2014-10-16
家づくりの初めに

工事前の近隣挨拶時に知っておきたい7つの要点

現在、当社の隣家が解体工事中。多少騒音があり、気になります。

実は解体工事を請け負っているのは当社。私は建物を壊したり、造ったりする立場であり、

今回は工事を請け負っているにも関わらず、隣家の解体工事の音が気になるのです。

 

解体工事前の近隣挨拶

 

ですから、一般消費者が近隣で解体工事、新築工事、リフォーム工事をされると、

当然気になります。今回も一般住宅の解体に慣れた、丁寧な解体及び近隣対応をする職人に来てもらっています。

しかし、近隣に騒音や埃でご迷惑をかけるのは避けられません。

 

今日のブログは、「工事前の近隣挨拶時に知っておきたい7つの要点」と題し、

工事前の近隣挨拶の範囲、時期、言葉、書面、業者と一緒に行ったほうが良いのか?手土産等についてなるべく具体的に書きたいと思います

 

1.近隣にご迷惑をかける要因は、騒音、駐車車両、埃、匂い

ほとんどの工事は音が出ます。工事に来た職人の車も、街中の住宅密集地を除き、前面道路に並ぶことが多いのです。

また解体工事では音の他に埃が出るのが普通で、塗装リフォームでは多少匂いがすることがあります。

ですから、ほとんど全ての工事は、近隣挨拶が必要になると考えて間違いありません。

街中の住宅密集地では、家同士が近いので、騒音や埃等でご迷惑をかける可能性が高くなります。

 

2.工事の種類に関わらず近隣挨拶は必要

解体工事、新築工事、リフォーム工事。工事の種類に関わらず近隣挨拶は必要です。

挨拶も無く、隣家が工事を始めて騒音がしたり、工事の駐車車両が邪魔で自分の車を出せなかったら、不意打ちを食らったような気分になるでしょう。

解体工事から新築工事と進む場合は、挨拶は1度で良いと思います。

工事前近隣挨拶

 

 

3.近隣挨拶の範囲について

一戸建て住宅の場合の挨拶の範囲は、向こう3軒両隣(前面道路の向いの3軒と、両隣の家2軒の合計5軒)と裏の家3軒の合計8軒が基本です。

プラスして、工事車両が道路に駐車する可能性のあるお宅に挨拶します。要するに工事に影響のありそうなお宅に挨拶します。

マンションリフォームの場合は、両隣、上階3軒、下階3軒の合計8軒と、資材の搬出入で影響のある部屋に挨拶します。

一戸建て工事、マンションリフォーム共に、挨拶をしていなくて、ご迷惑を賭けているお宅があれば、工事中でも伺って挨拶をすることが大切です。

 

4.近隣挨拶の時期と方法

工事の時期が決まったら、近隣の方とお会いした時にザックリと工事内容と時期を話しておいて、詳細が決まったらご挨拶に行くと言っておきます。

その後、工事の10日~1週間前にご挨拶に伺うのが良いと思います。事前にお会いできなかった場合も、

近隣の方が工事に関わる場合を除いて工事の10日~1週間前で良いと思います。

 

5.工事前の挨拶は土曜日の午前中がベスト。業者任せにせずに、施主自らもまわることが大切。

工事前の挨拶は、業者が手土産を持ってまわってくれるところもありますが、施主自らもまわることが大切です。

御近隣の中には、業者だけに挨拶をさせて、施主が挨拶に来ないのは、おかしいと考える方もいらっしゃいます。

ですから、業者と一緒にまわるのが良いと思います。

一緒にまわれない場合は、「後で業者が挨拶に来ます」と一声かけておくと良いと思います。

近隣の方が在宅されている可能性が高いのは、土曜日の午前中なので、なるべく施主と時間を合わせて近隣挨拶を行うようにしています。

 

6.工事前の挨拶の内容と方法

口頭で、近隣の方に工事内容と時期を説明し、A4サイズの近隣挨拶の書面を置いてきます。

ご家族にも工事内容を知ってもらう為です。

書いてある内容は、上記の他にご迷惑をお掛けしそうな具体的内容、作業時間、休日、施工会社名、

担当者名、担当の携帯電話番号、施工会社の電話番号、メールアドレス等です。

不在の場合は、ポストにこの書面と手土産を入れておきます。

工事前近隣挨拶書面

 

 

7.近隣挨拶の手土産事例

当社の場合はタオルです。それとは別に施主が洗剤、お菓子、テッシュ1箱、石鹸等の中から一種類をご自分で買って持って行っています。

気持ちですから、高価なモノでなく、貰ったほうも負担にならないものが良いと思います。

 

最後に

工事前に近隣に挨拶をして、良好な関係を続けることが、その土地で住まう上でとても大切です。

 

※参考

大規模リフォームを成功させるための、解体工事について4つのポイントをお話しします。

任せっきりでは損をする!大規模リフォームの解体工事

 

 


 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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