2019-08-21
SH-house(宇都宮市)
自然素材

板庇(いたびさし)が、栃木で建てる家に適している2つの理由

板庇にも水勾配を付けて耐久性を高めた。胴縁はエアホール胴縁。

窓の上に付いている「小さな屋根」のようなものが板庇です。

 

大工が杉材で造って取付けた後、板金業者があずき色のガルバリウム鋼板を巻きました。あずき色は、外壁や屋根の色と同じです。

 

板庇は幅が900mmで厚さ30mm、外壁からの出は170mm。

 

今回は、杉板の木口を見せずに仕上げました。道路から建物を見上げると、庇の下側の杉板が見えます。

 

宇都宮市は昔から「雷都(らいと)」と呼ばれるほど、雷雨が多い地域です。

 

板庇があると、小雨程度なら窓を開けられるので室内の快適性も上がりますし、日射を調整する効果もあります。

 

板庇の材料は、栃木県産の杉材を使っているので、外観に木材の温かみと地域性をプラスできます。

 

Q1.0住宅(壁の断熱厚さ210mm以上の付加断熱の住宅)では、板庇を付けるにも付加間柱部分に下地が必要になるので、手間が掛るため、行っている住宅会社は少ないのが現状です。

 

今日は板庇(いたびさし)が、栃木で建てる家に適している2つの理由をブログにします。

 

庇(ひさし)とは?

窓や勝手口、もしくは玄関等の「開口部」の上に付いた小型の屋根を庇と言います。

 

板庇の温熱的役割と効果

外壁と同じあずき色のガルバリウム鋼板を葺いた。外壁の色も建物に落ち着きを与えるため、出来るだけ少なくする。

この板庇があれば、小雨程度なら窓を開けておいても室内に雨が入ってきません。夏の雨の日にも窓を開けて通風できるので室内の快適性が上がります。

 

特に今くらいの季節、夏の終わりでクーラーを付けるまでもないが、少し通風して涼しくしたい時に最適です。庇が無いと雨の日は窓を開けられませんが、この板庇があれば雨でも通風できます。

 

雨の日に窓を開けられると、室内の快適性を上げやすいです。

 

また、直射日光が室内に入るのを調整する効果もあります。特に西側、庇によって夏の西日を遮る効果があります。庇によって外壁にできる影は、直射日光を遮っている証明です。

 

板庇のデザイン的効果

板庇は耐久性の高い、赤身の杉材を使った。板金は、板の下端から21mm貼り下げているので、板庇は雨の影響を受けにくい。

建物を下から見上げると、板庇の杉板が見えます。板庇は、栃木県産の杉材を使っているので、外観に木材の温かみと地域性を反映できます。

 

板庇により、外観に水平ラインが加わり、外壁に影が付くので奥行感が出て、のっぺりした外観になりにくいです。

 

板庇は、良質な栃木県産の杉材で造れて、かつ(雷)雨の日に窓を開けることが出来ることが、板庇(いたびさし)が、栃木で建てる家に適している2つの理由です。

 

日射遮蔽関連のブログはこちらもご覧ください。

軒や庇が出ていて、夏に窓から強い日差しが直接入って来ない場合でも、日射遮蔽用外付けロールスクリーンを付けているのは何故か?

 

この本を読みながら、これを食べます。ドライフルーツであるナツメヤシは施主のSHさんに頂いたのがメチャウマだったので、これを買いました。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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