脂サッシでも変形はするものでしょうか?
A.樹脂サッシの変形は聞いたことがありません。
栃木県宇都宮市と隣接する市町村で注文住宅を建てる時に、アルミ+樹脂の複合サッシではない、国産のオール樹脂サッシ(以下樹脂サッシ)を使っています。
樹脂サッシを平成11年くらいから今まで18年くらい使っていますが、変形したことは無いですし、知り合いの同業者からも樹脂サッシが変形したというのを聞いたことがありません。
樹脂サッシに使われている、硬い塩ビ樹脂そのものは50年以上の長寿命と言われています。
断熱性、省エネ、遮音性、結露対策を優先するならアルミ+樹脂の複合サッシでなく、樹脂サッシを使用すべきでしょう。
最近は、街中の準防火地域の防火窓でも、アルミ樹脂複合サッシでなく、樹脂サッシが使われるようになり、より一般化しています。
ただ最近、ある研修会で初めて会った樹脂サッシを使った経験の無い大工さんは、樹脂サッシの耐久性に「何となく疑問があり、採用できなかった」が、
後からよく調べたら、とても耐久性があることが分かり、次の現場から樹脂サッシにすると言っていました。
樹脂サッシを使って10年くらい経過すると、断熱性が高いことはもちろん、アルミサッシと同等以上に耐久性もあることを理解できると思います。
サッシを取り付けている大工さんでさえ疑問を持つのですから、質問は理解できますが、「樹脂サッシは、普通に使っていれば変形したりしないので大丈夫です」
新築の検討をしています。
LDKが22畳ぐらいになります。天井埋め込みエアコンと壁掛けエアコンのどちらが良いのか悩んでいます。数年前であれば、天井埋め込みエアコンは価格も高く、部屋の見た目以外のメリットはあまり無いようでしたが、最近はダイキンやパナソニックから良い機能を持った製品が、壁掛けエアコンと同等かそれ以下の価格で出てきています。
メリット・デメリットに付きまして、ご教示頂けたらと思います。
天井埋め込みエアコンのメリットは、エアコン本体が見えないので、壁掛けエアコンと比べて室内がスッキリします。天井埋め込みエアコンのデメリットは、本体も配管も天井裏に隠蔽されるので、メンテナンス及び本体交換がしにくい。また天井埋め込みエアコンは、点検、修理の為、必要箇所に点検口が必要である。当然、施工費も高くなります。
壁掛けエアコンは、エアコン本体は見えるので、スッキリしないが、配管も本体も露出しているので、エアコン本体の交換や修理のメンテナンスは天井埋め込みエアコンと比べるとやりやすい。個人的には、住宅なら更新性の高い壁掛けエアコンが良いと思います。
光熱費を安くする為に、薪ストーブを置きたいのですがどうでしょうか?
薪が無料で手に入るなら光熱費を安くできますが、薪を買うとなると、灯油やガス以上に値段は高いです。また、樹木が手に入っても薪にする作業は重労働です。煙も出ますから、近隣の状態もよく考えて設置する必要があります。薪ストーブの煙が原因で、近隣と揉めているお宅もあると聞いたことがあります。
自然素材やオリジナル部材で家を造ることが、向いていない人がいるというのは何故ですか?
住宅雑誌等を見て、憧れだけで自然素材やオリジナル部材を使うのは危険です。自然素材やオリジナル部材は、見た目、質感、風合いが良く長持ちするという利点がありますが、色が変わったり、隙間が開いたり、汚れやすかったりすることもあります。新建材(大量生産部材)は改良が続けられて精度が上がることに対して、一品生産のオリジナル部材は、それが出来ません。
また、自然素材の経年変化を「風合い」と感じるか「汚れ」としてみるかは紙一重。神経質な性格で少し汚れたり、隙間が開いただけでストレスになる方には向いていません。ご家族の性格やライフスタイルも考慮に入れて考えることが重要です。自分が神経質だと思ったら、迷わず新建材(大量生産部材)を使っているハウスメーカーに依頼してください。新建材で家を建てるのがストレス少なく暮らすコツです。
新建材(大量生産部材)は、文字どおり大量生産を前提にした部材なので、初期クレームが起こらないことを最優先して造られています。しかし、大量生産部材は、接着剤で組み立てられた部材なので、接着剤の寿命がそのモノ自体の寿命になります。自然素材と比較すると寿命が短く、廃盤になると部材交換出来ないという欠点があります。物事には良い面と悪い面が必ずあることをご理解ください。
自然素材やオリジナル部材で家造りする場合は、多少の不具合も楽しめるような性格と建築に対する知見がないと、楽しく暮らすのは難しいと思います。
現在、新築中です。先週上棟したのですが、この後、外壁材を決めるタイミングです。
下見板張りの雰囲気が気に入っていて、材料としてフレキシブルボードはどうかと、設計事務所からアイデアが出てきました。私も良いかなと思ったのですが、住宅で下見張りでの施工となると、事例があまり無いようです。また、素材自体が数年経った時点でかなり汚れる可能性もあるようです。駅の外壁などで使われているものを見るとかなり汚れている部分もありました。フレキシブルボードが、住宅の外壁材(特に下見張りの施工で)として考えられる問題点(汚れ、耐久性、メンテナンスのし難さ等)、及び対策について、ご教示頂けませんでしょうか?
フレキシブルボードの下見板貼りを考えたことがあり、サンプルを取った経験があります。フレキシブルボードの下見板貼りの施工例が建築雑誌に載っていて、魅力的に感じたので8ミリ厚さのサンプルを取ったのです。
魅力的に感じた理由を後から考えると、見慣れない材料であること。有機的に見えるが、かつシンプルに見える質感でした。
結論を言うと、今のところ施工経験はありません。薄いので経年すると変形しそうで、クレームになりそうだからです。8ミリという厚さはどうにも心許ない。
また、フレキシブルボードを下見板状にする場合の手間(コスト)が以外と掛かりそうです。
下見板のようにカットするコストと、小さくカットした下見板を貼る手間が一般的外装材より値段が高くなるからです。
以下に、窯業系サイディングと三菱フレキシブルボードNの原料を比較し、以下に8ミリ厚さだと変形しそうだと考える根拠を書きます。
窯業系サイディングは、2008年2月にJIS規格の変更により、最小厚さが従来の12ミリから14ミリへと引き上げられました。それまで主流であった12ミリの窯業系サイディングは、薄さや施工方法に問題があり、変形したりして、耐久性に問題があることから最少厚さが14ミリになったのだと思います。
「ウィキペディアによると、窯業系サイディング材(ようぎょうけいサイディングざい)は、セメントと木質系成分を混合して製造される人工の外壁材である。」とあります。
「不燃ボード」三菱フレキシブルボードNは、 セメントと補強繊維を原料に高圧プレスで成形した、耐衝撃性・耐水性に優れた不燃ボードです。(三菱フレキシブルボードwebより)
窯業系サイディングとフレキシブルボードは、同じセメント系の材料です。主原料はセメントで同じと考えて良いのかと思います。
窯業系サイディングは、厚さ12ミリの製品を業界全体が止めるくらいクレームがあったのです。主原料が同じ、8ミリ厚さの外壁フレキシブルボード下見板は変形しそうです。厚さも4ミリも薄いのです。
変形して隙間が空いても、下地の防水シートが効いていれば漏水の恐れはありません。ただ、前例が少ないので、経年変化の程度がわかりません。建物の出隅、入隅、開口部廻りが特に隙間が出来そうです。フレキシブルボード下見板貼りにしてあまり変形しないようにするなら、窯業系サイディングと同じ14ミリ程度の厚さは必要なのかもしれません。
専業の建築設計事務所は、新しい材料が使えて羨ましいですが、何故提案できるかを良く考える必要があります。設計施工で工事を請け負う工務店は、前例がないと怖くて請け負えません。
また、外壁材の種類は契約前の設計期間に決めておくのが普通です。そうしないと工事金額が決まらないし、建築確認申請書には外壁材を書く欄があるので、工事開始後に外壁材の種類を決めることはありえないと思います。
(追伸)そのあと、 「不燃ボード三菱フレキシブルボードN8ミリ厚を外壁材として下見板貼りしたいと思うがどうか?」と見解をメーカーに聞いて、ブログを書きました。
施工方法・現場管理・雨漏り
湿気のひどい地域に住んでいます。
湿気対策では、どのようなリフォームが効果的でしょうか?
室内の壁を漆喰に替えるとか、床下に除湿効果のあるものを置いたり、床下に換気扇のようなものをつけるなど、雑誌やインターネットでみたことがあります。
ただ、どの方法が最も効果的で、コストパフォーマンスが良いのかわかりません。
そもそも基礎の高さをもう少し高くすべきだったのかとも思っています。さすがに、今から基礎を高くする工事は難しと思うので。
ぜひ、もっとも効果的な湿気対策リフォームを教えてください。
【回答】一番安く済んで効果的なのは、床下に潜りこんで、床下の土の上に防湿シートを敷くこと
はじめまして。栃木県宇都宮市の工務店 ヨシダクラフトの吉田武志と申します。一級建築士です。
質問からは分かりませんが、湿気が多いとのことなので、ベタ基礎でなく布基礎であり、防湿シート+コンクリートも施工されていないので、床下の土間から湿気が上がってきているのだと思います。
その場合は、原因に対して直接対処を行うのが合理的です。床下が湿気の多い土のままで、室内の壁を漆喰や珪藻土にしても大した効果はでません。
原因である床下の土の湿気を上げないようにすることが大切です。
建物を壊さない場合の湿気対策で、一番安く済んで効果的なのは、床下に潜りこんで、床下の土の上に防湿シートを敷くことだと思います。
この方法だと、床を壊したり、基礎を壊したりする必要がありません。
シート同士は、30㎝程度重ねて敷き込み、めくれないように、プラスチックの釘、もしくは長めの釘で土に留めます。プラスチックの釘だと土の中に石がある場合は、なかなか入って行かないので、釘で良いと思います。
依頼先は、専門工事業者でなく工務店がおススメです。というのも、床下に入った時に白蟻が出ていたり、漏水していたり、断熱材が剥がれていたりしたときも、総合的に判断が出来て、ワンストップで対応が可能だからです。
当社で仕事を請け負った場合、実際に床下に潜りこんで防湿シートを敷くのは、白蟻業者さんに依頼しています。
狭い床下に潜りこんでの作業は、身体も汚れますし重労働のため、なかなかやってくれる職方が居ないのですが、白蟻業者ならいつも床下に潜って作業しているので慣れていますし、営業品目に入って居る業者さんが多いです。
10年程度防蟻工事を行っていないのなら、防蟻工事を先に行い、それが終わって、乾燥してから防湿シートを敷くのがよいと思います。
また、室内が寒い場合は、床下からの断熱リフォームも同時に行うのがおススメです。床下断熱リフォーム→床下白蟻防蟻工事→床下防湿シート敷の順番で行います。
よかったら、こちらのブログを参考にしてください。
【更新】床下から行う「床の断熱リフォーム」をする時は、防蟻再施工と防湿シート敷の同時施工がおススメ
写真は「床の断熱リフォーム」と防蟻工事と防湿シート敷の同時施工をした例です。
建物の廻りにモノが多いお宅は、床下の通気も悪くなり、物陰から白蟻が出やすくなりますから、建物周囲にはモノを置かないことが大切です。特に切株とかべニアとか木質のものは置かないようにしてください。
スケルトンリフォームしようと思っていますが、外壁の一面が隣家と密接(30cmぐらい)しており、業者からはこの一面は手を付けられないと言われました。
建売を購入したのですが、この家が建つ前から隣家はありました。素人考えですが、スケルトンリフォームならば内側から出来るのでは?と思ったのですが、いかがでしょうか?
A.狭くて工事できない外壁の防水と劣化対策
スケルトンリフォームとは、柱や梁等の構造体を残して外壁等は解体し、骨組みだけにしてから行うリフォームだとお考えだと思います。
通常は、足場を設置してからでないと外壁解体はできません。足場と養生ネットは文字どおり解体作業の為の足場となり、養生ネットは、隣家に解体物が飛散するのを防ぎます。木造軸組構法の家で、足場無しで外壁を解体したり、新たに壁を新設したりするのは、難しいと思います。
30センチの隙間に足場を建てると、人の動ける隙間は20センチ以下になると思います。20センチ程度の隙間で解体工事を行い、新たに壁を設置するというのは非常に難しいので、出来る可能性のあるのは、塗装工事かと思います。
ただし、服を着た時の人の体の厚み自体が、30センチ程度あります。職人も自分の塗った壁を自分で汚す可能性が高いので、仕上がりは期待できません。塗装工事自体も、行うのが難しいと思います。 このような隣家との隙間が狭く塗装工事も難しい場合。 当社で行う方法は、板金の庇を既存外壁のなるべく高い位置に造り、その庇下の壁が雨掛にならないようにします。塗装や外壁リフォームが出来ない場合は、劣化を防げるという効果もありそのようにしています。板金工事で対応します。
しかし、狭すぎたり障害物があり、出来ない場合もあります。狭い面は、無理をせず施工しないという選択が良い場合もあります。
どうしてもできない場合は、隣家が建て替える時に、一緒に工事をさせてもらうよう事前に相談しておくというのも1つの方法かもしれません。
築35年の木造戸建てに住んでいます。最近屋根裏にシミができたので2つの業者に見てもらったところ、屋根材のカラーベストにヒビがあるのが確認されました。
また、下地のシートが痛んでいるのだろうと言われました。
改善案を2社に出してもらったところ、
業者Aはカラーベストの葺き替え
業者Bはガリバリウムで今の屋根を覆う というものでした。
調べてみるとガリバリウムは持ちがいいということのようなので、業者Aにもガリバリウムの見積もりを出してもらいましたが、業者Aの見積もりはやはり既存のカラーベストは撤去してからガリバリウムを葺くものでした。
業者Bはカラーベストを撤去するとコストが上がる、撤去の必要はないと言っています。 業者Aは以前別の箇所のリフォームを依頼したことのある業者です。 業者Bは私と同じ町内に住む業者で、町内の別の数件の家の屋根を今回の提案と同じ方法でリフォームしています。
どちらも人間的には信用できると思いますが、技術的なことはわかりません。
質問は、 既存の屋根を撤去しない業者Bの方法は問題ないのか? 今回屋根のリフォームを依頼するに当たって注意することはないか? の2点です。
A.既存の屋根を撤去しない業者Bの方法は問題ないと思われる
私は、業者Bの既存のカラーベストコロニアルの上に、アスファルトルーフィングを敷いて、屋根材としてガルバリウム鋼板という案で問題ないと思います。
この方法の利点は2つあり、1つはカラーベストを撤去するコストが掛からない事。もう1つは、ガルバリウム鋼板の屋根材は、カラーベストや瓦に比べると雨音が響きますが、既存のカラーベストが下葺きされてあることにより、雨音が軽減されることです。
リフォームにあたって注意する点は、業者Aは現場を見て既存のカラーベストを撤去したほうが良いという判断をしているので、その根拠は一応聞いておいたほうが良いと思います。
家を建てる予定です。気に入った分譲地があるのですが企画型住宅のためあまり色々選べません 気になってるのは木造の真四角の家なのですが屋根材はガルバリウム鋼板のようです。
調べると木造でフラットな屋根は防水面であまりよくないとのこと 。
値段は高くはなりますがフラット屋根と片流れ屋根の組み合わせもあるのですが、こちらのほうがまだ防水面で安心できるのでしょうか? よろしくお願いします
A.屋根勾配が急なほど、屋根は傷みにくい。「軒の出」(のきので)も建物の耐久性には重要
屋根の一番重要な機能は、降った雨を出来るだけ早く建物外に排出することですから、 勾配が付いているほど、屋根は傷みにくくなります。
ガルバリウム鋼板屋根の場合の屋根勾配ですが、住宅瑕疵担保保険の設計施工基準を見ると、横ぶきで3/10、長尺立ハゼ(立平)ぶきで0.5/10、長尺折板ぶきで0.3/10となっています。
長尺とは、水上から水下まで雨水の流れ方向に継ぎ目が無いものです。
また、余談ですが、「軒の出」(のきので)も建物の外壁を傷ませないようにするには重要です。
「軒の出」とは、屋根の外壁から出ている部分です。軒の出が無い住宅を人間に例えると、雨の中を傘も差さずに立ったているようなもの。
軒の出の無い住宅やあまりない住宅は、当然外壁の傷みは早いです。
狭小地等で軒が出せない場合は、外壁をガルバリウム鋼板等、屋根にも使う耐水性が強いものにする必要があると思います。 参考までに、軒の出についてブログを書きました。 http://allabout.co.jp/newsdig/c/64997
現在、築40年近い木造住宅を大規模リフォーム中です。 もともと床下には断熱材すら入ってなくて、床下を覗くと土でした。
工務店の担当の方と相談して、床下からの湿気を防ぐために土の上に防湿シートを 敷くことになっていますが、防湿シートが必要なのかを迷っています。 当初はシートの上にホームセンターで見つけた床下調湿ゼオライトというのでも 撒いてもらおうかと思っていたのですが、大工さんと話をしたところ床下換気扇が お薦めだと言われ換気扇をつけることに決めました。
大工さんは床下換気扇をつければ湿気は大丈夫で、かえってシートなんて敷くと下に 水分がたまって逃げられなくなってしまうからやめたほうがいいといいます。 その話を工務店の方にしても、土がそのまま露出してるより防湿シートを敷いたほうが いいに決まってると言われてしまいました。
色々調べてみてコンクリートを敷くのが一番良いということはわかったのですが、 うちの場合その選択肢はありません。床下換気扇ももう注文してしまったので採用は決定しています。 この場合防湿シートは敷くべきでしょうか? もし敷いたほうが良い場合、ただシートを敷けば大丈夫ですか?
私が調べたら、シートの上には砂を50ミリ敷かないと意味がないような書き込みもあったもので・・。たぶんうちはシートを置くだけのプランです。 効果的な敷き方も教えていただければ有難いです。
A.防湿しているのは、コンクリートでなく防湿シートなので床下の土の上には、防湿シートをきちんと重ねて敷くべき。防湿シートを敷く前に白蟻防蟻の薬剤を散布する。
私は、工務店さんのおっしゃるように防湿シートを敷くべきだと思います。シートを敷かないと、湿気が上がってきてしまいます。
床下にコンクリートを打つ場合も、土の上に防湿シートを敷いてからコンクリートを打ちます。防湿しているのは、コンクリートでなく防湿シートなのです。 砂を敷く理由は、防湿シートがめくれないためですから、砂を敷くのではなく、ピンのようなものでシートを固定するのが簡単で良いと思います。
シートを敷くときは、十分重ねて、湿気の上昇を防ぎその部分をピンのようなもので留めることが大切です。重ね幅は、20~30センチ程度が良いと思います。 防湿シートで土間からの湿気を防いで、床下換気扇で換気をするのですから、良い状態になると思います。ただし、床下換気扇は、機械ですから、寿命はありますよね。
床下にビニールシートを敷く前に、土の部分(土壌)と床下の木部(束や大引きや根太)の白蟻防蟻を行うことをおススメします。
早速のご回答ありがとうございます。 説明不足の点がありましたので、再度説明させていただきます。
今のコンクリート10センチ入れているものを「5センチほど削り表面をザラザラにしてコンクリを注入すれば接着しやすくなりひび割れは起らないので。」との話の部分でコンクリを注入する量は、表面の削った5センチとの入れ替えで元の5センチに5センチ追加して10センチに盛りなおすとのことです。
この作業で強度、ひび割れ等問題出るでしょうか。 再度のご回答よろしくお願いいたします。
A.全てコンクリートを撤去したほうが確実で後々問題が出にくい
既に施工済の駐車場の床コンクリート10センチ厚のうち、表面5センチのみを削り取り、5センチコンクリートを打ち直すという話ですが、そもそも5センチのみを削り取るのはで不可能だと思います。
全てコンクリートを撤去して打ち直したほうが早いと思います。 コンクリートの中には、ワイヤメッシュという細い鉄筋が入っているはずですが、まだ、カーポートの屋根を付けておらず、コンクリート打設直後なので、コンクリートは重機で撤去しやすいはずです。
コンクリートを全て撤去してやり直したほうが、施工会社にとっても、もちろん施主にとっても、あとあと問題が出ないと思います。 仮に綺麗に表面のコンクリートを5センチ撤去出来たとしても、残ったコンクリートが5センチと薄く、既存コンクリートと充分接着していなれれば、車が載ったりすると、コンクリートは割れるのではないでしょうか。
外部のコンクリート打設の仕上がりは、天候に大きく左右されます。雨が降る予報の場合は、勇気を持って施工日をずらすことが大切です。また、栃木県宇都宮市の話ですが、冬期は急激に気温が下がることがあるので、契約段階で施主に説明し、駐車場の床コンクリートは、冬期でなく暖かくなってから打設したほうが無難だと思います。
質問者からの評価・お礼
ご回答ありがとうございます。 もう一度、コンクリ撤去で交渉してみます。
ヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。 駐車場の床コンクリート等、外部コンクリートが雨や凍害で、良くない状態になることは、「ありえること」なので質問に答えました。
駐車場の床コンクリート等、外部コンクリートは、雨や凍害など、天候に左右されるので、施工日を決めるのが難しいのですが、当日の朝に、雨が降りそうだったり気温が下がりそうなら、勇気を持って延期するのが無難だと思います。
しかし、コンクリート打設は、遅くても打設日の2~3日前には予約を入れます。週間予報で、一週間を通して降水確率0%というのは、ほぼ無いと思います。
となると、現実には当日の降水確率が20~30%でも、打設することが多いので、急に雨が降ってくることも「ありえること」になります。
だから、工務店は外部のコンクリート打設日は、多少はハラハラしながら、コンクリートがある程度固まるのを待っています。 当日の降水確率が0%の時にしかコンクリートを打設しないというのが理想ですが、生コン会社や職人の都合もありますから、それは出来ないというのが現実です。
地震に対する家具転倒防止対策として、L字金具による固定(下向き取付)を考えています。 ネットで色々と調べてみたのですが、いまいち取りつけ方が分からず困っています。
手順としては、以下のとおりで合っているでしょうか。
1.壁に横木を渡して補強
2.横木にL字金具を下向きにビス留め
3.L字金具と家具の天板をビス留め
2の段階では、家具にビスは通ってなくてよいのですよね。 よろしくお願いいたします。
A.家具を壁に移動してから、横木と家具を一緒にビス留めする
地震による家具転倒防止対策として、L字金具による固定方法についてですが、個人的意見として施工しやすい方法は、
まず、
1.家具の高さに合わせて、家具の高さより少し上に壁に横木を流す。この時に壁下地の柱に横木を確実に固定する。後で外すことも考えると横木もビス固定が良いと思います。
2.次に家具を壁に移動する。L字金物を横木と家具に合わせて、両方をビス留めする。最初に横木にL字金具をビス留めしてしまうと、微妙にL字金物と家具の高さが合わない場合もあると思います。
できれば実際に家具を壁に移動してから、横木と家具を一緒にビス留めしたほうが良いと思います。
地震による家具転倒防止対策で、食器棚などを、L字金具で壁にビス留めしたいと思っています。
そこで、壁にビス留めする際に、幅木分の隙間が壁と家具上部の間にあいてしまいますが、この隙間は気にせずビス留めしても良いのでしょうか。
または、家具転倒防止板を敷いて、家具上部を壁にもたれさせて、壁との隙間が無い状態を作ってから、ビス留めした方が良いのでしょうか?
A .家具の転倒防止金物として、L字金具で壁にビス留めする場合に重要なのは、ビスが壁下地の石膏ボード下の下地木材に効いていることです。
まず1つ目の質問「地震による家具転倒防止対策で、食器棚などを、L字金具で壁にビス留めする場合、幅木分の隙間が壁と家具上部の間にあいてしまいますが、この隙間は気にせずビス留めしても良いのでしょうか?」についてですが、幅木(巾木 はばき)は、壁から最大で1センチ程度出っ張っている木材なので、幅木をそのままにしても家具と壁は1センチ程度しか開きません。隙間は気にしないでL字金物で留めても大丈夫です。
ちなみに幅木とは、壁の一番下に付いている木材で、高さは4センチから9センチくらい。巾木の用途は、施工上では壁と床の微妙な隙間を無くす見切り材。また現在は、掃除機等が当たるので壁を傷つけないという用途で設けています。
2つ目の質問「家具転倒防止板を敷いて、家具上部を壁にもたれさせて、壁との隙間が無い状態を作ってから、ビス留めした方が良いのでしょうか?」については、L字金具で壁に強固にビス留めされて、家具が転倒しなければ良いので、必要ないと思います。
ちなみに質問者さがおっしゃっている、家具転倒防止板とはこのようなものだと思います。https://www.amazon.co.jp/%E3%82%AB%E3%82%AF%E3%82%BB%E3%83%BC-55-03901-%E5%AE%B6%E5%85%B7%E8%BB%A2%E5%80%92%E9%98%B2%E6%AD%A2%E6%9D%BF-%E3%81%8C%E3%82%93%E3%81%B0%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%99/dp/B002PK069S
それよりも家具の転倒防止金物として、L字金具で壁にビス留めする場合に重要なのは、ビスが壁下地の石膏ボード下の下地木材に効いていることです。普通、一般的な壁は石膏ボードとうスカスカの状態なので、ビスが効きません。ビスが効く壁なのか?を確認するのが大切です。
新築やリフォームする場合は、施主からの要望等でL字金具で壁にビス留めする場合、石膏ボードの下にビスが効くように下地木材を入れておいたり、既存の壁の上に横に木材を流してから、L字金具で壁にビス留めとします。
地震による家具転倒防止対策でL字金具が普及しない理由は、壁がスカスカの石膏ボード壁で下地が入っていないからです。L字金物を使えない状態の時は、家具下に転倒防止板を敷いて、天井からポール式の転倒防止器具を付けると、L字金物を使った場合とほぼ同等の転倒防止効果があるようです。こららに詳しく載っています。http://www.nhk.or.jp/sonae/column/20121019.html
また、食器棚の場合は、地震時に扉が開かないように、家具の扉に耐震ラッチをつけるのが良いと思います。
最近流行の洗面カウンターの上に洗面ボールを載せるタイプ(カウンターに埋め込まないタイプ)へのリフォームを検討しております。
洗面所には二つの洗面ボールを置き、横幅は2メートルあります。 洗面台の高さは、一般的に床から洗面ボールの上の淵までの高さのことをいうと工事ご担当者から伺いました。洗面ボール自体の高さが15センチあります。
一般的なくりぬきタイプ(埋め込むタイプ)の洗面台では床から85センチが丁度良いと感じます。この場合、洗面台の高さとしては、85センチから15センチ引いた、70センチにしないとならないでしょうか?洗面カウンターの高さとしては、70センチの台は低く感じてしまうのですが、ご意見お伺いしたくよろしくお願いいたします。
A.床から洗面ボールの縁までは、80センチから85センチが標準的な高さです。
床から洗面ボールの縁までは、80センチから85センチが標準的な高さです。 身長150センチから180センチ程度の方なら、一番顔が洗いやすい寸法だと思います。
一度だけ施主の希望で、床から洗面ボウルの縁まで90センチにしたことがありました。特に身長が高い方ではありませんでしたので、高くて使いにくいかなと思ったのですが、施主にとってはとても使い易い高さのようです。
カウンターの上にボールを載せるタイプだと、ボールの高さを引いた高さがカウンター高さとなります。カウンターの上にボールが載るタイプだと、カウンター高さが低めになるのは必然です。 カウンターが低いと感じ、違和感があるなら、ボールをカウンターに埋め込むしかないですね。
建築に限らず、物事は同じだと思いますが、全ての面で都合が良いことはありません。
感じ方は人によって違うので、造り手とよく相談して、決めることが大切だと思います。
既成品を使って高さ90センチにした写真と、カウンター高さ67センチでその上に13センチの高さのボウルを載せて、ボウルの縁まで80センチとした写真を載せます。
参考にしてください。
家を新築中です。
ダイライトを外壁下地に張ってありますが、一日中雨風にあたっています。
養生もしてありません。ものすごい雨にあたっています。大丈夫でしょうか?
A.ダイライトは基本的に雨に濡らさないほうが良い下地材です。
当社でもダイライトを使っていますが、基本的に雨に濡らさないほうが良い下地材です。
メーカーの大建に確認したところ、水に濡れても乾いていれば、基本的には大丈夫とのことです。ただ、ずっと雨に濡れていると、変形したり膨れたりしないとも言い切れないとのことです。
なるべく早く、ダイライトが乾いたことを確認して透湿防水シートを貼るのが良いと思います。
質問者からの評価・お礼
ありがとうございます。一昼夜雨風にあたっていました。養生してもらいました。
ダイライトの内側まで濡れている状態でした。水分を含んでしまい、蒸発するにはだいぶ時間がかかると思います。それでほんとうに耐力がでるか心配です。日本海の雨風はすごいのです。
ヨシダクラフトより
高いご評価を頂きまして、ありがとうございます。心配なら現場で、ダイライトの乾いた状態で現場監督、もしくは設計監理者にダイライトの状況説明を受けて、納得したほうが気持ちよく現場が進みそうですね。
現在、新築住宅を建てるべくハウスメーカーさんと相談しているところです。
子供はまだ0才児が一人ですが、将来的には二人目も欲しいと思っており、子供部屋のレイアウトに悩んでいます。
最初から2部屋にすると二人目ができなかった場合に無駄になったり、子供が小さいうちは二人一緒の方がいいとも考えてることから、最初は一部屋にして、後々変更できる作りにしたいと考えています。
その旨を設計士さんに伝えたところ、可動式の収納棚を紹介されました。
そこで質問なのですが、この可動式収納棚で部屋を仕切った場合、音などはどれくらい漏れるものなのでしょうか。
または可動式収納で遮音性をあげる方法などはあるのでしょうか?
なお、部屋は天井までが2.4mで、天井いっぱいまでの可動式収納を2つ横に並べて仕切りにするイメージてす。価格も30万程となかなかの金額でした。
A.可動式の収納家具で子供部屋の間仕切りを造るのは止めたほうが良い
子供部屋を2つに分ける方法は色々あります。
結論から言いますが、将来撤去する可能性があるなら、可動式の収納棚等の家具で子供部屋の間仕切りを作るのは止めたほうが良いです。
代替案として、新築時は間仕切りを造らず成長して部屋が必要になった時に、シナべニアで造る間仕切り壁で、子供部屋を間仕切ることをおススメします。
この方法で7軒ほど子供部屋の間仕切り壁を造っています。
シナベニアの間仕切り壁のメリットは価格が安くボンドを使わないので、将来施主本人が撤去することが可能であり、かつ撤去せずにそのまま普通の壁として長く使うことも可能だからです。
子供部屋を可動式の収納家具で間仕切るメリットとデメリットと、シナべニアの間仕切り壁の事例を見てみましょう。
1.子供部屋を可動式の収納家具で間仕切るメリットとデメリット
子供部屋の間仕切りを、可動式の収納家具で造るといのは、何となく良さそうだがデメリットが多いです。
最大のデメリットは、間仕切りが不要になった時に、家具が撤去しずらくなること。撤去した家具の持っていき場が無いのである。
また、床と壁と天井にピッタリと合わせた造作家具にする場合は値段も高い。3メートル弱の長さの壁を家具にすると、家具の形態と材質にもよるが、質問者さんのように30万円程度はかかりそうである。
また、可動式の収納家具の大きさについてだが、家具の高さを天井一杯にすることは、無理があるだろう。
天井一杯にすると移動させたときに天井に傷が付くからである。最低でも天井に3~4センチの隙間を空けて制作するしかないと思われる。
隙間が空くと音が漏れるし、天井一杯の高さの家具は動かしにくいから、結局造った家具は、子供部屋でしか使えない可能性が高い。
もともとの部屋に収納が無く、この家具を撤去しない予定なら、可動式の収納家具で子供部屋の間仕切りを造るのは選択肢に入るかもしれない。
2.子供部屋を2つに仕切るリフォームで一番のおススメは、シナべニアで造る間仕切り壁です 安く・簡単・強度があり・撤去が出来て・撤去せず長く使うことも可能だからです。
子供部屋の間仕切り壁作成事例をブログでご覧ください。
子供部屋を間仕切り壁で2つに分ける方法。後で1部屋に戻したいならシナべニアの造作壁リフォームがお勧め(可動式の収納棚等の家具で間仕切った場合のデメリットも書いてあります) https://yoshidacraft.net/5951/
最新の子供部屋間仕切り事例はこちら。
(5軒目)子供部屋の間仕切り壁の造り方。将来1部屋に戻すなら、シナベニアを使った間仕切り壁がおススメ!画鋲やビスも簡単に打てるので、受験生にも使い勝手良好 https://yoshidacraft.net/12841/
木造2階建ての新築です。
南側からの採光を期待できないことから、トップライトを設け、2階廊下をグレーチングにして、上に透明のポリカーボネイトを敷く予定です。
1階を明るくするためには半透明ではなく透明のポリカーボネイトのほうが良いとは思うのですが、1階から天井を見たときに、2階の廊下を歩く妻や娘のスカートの中が見えるのも困ります。
建築士の方はグレーチングにはある程度の厚さがあり、真上でなければ見えないので気にしなくても良いのではと仰ってましたが実際どうなのでしょうか?
真上でも見えるものは見えるので、多少明るさを犠牲にしてでも半透明にしたほうが無難でしょうか?
A.半透明の床材だと、空間のメリハリが無くなるので透明の床材のほうが良い
私も写真のように2階床の一部を透明の強化ガラスとしたことがあります。採光を1階に落とし、1階が暗くならないために行いました。
これが半透明の床材だと、空間のメリハリも無くなるのではないでしょうか。
他の事例で透明の床は、このような格子床もやっています。下から見えるということで同じですね。
スカートの中や足は、透明の床の真上で静止した状態でないと見えないので、透明の床が良いと思います。
私は、設計者の判断に一票です。
ただし、こういうことは、個人の感じ方の問題なので、ご家族や設計者とよく相談して決めてください。
新築工事中ですが、建具をはじめ未指定のものを勝手に注文されていたり、契約金額より値上がりしたりと不満が絶えません。
契約時は「これが最高金額(最高級のもので見積もってる)なので変更箇所があっても金額を上回らないように見積りしなおしますから大丈夫です」と言われていたのに実際ちょっとした変更を申し出ると金額が100万単位で上がります。
口約束が多い工務店だったので失敗したと思ったのですが。 このままではイライラが募り妊婦には厳しい精神状態です。
慰謝料請求したかったのですが、施主は夫なので無理そうです。 夫に言っても埒があきません。
私が指定したものと違うものを発見して工務店に言うと変更料金が発生します。もう何度も指定しなおしているのですがこのままでは、金額は上がるしイライラがつのる一方です。 細かい見積もりをせずに契約してしまったのがいけないんでしょうけど・・・
この状態では工務店の違法性を立証するのは難しいでしょうか? 建売を買ったと思ってあきらめるしかないのでしょうか?
それにしても高い買い物なので満足いくものがほしかったのですが・・・ 都内で土地抜き家のみで3F建て4300万は平均なのでしょうか? 私は地方から来たので高いと思ってしまいます。
A.話し合った内容を文章にしてお互いに確認する。
施主であるご夫婦と工務店の担当者、社長を交えて、今までのことについて話し合ったほうが良いですね。
それも一度でなく、双方が納得できるまで。
事務所だけでなく、現状を確認する必要があるので、現場でも話し合うことが大切だと思います。
話した内容は、工務店に文章にしてもらい、お互いに確認することが必要だと思います。
一般常識で考えると、契約時に今後の施工中の変更箇所の内容や程度は分かりませんから、工務店側は「変更があっても、契約金額を上回らないようにします」なんて言えないはずなのです。
また、変更が多いようですが、図面や見積書の形や仕様に準じて施工するので、変更が多いのはおかしなことなのです。
工事中に多くの変更が発生すると、造り手側(住宅会社)は混乱して間違いの元になるのは事実です。
だから私は、図面の段階で完全に仕様を決めておき、工事が始まってからの変更が、ほぼ出ないようにしています。
変更の多い現場は一般的に仕上がりが悪くなり上手く行きません。
安い材料への変更でない限り、金額が上がるのが普通です。
話をお聞きしたところ、仕上げ工事まで進んでいるので、まずは話し合いをして、納得できる建物を完成させることが重要だと思います。
HM(ハウスメーカー)にて新築中です。
HMの職員が現場監督,工事は下請けの大工さんによって進められています。
基礎が終わり,上棟まで済んでいる状態ですが,先日現場監督をされている方が急に辞められたと連絡がありました。
今は何人かの職員が交代で現場を見てくれているとのことです。
事情は理解したのですが,今後きちんと対応していただけるかが,少々不安です。
HMでの建築において,現場監督の役割はどの程度のものでしょうか。
今後,施主として要求した方が良いことや注意すべきことはありますか?
A.住宅会社に担当の現場管理者を付けてもらうよう話をすべきだと思います。
新築住宅もリフォーム同じですが、住宅をはじめとして、建築物は多数の部材が密着して(取り合って)成り立っています。
当然、不具合はその取り合いに発生することが多いです。
各部材を施工する専門工事業者 (職人)や住宅設備メーカーは、自分達の供給する部材及び施工には責任を持ちますが、他の部材や構造体との「取り合い」には責任は持てません。
当然のことながら、専門工事業者は自分の施工責任範囲以外の部分は、責任が取れないのです。
「取り合い部分」の責任は、現場監督のいる住宅会社の仕事です。
それはハウスメーカーでも工務店でも変わらないと思います。
取り合い部分の責任を持つことが住宅会社及び現場監督の技術であり重要な仕事の1つになります。
特にリフォームやリノベーションでは、既存部分と新設部分の取り合いが生じるため、より経験が必要となります。
現場監督は、品質管理、工程管理、予算管理を行いますが、品質管理の中の大きなウェートを占めるのが、「部材同士の取り合い部分の管理」です。
現場監督は、施工の中心となる昔の棟梁のような役割なので、住宅会社に担当の現場管理者を付けてもらうよう話をすべきだと思います。
基礎のベースコンクリートと立ち上がりのコンクリートの打設を別々にして、先日立ち上がりの枠が外れました。
雨降りの後、現場に行くと水たまりが出来ている所と出来ていない所がありました。
ベースコンクリートを打設した時、職人が「余分な水を出すため」と、ベースコンクリートを平らではなく、わざと斜めにした箇所がありました。
まさにその箇所に水がたまっていました。全く水がはけません。
そんなにベースコンクリートが水平ではないのに、立ち上がりの部分が水平になるのか疑問です。
コテでならすので、立ち上がり自体は水平になるのかもしれませんが、ベースコンクリートと立ち上がりを含めた基礎が全て同じ高さになるのでしょうか?
ご解答よろしくお願いします。
A.基礎の立ち上がりは、セルフレベリング材で平らにして、かつ調整材を敷くので土台は平らになる。心配なし。
基礎立ち上がりのコンクリートを打設した後。 基礎の天端(通常基礎パッキンが置かれる土台下のコンクリート部分)は、水平になっていません。
これを水平にする作業を「天端ならし」と言います。 最近は、「セルフレべリング材」というトロトロのセメント系材料を天端に流すと、自然に水平になる材料で行います。
しかし、セルフレべリング材を施工しても、基礎の立ち上がりは、何か所もクランクがあり長いので、完璧に水平にすることは難しいのです。 セルフレべリングは、基礎工事業者が行います。
基礎工事完了後、大工が土台をセットする前に、 必ず、施工者は、基礎の天端の高さを確認する為の水平ライン(墨)を基礎の側面に出します。
そのラインが基準線になって基礎の天端高さが水平になっていないことがわかるのです。
通常は、セルフレべリング材で平らにしても完全に水平にはならないので、、大工が基礎パッキンをセットする前に、基礎パッキンの下に2ミリとか4ミリの高さ調整材料を置いて基礎パッキンの天端を平らとして、その上に固定する土台も平らとします。
土台(木材)が平らになっていれば、その上に建つ柱も垂直に建つので、「土台を水平にすること」が柱や梁が正確に建つ要点になります。
床版のコンクリートに勾配が付いているらしいですが、所定の厚さが確保できていれば心配することは無いと思います。
施工者が気を利かせて行ったことが、かえって施主を心配させる結果になったということですが、心配ないと思いますよ。
造り手に聞いてみてください。造り手と住まい手が十分にコミュニケーションをとることが大切だと思います。
今月末に引渡しも決まり順調に進んでると思っていた矢先 外観(サイディング)の貼り間違いの報告が現場監督から入りました。
何故間違えたのか話を聞くと
・貼る前に図面を見ながら職人さんとの確認作業を行っていない。
・現場には週2回行っているが日報のようなものはない。 (週2回行っていると言うが問題の外壁は既に1週間くらい前に 貼り終えているのを夫婦で確認しています。その時は図面を 持っていなかったので貼り間違いには気が付きませんでした。)
・私に報告した時点ではまだ営業や上には報告していなかった。 (報告したという日はその2日後。夕方まで営業からの電話を待ちましたが 掛かって来ずこちらから電話しました。しかしちゃんとした謝罪はありませんでした。)
一事が万事、大工さんや内装やさん、電気工事やさんなどとも 打ち合わせ及び監督業務も怪しく思え今週末営業や設計士さんを交え話し合いの場を設けてもらうことにしました。
1番心配なのは耐震等級3や省エネルギー対策等級4などをお願いしており、構造計算はちゃんと第三者機関を通ってるものの 中間検査がなく、ちゃんとその工事をしているかどうか・・・
今週末の話し合いで確認した方が良いことがあれば お知恵を貸して下さい。
また現場監督は週2回程度の訪問で妥当なのでしょうか? 宜しくお願い致します。
A .住宅会社と現場監督を交えて、前向きに話し合うことが大切
外壁材の貼り間違え及びその対応が原因で、現場監督と請負業者(住宅会社)に不信感を抱くようになってしまったようですね。
請負業者さんとの話し合いでは施工写真があればそれを見ながら、説明を受けたらどうでしょうか。
キチンと間違いのないモノを造っていれば週2回の現場管理でも適切なのですが、間違いが発生しており、施主も満足していないので「少ない」と言うべきでしょう。
ただ、あまりに施主が神経質になりすぎると、より負の連鎖が強くなります。
話し合いで納得したら、定期的に現場で報告を受けるという形にしたらどうでしょうか?
当社では、施主との行き違いや考え方の違いを無くす為、必ず1週間に1回は現場で施主と会い、進捗状況を説明をしています。
また、建具や家具等をオリジナル部材で造るために、いくら詳細に図面を描いても、表現できないことは多く、職人が図面を良く理解していないこともあるので、現場には、ほぼ毎日行きます。そうしないと不安なのです。
現場に毎日行かなくても、上手く家づくりができるなら、一番良いと考え、部材の種類と形をなるべく統一し、なるべく同じ形状(納まり)にしようとしていますが、住宅は、住まい手と敷地が全て違うので同じ形にならず難しいです。
在来工法、長期優良で自宅新築中です。 リビング階段で2階にあがったところに、6畳ほどのファミリースペース(天井高3.2mほど)を設けています。
工務店より、この階段とファミリースペースについて、木の収縮により壁紙の裂けがどうしても出てしまうので、胴巾木を使わせて欲しいとの話がありました。
施工例を見せてもらったのですが、階段については、階段・手すりの角度、窓のラインに胴巾木となんだかいろいろな角度のラインが壁面に出ていて、スッキリしない印象を持ちました。
高天井部分に関しても、壁面が途中で分断される形になり、せっかく天井を少し高めに取っているのに、甲斐がないと感じました。 胴巾木をつけることにより、クレームも無くなり、張替えの必要も無い。もし、胴巾木を使わなければ、壁紙を張り替える際にも、汚い足場を家の中に入れることになり、他の部分にも影響が出るかも、というようなお話でした。
工務店の手間を省く、という意味でしかメリットが無いように感じてしまったのですが…
ただ、胴巾木を付けないという選択をしたことにより、了解したのだから、補償対象外のように言われても困るなあ、という思いもあります。 吹き抜け等採用されている方もたくさんいらっしゃると思うので、どのようになさっているのかおうかがいしたいです。
この手法は一般的なのでしょうか?
また、
・美観を損なわずにできる対策(他の方法)はないか
・壁紙の裂けはどれくらいの年数、頻度で出るものなのか
・壁紙の裂けは一般的にどの位の期間補償されるのか についてもご教示いただけると助かります。
胴巾木をつけるほうがいいよ、というご意見もあれば、理由等もお聞かせいただければとありがたいです。
A.多少の壁紙の隙間は気にしないほうが良いと思います。
「胴巾木」というのは初めて聞く言葉です。「胴巾木」でネット検索しても出てきませんから、一般的な言葉ではないようです。
吹抜け等の大きな面積の壁の場合に、床と天井の途中の壁に水平に木材を廻して、その木材によって壁紙の面積を小さくして、壁紙の収縮による隙間を緩和するものなのでしょう。そうしたほうが、壁紙の隙間は目立たないのだと思います。
その施工者さんは、以前お客さんとの間で隙間のトラブルがあり、そのような木材を入れるようになったのかもしれません。きちんとした業者さんなのだと思います。
私のところは、吹抜けを造る場合もそのような木材を入れていませんし、入れている会社は少ないと思います。
弊社では、計画の早い時期に施工したお宅やショールームを、お客さんになる方に見学して頂き、経年したときの壁紙や無垢材の様子も見て頂くようにしています。
必ず多少の隙間は開きますから。それも確認してもらうわけです。 また、窓枠、建具枠、巾木は無垢材を使っていますから、乾燥収縮して、壁紙との隙間は開きます。コークボンド等で補修しても、また開いてしまうことが多いです。
多少の隙間は開いていても私はおかしくないと思っていますから、同じ感覚の方にお客さんなになってもらいたいと考えています。 ある程度の価値観の一致がないと、その隙間がもとで、トラブルになってしまうからです。
造り手側もお客様に「補償」と言われると、胴巾木のような安全策を提案せざるを得ないのかもしれません。 壁紙は、多少の隙間は開くものですから、あまり気にしないで生活してみてはいかがでしょうか?
胴巾木は必要ない気がしますので業者さんと話し合ってみてはいかがでしょうか? 写真は弊社施工の吹抜です。
自宅の三階部分が屋根裏部屋とベランダになっています。
結露なのか、三角の天井の壁紙に水がつたったあとがひどく、電気の穴から水が落ちています。
対策はありますか?
A.結露なのか、雨漏りなのか?まずは、原因究明を!
結露なのか、雨漏りなのか?まずは、原因の究明を行います。
雨漏れの可能性もありますので、私なら以下の手順で行います。
1.信頼できる施工者に相談し、屋根に水を掛けられるような状態であるなら、水を掛けてもらい漏水検査をする。水を掛けて、水が室内から出てきたら、結露でなく漏水が原因です。
屋根に水を掛けられないようなら、雨漏りするくらい激しい雨の日まで待って、室内側に水が出てきたら、雨漏りの可能性が高い。
どちらの場合も漏水が原因ですから、 足場を組むなりして、屋根の補修工事を行います。室内側の傷みも激しいようなら屋根補修の後で、室内の仕上げ材も交換します。
2.上記の雨漏検査を十分に行い、漏水でないことが分かれば、結露の可能性があるので、 室内側の仕上げ材(通常は石膏ボードを剥がすまで)を剥がして、もう一度、室内側から 雨漏りの形跡が無いかを確認します。雨漏りの形跡がある場合(外部からの雨染み等がある場合)は、屋根に足場を架けるなりして、屋根の補修工事を行います。
雨漏りの可能性が無ければ結露の可能性が高いので、屋根面と壁面に断熱材を入れて、気密シートを貼り、石膏ボード、仕上げ材のクロスという施工手順です。
気密シートは隙間なく貼り、気密テープも併用して、湿気が壁体内に入らないようにします。
質問者からの評価・お礼
回答ありがとうございました。結果は、結露でした。
ビニールクロスを湿気が流れたようで、電気の器具をつたって落ちたようです。
クロスがところどころ、剥がれていますので、吉田様のアドバイスのように、断熱材、排気口等のことを考えて、秋口に(外壁の塗り替えを検討しているので)工事をしようかと思っております。
ありがとうございました。
ヨシダクラフトより
原因が分かって良かったですね。
普通は、原因がなかなか分からずに大変なんですよ。
断熱工事と、断熱材に湿気をいれないようにする気密工事が大切なので、 よく現場管理してもらってください。
ホテル客室で雨漏りが起きております。
漏っている場所はサッシ周りからになります。
原因調査も含めて補修工事をお願いしたいのですが、どういった職種にお願いするのが正解でしょうか?
新築であれば元請に責任を持って直してもらうのが筋だと思いますが、築30年近く経っていて建設当時の業者もなくなってしまっています。
塗装屋、防水屋、建築板金屋、サッシ屋、総合建築と色々ある中で一番確実で手っ取り早いところは何処かご存知の方、宜しくお願い致します。
因みに昨年、総合建築業者を介してサッシの上部、左右の三方に水切りを施工してもらいましたが雨漏りは止まりませんでした。
A雨漏り補修の依頼は、総合建築業者が良いです。理由は
雨漏り補修を依頼するのに最適なのは、総合建築業者(工務店)です。
雨漏り等の瑕疵は、サッシと外壁モルタルの「取合い」や防水と手摺の「取合い」など、部材と部材の「取合い」で発生することが多いです。
専門工事業者である塗装屋、防水屋、建築板金屋、サッシ屋は、自分の仕事(各部材)には責任を持てますが、瑕疵が発生することが多い部材と部材の「取合い」は、どの業者の責任範囲なのか?分からないことが多く、責任が取れません。
部材と部材の「取合い」の施工管理技術を持ち、「取合い」の責任を持つのが、総合建築業者(工務店)の仕事です。
「昨年、総合建築業者を介してサッシの上部、左右の三方に水切りを施工してもらいましたが雨漏りは止まりませんでした。」とのことですが、「水かけ試験」等を行い1つずつ要因を潰して、雨漏りの原因を確認してから雨漏り補修工事をするような別の総合建築業者に依頼するのが良いと思います。
雨漏りは、原因を特定するまで時間と手間が掛かり、予想以上にお金が掛かることもあります。
注文住宅で新築をして半年になります。 我が家は道路より高低差がある角地で、2Mの擁壁の上に家が建っています。
先日大雨が降った際、雨水枡がオーバーフローし庭中が水びたしになり、エアコンの室外機も水没してしまいました。
庭に溜まった水は外構ブロック(上にフェンス)に囲まれている為、抜ける場所がなく池のようになってしまっています。
HMに相談しましたが、雨水枡は設けているのでその他の工事は個人負担でやってくださいとのこと。 まさか高台で水害に合うとは思いもしませんでした。
どのような工事をすれば大雨の際の雨水枡からのオーバーフローを防げるのでしょうか? 大雨で雨水枡がオーバーフローすることはHMの排水処理に問題はないのでしょうか?
擁壁には排水用の穴も等間隔に設けられていますが、地面に水が溜まっていても穴からは少ししか水がでていませんでした。
A.浸透枡なら、側溝に接続できるかどうか確認を
隣家や近隣はどういう雨水処理をしているでしょうか? 地盤の状態が同じなら参考になると思います。
文面からだと、雨水の処理方式がよくわからないのですが、 考えられる処理方式は以下の3つだと思います。
1.浸透枡で宅内に浸透させる。側溝に流さない方法。
2.合流式 汚水と雨水を同じ下水管に流す
3.分流式 雨水と汚水と別々の下水管に流す
庭が水びたしになっているということから、浸透枡なのかもしれません。 もし、浸透枡で側溝へ接続できていないなら、できるかどうかをHMに相談してはいかがでしょうか?
キッチンが狭く、今までダイニングテーブルを置いていましたが場所を取られてしまうので、キッチン作業台や子供の簡単な勉強机にもなるような奥行き45cmのカウンターテーブルを買いました。
しかし、やはり想像通り少し手狭で使い勝手が悪いです。
小さい子供が3人いるので、角が丸く、幅100cm以内、奥行き55cm以上のものが欲しいのですが全然見当たりません。
オーダー家具で数件見積もりお願いしましたが、予算の4倍以上で断念しました。
DIYをするスキルもないので非常に困っています。
どうすればいいでしょうか?
A.ネットで天板と足を別々に注文し、ダイニングテーブルを自作する。
まず、googleで「集成材カウンター幅1m」と検索します。 そうすると、ネットで集成材カウンターの天板を販売している業者がヒットします。 メールもしは、FAXで自分で天板の絵を描いて寸法等の入ったものを業者に送り、打ち合わせして見積してもらいます。なるべくシンプルな平面形状にしたほうが、間違いがありません。
次に、またgoogleで「集成材カウンターテーブル脚」と検索します。天板にビス留めできる金物の付いた、カウンターテーブルの脚を買います。プラスドライバー(出来たら電池ドライバー)があれば、天板と足を取り付けられると思います。
その後は、塗装ですが、これもネットや近所のホームセンターで買えると思います。 そんなに難しいDIYではないので、やる気があれば女性でも出来ると思います。 いかがでしょうか?
何でもそうだと思いますが、市場価格より安く手に入れようとすれば、自分が苦労するか、多少思い通りでなくても受け入れることが重要だと思います。
質問者からの評価・お礼
お忙しいところ、ご回答くださいましてありがとうございました。 なかなかPCに向かう時間が取れなかったため、返事が遅くなり申し訳ありませんでした。 テーブルの天板と脚部分をネットでそれぞれ注文できるなんて考えもしませんでした。
でも塗装はやったことないので(主人も)、、ちょっと怖いですね。素人でも綺麗に塗れるものなんでしょうか? でも希望のサイズがほんとに見つからなかったので、チャレンジしてみる価値はありますね。 ありがとうございました。
ヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。 塗料は、オイルステインという種類の浸透性の塗料を使うと良いと思います。 浸透性なので、「塗りむら」が出来にくいのです。
誰でも簡単に塗れて、プロとアマの差がでにくい塗料です。 できれば、色のついていないクリア色が、一番無難。
住宅建築の作業で、素人の方が出来る作業の代表的なものが、「オイルステインを塗ること」です。
有名なところだと、リボスとかアウロとか、いわゆる自然塗料と言われているものが一般的です。 ホームセンターでもネットでも購入可能。
京都市の築50年の木造家屋2階建てを2年前にリノバーションしました。
2階部屋は、これまでの瓦屋根と低い天井からガルバ屋根と天井なしの吹き抜け構造にしました。
NISC 遮熱対摩カラーGL、ネオマフォーム t45を使用した切妻構造の屋根です。入居後、雨音に悩まされています。
部屋に居ますと小雨がパラパラと降り出す音がすぐに分かります。本降りになるとテレビ音声をイヤホンに切り替えます。
工務店さんは、雨音に慣れるしかありませんね。そのうち慣れますから。と言うばかりです。
2年間は我慢しましたが、これが永遠に続くと思うと気分が滅入ります。
今更、ガルバ屋根をはがして再び屋根の葺き替えする資金もなく困惑しています。
ガリバ屋根にガイナ塗装することも考えましたが、数年毎に足場を組んで塗装を繰り返すことも現実ではないと断念しました。
屋根天井に遮音材をはることも考えましたが、素人知識の限界です。妥当な資金で効果的な対応策についてご教示の程、よろしくお願いいたします。
A.雨音対策は、既存天井の内側に断熱材を入れて天井を二重にする
栃木県宇都宮市の工務店、ヨシダクラフトの吉田と申します。質問を読ませて頂きました。
金属屋根の雨音が気になるとのことですが、既存屋根に塗装をしても、雨音が軽減する効果は、ほぼ無いです。
勾配天井とのことなので、一番ローコストにできるのは、既存天井の内側に天井を2重に造ることだと思います。
既存の勾配天井の室内側に、木で下地を造りグラスウール等の繊維系断熱材を入れて、気密シートを貼って石膏ボードを貼り仕上げをして、天井を2重にするのが効果的で安く出来る。
断熱材は厚いほうが効果的なので、高性能グラスウール厚105ミリを2枚重ねで入れると210ミリとなり、既存の断熱材と合わせて255ミリとなるので効果的。
また、石膏ボートの下に気密シートを貼ると隙間が無くなるので、音が室内に漏れにくくなります。 工事価格は、仕事をした工務店さんに聞いてみてください。
質問者からの評価・お礼
吉田様、迅速かつご丁寧に回答していただき、ありがとうございます。
確認させてください。(ガルバ鋼板>ネオマフォーム>現・天井板)>グラスウール210ミリ>石膏ボード9.5ミリ>新・天井板の構造とする、と理解しましたが、正しいでしょうか?
また、現・天井板とグラスウールの間には空気層を設けた方が少しでも遮音効果が向上するでしょうか?
そして、この構造の付加価値として、遮音性と共に断熱性も期待できるでしょうか?改めての確認することになり、申し訳ございません。どうぞよろしくお願いいたします。
評価・お礼に対してヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。施工の断面はそれでよいと思います。
既存天井の室内側にもう一度木材で天井下地を組んで、木材と既存天井の間に断熱材を入れる形です。
石膏ボードと下地木材の間に、0.2ミリ程度の防湿気密シートを貼ると、雨音が室内に漏れずに効果的だと思います。遮音性と共に、もちろん断熱性は向上します。
音の専門家ではないので、空気層を造ったほうがよいかは分かりません。
しかし、どちらにしても、既存天井の内側に木材を組んで210ミリピッタリの隙間でなく、15ミリ程度とか少し余裕みて木材を組んだほうが断熱材を入れやすい。
どの位置で下地を組むかは、施工性を含めて業者と打ち合わせするのが良いです。
こんにちは。5階建てのマンションの、3階部分の部屋に住んでおります。
4階の部屋から聞こえる騒音(足音、椅子を引きずる音、窓・スライドドアを動かす音)と、メインで使ってる部屋の窓が面している相撲部屋からの力士のけいこ声に困っております。
マンションの大家は親せきで、4階に住んでいるのはこの親せきであるので、4階の床や3階の天井を含めて、工事は可能です。
今、問題と思っているのは、
・築30年ほどのマンションなので、設計図はきちんと残っているが、床や天井にどういった材質が使われているか、素人にはわからない
・外からの力士のけいこ声は、窓から入っているのか、壁も含めて建物全体から入っているのかわからない
最後に、
・防音工事を施すとして、きちんと効果を出すためにはどういった会社や工務店に相談すればよいのかわからないということです。
以前にも、防音カーテンというものを購入して窓に取り付けたところ、あまり効果がなかったということがあったので、きちんと有効性を確かめながら工事をしていただきたいと思っております。
以上、お忙しいところ恐縮ですが、回答いただけたら幸いです。
A.マンションの上階からの騒音と近隣からの騒音についての具体的対策
まず、相撲部屋の力士の声についてですが、相撲部屋に面している窓の窓枠に樹脂製の 断熱内窓を付けることをお勧めします。
既存窓枠の内側に取り付けられるので、どこかを壊すことなく、簡単に施工できます。省エネや結露防止にも役立ちますが、遮音性も高いので、かなり効果があります。コストプァフォーマンスが高いです。
今ある窓に樹脂内窓を取り付けると、-40dBの遮音効果が得られます。これは、幹線道路の交差点における耳障りな騒音から一転、美術館や図書館の静けさへと劇的に変化します。
樹脂内窓参考 http://alumi.st-grp.co.jp/products/interior/plamake-e/point/bouon.html
次に上階からの音。簡単に出来る方法をザックリ書きます。
上階の床廻りで、出来る対策として、子供が居て駆け回っているようなら、静かに歩いてもらう。フローリングの上に絨毯を敷いてもらう。椅子の脚にクッションを付けてもらう。
下階の天井で出来そうな対策として、天井裏に入れるようなら、なるべく厚く断熱性能の高い断熱材を入れる。高性能グラスウールで良いと思います。入れない場合は、既存の天井のクロスと石膏ボードを解体して、下地を防振吊り木等に替えて、高性能グラスウールをなるべく厚く入れて、石膏ボードを2重貼りにする。 上階の床を解体して工事するより、下階の天井を工事するほうが、通常コストは安く 済みます。
この両方が出来れば、かなり音の環境は変わると思います。
質問者からの評価・お礼
早速の回答、ありがとうございます!具体的に書かれてあるので、すぐにでも対策を始められそうです。ありがとうございました。
ヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。 ローコストで出来る現実的な方法を書きました。 住環境が快適になると良いですね。
築4年目のマンションです。床がブヨブヨと浮いている感じです。(リビングで1メートル位が2か所です)
湿気がひどい季節は、特に床の盛り上がひどい状態になります。(特に廊下が、ひどい状態です)
同じ床材はもう無いと言われました。施工会社は倒産しています。
同じマンションの方で(やはり何人かの方のお部屋でも、盛り上がりが発生しているようです)皆さん仕方なく、ボンドなどを注入して直したと聞きましたが、それで直せるものなのでしょうか?
もう住んでいますので、大掛かりな事は出来ません・・・。毎日、ストレスを感じております。
どうぞ、ご指導の程、宜しくお願い致します。
Aマンションのフローリング直貼り工法の問題点
栃木県宇都宮市で木造新築注文住宅とリフォームを行う工務店を経営しています。ヨシダクラフトの吉田と申します。 質問を読ませていただきました。
当社は木造の新築とリフォームがほとんどで、鉄筋コンクリート(RC造)のリフォームの経験は少ないですが、経験した中からアドバイスできればと思います。
まず、フローリングが剥がれた原因ですが、コンクリートスラブ(躯体)の上に、セルフレべリング材で不陸調整して、フローリングを直貼りしているのだと思います。他の入居者さんが行っている施工から考えるとフローリング直貼りだと想像できます。
フローリングのモルタルへの直貼は、剥がれたり浮いたりすることが多いです。 理由は、一般的な施工現場ではモルタル(スラブ)の養生期間が十分に取れないケースが多く、モルタル(スラブ)から上がる湿気と、モルタル(スラブ)自体の乾燥収縮から、フローリングも変形して剥がれることが多いようです。よく人が歩く廊下や玄関ホールから剥がれ始めることが多いと思います。
どうしてもフローリングを直貼りする必要がある場合は、捨て貼り合板が必要かと思います。ただし、本当は捨て貼り合板でなく、木質系の下地材をコンクリートスラブの上に組んで(フリーフロアや木で下地を組んで)、スラブとフローリングの隙間を空けてコンクリートの影響を少なくして床材を施工するのが重要なのだと思います。
捨て貼り合板も木質系材料なので、湿気やコンクリートの乾燥収縮の影響は受けるからです。 対策としては、床を全て剥がして(当然、壁にも影響が出ますが)、スラブとフローリングの隙間を空けて床下地を組み直すのが一番良いです。しかし大規模なリフォームが出来ないのであれば、とりあえず今より酷くならないために、他の入居者が行っているような方法を取るしかないのだと思います。
質問者からの評価・お礼
ずーと悩んでいましたが、回答頂き、決心がつきました。
今まで、いろんな方々に見て頂きましたが、皆さん意見がバラバラでどうしていいか分からずにいました(全室バリアフリーでつながっておりますので、全面張り替えは出来ないと伝えたものですので)
すみません、あと一つ質問させて下さい ボンドはどんな物がいいのでしょうか?教えて頂けますでしょうか すみません。
ヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。 正直、再直貼りの経験が無いので、どの接着剤が良いかは分かりません。
「フローリング直貼り 接着剤」で検索したら、 ここがトップページで出てきましたので、問い合わせて、状況を話したらどうでしょう。 http://www.yukazaiya.com/SHOP/384160/945259/list.html
また、同じマンションの入居者さんに聞けるようであれば、参考までに接着剤の種類を 聞いてみるのも良いかもしれません。
私も2度ほど、同じケースを経験しました。 「マンションのフローリング直貼りが剥がれてきたので、どうにかならないか?」 というケースです。
見に行くと、フローリング下のコンクリートスラブが凸凹していたり するので、「再直貼りは出来るが、また経年すると剥がれてくる恐れがあります。」 とお話すると、辞めておきます。という話になりました。
状況にもよりますが、コンクリート下地の状態が良ければ、下地木材を組むことなく、 剥がして再直貼りで決着するケースもあるのかもしれません。
新築の分譲マンションで、住み始めて3ヶ月です。合板の床板です。 秋から住み始めて、今年がはじめての冬です。 7畳間の窓側の幅木と床板の隙間が2mmほど空きました。
床板は、1枚分です。 補修方法で悩んでます。
床の施工方法にもよると思いますが何かいい案があれば、ご教授いただければと思います。 よろしくお願いいたします。
床スラブの上にパーティクルボード、その上に床板があります。 施工会社は、コーキングがパテで埋めましょうかという提案をされております。幅木に隠す部分が少なかったというのは認めています。 現状は、床板をはがして、やり直す。 → 一枚だけをやり直すとそこから膨張や収縮で、他の床板へも歪がでるのではと思っております。
パテの場合は、 → 湿気が多くなった場合にパテに伸び縮みの性質がないので床板が盛り上がるのではと思っております。色合いは妥協しないといけない。
コーキングは、 → 湿気が多くなっても多少は縮むとは思うので、無難なのかなと思っております。色合いは、妥協しないといけない。 素人なので、足りない情報もあるかと思いますがよろしくお願いいたします。
A.機能的に問題無いなら、補修はしない方が良い
機能的に問題無いなら、その程度の隙間なら本当は何もしないほうが良いと思われます。
無垢材は勿論ですが、合板フロア等の木質系建材も温度、湿度変化等で変形することがあります。 気になる場合は、パテやシーリング(コーキング)ですが、パテやシーリングは経年するとかえって目立ちます。
機能的に問題無いなら、補修はしない方が良いと思います。
多分、よく見ると室内のクロスも隙間がわかるのではないでしょうか? しかし、補修するとかえって目立ってしまうことが多いです。
室内のほぼ全ての建材は、隙間が開いたりしますから、あまり気にしないのが良いと思います。
建売新築物件を購入して住み始めて2か月でリビングの中央にフローリングの板と板の間(縦方向に1本)に2ミリ以上の隙間があきました。
一番目立つ位置に広範囲で隙間があり、上から覗くと下の板が見えており、ごみなども入るくらいあいてます。そのほかにも何か所か1ミリくらいの隙間はあります。
これはよくあることなのでしょうか?施工の問題でしょうか?
施工会社に連絡してみてもらうと、木造は収縮、膨張があるのでどうしても隙間があくことがあります。と言われました。コーキングで埋める補修をするといわれたのですが、その補修方法は妥当でしょうか?
こちらとしては張替を希望しているのですが、張替をしたら余計不具合が出てガタガタになります。と言われました。本当でしょうか?それだとリフォームなんてできないと思うのですが。
どのように対応したらよいか教えてください。
A.無垢フローリングは隙間が開きます。
栃木県宇都宮市で注文住宅とリフォームを行う工務店ヨシダクラフトを経営しています。 吉田と申します。よろしくお願いします。質問を読ませて頂きました。
フローリングは大きく分けて2種類あります。無垢フローリングとカラーフロアと呼ばれるものです。
カラーフロアは、「複合フローリング」と呼ばれるもので板を接着剤で張り合わせた合板(基材)の表面に、天然木の薄板を張りつけたものをいいます。ウレタンの塗装をして出来たものです。
カラーフロアは合板なので、2mm以上隙間があくということは珍しいので、お宅の床材は無垢材なのだと思います。ただし、カラーフロアも乾燥収縮はします。
写真は当社のモデルルームのレッドパインで、非常に乾燥状態の良いレッドパインですが、このように1.5mm以上隙間が空いています。特に暖房の暖気が当たるところが空いています。隙間は他にも空いていますが、気になりません。
無垢材は、乾燥収縮するので、板と板の間に隙間は開きます。 お客さんにも、施工前に、無垢フローリングの場合、隙間は開くと必ず説明するし、モデルルームや引渡し後の住宅で経年した隙間も見せるので、隙間が開いても普通のことだと考えてもらいます。
実際、無垢フローリングを使っているお宅の殆どは隙間が空いていると思います。
そのように説明しているので、私が施工者の立場なら、どう考えてもおかしな隙間でないと無料での貼り替えには応じないと思います。パテで埋めるのは、見た目がおかしくなるので辞めたほうが良いでしょう。
お客様より評価・お礼
ご回答ありがとうございます。 先生のご回答を見て床材の材質、品番を調べました。
サンロードアートというシートフローリングでした。無垢材なら隙間もありえるようですが、シートフローリングでこれだけ隙間があくのはやはり施工上問題があるということですよね。
埋めるのは見た目がおかしくなるのですね。 もう一度施工会社と交渉してみます。 ありがとうございました。
ヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございました。
無垢フローリングではなく、サンロードアートというシートフローリングだったのですね。
また、サンロードアートとネット検索したら、上位はサンロードアートのフロアコーティングwebです。
サンロードアートというシートフローリングは、水が滲みると、無垢材以上に変形するようなので、注意が必要な床材のようです。
隙間が開いたのは、施工が原因なのか、水が染みたのが原因なのか、確認する必要がありそうです。
http://www.belcasa.info/kogoto/sun.html
和室に木目調のブラインドを設置しようかと考えています。 取り付け位置ですが、窓枠の中か正面取付けかはどういう基準で決めたらよいでしょうか。
また、180×180の大きさの場合、素人が2人で取り付けるのは可能でしょうか。 アドバイスをいただけたら幸いです。
A .素人がブラインドを付けるなら、窓枠の内側に付けるのが無難。
見た目には、窓枠の内側に取り付けたほうがすっきりします。また窓枠の木部に取り付けるので、木も見えて取り付けやすいです。個人的にはこちらをお勧めします。
窓枠の内側でなく、正面付けの場合(壁に付ける場合)は、基本的に石膏ボードの下地の取り付けたい位置に下地となる木が入っていないと取り付ける事が出来ません。
ですから、素人がブラインドを付けるなら、窓枠の内側に付けるのが無難です。
ハウスメーカーで新築中。最近棟上げが終わり、今内側は石膏ボード、外はサイティング材の状態です。
北南のLDKで北側のキッチンは対面ですが、IHの前には耐力壁があり、吊り棚は北側の背面につく予定です。 東に細めの勝手口はありますが、北側すぐ後ろにアパートがある為、窓をつけませんでした。
LDKは北南に長く18畳ほどあります。南に180の掃き出し窓と、ダイニングに130の腰高窓しかありません。 東の家の壁までは2メートル50くらいだと思います。
建設中の家の中に行くとキッチンが暗いです。
大工さんからも、「スリット窓だけでもリビングにつけれたらいいんだけど」 と言われてましたが、ハウスメーカーの長期優良住宅の関係で窓を追して開ける事が出来ないらしく…工場でやった物じゃないと認められないそうです。 クロスを貼って足場が無くなれば少しは明るくなるとは言われましたが、多分暗いですよね。
少しでも明るくする方法は無いでしょうか? 床はメープルで、キッチンの棚などは白色にしました。 長期優良住宅が終わったら窓を追加出来ないのかな?とも思いますが、長期優良住宅はいつまで続くんでしょうか? そして、タイルをこれから貼るので、タイルを貼ってしまうと、やはり今後窓を追加するのは難しいでしょうか?
2×6なので、今後のリフォームも難しいですよね。 後々でもいいのでキッチンをもっと南の窓の近くに持っていけたら…と今の間取りに後悔です。 後ろにアパートがあっても北側に窓をとり、リビングにも窓を増やしておけば良かったと思います。
長期優良住宅が関係なければ、本来石膏ボードとサイティングの状態で窓を開けるのは可能なんでしょうか? 大工さんに、これからリビングと和室の間に壁が出来たりしたら、もっと暗くなるよと言われ不安です。
A.早急にハウスメーカーの担当者に相談する
ここに質問をしているということは、ハウスメーカーにはまだ、相談していないのだと思います。
まず、ハウスメーカーの担当者である営業マンもしくは担当設計者に、出来るだけ早く現場に来てもらい、室内が暗いと感じている現状を話して相談してください。できることを色々と考えてくれると思います。
ほぼ仕上がっている建物に窓を設けるのは、お金、保証等が絡みますから、ハウスメーカーの担当者と相談し、よく考える必要があります。保証は各社様々で、詳細不明ですが60年保証を謳っている会社もあります。
現場で作業している大工さんは、話を聞くのは良いかもしれませんが、下請け業者(ハウスメーカーの協力業者)なので建物を変更したりする権限は全くありません。
白いクロスが貼られて、足場が外れると明るく感じるのは確かです。また、「明るさや暗さの感じ方」は、かなり個人差がありますから、ご家族で現場に行かれて相談するのが良いかと思います。 タイルやクロス等の仕上げ材も契約時に決定していると思いますが、出来ることなら、なるべく白い仕上げ材を使うのが良いと思います。
ハウスメーカーのメリットは、工場生産された精度と工期が早いことかもしれませんが、現場で状況に合わせて柔軟に対応するという事においては、地場工務店で、木造軸組み構法で建てるのが良いのかもしれません。
質問者からの評価・お礼
回答ありがとうございます! 担当者や現場監督にも暗いという話しをしたんですが、担当者は窓を開けるならタイルを貼る前にしましょうと言われてましたが、設計の方と現場監督からは長期優良住宅の関係で、窓は工場で取りつけたものしか認められず、現場での取りつけは行っていないと言われました。明日現場で打ち合わせがあるので、その時にもう一度話してみようと思います。 ハウスメーカーのメインテナンスは60年保証になっているので、やはりこの先ずっと窓を取り付けるのは難しそうですね(T_T)
ヨシダクラフトより
高いご評価を頂きましてふりがとうございます。請負者であるハウスメーカーにも話はしていたのですね。失礼しました。 一度、現状で暮らしてみて、どうしても違和感があるようなら、その時にリフォームで対応するというのがよいのかもしれません。60年保証といっても、今のご時世大きな会社でも無くなる時代です。会社が無くなれば保証は効きません。保証と工事費より室内の明るさを求めるなら、住んで体感してからのリフォーム対応が良いのかもしれません。
一部分屋根の無いガレージがあるのですが、コンクリートに勾配がついていないため雨が溜まってしまいます。
その対策として、ハウスメーカーから排水目皿を数箇所設置する事を勧められました。
コンクリートに穴を開け設置するだけ(排水管等は無し)ですので、水をその下の地面に抜く事となります。
この場合、穴を開けた部分に集中して水が溜まる事によって、その地盤が緩くなったり、その他弊害はありませんでしょうか?一般的な排水対処法でしょうか?
A.水勾配を付けてコンクリートを打設して、雨水を流す。
既存コンクリートに穴を開けて雨水を浸透させようとしても、雨の量が多いと浸透しません。
「浸透桝 構造」「浸透桝 砕石」と検索すると浸透桝の断面図が出てきます。図を見ると、桝の周囲は、砕石を入れています。しかし、きちんとこのような構造にしても、雨が多いと浸透しません。ですから、コンクリートに穴をあけたくらいでは、ほとんど雨水は浸透しないと思います。
また、穴をあけたままで長年経つと、穴の下の土や砂利が流れて、コンクリート下に空洞を造ることになります。空洞になるには時間が掛ると思いますが、そうなるとコンクリートを支えている地盤がなくなるのですから、上から荷重が掛るとコンクリートも割れる可能性があります。以前、テラスのコンクリートで、コンクリート下に水が廻り、下の砂利が流れて、コンクリートが割れてしまった事例を工事したことがあります。
対応策としては、既存床コンクリートの上に、水勾配を付けてコンクリートを打設して、雨水を流すのが良いと思います。
3.5畳のコの字型の部屋に、ウォークインクローゼットを作ろうと思っております。 そこで、2点悩んでおります。 1つは、部材選びで悩んでおります。 おおまかに、可動式の棚柱と棚受け、ハンガーパイプをつけたタイプになります。 悩んでいる理由は、下記の2箇所で同じ仕様で価格が2倍も違います。 価格も高いので、2倍の差は大きく(何十万) そのため、どっちがいいのだろうと思っております。
・ リクシルさんなどの規格のある部材を使うのがいいのか。
もしくは
・ 工務店さんにお願いして、オリジナルで作ってもらうのがいいのか 。
リクシルさんが2倍ぐらい、価格が高いです。 こちらとしては、 見た目はどうでもいい。 耐久性とメンテナンス性 を重視しております。
もう1つ悩んでいる点は、 工務店さんにお願いして、オリジナルで作ってもらう場合に、提案してもらった図面で 部屋の両端の壁から壁に長さが180cmのハンガーパイプを真ん中に補強なしで取り付けます。 服は何十着もかけられますと言われております。 180cmの長さでもパイプが太ければ補強なしでも、服は何十着もかけられるのでしょうか? 価格は安いのですが、素人目で何十着もかけるとハンガーパイプが曲がらないのかなーと思っております。 わかりづらい箇所は、補足させていただきます。 ごめんどうをおかけしますが、ご意見をよろしくお願いいたします。
A.ウォークインクローゼットの部材の選び方。工務店に依頼する。
同じような仕様で価格が、2倍違うということなので、安いほうの仕様で依頼するのが 良いと思います。 服もどんなものを掛けるかで、重量はかなり変わります。最初は補強せずにパイプが曲がってしまうようなら、中間で補強するということにすれば良いのではないでしょうか?
また、収納をあまりにも細かく仕切ってしまうと、使う人間が変わった場合や持ち物が変わった場合には使いにくいということになりますから、最小限が良い気がします。 写真は、4.5畳のウォークインクロゼットです。写真の縦の仕切り及びパイプは、1.8メートル間隔です。パイプ径は32ミリです。
服の下に抽斗型(ひきだし型)クリアケースを置いて上手く使っています。
木造2階建ての住宅をもうすぐ着工予定です。 アルミ樹脂の複合サッシということもあり、 一部の窓を窓枠なしまたは下枠のみにして、すっきりとしたインテリアにしたいと考えています。
ほこりなど考えて、腰窓の高さのものは下枠のみにする予定ですが、吹き抜けの上部(FLから4mくらい)の窓や、天井に接する高さの横長窓など、高い位置の窓について、 デザイン的には下枠もなくしてしまいたいと思っています。
しかし、開け閉めもする予定の窓であり、実際どうなのかと迷っています。
下枠もやめてしまうと、困ることが起こりますか? また、枠をなくすと、シェードやブラインドの内付けってできなくなるのでしょうか?
Aアルミ樹脂複合サッシの窓枠を無くすと、サッシ枠が結露して壁紙等が剥がれる可能性あり。
窓枠を無くすと、窓枠の線が消えてすっきりとシンプルに見えるのは分かります。 また、巾木を無くすとか、室内に見えるラインを無くすとシンプルになります。
私も出来ることなら、やってみたいです。
出来ない理由は、機能性と劣化です。
他の回答者もおっしゃっているようにアルミ樹脂複合サッシでもサッシ枠が濡れることがあります。
写真はアルミ樹脂複合サッシのガラス面が結露している様子。
室内側の樹脂枠も湿っぽくなっていました。
写真の場合は、木の窓枠があったから良かったものの、窓枠が無いサッシが結露をすると、サッシに直接触れている壁紙等まで湿っぽくなり、剥がれやすくなったりします。
アルミ樹脂複合サッシの場合、クロスでなく珪藻土等の塗り壁の場合も、結露すると珪藻土が影響を受けるので、窓枠を無しにするのは辞めたほうが良いと思います。
窓枠を無しに出来るのは、結露する可能性が極端に少ない、樹脂サッシ(オール樹脂サッシ)か木製サッシだけだと思います。
アルミと樹脂を比較すると熱伝導率は1000倍程度違います。アルミのほうが1000倍熱を伝えやすい。アルミ樹脂複合サッシは、外側がアルミなのですから、外気の影響が大きいのは当たり前です。
また、樹脂サッシよりもアルミサッシのほうが耐久性があるという人が居ますが、間違っていると思います。経年して変形しているアルミサッシはたくさんあります。
そういう理由から、窓は樹脂サッシ(樹脂窓)がおススメです。
ブラインドの取付については、窓枠を無くしても、下地に木があればブラインド等は取り付けられるので、そのような場合は石膏ボードの下地に木を入れておきます。
また、結露とは関係ありませんが、巾木がないと室内はシンプルに見えますが、掃除機がかけにくかったりします。
デザインのシンプルさを追求するあまり機能性が無くなるのは本末転倒だと思います。
何でそうなったのか分かりませんが、タイトルのようにフローリングが一室内で二種類の方向になっています。ずっと養生してあったので気づかなかったのですが、そろそろ完成という段になって目に入りました。元々一室として造られた20平米ほどの部屋(2F)の出入り口に近い三分の二くらいが東西方向、遠い方三分の一くらいが南北方向になってしまっています。
フローリングと言っても一枚の分厚い板で、上面が2F床板、下面が一階の天井になっています。こういうことはやむを得ないものなのでしょうか?または大々的なミスなのでしょうか。ちょっと見たことのない部屋になっています。
よろしくご教示ください。
A.フローリングを受ける梁の方向により、フローリング方向が決まった。
1つの部屋でフローリングの方向が違うとのことですが、考えられるのは、上面が2F床板、下面が一階の天井ということは、2階床板を受けている梁の方向によって床板の方向が決まったと考えられます。普通に考えると、床板は同じ方向にするので、梁の方向も統一するのが普通なのですが・・・。
契約した住宅会社の担当者(現場監督)もしくは、設計者に「1つの部屋でフローリングの貼った方向が違うので気になっているのですが、どうしたのですか?」と、率直に聞いてみたらどうでしょうか?聞くのはおかしなことでは無く、当然のことかと思います。請負者に直接聞いてみてください。
私は無垢材が大好きで、新築するなら絶対に無垢の床と以前から決めていました。
しかし、依頼先の工務店さんはウレタン塗装の床材しか扱っていない事を最近になって知りました。
自分でオイル等の床材をネットで懸命に探しましたが、予算的に購入可能なものが無塗装の無垢床材しかありませんでした。
自然塗料を建築後に自分で塗装することは難しいですか? 広さはリビングダイニングが25帖です。
オイルステイン(塗膜を作らない浸透性塗料)なら素人でも塗れます。とくに透明のクリア色は、プロとの仕事の違いが殆ど分かりません。透明ですから。
塗装は、クリーニング業者のクリーニングの後で行います。小さなゴミも除去したいので、綺麗であっても、自分で一応、箒で掃くか、もう一度掃除機を掛けてから行った方が良いです。塗装完了後は、1~2日程度、乾くまで入らないほうが良いですね。
無垢材はカラーフロアに比べると汚れやすいので、神経質な人には向きません。多少汚れたり傷が付いても味だと思って生活するのが良いと思います。
自宅の三階部分が屋根裏部屋とベランダになっています。
結露なのか、三角の天井の壁紙に水がつたったあとがひどく、電気の穴から水が落ちています。対策はありますか?
まずは、原因の究明を行います。
雨漏れの可能性がありますので、私なら以下の手順で行います。
1.信頼できる施工者に相談し、屋根に水を掛けられるような状態であるなら、水を掛けてもらい漏水検査をする。水を掛けて、水が室内から出てきたら、結露でなく漏水が原因です。屋根に水を掛けられないようなら、雨漏りするくらい激しい雨の日まで待って、室内側に水が出てきたら、雨漏りの可能性が高い。どちらの場合も漏水が原因ですから、足場を組むなりして、屋根の補修工事を行います。室内側の傷みも激しいようなら屋根補修の後で、室内の仕上げ材も交換します。屋根に水を掛けるというのは、屋根及びベランダに水を掛けるという意味です。瑕疵は、部位や材料同士の「取合い」に発生しやすいので、屋根とベランダの取合いに重点的に水を掛けて検査します。
2.上記の雨漏検査を十分に行い、漏水でないことが分かれば、結露の可能性があるので、室内側の仕上げ材(通常は石膏ボードを剥がすまで)を剥がして、もう一度、室内側から
雨漏りの形跡が無いかを確認します。雨漏りの形跡がある場合(外部からの雨染み等がある場合)は、屋根に足場を架けるなりして、屋根の補修工事を行います。雨漏りの可能性が無ければ結露の可能性が高いので、屋根面と壁面に断熱材を入れて、気密シートを貼り、石膏ボード、仕上げ材のクロスという施工手順です。気密シートは隙間なく貼り、気密テープも併用して、湿気が壁体内に入らないようにします。
一部分屋根の無いガレージがあります。コンクリートに勾配がついていないので雨が溜まっています。
その対策として、ハウスメーカーから排水目皿を数箇所設置する事を勧められました。
コンクリートに穴を開け設置するだけで、排水管等は無しです。水をその下の地面に抜く事となります。
この場合、穴を開けた部分に集中して水が溜まる事によって、その地盤が緩くなったり、その他弊害はありませんでしょうか。
一般的な排水対処法でしょうか?
既存コンクリートに穴を開けて雨水を浸透させようとしても、浸透しません。
「浸透桝 構造」「浸透桝 砕石」と検索すると浸透桝の断面図が出てきます。
一般的な浸透桝の周囲は、砕石を入れています。きちんと、このような構造にしても、雨が多いと浸透しません。
ですから、穴をあけたくらいでは、ほとんど浸透しないと思います。
既存床コンクリートの上に、勾配を付けてコンクリートを打設して、排水するしかないと思います。
新築住宅を地元のハウスメーカーで建築中です。
先日現場に行ってみると、玄関ポーチの階段がコンクリートで出来ておりました。良く見ると一番下の段だけが他の段より五センチ近く高く、とても登りにくそうでした。
担当に電話し、一番下の段だけが高いので、一段足してもらうことはできないか?ときいてみたとろ、できるが、コンクリート代とタイル代がまたかかります。といわれました。
建築前に階段の高さについては説明はなく、二段の予定だった階段を、家の高さをあげるのにともなって、四段に作ることにする。と説明を受けただけでした。
また、階段を降りたあとは、前の土地所有者の時からのコンクリート(駐車場)があり、階段を作る部分だけを切っているので、特にこのあと一段目の階段がコンクリートによって埋められ、低くなることはないです。素人の感覚では、当たり前に均等に作るハズだと考えますが、おかしいでしょうか?
玄関ポーチの階段の高さは、均等に造るのが普通です。
通常は、タイルを貼る前のコンクリート下地の状態では、土に近い一段目のコンクリートは、他の段よりも高くしておいて、階段を降りた後(昇る前)の部分にコンクリートを打設したり、砕石を敷いたりして、段差の高さを合わせます。その通常高さ調整する部分が他社の土地で、仕上がっているので、高さが違ってしまっているのかもしれません。
勘違いしてしまったのかもしれません。施工者が間違ってしまったのなら、直すべきでしょうね。コンクリートの下地階段は全て撤去して造り直しになるかもしれません。
施主施工をしたいのですが、対応していますか?
対応しています。今までに、仕上げの塗装や珪藻土などの施主施工例があります。ただし、その後の工事に影響のない形で行って頂きたいので、工事日程等は打ち合わせして決めています。施主施工は想像よりも難しく、上手く行かないことがあるということを認識しておいたほうが良いです。
近隣トラブル・敷地境界
隣に(どちらも建売で私の家と同じ間取り)住んでた方が引っ越す為に業者に家を売りました。 購入業者が内装フルリフォームをして、キッチンを別な部屋に移動したのは良いのですが、キッチン排気ダクトが、私の家の玄関にまともに向いています。
排気の位置は、誰が見ても気分悪いと思う位置です。排気位置から玄関まで大人が両腕伸ばした位の距離です。多少の臭いはお互い様ですので良いのですが、排気の位置が、まともにこちらの玄関・茶の間・玄関脇窓に来る位置になっており、ちょっときついかなと。
まだ売れていませんが購入者が決まった後にキッチン排気でトラブルになるのは避けたいです。
この様な問題はどうなのでしょうか?業者さんにダクトから横に這わせ裏側にひいて下さいと言えるのでしょうか? 宜しく御願いいたします。
A.購入業者に排気が来ないように対処してくれるようお願いする
隣家のリフォームより、隣家キッチンの排気口が自宅玄関のすぐ隣に来て、匂いを含んだ排気が自宅に流入するのが心配なのだと思います。また、隣家の買主がどのような人物になるか分からないので、トラブルにならないかご心配なのかと思います。 最近では、タバコをキッチンの換気扇の下で吸う(吸わされる)人も多く、排気の匂いが近隣トラブルの原因になることもあります。
これについてはブログを書きました。キッチンでタバコを吸うような方が購入したら、匂いで大変そうです。 「キッチンでの喫煙が近隣トラブルを起こす話と解決策」
ただし、隣家が排気をするのは法律違反ではありませんから、下手に出て、相談お願いするのが良いかと思います。キッチンの配置が決まると、排気ダクトの位置もほぼ決まりますから、隣家同士が近いと、よく起きる難しい問題なのです。
買主が決まる前に購入業者にご自分の考えを話して、「出来たら、生活に支障がないように排気が掛からないように対処してくれないか?」と言うのは、おかしなことではなく、当然のことかと思います。 購入業者に常識が無く、あるいは貴方と価値観が違い対処してもらえなくて、生活に支障が出てきたら、その場合は建築業者や建築士でなく、弁護士等に相談する内容なのだと思います。
質問者からの評価・お礼
吉田 様、早い解答ありがとうございます。昨日までずっと悩んでいたので・・・。業者さんとも何とか良い方向に向かっております。大変ありがとうございました。
ヨシダクラフトより
高いご評価を頂きまして、ありがとうございます。良い方向に向かっているとのこと。良かったです。 まずは、話し合いをすることが大切です。相手に失礼のないように自分達家族の考え方を話して、かつ相手の立場も尊重し、良い「落としどころ」を見つけるのが良いかと思
土地を購入し住宅を建てた際、隣家との敷地境界から2cmほと内側にブロックを積みました。
敷地境界を示す杭はありますし、当時の所有者と境界の確認をした書類もあります。先日隣家が家を立て直しましたが、敷地境界にブロックは積まず、隣家と我が家のブロックの間に砂利を敷き詰めています。たった2cmですが、我が家の土地を隣家が利用できる状態であり、敷地の境界がまるで2cmずれているように見えます。
1.このような場合、杭がうってあれば、将来、敷地境界があいまいになるようなトラブルはないものでしょうか?
2.無駄な隙間もできるので隣家にブロックを積んで欲しいとまでは思いませんが、敷地境界があいまいにならないためにやっておいた方が良いことはありますか?
3.または、2cm分をこちらで埋めてしまうようなことは可能でしょうか?
4.また、隣家のように外溝を行なう場合、施工会社から一言我が家に説明などがあってもよいのでは?と思っているのですが、ブロックを積まない場合、隣の家のブロックまで砂利をひくことは、外溝施工として一般的な常識的なことなのでしょうか?
2cm分はお隣が自らの敷地のように物をおいたり、利用したりするのは仕方のないことで、我が家が今の位置に境界ブロックを置いた以上は、隣に使ってくださいという意思表示ということだったのかと思うと、たったの2cmの小さなこととは思うのですが、気持ちの良いものではありません
A.隣地境界トラブルは、お隣同士の挨拶で防ぐ
隣の方から外構工事の挨拶が無かった為に、お隣さんが隣地境界の位置(杭)を認識しているのか不安なのだと思います。将来、隣家と揉めるのは嫌ですからね。 隣の方も、普通は2センチ程度とはいえ、敷地から飛び出して砂や砂利を隣地に敷くのですから、隣家の方に挨拶したほうが人間関係はスムーズでした。
事前に挨拶して、砂利の敷き方について、ブロック塀まで敷かせて頂きたいと言えば、気を揉まずに済んだ話だと思います。
1.通常は杭が打ってあれば、敷地境界があいまいになるトラブルはないと思います。 お隣も敷地境界は認識していると思います。
2.杭が打ってあるので、特別行うことは無いと思います。本当は、お隣さんが砂利敷きを行う前に挨拶に来て、その時に現場で砂利をブロック塀まで敷かせてもらいたいと言えば、両家で確認して済んだ話だと思います。
3.幅が狭いので、特別何かする必要はないかと。
4.施工会社と隣家で工事前に挨拶に来て、砂利の敷き方の説明をしてから、お隣の塀まで砂利を敷かせて頂くのが一般的だと思います。私はそうします。
隣地境界のトラブルも、人間関係のトラブルの一種でその原因の多くがコミュニケーション不足のような気がします。
ですから、「隣地境界トラブルは挨拶で防ぐ」という回答題名にしました。
昨年新築して引っ越しました。住宅が密集した町に住んでおります。
裏の家も同時に分譲されて、当方より半年後に引っ越してきました。双方の間は1m未満です。
先方が越して来てから、タバコの煙の臭いが入るようになりました。
ご近所なので、もめたくなかったのでしばらく我慢していましたが、不愉快ですので思い切って尋ねに伺いました。
すると、先方のご主人がキッチンの換気扇の下で喫煙するとのこと。
先方のキッチンの換気扇の排気口が、当方の水回りと面しており、キッチンや洗面所あたりに臭いが入ります。
そこでの喫煙をやめる気はないようでした。
ですので、当方で流入を防ぐしかないと思い、面する窓に内窓をつけたり、窓の隙間や電気のスイッチ、コンロや食洗機の隙間で風を感じる場所で、目貼りしても大丈夫そうなところには思い当たるだけテープなどを貼りました。
トイレ・お風呂の24時間換気は常時つけていますし、キッチンの換気扇もつけています。
それでも小さな穴?グリルや食洗機の引き出しの隙間から臭います。食品を扱う場所ですし、それでなくても不潔です。
最近の新築住宅は換気がいいように作られていると聞きますが、汚い空気の入る換気は不要だと思うぐらいです。
リフォームは今のところ考えていません、当方でできることは他にありますか?
A他の場所でタバコを吸ってもらうようにお願いする
住宅同士が近い敷地では、よくあることかもしれません。
去年、同じような事例がありました。浴室と洗面脱衣室をリフォームしたお客様がいました。浴室が老朽化していたのでリフォームしたのですが、質問者さんと同じく隣家の換気扇からタバコの煙が出ているという理由で、洗面脱衣室の窓の位置を高くずらして、窓を小さくしました。そのお宅は洗面脱衣室の天井がとても高く、天窓も付いていたので、窓を小さくすることと位置を変更することによって、隣家からのタバコの煙が入るのを、かなり防げるようになりました。また石膏ボードの下地に気密シートを貼ることで、壁の隙間を極力少なくして、タバコの煙が入って来ないようにしたことも効果があったと思います。
質問者さんは、ご自身でやるべきことは行っているので、その他にやれることはないように思います。
隣家の方も違法行為をしているわけではないので、強くは言えません。また隣家からタバコの煙が来ても、あまり気にならないご家族もあるかもしれません。
ちなみに、私は自分が以前喫煙者だったにも関わらず、タバコの煙はとても嫌で気になります。私が質問者の立場であれば、菓子折りでも持ってご挨拶に行き、ご家族の現状と気持ちを正直に話して、ベランダ等の、煙が質問者のお宅に来ない場所でタバコを吸って頂けないか?と言うと思います。あくまでもこちらからのお願いとして、揉めないように話します。
難しいかもしれませんが、今より隣家のご家族と仲良くなって、話ができるようになることが大切かと思います。
質問者からの評価・お礼
早速のご回答ありがとうございます。 菓子折りは持参しないまでも、当方の現状と気持ちはすでに直接2度ほど伝えに行きました。 「考えておくが、ここは禁煙地域だとは聞いていないから、工務店に相談してくれ。」ということでした。
そこには誠意が感じられませんし、これ以上話が通じる相手ではないのです。
通じる相手なら、既に解決していることでしょう。 当方であれこれ対策をしてきたので以前よりは流入が減ってはいます。 しかし、それまで入ってきていた煙が行き場を失い、敷地の外回り一面がひどく煙たくなっているようです。 身勝手な行為が、結局、まわりまわって自分のところに返ってくるということに気づいていないのですね。
評価・お礼に対してヨシダクラフトより
ご評価ありがとうございます。 タバコを吸う人が少なくなり、家族内でも喫煙者は文字通り「煙たかられている」ので、キッチンの換気扇前でタバコを吸っている人は多いと思います。喫煙者は家族内でも社会でも当然肩身が狭いです。しかし、隣家の方が困っていて、それを言いに来たら、普通は対処するでしょうね。気持ちは分かります。
ただし、隣家同士がお互いの権利を主張してしまうと「平行線」になり、下手をすると決定的に仲が悪くなる事態になることがあるので、それは避けたほうが良いと思います。
逆に隣家の方から、何かのお願いをされた場合。例えば外壁塗装するので足場を設置するので、敷地を貸してくれと言われたら、気持ちよく貸してあげるのが良いと思います。人間、何かを与えられて悪い気はしないので、そういう些細なことが解決の糸口になったりします。
スケルトンリフォームしようと思っていますが、外壁の一面が隣家と密接(30cmぐらい)しており、業者からはこの一面は手を付けられないと言われました。
建売を購入したのですが、この家が建つ前から隣家はありました。素人考えですが、スケルトンリフォームならば内側から出来るのでは?と思ったのですが、いかがでしょうか?
A.狭くて工事できない外壁の防水と劣化対策
スケルトンリフォームとは、柱や梁等の構造体を残して外壁等は解体し、骨組みだけにしてから行うリフォームだとお考えだと思います。
通常は、足場を設置してからでないと外壁解体はできません。足場と養生ネットは文字どおり解体作業の為の足場となり、養生ネットは、隣家に解体物が飛散するのを防ぎます。木造軸組構法の家で、足場無しで外壁を解体したり、新たに壁を新設したりするのは、難しいと思います。
30センチの隙間に足場を建てると、人の動ける隙間は20センチ以下になると思います。20センチ程度の隙間で解体工事を行い、新たに壁を設置するというのは非常に難しいので、出来る可能性のあるのは、塗装工事かと思います。
ただし、服を着た時の人の体の厚み自体が、30センチ程度あります。職人も自分の塗った壁を自分で汚す可能性が高いので、仕上がりは期待できません。塗装工事自体も、行うのが難しいと思います。 このような隣家との隙間が狭く塗装工事も難しい場合。 当社で行う方法は、板金の庇を既存外壁のなるべく高い位置に造り、その庇下の壁が雨掛にならないようにします。塗装や外壁リフォームが出来ない場合は、劣化を防げるという効果もありそのようにしています。板金工事で対応します。
しかし、狭すぎたり障害物があり、出来ない場合もあります。狭い面は、無理をせず施工しないという選択が良い場合もあります。
どうしてもできない場合は、隣家が建て替える時に、一緒に工事をさせてもらうよう事前に相談しておくというのも1つの方法かもしれません。
建売住宅を買ったのですが、西と東の家が近く、南側に庭があるので、庭を目隠しで囲もうと思うのですが、近所付き合いを考えると付けるべきか否か迷っています。皆さんはどうしていますか?
A.自宅の窓に目隠し可動ルーバーを付けてプライバシーを確保するのはどうか?
どのような目隠しをお考えなのかは分かりませんが、自宅についても、隣家についても通風と日射には配慮して目隠しを設置する必要があります。 窓に付けるタイプで羽根が動いて通風も確保できるタイプがあります。これなら、近隣に配慮する必要はありません。
写真を付けておきます。窓に付ける目隠し可動ルーバー」で検索すると色々出てきます。 必要な箇所に最低限の個数で付けることをお勧めします。 窓に目隠しを付けると、お互いの視線も合わないようになるので、隣家もありがたく感じるかもしれません。隣家に対して不利益にならなければ大丈夫かと思います。 塀を造って目隠し代わりにするのは、通風等で隣家に不利益がでるかもわかりません。 状況が詳しく分からないので、建売業者さんにアドバイスを受けたらいかがでしょうか?
わが家のキッチンの換気扇は、排気口が隣の家のリビングに面しています。 隣の家とは50センチぐらいとかなり密接しており、物音や話し声が入るのが気になるので窓は2重サッシにしています。
暑くなってくるこの時期も、この面の窓は開けないようにしています。しかし向こうが窓を開けていると、排気口からその声が入ってきます。
もともと声の大きな奥さんのママ友の会合やら電話の声、子どもの歌声や犬の声。夫婦の会話や来客との会話も。
気になるときは、換気扇を「中」~「強」でしばらく回すようにしています。 このこと以外にも、非常識な行動の多いこの隣人のことが好きでないから余計に不愉快に感じるのかもしれませんが換気扇からこんなに人の話し声がよく聞こえるということは当方が話すことや物音がそのまま向こうにも聞こえているのかと思うと、怖く不安に思います。 外からの音をシャットアウトするのは換気扇の構造上、難しいのでしょうか?
A.とりあえず、キッチンの換気扇カバーを防音フードに交換してみる
栃木県宇都宮市で注文住宅建築とリフォームを行う工務店ヨシダクラフトを経営しています。吉田と申します。質問を読ませて頂きました。
まず、自宅と隣家が50センチしか離れていないとすると、どんな対策をしても、隣家からの音を完全にシャットアウトするのは難しいと思います。 まず、簡単にできる対策としては、キッチンのレンジフードから漏れてくる隣家の音を軽減するには、ご自宅のキッチンのベントキャップを防音フードに交換するのがよいと思います。
いろんなメーカーから防音フードは出ているようです。工務店やリフォーム会社に相談して、現況確認してから付けてもらうのが良いと思います。
それでも気になるようなら次の段階として、出来れば既存レンジフードの排気口を塞いで、排気口の位置を適切な位置に開け直したいところです。その時には、隣家に面する壁の内側を解体して、断熱材の充填状況及び気密シートが施工してあるかを確認して、行われていなければ施工して、防音性の高い壁を造るという方法が良いのかもしれません。
質問者より評価・お礼
早急なご回答ありがとうございます。大変心強く思いました。以前も隣家のタバコの煙の件で相談に乗っていただいた者です。
今回のこの換気扇からの話し声も同じ隣家からのものです。今回の件で、拙宅を建築した工務店や不動産屋にも相談しましたが「一戸建てとはこういうものだから仕方ありません。」などと言われて、「欠陥ではありませんから。」と真剣に対応してもらえませんでした。
「ダクトを下向けになった物に替えるぐらいしか方法がありません。」と、音を軽減する器具があることも教えてもらえませんでした。
主人と相談して、どうするか検討します。ありがとうございました。
ヨシダクラフトより
高い評価を頂きまして、ありがとうございます。 隣家のタバコの煙の件で、質問された方だったのですね。
「キッチンレンジフード タバコ」や「キッチンレンジフード 隣家からの騒音」等で検索すると、多数ヒットしますので、同じような状況で悩まれている方が多いものと思われます。 気になっているなら、出来る範囲のものから、試してみるのも良いと思います。
土地を購入し住宅を建てた際、隣家との敷地境界から2cmほと内側にブロックを積みました。敷地境界を示す杭はありますし、当時の所有者と境界の確認をした書類もあります。先日隣家が家を立て直しましたが、敷地境界にブロックは積まず、隣家と我が家のブロックの間に砂利を敷き詰めています。たった2cmですが、我が家の土地を隣家が利用できる状態であり、敷地の境界がまるで2cmずれているように見えます。
1.このような場合、杭がうってあれば、将来、敷地境界があいまいになるようなトラブルはないものでしょうか?
2.無駄な隙間もできるので隣家にブロックを積んで欲しいとまでは思いませんが、敷地境界があいまいにならないためにやっておいた方が良いことはありますか?
3.または、2cm分をこちらで埋めてしまうようなことは可能でしょうか?
4.また、隣家のように外溝を行なう場合、施工会社から一言我が家に説明などがあってもよいのでは?と思っているのですが、ブロックを積まない場合、隣の家のブロックまで砂利をひくことは、外溝施工として一般的な常識的なことなのでしょうか?
隣の方から外構工事の挨拶が無かった為に、お隣さんが隣地境界の位置(杭)を認識しているのか不安なのだと思います。将来、隣家と揉めるのは嫌ですからね。
隣の方も、普通は、2センチ程度とはいえ、敷地から飛び出して砂や砂利を隣地に敷くのですから、質問者さんに挨拶したほうが人間関係はスムーズでした。隣家の方が事前挨拶して、砂利の敷き方について、ブロック塀まで敷かせて頂きたいと言えば、質問者さんも気を揉まずに済んだ話だと思います。
1.通常は杭が打ってあれば、敷地境界があいまいになるトラブルはないと思います。お隣も敷地境界は認識していると思います。
2.杭が打ってあるので、特別行うことは無いと思います。本当は、お隣さんが砂利敷きを行う前に挨拶に来て、その時に現場で砂利をブロック塀まで敷かせてもらいたいと言えば、両家で確認して済んだ話だと思います。
3.幅が狭いので、特別何かする必要はないかと。
4.施工会社と隣家で、質問者さんのお宅に、工事前に挨拶に来て、砂利の敷き方の説明をしてから、お隣の塀まで砂利を敷かせて頂くのが一般的だと思います。私はそうします。隣地境界のトラブルも、人間関係のトラブルの一種でその原因の多くがコミュニケーション不足のような気がします。隣地境界トラブルを防ぐ基本は挨拶なのです。
こんにちは。5階建てのアパートの、3階部分の部屋に住んでいます。
上の4階の部屋から聞こえる騒音(足音、椅子を引きずる音、窓・ドアを動かす音)、またメインで使ってる部屋の窓が面している相撲部屋からの力士のけいこ声に困っております。
アパートの大家は親戚で、4階に住んでいるのはこの親戚であるので、4階の床や3階の天井を含めて、工事は可能です。
今、問題だと思っているのは、
・築30年ほどのアパートなので、設計図はきちんと残っているが、床や天井にどういった材質が使われているか、素人にはわからない
・外部からの力士のけいこ声は、窓から入っているのか、壁も含めて建物全体から入っているのかわからない
最後に、
・防音工事を施すとして、きちんと効果を出すためにはどういった会社や工務店に相談すればよいのかわからない
ということです。以前にも、防音カーテンというものを購入して窓に取り付けたところ、あまり効果がなかったということがあったので、きちんと有効性を確かめながら工事をしていただきたいと思っております。
以上、お忙しいところ恐縮ですが、回答いただけたら幸いです。
質問を読ませて頂きました。
1.まず、相撲部屋の力士の声についてですが、相撲部屋に面している窓の窓枠に樹脂製の断熱内窓を付けることをお勧めします。既存窓枠の内側に取り付けられるので、どこかを壊すことなく、簡単に施工できます。省エネや結露防止にも役立ちますが、遮音性も高いので、かなり効果があります。費用対効果が高いです。今ある窓に樹脂内窓を取り付けると、-40dBの遮音効果が得られます。これは、幹線道路の交差点における耳障りな騒音から一転、美術館や図書館の静けさへと劇的に変化します。繁華街の騒音対策に樹脂内窓を付けたことがあり、静かになったとお客さんに喜ばれました。
樹脂内窓参考
http://alumi.st-grp.co.jp/products/interior/plamake-e/point/bouon.html
2.次に上階からの音についての対策。簡単に出来る方法をザックリ書きます。上階の床廻りで、出来る対策として、子供が居て駆け回っているようなら、静かに歩いてもらう。フローリングの上に絨毯を敷いてもらう。椅子の脚にクッションを付けてもらう。
下階の天井で出来そうな対策として、天井裏に入れるようなら、なるべく厚く断熱性能の高い断熱材を入れる。高性能グラスウールで良いと思います。入れられない場合は、既存の天井のクロスと石膏ボードを解体して、下地を防振吊り木等に替えて、高性能グラスウールをなるべく厚く入れて、石膏ボードを2重貼りにする。
上階の床を解体して工事するより、下階の天井を工事するほうが、通常工事料金は安く済みます。この両方が出来れば、かなり音の環境は変わると思います。
工期・契約
新築を建てることになりました。私の父の友人に工務店をされている方がいるということで父がいつの間にかその方と話を進めていました。
私や母は展示会に行くことも、工務店を比較することもなく、されるがままに話は進んでいきました。土地も見つけて下さって仲介もしてもらい、間取り図も書いてもらいました。
しかし私達の意見はあまり反映されず、納得のいく間取り図ではありませんでした。見積書は書いてもらってないのですが、その間取り図用紙の端に2200万とだけ書かれてあり一応金額は書かれてありました。
この金額がどのように見積られているか分からずとても曖昧だと思いました。そして契約などに関することが記してある用紙を一枚も受けとってません。
父は無頓着で、話は進めていくのに、そういった細かいことについては何も知りません。ここまで話が進んでいるときに私と母はようやく別の工務店を調べ、本当に信頼できる工務店を紹介してもらいました。
もしこの時点で新しい工務店に移るとなると、これは契約解除になりますか?それとも契約の段階までいっていませんか?教えてもらえると幸いです。
A.まずはお父さんとよく話し合い、友人の工務店とはどのような話、状態になっているのか現状確認をしましょう。
初めに、お父さんとよく話し合い、友人の工務店とはどのような話、状態になっているのかを確認したほうが良いですね。 通常、工事請負契約の場合。請負者(作り手)が、図面、見積書、契約書の内容をを発注者(お客さん)に十分説明をして、発注者が納得してサインをした状態で契約となります。
通常は工事請負契約の前に、設計契約を結んでからプラン作成となる場合も多いです。当社ではそうしています。
今回は、図面、見積書、契約書の提示もないので、契約には至っていないというのが、普通の判断でしょう。
図面に書いてあった2200万円という金額は、その工務店さんがよく行う仕様で、建物の大きさから推測した概算金額だと思います。間取りが出来た段階で概算金額を施主に説明するのは普通のことなのであり、悪いことではありません。 お父さんと友人の工務店さんとに信頼関係があり、お父さんがその工務店さんの過去の施工例を見学してれば、平面図と立面図があれば概算金額の提示方法としては普通です。
出来ればもっと早く、お父さんの友人の工務店とは契約をしないと態度を明確にしたほうが良かったと思います。 その工務店さんはお父さんの友人であり、いろいろと動いてくれた方なので、礼を尽くして関係が悪くならないように対応するのが普通ではないでしょうか。
自宅新築のため半年ほど前に知人に紹介された設計士にお願いし、基本設計を行ってもらっています。当方の条件としては、「家族6人で暮らすため木造2階建てで50坪は必要」「介護老人がいるため1階はバリアフリー」「予算総額は4000万円(建物本体価格3000万円(設計料含まず))」です。
設計の依頼は口頭だけで行い、契約書のひな形はもらいましたが、設計士からは「設計契約はもう少し基本設計が出来上がってからで構わない」と言われたので、書面での契約は締結してはおりません。(契約に際してはあまり細かい説明は受けていませんが、おおよそ双方に契約の意志はあったと思います。)
設計士と基本設計のための打ち合わせを数回行い、延べ床51坪でおおよその間取りの形ができ、一安心していましたが、突然設計士から「この間取りでは必ず予算内に収まらない。予算内に収めたければ面積を削って45坪で再検討してほしい。」と言われました。まだ決まったのは間取りだけで、外観や外壁や屋根材などの仕様もほとんど決まっていないのに、いきなり当方の当初の条件の1つである面積を削るように言われ大変ショックを受けています。なぜ面積が確保できないか、理由を聞いても「これまでの自分の経験から判断した。45坪に面積を削れば、予算内に収まるし、内部の仕様も上げることができるので、あなたのために言っている。」と言われました。
私としては面積は重要な要素であり、最初から伝えています。「では51坪の間取りを実現するにはあといくら必要なのか」と尋ねても、「金額は詳細設計を行い、施工業者に見積もりを取らなければ分からない」と言われ、全く金額を教えてもらえません。
不信感が募ったため、「設計を中断しこれまでの費用を精算してほしい」と申し出たところ、140万円の請求がありました。この請求金額は妥当なものなのでしょうか?
ちなみに契約書上では設計料は建物本体価格の13%(390万円)。このうち手付金は設計金額の総額の15%(58万円)、基本設計完了時に20%(78万円)の支払いです。基本設計の細かい部分はまだ完成していないので、基本設計としては8割くらいの進捗状況なイメージです。打ち合わせはこちらから設計事務所に行き10回程度。間取りの平面図は5パターン、立面図は2パターン作成してもらいました。
A.小さな工事でも契約に至らなかった場合の取り決めが必要
栃木県宇都宮市でヨシダクラフトという工務店を経営しています。吉田と申します。一級建築士で、設計施工で注文住宅やリフォーム工事を請け負っています。 今回は、施主の広さへの強い希望がある為、設計者は頭ごなしに「3000万円で50坪では出来ない」と言えなかったのだと思います。
しかし、建築費用を予算内に納めるには、とにかく小さくするしかありませんから、設計依頼されない可能性があっても、キッパリ最初から45坪以下でないと出来ないだろうと、設計開始前に言うべきでした。 設計契約してからスタートしなかったものも、お互いにとってまずかったと思います。知人に紹介されたからとはいえ、設計契約書を取り交わし、そこに契約にならなかった場合の報酬をどうするかを書いておけば、今回のようにならなかったと思います。
設計者から貰っている設計契約書の雛形に契約に至らなかった場合の報酬をどうするかが書いてあれば、話し合いでそれに準ずるのが良いと思います。 もしくは、今回は建物が建つわけではないですし、設計契約を交わしていないので手付金の50万円程度が妥当なのかもしれません。施主が支払いたくないと思えば、話し合いで解決するしかないと思われます。 こうしたケースは、住宅建築業界によくあることで(他業界にも多いと思いますが)、契約に至らなかった場合の報酬の取り決めていないばかりに、仕事をしても全く報酬を頂けない設計事務所や工務店は多いと思います。
今回のように新築工事はもちろん、図面作成を伴う小さいリフォーム工事や、図面は描かなくとも、手間の掛かる見積もりをして契約に至らなかった場合も、最初に契約に至らなかった場合の報酬を取り決めておく必要があるのだと思います。誰だって仕事をしてお金が頂けないのは嫌なことだと思います。 実は、私も最近、現地調査含めて打ち合わせ3回程度、図面作成、見積で実働2週間程度掛かった小さなリフォーム工事が予算オーバーとのことで、契約になりませんでした。リフォームの場合は最初にザックリした総額を出すのも結構難しく、同じような工事をした経験のある場合しか最初に金額は提示できません。
時間も手間も掛かったので、設計料だけでも頂きたいと思いお話ししましたが了承頂けず、無料仕事になりました。小さなリフォーム工事でも図面作成を伴う場合等は、最初に契約にならなかった場合の報酬を決めておくことが必要だと感じています。これだけ回答数が多いのも、住宅業界関係者の関心事だからだと思います。
補足
小さな工事でも設計契約書をとりかわし、そこに契約にならなかった場合に報酬が発生するのか、しないのかを書いておくことが、施主にも業者にも大切なのだと思います。業者側はそこをキッチリ書くと、お客さんに逃げられると思って設計契約書をとりかわしにくいのかもしれませんが、書かないと、今回のようにお互いが気を揉むことがあります。 ハウスメーカーさんは、現地調査、プラン、見積もり、パース(模型も無料なんてとこもあります)は全て無料なのですが、契約にならないことも多く、その契約にならなかった場合のコストは契約者から取られています。それよりよっぽど健全かと思います。
質問者からの評価・お礼
ご回答ありがとうございました。
確かにスタートがあいまいのまま見切り発車してしまったのが良くなかったのだと思います。
もらった契約書には、「解約時までに行った業務分を設計士に支払う」ことになっています。(解約により設計士が損害を受けている場合は、設計士が損害賠償を請求できることにもなっています。今回の請求は基本設計までの割合の金額を超えているので、損害賠償的な部分もあるのでしょうか。)
こちらにもまだ正式な契約を締結していない、という思いもどこかにあったので、設計士からきっちり請求され戸惑っている状況です。
手付金程度が妥当だというご意見も大変参考になりました。ありがとうございました。
ヨシダクラフトより
高いご評価を頂きましてありがとうございます。今回は、正式に契約していないし、約束通りの計画にならなかったので、支払をしないということで話を進めてもおかしくないと思います。
ただ、設計者もかなり長い間作業をしています。設計者に世話になったと感じているなら、その気持ち分をお金等にかえて、相手方に渡し終了というのが良いかもしれません。
人間、相手に大事にされていると思うと、気持ちが納まることが多いものです。
初めまして。
設計事務所に家をデザインしてもらっている者です。
設計事務所の人に最終的な金額は下請けのいくつかの工務店に見積もりを出して貰わないとわからないと言われました。
設計事務所との最初のヒアリングで私たちは外構や電化製品など含め2100万円しか出せないのですがと伝えたところ、2100万円以下でもうちは設計出来ます!と言われたのでお願いしたのですが、出来上がった見積もりは何処の工務店も2500万以上もしくは3000万を超えた金額でした。しかも建物代だけで外構も含まれておらず。
構造計算や設計料も支払ってしまい、今更後に引けない状態で色んな設備やグレードを下げたりして、数十万は下げることは出来たものの2100万円までには程遠く、納得がいきません。
ヒアリングの際の2100万までしか出せませんという事は書面にしたり録音はしておらず、証拠がないと言われてしまえばそれまでなのかもしれませんが、設計のし直しや、無料でキャンセルする事は出来ないのでしょうか。
A.予算に近づけるには「設計前にとにかく建物面積を小さくする」
はじめまして。質問者さんと同じ、栃木県宇都宮市で注文住宅とリフォームを行う工務店、ヨシダクラフトを経営しています。吉田武志と申します。質問を読ませて頂きました。
質問文から推測すると、設計事務所側は仕事が欲しかったので、施主の要望を聞きすぎてしまったのだと思います。
設計契約前の打ち合わせで、建物面積を小さく提案できなかったことと、概算見積も甘くなったことが、予算オーバーの原因かと思います。
最初に設計事務所側は、2100万円という予算額程度に納めるのであれば、施主の要望を聞いて、面積を充分に絞り込んで建物面積小さくして、かつ仕様を落とし、お互い合意してから、設計契約をすることが必要だったと思います。 「予算に対して、施主の要望が大きすぎる場合」や「予算に合わせて建物を小さくすることと、仕様を落とすこと」を施主が納得しないのであれば、造り手側は仕事を進めない、設計契約しないという決意が必要だったと思います。
設計事務所側は、「施主の要望を聞きすぎてしまい」「概算見積が甘く」なりましたが、「施工会社を相見積に掛ければなんとかなる」と考えてしまったのかもしれません。 予算に近づけるには、「設計前にとにかく建物面積を小さくする」のことが、一番効果的です。対策としては、要望を整理し直して、2100万円で出来るように面積を小さくするしかないと思います。
質問者からの評価・お礼
回答ありがとうございます。 そうですよね。 そのまま進めず打合せをストップさせて誰かに相談すれば良かったですよね。 概算見積もりで細かく確認し、自分達ももっと勉強しておくべきでした。 もう一度設計士に相談してみようと思います。 ありがとうございました!
評価・お礼に対してヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。 各施工会社の見積費用とかなり開きがあるは、質問者さんの要望と現実に開きがあるからだと思います。目いっぱい建物面積を小さくするか、もしくは計画を延期するなど、根本的に計画変更する必要がありそうです。
施工者を相見積にすると、採算度外視で値段を出してくる会社もあるかもしれませんが、普通に考えると誰だって利益が取れない仕事はやりたくないので、そういう会社は、特殊な事情があるのです。設計者がいつも付き合っている住宅会社に施工を依頼できるのが一番良いと思います。
新築工事中ですが、建具をはじめ未指定のものを勝手に注文されていたり、契約金額より値上がりしたりと不満が絶えません。
契約時は「これが最高金額(最高級のもので見積もってる)なので変更箇所があっても金額を上回らないように見積りしなおしますから大丈夫です」と言われていたのに実際ちょっとした変更を申し出ると金額が100万単位で上がります。
口約束が多い工務店だったので失敗したと思ったのですが。 このままではイライラが募り妊婦には厳しい精神状態です。
慰謝料請求したかったのですが、施主は夫なので無理そうです。 夫に言っても埒があきません。
私が指定したものと違うものを発見して工務店に言うと変更料金が発生します。もう何度も指定しなおしているのですがこのままでは、金額は上がるしイライラがつのる一方です。 細かい見積もりをせずに契約してしまったのがいけないんでしょうけど・・・
この状態では工務店の違法性を立証するのは難しいでしょうか? 建売を買ったと思ってあきらめるしかないのでしょうか?
それにしても高い買い物なので満足いくものがほしかったのですが・・・ 都内で土地抜き家のみで3F建て4300万は平均なのでしょうか? 私は地方から来たので高いと思ってしまいます。
A.話し合った内容を文章にしてお互いに確認する。
施主であるご夫婦と工務店の担当者、社長を交えて、今までのことについて話し合ったほうが良いですね。
それも一度でなく、双方が納得できるまで。
事務所だけでなく、現状を確認する必要があるので、現場でも話し合うことが大切だと思います。
話した内容は、工務店に文章にしてもらい、お互いに確認することが必要だと思います。
一般常識で考えると、契約時に今後の施工中の変更箇所の内容や程度は分かりませんから、工務店側は「変更があっても、契約金額を上回らないようにします」なんて言えないはずなのです。
また、変更が多いようですが、図面や見積書の形や仕様に準じて施工するので、変更が多いのはおかしなことなのです。
工事中に多くの変更が発生すると、造り手側(住宅会社)は混乱して間違いの元になるのは事実です。
だから私は、図面の段階で完全に仕様を決めておき、工事が始まってからの変更が、ほぼ出ないようにしています。
変更の多い現場は一般的に仕上がりが悪くなり上手く行きません。
安い材料への変更でない限り、金額が上がるのが普通です。
話をお聞きしたところ、仕上げ工事まで進んでいるので、まずは話し合いをして、納得できる建物を完成させることが重要だと思います。
工事請負契約書を工務店と結ぶことになりました。
工務店が作った契約書と民間(旧四会)連合の契約書のどちらの契約書を使うか迷っています。
工務店のものは2ペ-ジだけで 工事中の保険や図面・仕様書のとおりに実施されていない施行などについては、書いてありません。
ただ、印紙を貼るのは、工務店の側だけでよいそうです。
民間(旧四会)連合のものは印紙の負担は、工務店とこちら側の2者で負担するため印紙代4万5千円が生じてきます。
印紙代がないにこしたことはないのですが、なにかトラブルがあったとき、契約書の不備があっても・・・と思ってしまいます。
工務店の方は、民間(旧四会)連合の契約書を参考にし、より分かりやすく書いたとおしゃるのですが・・・。
なにぶん、契約書の文言は難しいのでどこまで必要かわからず、ご相談申し上げる次第です。
A.民間(旧四会)連合の契約書が良いと思います。
新築や大規模リフォーム等なら、契約金額も大きいことから、民間(旧四会)連合の契約書を使い、印紙も2者で負担すべきだと思います。
契約書や約款の文章は、説明する側の工務店にとっても難解な言い回しの箇所がありますが、説明を求めれば、分かりやすく教えようとしてくれるはずです。
住宅建築は、手づくり部分が多く、世界に1つとして同じ条件で建てられている物が無い為、造り手と住まい手がきちんと行動をしたとしても、意見の食い違いやトラブルになる事もあります。
お金が掛かって面倒でもきちんとした契約書にすべきだと思います
マンションのリフォームを考えています。
ある会社に見積もりを出してもらっていますが、契約後に工期日程を組む、ということで工事の開始・終了日がわからないまま契約することになりました。
ネットでリフォームのページなどを見ると、契約時には工期日程も確認することが望ましいことが載っています。
今回のように契約時に工期日程が決まっていないことは普通でしょうか?
よろしくお願いいたします。
A.契約書には、工事開始日と工事完了日が明記されるようになっています。
契約時には、契約書を交わします。 契約書には、工事開始日と工事完了日が明記されるようになっています。
また、契約時には、見積書も添付されているのが普通であり、図面が必要なリフォームの場合は、仕様書や設計図書も合わせて契約します。
下記アドレスは住宅リフォーム契約書の雛形です。 一番簡素化されたものです。 http://www.j-reform.com/publish/pdf_shosiki/keiyaku.pdf
施主と施工者が信頼関係にある場合のリフォームで、専門工事業者が忙しく工事日が確定出来ない等などの理由がある場合に、契約書にお互い合意の上で、暫定的な工期を記入することはあります。
契約時には、契約金が発生することもあるので、なぜ、工事の開始・終了日がわからないまま契約することになるのかを、リフォーム会社もしくは設計者に聞いて、納得してから契約したほうが良いです。
築40年の中古住宅を2年前に購入し、一応のリフォーム後住んでいます。 が、中古住宅購入当時、なんだかバタバタとリフォームし、とても中途半端な間取りで作ってもらってしまいました。基本的に個室がありません。空間も無駄になっています。 40代夫婦と小1の息子、5歳になる娘の4人家族。
部屋がなく、おばあちゃんに泊まりに来てもらうこともできません。
工務店の方が、素人の意見を聞いてくれすぎたのかもしれませんが、非常にまとまりなく、住みづらいです。(ある程度慣れてしまいましたが…) 何とかしたいのですが、どうしたらいいかがわかりません。子どもたちに部屋が必要になるころを目標に何とかしたいのですが、住宅ローンもあり、すぐに建て替えやリフォームができるわけでもありません。 ローコスト住宅の本を見ては、ため息ついています。
すぐに施工はできないのですが、将来への希望として、設計していただくことは可能なのでしょうか?それを励みに節約、お仕事がんばります!また、その場合おいくらくらいかかるのでしょうか?
A.将来は状況や考え方が変わるので、住宅を建てる時に設計する
新築でもリフォームでも、施工時に(施工予定が決まっている施工前に)設計するのが普通ですし、それが良いと思います。
今、設計しても施工予定が先になるなら、施工時までに家族構成や考え方、ライフスタイル等が変わるのが普通です。そうなると設計図書が絵に描いた餅になってしまいます。 無料で設計する会社はありませんから、設計料がもったいないですね。
また、施工までに法規等や建材価格も変わる可能性がありますから、そうなると設計のやり直しになってしまう可能性が高いです。
設計者がお客さんの意見を聞きすぎてしまうと、このように住みにくい家になることが多いです。
将来、新築するにしても、リフォームするにしても、よく家族の将来を見据えて計画されることをおすすめ致します。
上棟から引き渡しまでの工期について質問です。
現在、在来工法で約35坪2階建ての新築注文住宅をハウスメーカーにて建築中です。
12月下旬に着工となり、2月中旬に基礎(ベタ基礎)が完成しました。
そして、先日3月7日に無事、上棟となりました。
ところが、引き渡しの日について聞いたところ、4月26日を予定しているとのことでした。
心配になり、監督さんに「少し早過ぎるのではないですか?こちらは、急いでいないので、十分な期間を掛けてやっていただいていいですよ。」と言うと…。
「大工を4人いれてやっているので、大丈夫ですよ。」という返事が返っきました。
このくらいの工期は、普通なのでしょうか?
もしよろしかったら、アドレスをお願い致します。
通常は、契約書に工程表が添付されるので、工期や作業の流れは、着工前に施主も知っているのが普通なのですが、説明はありませんでしたか?
普通の木造住宅なら工期は4ヶ月~4ヶ月半程度が普通だと思います。
オーダーメイドの多い高級物件の場合は、仕事及び工程、養生期間が多く長くなりますから工期は延びます。
現在は、消費税増税の影響で職人の手配ができない会社が多いので、早くキチンと仕上げてくれるのは、逆に喜ばしいことだと思います。工期が長いから品質が良いとは限りません。
間取り・部屋・インテリア
現在、新築するため間取りを検討中です。
ハウスメーカーさんのカタログに洗濯室なるものが有ることを知りました。
実際に洗濯室は必要なのでしょうか?
家族構成:夫、娘(3歳)、私 三人家族 もう一人子供が増える可能性有り。共働きで洗濯は毎日帰ってから夜に行います。休日はシーツ等の大物を洗濯します。
A.専用の洗濯室を造らず、洗面脱衣室等を洗濯室として兼用し、家を大きくしないほうが将来的にもお得
洗濯室とは、洗濯物を洗って乾かすことができる専用の部屋のことだと考えると、必ずしも洗濯室は必要ではありません。
洗濯室の無いお宅が殆どでしょう。
他の回答者もおっしゃっているように、洗面脱衣室や家事室又はユニットバスに物干を付けたりして洗濯室と他の部屋の用途を兼用することでなるべく家を大きくせず、建材の質を高めたほうが(坪単価を高くしたほうが)、長く使える良い家になる可能性が高いと思います。
写真は、洗濯機のある洗面脱衣室脇の家事スペース(といっても廊下です)の天井に物干しを付けて、洗濯物を干せるようにした例です。
建築時に予算と敷地の余裕があれば、洗濯室を造っても良いかもしれません。
しかし、工事費用は、面積×単価で決まることが多いので、家を大きくしてしまうと、新築時はもちろんリフォーム時の金額的負担も増えます。
私は、洗濯室としての専用の部屋は必要ないと思います。
現在照明のプランニング中です。場所によって色味を昼白色、電球色のどちらを選ぶか悩んでいます。ぜひアドバイスをいただけないでしょうか?
1.キッチン照明の色について
キッチンは昼白色の方が食材や汚れがクリアに見えて良い、味覚も昼白色の方が敏感になるという話を聞いたことがあり、今までの暮らしでもキッチンは昼白色の明かりで過ごしてきたので昼白色にしようと考えていました。
ところが、ショールームのアドバイザーからは、『オープンキッチンのため、LDK全体の色味を合わせた方が良いと思う』と言われ電球色で提案されています。『最終的にはその人の好みです』と言われていますが、実際昼白色、電球色どちらが良いのでしょう?やはり電球色一色で揃えた方が良いのでしょうか?もしキッチンを昼白色にする場合、キッチン側のパントリーやPCカウンターも昼白色にして揃えた方が良いでしょうか?
2.洗面室照明の色について色
現在洗面室のシーリングライトは昼白色で提案してもらっています。洗面台には昼白色の蛍光灯が付いていますが洗面台でメイクもする予定なので、昼白色だけでなく電球色の色味もあった方が自然な仕上がりにできると何かで聞き、電球色の方がいいかもしれないと迷っています。洗面台でメイクをする場合、どちらがおすすめでしょうか? 特にキッチン部分は毎日使用する場所なだけに、非常に悩んでおります。電球色の下で調理をしたことがないので、電球色で色味が見づらくないか、本当に味覚が曖昧になってしまうのかなど不安があります。いざとなれば電球を交換してしまえばいいだけの話かもしれませんが…。 どうぞアドバイスをいただけますよう、よろしくお願い致します。
私は電球色のオレンジ色の灯りが美しく、リラックスできると思うので、基本的にすべての照明を電球色で提案します。
2つの質問についてですが、
1.LDKで繋がった空間なら、電球色が良いと思います。
2.個人的には電球色ですが、どちらでもおかしくないと思います。
理由は以下で説明します。
LED照明を選ぶ際、色の違いで迷うことがあると思います。
■LED照明の色の違いは主に3色、色温度で分けられる
LED照明は一般的に「昼光色」、「昼白色」、「電球色」と3つの色に分けられます。3つの色の違いは「色温度」で分けられており、色温度は高くなるほど青みがかります。
一番色温度が高い「昼光色(約6500K)」が青白く、「昼白色(約5000K)」は白っぽく、一番色温度が低い「電球色(約3000K)」はオレンジ色が強くなります。
■電球色のオレンジの灯りは美しく、リラックスできる
私は電球色のオレンジ色の灯りが美しくリラックスできると思うので、基本的にすべて電球色で提案します。
■外部から見ると、電球の色は1色だけのほうがシンプル
夜、建物を外から見た場合も、昼光色や昼白色の青白っぽい照明より、電球色のオレンジ色のほうが、温かみがあり美しく感じるからです。また外から見た時に、電球色・昼光色・昼白色の3種類の照明が点いているより、電球色1色だけのほうがシンプルです。
■睡眠や作業面からも、電球色がリラックス出来て、能率的
また、睡眠や作業面からも、電球色がリラックス出来て、能率的だと言われています。
下記は甲南大学 前田准教授の記事の抜粋です。
リラックスして良い睡眠を取るには、白色から電球色(オレンジ色の灯り)にすればOKとあります。温かみのある電球色にすることで、作業能率もアップするとのことなので、電球色を勧めます。
(5) 寝る2〜3時間前は,部屋を暗くして勉強しましょう。実は,学習スタンドなどの照明もメラトニン分泌を抑制してしまいます。これでは勉強が出来ない!ことになってしまいますが,実は秘策があります。室内の照明や学習スタンドの照明を,白色から電球色(赤みがかった色)にすればOKです。メラトニン分泌は青色成分の光に顕著に抑制されますが,暖色系の光では比較的抑制されません。また,私の研究室では,白色光や青色光に比べ,黄色光(電球色系)の照明下で高次認知機能作業の成績がアップする結果が出ています。更に,黄色光(電球色系)で疲労が少なく長時間成績が下がりませんでした。http://www.konan-u.ac.jp/special/vol_3.html
■気になるならショールームで確認する
しかし、照明の色は、完全に好み、感覚の問題なので、気になるならショールームに行って、実際の明かりを見て検討したほうがよいかもしれません。
現在新築中です。
工事も終盤にかかり、来月上旬には引き渡し予定です。
注文住宅なので、床材・色・建具なども自分達で決めていったのですが、決めていく段階であまりイメージが固まっていなかったせいもあり、個室の床色等を聞かれたときに、それぞれの部屋のイメージで決めてしまいました。(床は新建材)
子供部屋は明るい感じで、書斎・寝室は落ち着いた感じで…と、単純に考えてしまいました。
先日、実際に建具や床板を貼っているのをみて、チグハグな感じを受け愕然としました。
実際に出来上がりを見た時、各個室の色合いの差がありすぎたなぁと思いました。
できあがったものはどうしようもないので、あとは家具やカーテン、小物などでごまかすしかないかなと思っています。
書斎・寝室も思ったより暗い感じで、どんな感じで家具などの色を選べばいいのか悩みます。
このままだと、新築した後にみんなに見せるのも恥ずかしい気がしてなりません。
このようなチグハグ感を、どうにかおしゃれに見せる方法はあるでしょうか?
A.2つの部屋に統一感を出すなら、カーテンや絨毯等の面積の広いものでシンプルなものを選び、同じものにするか、色調を統一したらどうでしょうか?
子供部屋は明るい色、書斎、寝室が落ち着いた色なのだと思います。
今は、工事中で室内に何もなく、床やドアの印象が強いので、チグハグな印象になるのかもしれません。
家具やカーテン、小物などが入ると印象は変わってきます。 子供部屋と書斎、寝室は、親子で年齢が違う為、家具や小物も同じような色や形状の物は置かないのが普通です。
2つの部屋に統一感を出すなら、カーテンや絨毯等の面積の広いもので、シンプルなものを選び、同じものにするか、色調を統一したらどうでしょうか?
収納の下に犬小屋を造りました。
犬小屋内部は、水に強く拭き掃除しやすい「クッションフロア」で、床・壁・天井を仕上げることにしました。
しかし、先日確認したところ、木製の巾木が付いていました。巾木が付いていると見た目が悪そうです。
クッションフロア同士なら巾木は要らないと思っていたのですが、巾木は必要なのでしょうか?
A.収納下の犬小屋内部の仕上げ材はクッションフロアが良いと思う。巾木は不要。
最近も室内の収納下に犬のスペースを造りました。
犬のスペース(建築化した犬小屋)内部の仕上げ材は、床・壁・天井共にクッションフロアを貼りました。
収納下等の犬小屋内部の仕上げ材は、掃除のしやすさ・更新性・犬の住み心地を考えるとクッションフロアが良いと感じています。
クッションフロアというのは、トイレや洗面脱衣室の床に使われる、水が染みこみにくい防水性のある材料です。
犬小屋内部に巾木は付けていません、不要だと思います。
犬小屋内部で、犬がオシッコをしたり、水を飲んだりするかもしれません。
巾木を付けると水分が滲みてしまいますから、巾木は無いほうが良いと思います。
2枚の写真は別のお宅。写真の格子扉が収納下に造った犬小屋です。
格子扉を開けると床、壁、天井を水拭きしやすいクッションフロアとしています。
クッションフロアの床と壁の取り合う入隅は、できるだけカットせずに折り曲げでいます。
入隅を カットした場合は水が染みやすいので、施工者にシーリングしてもらうように依頼したほうが良いかもしれません。
床に新聞紙置いて、冬は毛布でも掛けてあげれば、犬も快適に過ごせると思います。
犬小屋内部の仕上げ材として、クッションフロア以外に考えられる掃除のしやすい材料は、キッチンパネルです。
キッチンの壁に貼ってあるパネルですが、硬くつるつるしており、拭き掃除はクッションフロアよりしやすく、耐久性もクッションフロアに勝ります。
しかし、キッチンパネルは触ると硬くヒンヤリする材料なので、犬にとっても冬は寒く不快でしょうし、硬い材料なので犬の肘が当たると、皮膚がタコのようになりやすいと思います。
だから、キッチンパネルは犬の居住スペースの材料としては、合っていないと思います。
また、タイルも目地があるので、おしっこをされると目地に染みてしまい、匂いや汚れが取れにくいので、犬小屋内部の床仕上げ材としては適していないと思います。
ペット用の材料としてキッチンパネルを使った例としては、猫のトイレスペースの床と壁に使いました。
この上に猫砂の入ったトレイを置いて使っています。
とても掃除がしやすく、清潔に保てると思います。
20年近く室内で犬を飼っていますが、病気を早く発見するにも室内で身近に飼うのが良いと思います。
ペットも家族化しており、図面に犬小屋や猫スペースが描かれるようになってきています。
現在、建築中で窓・玄関ドアも付いた状態まできていますが、南向きの玄関なのに南側に窓を付けなかった為、玄関が暗くなってしまっている様に思います。
玄関ドアにも窓は無く、東側に70センチ四方の窓がありますが、それだけでは明るい玄関になれてない気がします。
どうにか明るい玄関にしたいのですが、新たに小さい窓でもいいので南側に窓を付け、明るく出来ないでしょうか?
一応、建築会社に聞いてみたのですが無理とのことでした。理由は、玄関角が耐力壁の為、とのことです。軽微な変更で、明るく出来ないでしょうか?
A.玄関ドアをガラス面の大きなものに交換して採光を得る
質問を読ませて頂きました。 私も同じような経験があり、壁を壊して窓を付けるなど、できなかったので、玄関ドアをガラス面の大きなものに変えた経験があります。
その時は既製品のアルミの玄関ドアで、ドア枠はそのままで、 ドアのみガラス面の大きなものに変更し、かなり明るくなりました。
できればもっと効果的なのが、既存の玄関ドアをドア枠ごと外して、木製の造作玄関ドアに変更すること。
造作できれば、ガラス寸法は自由に大きく出来ます。ガラス面の大きな玄関ドアとなりますので、玄関は明るくなります。
ただし、造作玄関ドアにする場合は、ペアガラスにしても、あまりにガラス面が大きくなると断熱性が低くなりますし、造作玄関ドアにすると既製品の玄関ドアと比べて気密性も低くなり、隙間風が入ってくる可能性も高くなります。
そうした場合に良いのが、造作でなく既製品の木製断熱玄関ドアです。
写真はガデリウスの木製断熱玄関ドアで、このようなガラス面の大きな断熱ドアが既製品として出ています。
断熱性能が高い上に、既製品のアルミ玄関ドアよりもガラス面が大きいので、デザイン、寸法、法規等の問題がクリアできれは玄関の明るさは期待できると思います。
設計者もしくは住宅会社の担当者に相談してみてください。
30坪以下の小さな家の場合は玄関も狭くなるので、玄関収納を優先すると、窓が取れないことも起こってきます。
その場合、玄関ドアから採光を得るという方法を行います。 玄関ドアから光を入れるのが一番ローコストで軽微な変更になると思います。
上記写真は、22.5坪の小さな家で玄関に窓が設置できないため、勝手口用ドアを特注で大きく作り、採光を確保できる玄関ドアとして使用。
この玄関ドアは、設計中から計画していたものですが、とても明るい玄関になりました。
こんにちは。5階建てのマンションの、3階部分の部屋に住んでおります。
4階の部屋から聞こえる騒音(足音、椅子を引きずる音、窓・スライドドアを動かす音)と、メインで使ってる部屋の窓が面している相撲部屋からの力士のけいこ声に困っております。
マンションの大家は親せきで、4階に住んでいるのはこの親せきであるので、4階の床や3階の天井を含めて、工事は可能です。
今、問題と思っているのは、
・築30年ほどのマンションなので、設計図はきちんと残っているが、床や天井にどういった材質が使われているか、素人にはわからない
・外からの力士のけいこ声は、窓から入っているのか、壁も含めて建物全体から入っているのかわからない
最後に、
・防音工事を施すとして、きちんと効果を出すためにはどういった会社や工務店に相談すればよいのかわからないということです。
以前にも、防音カーテンというものを購入して窓に取り付けたところ、あまり効果がなかったということがあったので、きちんと有効性を確かめながら工事をしていただきたいと思っております。
以上、お忙しいところ恐縮ですが、回答いただけたら幸いです。
A.マンションの上階からの騒音と近隣からの騒音についての具体的対策
まず、相撲部屋の力士の声についてですが、相撲部屋に面している窓の窓枠に樹脂製の 断熱内窓を付けることをお勧めします。
既存窓枠の内側に取り付けられるので、どこかを壊すことなく、簡単に施工できます。省エネや結露防止にも役立ちますが、遮音性も高いので、かなり効果があります。コストプァフォーマンスが高いです。
今ある窓に樹脂内窓を取り付けると、-40dBの遮音効果が得られます。これは、幹線道路の交差点における耳障りな騒音から一転、美術館や図書館の静けさへと劇的に変化します。
樹脂内窓参考 http://alumi.st-grp.co.jp/products/interior/plamake-e/point/bouon.html
次に上階からの音。簡単に出来る方法をザックリ書きます。
上階の床廻りで、出来る対策として、子供が居て駆け回っているようなら、静かに歩いてもらう。フローリングの上に絨毯を敷いてもらう。椅子の脚にクッションを付けてもらう。
下階の天井で出来そうな対策として、天井裏に入れるようなら、なるべく厚く断熱性能の高い断熱材を入れる。高性能グラスウールで良いと思います。入れない場合は、既存の天井のクロスと石膏ボードを解体して、下地を防振吊り木等に替えて、高性能グラスウールをなるべく厚く入れて、石膏ボードを2重貼りにする。 上階の床を解体して工事するより、下階の天井を工事するほうが、通常コストは安く 済みます。
この両方が出来れば、かなり音の環境は変わると思います。
質問者からの評価・お礼
早速の回答、ありがとうございます!具体的に書かれてあるので、すぐにでも対策を始められそうです。ありがとうございました。
ヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。 ローコストで出来る現実的な方法を書きました。 住環境が快適になると良いですね。
ハウスメーカーで新築中。最近棟上げが終わり、今内側は石膏ボード、外はサイティング材の状態です。
北南のLDKで北側のキッチンは対面ですが、IHの前には耐力壁があり、吊り棚は北側の背面につく予定です。 東に細めの勝手口はありますが、北側すぐ後ろにアパートがある為、窓をつけませんでした。
LDKは北南に長く18畳ほどあります。南に180の掃き出し窓と、ダイニングに130の腰高窓しかありません。 東の家の壁までは2メートル50くらいだと思います。
建設中の家の中に行くとキッチンが暗いです。
大工さんからも、「スリット窓だけでもリビングにつけれたらいいんだけど」 と言われてましたが、ハウスメーカーの長期優良住宅の関係で窓を追して開ける事が出来ないらしく…工場でやった物じゃないと認められないそうです。 クロスを貼って足場が無くなれば少しは明るくなるとは言われましたが、多分暗いですよね。
少しでも明るくする方法は無いでしょうか? 床はメープルで、キッチンの棚などは白色にしました。 長期優良住宅が終わったら窓を追加出来ないのかな?とも思いますが、長期優良住宅はいつまで続くんでしょうか? そして、タイルをこれから貼るので、タイルを貼ってしまうと、やはり今後窓を追加するのは難しいでしょうか?
2×6なので、今後のリフォームも難しいですよね。 後々でもいいのでキッチンをもっと南の窓の近くに持っていけたら…と今の間取りに後悔です。 後ろにアパートがあっても北側に窓をとり、リビングにも窓を増やしておけば良かったと思います。
長期優良住宅が関係なければ、本来石膏ボードとサイティングの状態で窓を開けるのは可能なんでしょうか? 大工さんに、これからリビングと和室の間に壁が出来たりしたら、もっと暗くなるよと言われ不安です。
A.早急にハウスメーカーの担当者に相談する
ここに質問をしているということは、ハウスメーカーにはまだ、相談していないのだと思います。
まず、ハウスメーカーの担当者である営業マンもしくは担当設計者に、出来るだけ早く現場に来てもらい、室内が暗いと感じている現状を話して相談してください。できることを色々と考えてくれると思います。
ほぼ仕上がっている建物に窓を設けるのは、お金、保証等が絡みますから、ハウスメーカーの担当者と相談し、よく考える必要があります。保証は各社様々で、詳細不明ですが60年保証を謳っている会社もあります。
現場で作業している大工さんは、話を聞くのは良いかもしれませんが、下請け業者(ハウスメーカーの協力業者)なので建物を変更したりする権限は全くありません。
白いクロスが貼られて、足場が外れると明るく感じるのは確かです。また、「明るさや暗さの感じ方」は、かなり個人差がありますから、ご家族で現場に行かれて相談するのが良いかと思います。 タイルやクロス等の仕上げ材も契約時に決定していると思いますが、出来ることなら、なるべく白い仕上げ材を使うのが良いと思います。
ハウスメーカーのメリットは、工場生産された精度と工期が早いことかもしれませんが、現場で状況に合わせて柔軟に対応するという事においては、地場工務店で、木造軸組み構法で建てるのが良いのかもしれません。
質問者からの評価・お礼
回答ありがとうございます! 担当者や現場監督にも暗いという話しをしたんですが、担当者は窓を開けるならタイルを貼る前にしましょうと言われてましたが、設計の方と現場監督からは長期優良住宅の関係で、窓は工場で取りつけたものしか認められず、現場での取りつけは行っていないと言われました。明日現場で打ち合わせがあるので、その時にもう一度話してみようと思います。 ハウスメーカーのメインテナンスは60年保証になっているので、やはりこの先ずっと窓を取り付けるのは難しそうですね(T_T)
ヨシダクラフトより
高いご評価を頂きましてふりがとうございます。請負者であるハウスメーカーにも話はしていたのですね。失礼しました。 一度、現状で暮らしてみて、どうしても違和感があるようなら、その時にリフォームで対応するというのがよいのかもしれません。60年保証といっても、今のご時世大きな会社でも無くなる時代です。会社が無くなれば保証は効きません。保証と工事費より室内の明るさを求めるなら、住んで体感してからのリフォーム対応が良いのかもしれません。
築40年の中古住宅を2年前に購入し、一応のリフォーム後住んでいます。 が、中古住宅購入当時、なんだかバタバタとリフォームし、とても中途半端な間取りで作ってもらってしまいました。基本的に個室がありません。空間も無駄になっています。 40代夫婦と小1の息子、5歳になる娘の4人家族。
部屋がなく、おばあちゃんに泊まりに来てもらうこともできません。
工務店の方が、素人の意見を聞いてくれすぎたのかもしれませんが、非常にまとまりなく、住みづらいです。(ある程度慣れてしまいましたが…) 何とかしたいのですが、どうしたらいいかがわかりません。子どもたちに部屋が必要になるころを目標に何とかしたいのですが、住宅ローンもあり、すぐに建て替えやリフォームができるわけでもありません。 ローコスト住宅の本を見ては、ため息ついています。
すぐに施工はできないのですが、将来への希望として、設計していただくことは可能なのでしょうか?それを励みに節約、お仕事がんばります!また、その場合おいくらくらいかかるのでしょうか?
A.将来は状況や考え方が変わるので、住宅を建てる時に設計する
新築でもリフォームでも、施工時に(施工予定が決まっている施工前に)設計するのが普通ですし、それが良いと思います。
今、設計しても施工予定が先になるなら、施工時までに家族構成や考え方、ライフスタイル等が変わるのが普通です。そうなると設計図書が絵に描いた餅になってしまいます。 無料で設計する会社はありませんから、設計料がもったいないですね。
また、施工までに法規等や建材価格も変わる可能性がありますから、そうなると設計のやり直しになってしまう可能性が高いです。
設計者がお客さんの意見を聞きすぎてしまうと、このように住みにくい家になることが多いです。
将来、新築するにしても、リフォームするにしても、よく家族の将来を見据えて計画されることをおすすめ致します。
3.5畳のコの字型の部屋に、ウォークインクローゼットを作ろうと思っております。 そこで、2点悩んでおります。 1つは、部材選びで悩んでおります。 おおまかに、可動式の棚柱と棚受け、ハンガーパイプをつけたタイプになります。 悩んでいる理由は、下記の2箇所で同じ仕様で価格が2倍も違います。 価格も高いので、2倍の差は大きく(何十万) そのため、どっちがいいのだろうと思っております。
・ リクシルさんなどの規格のある部材を使うのがいいのか。
もしくは
・ 工務店さんにお願いして、オリジナルで作ってもらうのがいいのか 。
リクシルさんが2倍ぐらい、価格が高いです。 こちらとしては、 見た目はどうでもいい。 耐久性とメンテナンス性 を重視しております。
もう1つ悩んでいる点は、 工務店さんにお願いして、オリジナルで作ってもらう場合に、提案してもらった図面で 部屋の両端の壁から壁に長さが180cmのハンガーパイプを真ん中に補強なしで取り付けます。 服は何十着もかけられますと言われております。 180cmの長さでもパイプが太ければ補強なしでも、服は何十着もかけられるのでしょうか? 価格は安いのですが、素人目で何十着もかけるとハンガーパイプが曲がらないのかなーと思っております。 わかりづらい箇所は、補足させていただきます。 ごめんどうをおかけしますが、ご意見をよろしくお願いいたします。
A.ウォークインクローゼットの部材の選び方。工務店に依頼する。
同じような仕様で価格が、2倍違うということなので、安いほうの仕様で依頼するのが 良いと思います。 服もどんなものを掛けるかで、重量はかなり変わります。最初は補強せずにパイプが曲がってしまうようなら、中間で補強するということにすれば良いのではないでしょうか?
また、収納をあまりにも細かく仕切ってしまうと、使う人間が変わった場合や持ち物が変わった場合には使いにくいということになりますから、最小限が良い気がします。 写真は、4.5畳のウォークインクロゼットです。写真の縦の仕切り及びパイプは、1.8メートル間隔です。パイプ径は32ミリです。
服の下に抽斗型(ひきだし型)クリアケースを置いて上手く使っています。
予算・工事費用
初めまして。
設計事務所に家をデザインしてもらっている者です。
設計事務所の人に最終的な金額は下請けのいくつかの工務店に見積もりを出して貰わないとわからないと言われました。
設計事務所との最初のヒアリングで私たちは外構や電化製品など含め2100万円しか出せないのですがと伝えたところ、2100万円以下でもうちは設計出来ます!と言われたのでお願いしたのですが、出来上がった見積もりは何処の工務店も2500万以上もしくは3000万を超えた金額でした。しかも建物代だけで外構も含まれておらず。
構造計算や設計料も支払ってしまい、今更後に引けない状態で色んな設備やグレードを下げたりして、数十万は下げることは出来たものの2100万円までには程遠く、納得がいきません。
ヒアリングの際の2100万までしか出せませんという事は書面にしたり録音はしておらず、証拠がないと言われてしまえばそれまでなのかもしれませんが、設計のし直しや、無料でキャンセルする事は出来ないのでしょうか。
A.予算に近づけるには「設計前にとにかく建物面積を小さくする」
はじめまして。質問者さんと同じ、栃木県宇都宮市で注文住宅とリフォームを行う工務店、ヨシダクラフトを経営しています。吉田武志と申します。質問を読ませて頂きました。
質問文から推測すると、設計事務所側は仕事が欲しかったので、施主の要望を聞きすぎてしまったのだと思います。
設計契約前の打ち合わせで、建物面積を小さく提案できなかったことと、概算見積も甘くなったことが、予算オーバーの原因かと思います。
最初に設計事務所側は、2100万円という予算額程度に納めるのであれば、施主の要望を聞いて、面積を充分に絞り込んで建物面積小さくして、かつ仕様を落とし、お互い合意してから、設計契約をすることが必要だったと思います。 「予算に対して、施主の要望が大きすぎる場合」や「予算に合わせて建物を小さくすることと、仕様を落とすこと」を施主が納得しないのであれば、造り手側は仕事を進めない、設計契約しないという決意が必要だったと思います。
設計事務所側は、「施主の要望を聞きすぎてしまい」「概算見積が甘く」なりましたが、「施工会社を相見積に掛ければなんとかなる」と考えてしまったのかもしれません。 予算に近づけるには、「設計前にとにかく建物面積を小さくする」のことが、一番効果的です。対策としては、要望を整理し直して、2100万円で出来るように面積を小さくするしかないと思います。
質問者からの評価・お礼
回答ありがとうございます。 そうですよね。 そのまま進めず打合せをストップさせて誰かに相談すれば良かったですよね。 概算見積もりで細かく確認し、自分達ももっと勉強しておくべきでした。 もう一度設計士に相談してみようと思います。 ありがとうございました!
評価・お礼に対してヨシダクラフトより
高い評価を頂きましてありがとうございます。 各施工会社の見積費用とかなり開きがあるは、質問者さんの要望と現実に開きがあるからだと思います。目いっぱい建物面積を小さくするか、もしくは計画を延期するなど、根本的に計画変更する必要がありそうです。
施工者を相見積にすると、採算度外視で値段を出してくる会社もあるかもしれませんが、普通に考えると誰だって利益が取れない仕事はやりたくないので、そういう会社は、特殊な事情があるのです。設計者がいつも付き合っている住宅会社に施工を依頼できるのが一番良いと思います。
戸建の建替かリフォームか迷ったら、どこに相談し判断してもらったら良いでしょうか。
戸建で築80年以上経っています。
風呂、トイレはこの数年内に新しくしましたが、築80年以上経っているので、この際建て替えをするのはどうか、とも考えています。
また、現在の家はかなり広く持て余しているため、減築したい気持ちもあります。
さて、ここで悩みなんですが、建替かリフォームか迷っております。
リフォーム会社に診断してもらったら、リフォームを勧めてくるのでは?
新築工事を行っている工務店に診断してもらったら、建替を勧めてくるのでは?
こんなことを考えてしまいます。
専門家に「~にした方が良いです」と言われたら「はい、わかりました」となりかねません。
中立的なアドバイスは、どういう所に求めたらいいのでしょうか。
当方、田舎のため、ネットの情報が少なく、また周りにそんな診断をしてもらった人もおらず、口コミの情報を得ることも難しいです。
宜しくお願いします。
まずは金額面からお話しします。
新築するにしてもリフォームするにしても、構造体(基礎、柱、梁、屋根)だけを残すような新築に近いリフォームであるならば、ほぼ新築に近い金額が掛かります。
80年前の建物ですと、基礎が現在の基準になっていない可能性が高い為ので、リフォームする場合は、基礎を新たに造り直さなければならない可能性が高いです。補強程度で済めば良いですが、土台から上を浮かして、基礎を造り直すのはとてもお金が掛かります。そうなると新築よりもお金が掛かってしまうかもしれません。構造体を残す価値があり、予算的に可能ならそうする場合もあります。
一番良いのは、信頼できる住宅のプロである友人、知り合い等にちょっと見に来てもらい、アドバイスを受けることです。本当は中立性よりも信頼関係が大事なのです。そういう方がいらっしゃらないようなら、ネットで信頼できそうなプロに依頼して、現状をありのまま話して、見に来てもらうことが良いかもしれません。
役割的に中立性が高いのは、専業の設計事務所ですが、注意が必要です。
よく専業の設計事務所の方がいうセリフで、「私は工事をしないので、中立性があります。3社程度相見積を取って、しっかり予算管理と現場監理をしますから、工務店やリフォーム会社に依頼するより安くなります。」とか言う人がいますが、これは注意が必要です。工事の度に施工会社が変わるのは、設計事務所の予算管理の実力が無い可能性が高く、施工者からの信頼も無い場合が多いのです。そういう方は、形態を求めるあまり自然の摂理に反したカタチとなり、瑕疵が発生したりする場合もあるかもしれません。
リフォーム業者、工務店、ハウスメーカー、専業の設計事務所の4者どちらに依頼しても、キチンとした方に依頼して、コミュニケーションが取れれば、新築するにしてもリフォームとなるにしても後悔はしないのではないかと思います。住宅は究極のオーダーメイドなので相性がとても重要なのです。
マンションのリフォームを考えています。
ある会社に見積もりを出してもらっていますが
契約後に工期日程を組む、ということで
工事の開始・終了日がわからないまま契約することになりました。
ネットでリフォームのページなどを見ると契約時には工期日程も確認することが望ましいことが載っています。
今回のように契約時に工期日程が決まっていないことは普通でしょうか?
普通ではないです。工期が確定できない理由を聞きましょう。
契約時には、契約書を交わします。
契約書には、工事開始日と工事完了日が明記されるようになっています。
また、契約時には、見積書、仕様書、設計図書も必要です。
下記アドレスは住宅リフォーム契約書の雛形です。
一番簡素化されたものです。
http://www.j-reform.com/publish/pdf_shosiki/keiyaku.pdf
必要な書類を作成してもらってから契約したほうが良いです。
ある設計事務所に注文住宅の設計を依頼し、今は実施設計中です。
先日、初めて工務店からの見積りが出たのですが、その額が予算よりも、1000万円越えていました。
あまりにも、予算から差がありすぎるため、いかにコストを減らすかの話ばかりになっています。自分たちの希望する家から遠退く感じで、注文住宅で建てる意味がわからなくなり、不信感を持ってしまいました。
そもそも予算内におさまる間取りだったのかさえ疑問でなりません。
そこで、契約解除を考えているのですが、契約書にも書かれている完成物の金額は、請求されると思うのですが、はっきり言って詐欺に近いので、全額は払いたくありません。
また土地は、繋ぎ融資が始まってしまっており、金利分を払っています。この場合、住宅ローンは使えなくなるのでどうなるのでしょうか?
また、設計事務所から請求される設計監理料もローンに組み込んでいるので、一円もまだ払っていません。預金が少なく用意が難しいのでその辺も悩んでいます。
この機に、もう家を建てるのは諦めるつもりなので、土地も売却するつもりでいます。初期費用を出来るだけ抑えて住宅ローンを申し込みしたので、どれだけ請求されるかも不安でなりません。
家を建ててしまってからでは遅いので、何か良きアドバイスをお願いいたします。
予算管理のできない専業の建築設計事務所の場合は、これが怖いです。自分の設計でどのくらいの工事金額になるのか、見当がつかないのです。
しかし、1000万円の予算オーバーは大きすぎる。聞いたことがありません。
そもそもの話、予算に対して建物が大きかったのだと思います。
予算内に納めるには、とにかく計画初期から建物を小さくするしかありません。ファーストプランを小さく絞るのです。
100万円オーバーしても、30坪の住宅だと、坪あたり3.3万円コストダウンする必要があります。坪3万円落とすのも相当大変です。何かを辞めるしかないでしょう。
1000万円オーバーだと、坪あたり33万円落とさなくてはなりません。完全にこの建築計画は無理です。
普通は、設計契約前に施主に予算を聞いて、その予算だと、こんな感じの仕様でこの大きさくらいだと、話をする必要があります。予算が少ないのに希望の多い施主には(質問者のことではありません)、特にしっかりと話をする必要があります。この設計事務所は、予算と仕様と建物の大きさの関係を設計契約前に施主に話さなかったのかもしれません。
建築計画を中止する方向で、早急に設計事務所と話し合いが必要でしょう。設計期間がどれくらいあったのか分かりませんが、予算管理のミスが原因ですから、
設計事務所からの請求は無い方向で話し合うことが大切かと思います。
うまく行かないなら、なるべく早く建築専門の弁護士等に相談するのが良いかと思います。
地盤・構造・擁壁
基礎のベースコンクリートと立ち上がりのコンクリートの打設を別々にして、先日立ち上がりの枠が外れました。
雨降りの後、現場に行くと水たまりが出来ている所と出来ていない所がありました。
ベースコンクリートを打設した時、職人が「余分な水を出すため」と、ベースコンクリートを平らではなく、わざと斜めにした箇所がありました。
まさにその箇所に水がたまっていました。全く水がはけません。
そんなにベースコンクリートが水平ではないのに、立ち上がりの部分が水平になるのか疑問です。
コテでならすので、立ち上がり自体は水平になるのかもしれませんが、ベースコンクリートと立ち上がりを含めた基礎が全て同じ高さになるのでしょうか?
ご解答よろしくお願いします。
A.基礎の立ち上がりは、セルフレベリング材で平らにして、かつ調整材を敷くので土台は平らになる。心配なし。
基礎立ち上がりのコンクリートを打設した後。 基礎の天端(通常基礎パッキンが置かれる土台下のコンクリート部分)は、水平になっていません。
これを水平にする作業を「天端ならし」と言います。 最近は、「セルフレべリング材」というトロトロのセメント系材料を天端に流すと、自然に水平になる材料で行います。
しかし、セルフレべリング材を施工しても、基礎の立ち上がりは、何か所もクランクがあり長いので、完璧に水平にすることは難しいのです。 セルフレべリングは、基礎工事業者が行います。
基礎工事完了後、大工が土台をセットする前に、 必ず、施工者は、基礎の天端の高さを確認する為の水平ライン(墨)を基礎の側面に出します。
そのラインが基準線になって基礎の天端高さが水平になっていないことがわかるのです。
通常は、セルフレべリング材で平らにしても完全に水平にはならないので、、大工が基礎パッキンをセットする前に、基礎パッキンの下に2ミリとか4ミリの高さ調整材料を置いて基礎パッキンの天端を平らとして、その上に固定する土台も平らとします。
土台(木材)が平らになっていれば、その上に建つ柱も垂直に建つので、「土台を水平にすること」が柱や梁が正確に建つ要点になります。
床版のコンクリートに勾配が付いているらしいですが、所定の厚さが確保できていれば心配することは無いと思います。
施工者が気を利かせて行ったことが、かえって施主を心配させる結果になったということですが、心配ないと思いますよ。
造り手に聞いてみてください。造り手と住まい手が十分にコミュニケーションをとることが大切だと思います。
現在、土地を探している者です。
立地、金額ともに私達の希望に叶う土地があるのですが、少し問題があります。
前面道路は約6m(南側)、間口約6.4mで約31坪の縦長の土地なのですが、道路と逆側(北側)が崖になっています。
これが、約10m以上の高さがあり、傾斜もかなり急角度です。
ハウスメーカーにお願いして地盤調査をしたところ、地盤は問題ないものの土砂崩れに備えて岩盤層まで杭を打つ必要があるとのこと。
岩盤層迄が10数メートルあるため、200〜300万円要するということで一旦は諦めましたが、その後土地の販売価格が300万円程下がったこともあり再検討中です。
ハウスメーカーの方は、「極力 家の本体を道路側に持ってきて、万が一土砂崩れがあっても被害を最小限に止めるような建て方もある。ハウスメーカーとしては、家が壊れないような事は十分に配慮する。」と言ってます。
個人的には、この北側の崖も土地の特徴(長所)の一つだと考えていましたが、敢えてリスクをとっても良いのか否かの判断が付きません。
難しいかもしれませんが、アドバイスをお願いします。
北側の崖は、他人の敷地になります。
私が購入検討している敷地はほぼ長方形で、土地の北側の端から1m位先から、崖になっています。
A.崖地の購入を辞めることをお勧めします。
崖地や擁壁のある敷地は、見晴しも良い場合が多くそれが敷地のチャームポイントだと考える住まい手や造り手も多いと思いますが、購入して家を建てて苦労している方が多いことは知られていません。
崖に、きちんと法規に合致した、頑強な擁壁が建っている場合は良いですが、そうでない場合は、購入を辞めることをお勧めします。
理由は、地震等の天災が起きて擁壁が傾いたりして土砂が移動した場合、地域の崖条例等の法規どおりに、崖からの距離を離して住まいを建てても、その距離以上に影響の範囲が広がってしまうからです。
2つ目の理由は、杭等で地盤補強をしても、地震や大雨等の天災で、敷地の土砂が崖方向に移動した場合、杭が建物を支える保証の対象にならないことが殆どですから調べてみてください。
基本的に杭は、建物の自重(鉛直荷重)を支えるものです。
天災等の影響で、擁壁や崖が崩壊すれば、土が流れて、杭に水平方向の荷重がかかりますから、建物を支える杭の保証はなくなるはずです。
土砂崩れ等で建物が傾いてしまうと、沈下修正するのに多額の費用が掛かりますし、擁壁の建設代金も多額となります。何千万円も掛かるのが普通です。
だから、その土地は買わないことが無難です。
設計者、施工者は購入を辞めることを勧めるのは自然なことだと思います。
基礎のベースコンクリートと立ち上がりのコンクリートの打設を別々にして、先日立ち上がりの枠が外れました。
雨降りの後、現場に行くと水たまりが出来ている所と出来ていない所がありました。
ベースコンクリートを打設した時、職人が「余分な水を出すため」と、ベースコンクリートを平らではなく、わざと斜めにした箇所がありました。
まさにその箇所に水がたまっていました。全く水がはけません。
そんなにベースコンクリートが水平ではないのに、立ち上がりの部分が水平になるのか疑問です。
コテでならすので、立ち上がり自体は水平になるのかもしれませんが、ベースコンクリートと立ち上がりを含めた基礎が全て同じ高さになるのでしょうか?
ご解答よろしくお願いします。
基礎立ち上がりのコンクリートを打設した後、基礎の天端(通常基礎パッキンが置かれる部分)は、水平になっていません。
これを水平にする作業を「天端ならし」と言います。
最近は、「セルフレべリング材」という流すと、自然に水平になる材料で行います。自己水平性をもったセメント系材料で、レベラーとも呼ばれています。
セルフレべリング材を施工しても、基礎の立ち上がりは、何か所もクランクがあり長いので、完全に水平にすることは難しいのです。
セルフレべリングは、基礎工事業者が行います。
基礎工事完了後、大工が土台をセットする前に、
必ず、施工者(現場監督)は、基礎の天端の高さを確認する為のライン(墨)を基礎の側面に出します。
そのラインが基準線になって基礎の天端高さが水平になっていないことがわかるのです。
通常は、セルフレべリング材で平らにしても完璧な水平にはならないので、大工が基礎パッキンをセットする前に、基礎パッキンの下に2ミリとか4ミリの高さ調整材料を置いて基礎パッキンの天端を平らとして、その上に固定する土台も平らとします。土台が平らになっていれば、その上に建つ柱も垂直に建つので、「土台を水平にすること」が柱や梁が正確に建つ要点になります。
床版のコンクリートに勾配が付いているらしいですが、所定の厚さが確保できていれば心配することは無いと思います。施工者が気を利かせて行ったことが、かえって施主を心配させる結果になったということですが、心配ないと思いますよ。造り手に聞いてみてください。造り手と住まい手が十分にコミュニケーションをとることが大切だと思います。
土地の購入時から相談に載っていただけますか?
はい、相談に載ります。できれば、購入前に要望をお聞かせ頂き、現地を見学できれば、要望どうりの住まいができるかをアドバイスできると思います。土地及び周辺環境は住宅にとって、最も大切な要素の1つですから、購入前にご相談ください。