2018-02-24
インテリア・家具・収納
住宅設計

造作建具に使うチェッカーガラス等の、レトロガラス(デザインガラス)がネットで買えるお店を掲載しました

チェッカーガラス

室内の造作建具(造作ドア)にガラスを入れる場合は、一般的な透明ガラスでなく、シルエットだけが見えるような、レトロガラス(デザインガラスとも言われている)を入れることが多いです。

 

レトロガラスを買うのはネット。ネットで買ったガラスを地元の建具屋さんに支給して、建具塗装が終わった後に、造作建具に入れてもらいます。

 

今日のブログは、レトロガラスを注文する場合の注意点と、造作建具・既製品建具のメリットとデメリットを書きます。

 

ネット上で、チェッカーガラス等のレトロガラスが買えるお店

10年以上前は、ネット上でレトロガラス(デザインガラス)を専門に扱うお店は、「がらすらんど」さんくらいでしたが、現在は多くのお店が扱っています。

 

ネット上のレトロガラス専門店

がらすらんど 

エスアイガラス 

デザインガラス.COM 

オーダーガラス.COM

コダマガラス 

 

レトロガラス(デザインガラス)の種類

チェッカーガラス

赤、青、黄色、緑の建具ガラス

 

色付きガラスを使った建具

 

造作建具のレトロガラスはこんな梱包で送られてくる

ガラスは大きな段ボールに入って、宅配便で送られてきます。

人間と同じくらいの大きさの、段ボールに入って送られてきたガラス。

縦ストライプガラス(モールガラス)

大きな段ボールにガラス1枚。新聞紙がクッション材

 

造作建具のレトロガラスは、まとめて送ってもらうと梱包送料が安く済む

レトロガラス(デザインガラス)

ガラスは割れやすく梱包も大変です。またガラスは、折り畳み出来ないので、大きなガラスの場合は大きな段ボールで梱包されており、送料も高め。

 

ガラスを1枚だけ送ってもらったりすると、ガラス代金より梱包送料のほうが高くなったりします。

 

ですから、まとめて注文して、同じサイズのものや、一緒に送れるものは、まとめて送ってもらったほうが、梱包送料が安く済みます。

 

また、建具のデザインとガラス寸法が確定していないと、手違いで何度もガラスを送ってもらったりすることになりますから、無駄な出費になります。

 

ガラスの切断は、建具職人では出来ないので、正確な寸法でカットしたものを送ってもらいます。

 

ガラスを、まとめて確実に注文するには、建具表(図面)を描き見積し、注文することが必要

 

建具表という図面。ガラスの種類と大きさ、枚数が分かる。

建具のガラスを確実に注文するには、建具表(図面)を描いて見積し、注文します。

 

建具表でドアのデザインと、ガラスの大きさ、ドアハンドルの仕様、鍵の仕様等を決めて、契約前に見積しておきます。

 

一般的な住宅を造る場合は、室内のドアは既製品の建具を使うので、建具表は描きません。

 

既製品建具(既製品ドア)の場合は、ウッドワンや大建工業等の建材会社のカタログから、出来ているドアを選ぶだけなので、建具表は必要ないのです。

 

既製品ドアを採用する場合は、お客さんや職人達との打合せや、建具表を描く手間を省略でき、材木屋・大工・建具職人・ガラス屋・塗装職人等、複数の職人や建材屋の人件費も掛らないので安く済みます。

 

しかし、既製品建具(既製品ドア)には、決定的なデメリットもありますので解説しましょう。

 

造作建具・既製品建具のメリットとデメリット

既製品建具(既製品ドア)とは、このようなモノ。

室内に占める建具(ドア)の面積は大きいので、建具は、インテリアの印象を決める重要なパーツになります。

 

室内ドアを既製品にしてしまうと、建売ローコストビルダーやハウスメーカーのような、ありきたりの室内になってしまうばかりか、廃盤になってしまうと、修理が効かなくなる可能性が高いのが、既製品建具(既製品ドア)のデメリットです。

 

上記写真の既製品建具の表面は、一見本物の木に見える、木目模様の付いたシートが貼ってあることがほとんどです。この木目シートは15年くらい経つと剥がれて安っぽくなることがあります。しかし、その時には、建具は廃盤になっており修理が効かない可能性が高いのです。

 

ドアが廃盤になっていた場合、既製品建具はドアと枠が一体型ですから、壁まで壊すことになるので、大がかりになりお金も掛かります。

 

既製品建具のウッドワン等には、無垢材を使ったドアもありますが、既製品のドアはレバーハンドル等の金物が安っぽく、ドア自体もありきたりなデザインであることが多いです。

 

対して、造作建具は、大量生産の工業製品でなく地域の職人達が造る一品生産です。大量に造られた工業製品でないので、廃盤になることがありません。職人が居る限り修理が可能。

 

また、造作建具はドアとドア枠が一体型ではないので、ドアのみの交換も可能です。ドア枠も無垢材で造るので、表面の木目シートが剥がれて、安っぽくなる心配もありません。逆に経年変化して、味わいが出てきます。

 

何より、造作建具の場合は、家具と建具を同じ材料にしたり、室内の統一感も出せるので、既製品の建具で構成された室内のように、安っぽい違和感がありません。

 

注文住宅を建てる方のうち、ハウスメーカーやローコストビルダーの造る家のインテリアに違和感がある人は、工務店に依頼するのが良いかもしれません。

 

その時は、違和感のないデザインと、修理しながら長期使用できるお得さがある造作建具はマストアイテムです。

 

造作建具については、ブログ等色々書いています

 

【会話】建具職人が造った造作ドアは、時を経ても別の建具職人が修理出来る!しかし既成品ドア (既製品建具)は古くなると修理が効かない可能性が高い!という職人との会話

 

 

造作ドア(造作建具)にすると決めた理由は「吉田さんの造る住宅はダサイ!」と言われたからでした

 

ウィルホーム倒産!ネットの普及で、これといった特徴の無い住宅会社は自然にローコスト住宅会社に転落してしまう時代

 

展開図や建具表を描いてシンプルな室内にする理由

 

最近、藤原和博さんの著作と著作に掲載されているおススメ本を読んでいます。この本には、藤原和博さんがおススメする50冊が掲載されています。おススメ。

 

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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