O-house
22坪の小さな家。家族4人が暮らす最小限住宅
栃木県宇都宮市の市街地に建つ延床面積22.5坪の小さな家。夫婦と子供2人が個室を持ち暮らせる最小限住宅かもしれません。
SG-house見学会にご来場頂き、話をする中で「贅沢は望まないが、いつも笑い声が聞こえる家にしたい」という思いに共感して計画がスタートしました。会話をする中で考えていたのは、「簡素で機能的な等身大の家」。ご家族と趣味の話等をする中から、ご家族に似合う住宅を造りたいと考えました。
旦那様は、古いバイクを所有し修理しながら乗っていることから、家を構成する部材も、廃盤になって修理の効かなくなるメーカー建材でなく、簡素でも修理の効く、造作建具や長期使用できる自然素材で造りたいと考えました。内部の天井は簡素な素材の代表格、ラワンべニアで統一。綺麗に突き付けられた目地と質感が落ち着きある雰囲気となり、空間の質を高めています。
敷地は、JR宇都宮線と並行に走る道路に面した53坪。真四角ではない台形の敷地。平面は、予算と将来の増築計画から絞り込み決定しました。趣味のバイクスペース増築を考え、建物を北西に寄せて配置しています。
1階を個室として、2階にリビングを設けたのは、道路を隔てた隣が線路だからという理由もありました。1階リビングとすると、閑散とした線路しか見えません。線路の奥には、高い緑の樹木が見えることから、2階リビングにすると、緑が目に入る配置となると予測し、その通りになりました。2階リビングは勾配天井として、広がりのある空間としています。
外観は切妻屋根の家型。「手のひら」に載りそうなシンプルなカタチ。外装の生地のガルバリウム鋼板外壁と屋根は、太陽光の増減により白、シルバー、グレーと色を変えます。ガルバリウム鋼板とすることにより、耐久性と簡素さが両立する外観となりました。室内の木部は全て施主塗装。ご家族が丁寧に仕上げました。外壁材 ガルバリウム鋼板小波板施工例
施工中の様子はこちら。
ヨシダクラフトの考える小さな家で大きく暮らすはこちら。
O-house
22坪の小さな家。家族4人が暮らす最小限住宅
- 所在地
- 栃木県宇都宮市
- 用途・構造
- 専用住宅 木造軸組構法2階建て
- 設計施工
- (有)ヨシダクラフト 設計協力: (有)枝川設計
- 敷地面積
- 176㎡(53坪)
- 1階床面積
- 39.74㎡(12坪) 2 階床面積: 34.78㎡(10.5坪)
- 延床面積
- 74.52㎡(22.5坪)
- 屋根
- ガルバリウム鋼板横葺きAT式
- 外壁
- ガルバリウム鋼板小波板
- 室内壁天井
- 珪藻土クロス
- 室内床
- 杉無垢フローリング
- 玄関ドア
- 断熱ドア
- サッシ
- アルミサッシLOW-Eペアガラス
- 断熱気密
- 壁 防湿フィルム付高性能グラスウール断熱材ア)100 16K
- 天井
- 高性能グラスウール断熱材ア)200 16K+気密シート