「高断熱住宅の漫画」2冊、新築編とリフォーム編が無料でダウンロードできるので、これから家づくりする人は読んでおこう
今日のブログは、新住協で発行している「高断熱住宅の漫画」、新築編とリフォーム編の2冊が無料でダウンロードできるのをご紹介します。
以前、「新住協の高断熱住宅 新築編」の漫画の見どころはブログに書きましたので、こちらをご覧ください。
高断熱高気密住宅は漫画で学ぶと分かりやすい!「新住協の高断熱住宅 新築編」
今日は、断熱リフォーム編の見どころを説明します。
ダウンロード先は一番下に貼ってあります。
「高断熱」は普段は見えない壁の中・床下・天井裏の「建築技術」なので、漫画で学ぶと分かりやすい
外壁材やフローリング等の表層の仕上げ材ならいつでも見える状態だし、触れることが出来るので、造り手側も説明しやすいし、住まい手側も理解しやすい。
しかし、「高断熱」という超重要な部分は、壁の中や床下、天井裏に「隠れている」ので、造り手側はその機能や効果を説明しにくく、住まい手側も理解しにくいのが現状です。
家の快適性や省エネを左右する「高断熱」は、普段は見えない壁の中・床下・天井裏の「建築技術」なので、漫画で学ぶと分かりやすいです。
既存の木造住宅はなぜ寒いのか?
家が寒い理由は、施工されている既存の断熱材が効いていないからです。その理由がイラストと文章で分かり易く書かれています。
断熱材が効かない理由は、「壁の中で上昇気流が発生しており、既存の断熱材が効いていないから」。
例えば寒い家では、1階の壁の一番下は、「床下から空気が上がってくる、隙間のある構造」になっており、室内で暖房されると、暖かい空気は上にあがる性質があるので、壁が次から次へと床下から冷たい空気を吸い上げてしまい「壁の中に上昇気流が起きて、既存の断熱材が効かない構造になっている」
この「気流止めがされていないことによる、断熱材が効かない構造」は、建築のプロである一級建築士や大工さんでも知らない人がいるので、注意が必要である。
「気流止め」の設置で既存の断熱材が復活する
壁の中に上昇気流が生じないような「気流止め」を設置すると、既存に設置されていた50~100mm厚さの断熱材が本来の性能を取り戻す。
以下は私の意見です。
栃木県内で多い、床断熱の家で一番簡単で方法としては、床下に潜りこんで、床断熱として現場発泡ウレタンを吹く方法がある。
この方法だと、気流止めができる上に、床の断熱も厚く出来るので効果があると思います。
床の現場発泡ウレタン断熱リフォームの施工例をブログにしました。「床下から行う床の断熱リフォーム」は、更新性の点からは、グラスウールのほうが良いのですが、費用は現場発泡ウレタンのほうが、かなり安いので、両方見積すると、グラスウールにはならないのが現状です。その経緯もブログに書きました。
【更新】床下から行う「床の断熱リフォーム」をする時は、防蟻再施工と防湿シート敷の同時施工がおススメ
同時に天井裏に潜り込んでブローイングを行い、天井断熱を強化すること。
また、既存窓の内側に樹脂製のペアガラスサッシの内窓を取り付けると効果的です。
この3つの断熱リフォームは、どこも壊さずに行えるので、「解体処分及び新設の工事を行う必要がない」のでお金が掛かりにくいのが良いのです。
「気流止め」の設置で内部結露も殆ど防ぐことができる
内外装に、できるだけ手を付けないで行う断熱改修では、外側に通気層も設置できないし、室内側に防湿層も設置できないので、誰しもが壁体内結露が生じてしまうと考える。
しかし、実際には「気流止めを設置」すると、これまで生じていた「壁体内結露」も止まってしまうことが多い。
「気流止めをすると、壁体内結露が止まることが多い理由」は、壁内に水蒸気が流入する原因は殆どが壁体内に起きる上昇気流の発生による湿った空気の吸い込みであり、「気流止めによって上昇気流が無くなれば、湿った空気が壁内に入り込むことは激減する」
外装材が若干でも透湿性があり(タイル貼り等の非透湿外装でなく)、内装はビニールクロス貼りで比較的透湿抵抗があると、内部結露は止まりやすい。というのが、分かり易い文章と漫画で描かれています。
高断熱漫画のダウンロードはこちら
高断熱住宅の漫画は以下からダウンロードできます。
印刷された新築編の漫画が欲しい栃木県内の方は、先着10名様まで郵送しますのでご連絡ください。自己紹介は書いてください。
ゴールデンウィークは、この缶酎ハイ飲みながら、AmazonプライムでBOSCH/ボッシュを見ています。
Amazonオリジナルの刑事ドラマで脚本がイイ。レビューがメッチャ高いのも納得しました。今シーズン2の9話を見ています。
有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。
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