結露防止のために和室の障子部分に断熱内窓を付けた施工例、連続写真でご覧あれ
去年大規模リフォームをしたIS-houseで和室窓の内側の障子部分に内窓(二重窓)を付ける工事をしました。洋室の窓はもちろん、和室の障子戸部分にも樹脂内窓(二重窓)は付けられます。ただし、障子戸は撤去することになります。内窓を付けた理由と工事の様子を写真を見ながらご紹介します。
樹脂内窓を付けた理由
既存窓の結露がひどいため、樹脂内窓を設置したいというご要望でした。約1年前の大規模リフォーム時にリビングとダイニングには内窓を設置済み。その効果もあって和室にも内窓を付けたいということになったのだと思います。
既存窓が結露しやすいということは、室内と外の温度差があるということであり、室内が寒いということ。つまり窓の断熱性能を向上させるため、冬暖かい室内にするために樹脂内窓を付けました。もちろん二重窓になるわけですから、防音性能も上がります。
和室内障子部分の内窓の施工方法
障子戸は撤去処分することになります。障子を撤去して、障子の代わりに樹脂内窓が設置されます。工事手順としては、障子戸を外し、障子戸が入っていた枠の上下の溝を木材で埋めて、平らにして樹脂内窓を設置します。樹脂サッシと木材の密着性が高いほど、室内の水蒸気は外側に行きませんから、既存の外窓は結露しずらくなります。樹脂サッシと木枠の密着性は大事です。
内窓施工前。和室の窓の内側に既存の障子戸が入っているところです。寸法は幅1.8m×高さ1.8mが2箇所です。
障子戸を撤去して下枠の溝に木材を釘で打ち平らにします。既存の窓は結露しており、水滴があるのが分かります。
違和感が無いように既存の窓枠と樹脂内窓の色は近いものにします。
内窓(二重窓)を付けるメリットとデメリット
お客さんから、結露が少なくなったというご感想を受けました。内窓は窓が二重窓になるため、取付前は面倒なイメージがあります。二重窓になるので窓を2回開けるのは面倒になりそうとか、部屋が狭く感じるようになりそうという感想です。また、掃除が面倒になりそうという感じもあるようです。
しかし、内窓を設置して、部屋が狭く感じるようになったという感想はありません。たしかに、窓を2回開けるのは面倒ですが、頻繁に窓は開閉しませんから慣れるようですし、掃除もガラス面の清掃は大掃除くらいなので心配ありません。既存窓との隙間の清掃は掃除機で充分です。
メリットは、温熱環境がかなり改善されます。寒さや結露が和らぐ為、他の部屋にも着けて欲しいと、リピートされる方も多いです。また、防音効果も高いので、落ち着いて生活出来ます。どこも壊さずに断熱性能を上げられて、温かい室内になるので、一番コストパフォーマンスの高い断熱リフォームは内窓の設置だと思います。
内窓を付けるなら今がお得。省エネ住宅ポイント
昨年12月27日の閣議決定で、住宅エコポイントが「省エネ住宅ポイント」として復活しました。内窓は省エネ住宅ポイントの対象になり、金額的にとてもお得です。内窓設置するご検討をされている方はご連絡ください。もちろん、大規模リフォームの断熱改修にも省エネ住宅ポイントは適用になります。
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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