意外に知られていませんが「歩道切り下げ工事」は全額個人負担で、一番最初に行う工事です!
駐車場を造るために歩道の切り下げ工事が必要な場合、その工事費用が全額個人負担となることはあまり知られていないようです。
道路工事なので、役所が工事費用を負担してくれるのだと考えている人もいると思います。
また、歩道の切り下げ工事が、一番最初に行う工事であることも、意外と知られてないことです。
今日は、「歩道切り下げ工事」についてザックリ書きます。
「歩道切り下げ工事」は他の工事より先に行う
広めの歩道のある敷地の場合、歩道と道路に段差が付いていることがあります。歩道に車両の乗入れ口が無いと、敷地まで工事車両が入っていけませんから、最初に車両を歩道に乗り上げるため「歩道切り下げ工事」をする必要があります。
忘れると、重機と呼ばれる大きな工事車両が敷地に入っていけないので、既存家屋の解体工事や基礎工事を始めることが出来ません。
具体的には、「新築して駐車場を作りたいが、歩道に段差があって車を乗り入れることができない」あるいは、「リフォームして駐車場の位置を変えたいが歩道に段差があって車が入れられない」など、このような時は、道路管理者(役所)に申請して新築やリフォームする前に、歩道切り下げ工事を行います。
「歩道を切り下げる工事」をする場合、道路管理者と事前打ち合わせをして、道路工事の申請をしてから許可が下りるまで、最短で10日前後掛かりますから、建物の工事前に忘れないように申請し工事を完了させておく必要があります。
歩道の種類によって工事費用が違います
歩道がアスファルト等の安価な仕様で造られている場合は良いですが、特殊なブロックや自然石等の施工手間の掛かる材料で造られている場合は、「歩道を切り下げる工事」の価格も高くなります。
写真は、幅4.8Mの歩道切り下げを行ったものです。普通乗用車2台分の駐車場幅だと、4.8Mがちょうど良い寸法です。縁石1本あたり0.6Mなので、8本分で4.8Mとなります。歩道を切り下げて、歩道を斜めにする必要があるので、1.6Mの奥行でインターロッキングブロックを撤去しました。
ブロックの下地の構造仕様も決められており、道路管理者に仕様通り工事が行われたか、工事完了報告書を提出します。
住宅建築では、建物の工事より先に、道路工事等の付帯工事を行うことも多いです。
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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