屋根材カラーベスト(コロニアル)の塗り替えリフォーム後に、雨漏りが多くなるという実話。雨漏りしないためには、塗装前にある部材が必要だった
屋根材には大きく分けて、陶器系・セメント系・化粧スレート系・金属系に分かれます。今日は、その中の化粧スレート系である、カラーベストコロニアルの塗り替え前に、ある部材を使わないと、雨漏りする可能性があるという話です。私も今まで知らなかったので、忘れないようにブログに書いて、コロニアルの塗り替えリフォームの話が来たら、この部材を使って対応しようと思います。
カラーベストは屋根材のシリーズ名でコロニアルは商品名だった
住宅業界では、この化粧スレートをカラーベストコロニアルとか、コロニアルとか、カラーベストと呼びます。調べたところ、ケイミュー株式会社の屋根材のシリーズにカラーベストがあり、その中の商品にコロニアルがあります。カラーベストとコロニアルは、同じ屋根材と考えて良いです。ケイミュー株式会社の社名変更前の名称は、クボタ松下電工外装株式会社です。
ちなみに、屋根材の種類別シェアはこちら
化粧スレート(コロニアル)は15年で10%近くシェアを落としています。頻繁に塗装しないと長持ちしないというメンテナンス性の悪さが、ネットが普及した影響もあり世間に知られてきたのだと思います。ちなみに当社の屋根材の考え方はこちら。当社ではなるべくコロニアルは使わず、金属屋根であるガルバリウム鋼板か陶器瓦を使っています。
コロニアルの塗り替え後に雨漏りが多くなるという話
コロニアルの塗り替え後に雨漏りが多くなるという実話があります。理由は、塗り替えでコロニアルをローラーで塗装すると、コロニアルの重なり部分も塗膜で塞いでしまい、コロニアルに入った雨水が排出できなくなるからです。排出されないと雨水を行き場を無くし、天井から漏水してしまうという仕組みです。お客さんにとっては、せっかく屋根塗装したのに、それが雨漏りの原因になる可能性があるのです。
コロニアル塗り替え後の「縁切り」は難しい面がある
コロニアルの塗り替え作業で、重なり部分を塗装しないというのは不可能なので、塗装後に、重なり部分から雨水が排出できるようにする「縁切り」と呼ばれる作業があります。「ヘラ」のようなものを使い塗膜を剥がして、重なり部分に隙間を造る作業です。しかし、これは作業する時期が難しいと思います。塗装が乾いていなければ、また塗膜で塞がってしまうし、塗装が乾燥しすぎると固くなりコロニアルを傷つけてしまう可能性がある。そもそも、せっかく塗った塗膜を剥がすという行為自体に違和感があります。劣化しているコロニアルに力を加えると割れてしまう可能性も高いです。
コロニアル塗り替え用の専用スペーサーがあった
ネット検索していたら、タスペーサーという塗装前にコロニアルに差し込んで使う「縁切り用の専用スペーサー」がありました。コロニアル塗り替え時は、これを使うのが無難だと思いました。この部材を塗装前にコロニアルに差し込んで塗装すれば自然に縁切りが出来ますし、塗膜を剥がすために強引に屋根材に力をかけないので傷めません。
タスペーサーは、屋根塗装(塗替え)時の縁切り作業をより適切に行なえる部材です。従来の工法での作業時間も大幅短縮。(初めての塗り替えの場合、100㎡の屋根なら約2時間で終了) 何よりも、屋根の塗替えを行う時は、セイムのタスペーサーを使えば、適切な作業で長期的に下地への通気性を確保できます。
カラーベスト(コロニアル)の塗り替えについては、このwebが具体的で参考になりました。
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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