2009-01-23
YM-house(下野市)
インテリア・家具・収納

WEB版現場見学会 その3

WEB版現場見学会 その3です。
今回はエントランスと水廻りを中心にご案内。
玄関は道路から、かなり引いた(距離を取った)場所にあります。
道路から玄関までの距離って大事だと思うんです。
小さなお子さんが居ても、距離があると安全だし、親子で遊べる。
昨日のブログでハウスメーカーさんのプランの話を書いたけど、どのメーカーさんも道路と玄関の距離が近くて、南側を広く開けたどれも似たようなプランだったとのこと。
造りやすい形(プラン)があって、それに当てはめたいのではないでしょうか?
でも、日本の敷地は狭く、形も様々。
杓子定規にやると失敗することも多いのでは。
私のプランは反対でした。
しかし、ほぼ最初のプランで完成しました。
日当たりも十分確保しています。
とりあえず外観から。
外観
玄関
玄関
ホール。
ホール
キッチンはお得意のオーダーキッチン。
キッチンと背面家具の天板は厚いステンレスのヘアライン仕上げ。
背面家具天板の奥行きを広くしたのは、奥様のアイデア。
これはすばらしい。
奥行が狭いと、炊飯器の蒸気で吊戸棚が痛んでしまう。
しかし、機械式の蒸気処理機は故障+廃盤の心配がある。
広いキッチンスペースだったので、背面家具天板の奥行きを広くするというのがベストな選択でした。
天板の奥行きを広くして、蒸気を逃がすスペースを取るというのは、意外と思い付きそうで、思いつかない。
背面家具天板の奥行きは75cm。
背面家具
ステンレス天板。うちのショールームと一緒。広くてなんでも置ける。掃除も楽。見学希望は弊社へ。
ステン天板
シンク下はゴミ箱置き場。これだけでは足りないので、背面家具のキャスターワゴンにもゴミ箱が置ける。
ゴミ箱置き場
ユーティリティ。キッチンと繋がる家事動線。
ユーティリティ
施主のアイデアが、その後の定番、もしくは次の家づくりのヒントになることも多い。
と、このようにカッコ良いことばかり書きましたが良いことばかりのはずはない。
建築は上手く行くことばかりじゃない。
上手くいかないことも多い。
自画自賛ばかりで気持ち悪いので、引渡し後のYM-houseのクレームを書きます。
上記のホールの写真。
奥の引き戸をあけるとガレージ。引き戸なので隙間風が入り、引渡し後、5回くらい隙間を無くす作業をした。この引き戸は断熱材入りだ。しかし、気密は良くなかった。手を当てると風が入ってくるのはわかる。
明日(1/24)も建具屋さんが行って隙間を無くす作業をする。今度はかなり良くなると思う。
もうアルミの引き戸以上の気密性は出ている。しかし、他の部分の気密性が良いので、隙間があると目立つ。隙間風が入っている場所が分かるということは、他の部分の気密性が取れている証拠。
ここは使い勝手よりも気密性重視で、既製品の木製のテラスドア(スゥェーデン製トリプルサッシ)が良かったかもしれない。
しかし、計画時。他が全て引き戸なので、ここだけ開き戸にするのは違和感があった。
テラスドアにすると、ドアが床から上がるし、ドアデザインの統一感は無くなるので、難しいところだ。
建築はいつも二律背反

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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コメント
紅春1970【3】

素晴らしい お家もそうですが クレーム内容を赤裸々に発表できること なかなか出来ないことですよね 日々是前進ですね^^

2009年01月24日
ヨシダクラフト

紅春1970【3】さん >素晴らしい >お家もそうですが >クレーム内容を赤裸々に発表できること >なかなか出来ないことですよね >日々是前進ですね^^

2009年01月24日