2024-08-04
Q1.0住宅 宇都宮小幡の家(宇都宮市)
インテリア・家具・収納

自宅にアートを取り入れると、庭の代わりになる

リビングに飾られた現代アート。スポットライトで照らされた部分も展示スペース

Q1.0住宅小幡の家は、アートのある住まいとなります。

そのため、室内の各所に、様々な長さのピクチャーレールが、合計15本取付けられました。

今週施主にラインで「ピクチャーレールが全て付け終わりました」と報告すると、試しに作品を付けてみたいということで、1作品だけ展示することにしました。

室内の作業はまだ残っているので床養生は外していませんが、1つだけアートを展示したところ、自分の造った家の雰囲気が良くなった気がして、私は完全にご機嫌となり、スマホでアートの写真を撮りました。

今日のブログは、自宅にアートを取り入れると、庭の代わりになるかもしれないというブログを書きます。

Q1.0住宅小幡の家の、現場打合せは毎週土曜の9時半

毎週土曜日に、施主に現場に来てもらい、現場打合せという名前の、主に現場の進捗確認をしています。

契約前の打合せと図面の段階で、かなり細部まで決めているので、もちろん大幅な変更はありません。

しかし、小さな改善点はあります。

施主が実際の現場を見て「ここはこうしたい」ということが、少しはあるからです。

私も施主に言われて、初めて気が付くこともあります。

今回のQ1.0住宅小幡の家では、以下の2つを追加して行うことになりました。

  1. 将来、仏壇置き場になるスペースは、仏壇が設置されるまでの期間、可動棚を設置して収納にしておきたい。
  2. 室内から、外へ行く、掃き出し窓下のコンクリートステップが、隣家の駐車場から見ると高い位置にあり、落ちそうで怖いので手摺が欲しい。

この2つだけなのですが、週1回、施主と現場で顔を会わせていなければ、分からなかったことだと思います。追加で工事していなければ、後で後悔に繋がったかもしれません。

造り手と住まい手の認識の、微妙なニュアンスが違っていないかを確認したり、各職人の仕事を見てもらう機会という意味でも、施主と定期的に現場で顔を会わせて話をするのは、とても大切なことだと考えています。

最近の話題は、建築と家具に関する世間話と、8月末に行う植栽の話です。

工事中なのに、アートを飾ってみることになった経緯

今週ラインで、施主に、「ピクチャーレールが付け終わりました。ピクチャーレールのフックはこれが良いと思うので買ってください」

と、いくつかフックを提案したところ、その中の1つを、すでに買ってあったようで、土曜日の定例打合せで、アートを飾ってみることになりました。

アートがあると、室内の雰囲気が良くなる

飾ってみると、室内の雰囲気がグッと良くなったので、私も良い気分になり、スマホで写真を撮りました。

プラン前のお宅訪問の段階で、見せて頂いたアートの1つです。

現在工事中のため、室内に備品が設置されておらず、アートに集中できる状態だったことも、室内の雰囲気が良く感じた要因だったのかもしれません。

アートを庭の代わりにする

家の外観を良くするのは、庭の雰囲気だと思います。

家の内観を良くするのは、主に、造り手側が造った、造作家具と造作建具と、住まい手側がしつらえる、置き家具とアートの4つだと思いました。木目のカラーボックスのような、パフパフ建材の家では、アートも安っぽく見えてしまうと思います。

Q1.0住宅小幡の家の場合は、北側に植栽スペースが取れたので、庭を造りますが、街中の狭小敷地の場合は、庭が造れない場合も多いです。

庭もアートも、普段目に触れる場所に、好きな植栽やアートを配置して、情緒的に満足感を得るという意味では一緒です。

庭とアートの両方が持てれば最高だと思いますが、庭が造れない場合などには、情緒を満足させるアイテムとして、アートは庭を代替するもの以上になる可能性があると思いました。

ピクチャーウインドウの代わりにアートを飾る

Q1.0住宅小山の家のピクチャーウィンドウ

ピクチャーウインドウとは、屋外の景色を絵画のように見立て、額縁写真のように設けられた窓のことです。自宅のピクチャーウィンドウは、自分の庭の景色であったり、自然を感じられる借景だったりします。

街中の狭小敷地では、自宅の廻りは家だらけという状態のことが多いので、1本だけでも木を植えようという気持ちと共に、ピクチャーウィンドウの代わりにアートを飾って、自分の情緒を満足させることも、豊かな暮らしの一助となる、良い手法だと感じました。

しかし何度も言いますが、室内の建材が、「木目のカラーボックスようなパフパフ建材」では、アートも映えません。

無垢の床材や窓枠・ドア枠はもちろんのこと、造作家具と造作建具と、住まい手側がしつらえる、置き家具とアートの4つの神器によって、ピクチャーウィンドウ代わりのアートは、より違和感が無くなり、家とアートが一体化すると感じました。

Q1.0住宅小幡の家のピクチャーレール仕様と本数

廊下にもアートを展示する。漆喰の白壁と地元の杉のドア枠の内装

ピクチャーレールは、壁が仕上がった後に、壁面に後付けにすることが多いです。

その場合、TOSOのT1という白いレールを使っています。ピクチャーレールフックは同じTOSOのTフック30Bという正面付タイプのものです。

Q1.0住宅小幡の家のピクチャーレールの長さと本数は、1Mを4本、2Mを4本、3Mを4本、4Mを3本の合計15本です。

当社の施主は、絵画を飾りたいという方も珍しくありません。

今まで手掛けた家では、私がピクチャーレールを取り付けていましたが、今回は本数が多いので、大工さんに依頼しました。

もちろん個室にも、ピクチャーレールを設置してアートを飾る。レールは目立たないが部屋の3面に付いている

Q1.0住宅小幡の家を見学したい方は、ご連絡ください。

日時を決めて完成見学会は行いませんが、見学希望の方は、今年9月初めまでの期間で、随時、建築中の現場の様子や完成した家を見学できます。

9月6日が引き渡し予定です。

見学希望の方は、引き渡し日までに下記問い合わせから、ご予算と敷地の有り無しなどを書いて、ご連絡ください。

ご予算と価値観が違ってしまうと、お互いに時間の無駄になってしまうので、方向性の合う方に見学して頂きたいと思っております。

写真のアートも見ることが出来ます。

ワンオペのため、同業者の見学は受け付けていません。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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