2018-01-18
住宅設計
犬・猫と暮らす家

犬と暮らす家では「玄関とリビングをできるだけ離すのが良い理由」

事務所に居る私の犬。来客時は、縄張りを主張して吠えるので移動させる。

 

今日のブログは、犬と暮らす家では「玄関と犬の居るリビングの位置をできるだけ離すのが良い理由」を下野新聞の記事を引用して書きます。

 

結論を先に言うと、「犬にとって玄関は、見知らぬ侵入者の現れる特別な場所なので、縄張りであるリビングと玄関が近いと猛烈に吠える」。

 

だから「犬と暮らす家を新築もしくはリフォーム・リノベーションする場合は、玄関とリビングを離して間取りの工夫をしたり、玄関ホールと廊下の間にドアを設けて直ぐに玄関に行けないようにするのが良い」という話です。

 

「犬の来客に対する吠え」は頻度が高いことなので、犬と暮らす家を建てる方は、設計前に、間取りやドアの位置を意識しておいたほうが良い

下野新聞2018.1.6「ペットと暮らす住まいのかたち」

 

何度かブログで取り上げていますが、現在、下野新聞(栃木県の地方新聞)の土曜日に連載中のコラム「ペットと暮らす住まいのかたち」は、ペット暮らす家を造りたい飼い主と、住宅設計者に「気づき」を与えてくれる良記事である。

 

2018年1月6日版では、「侵入者現れる玄関」と題して、「犬の居るリビングと玄関の位置関係」と「侵入者に吠える犬の習性」を分かりやすく解説しています。

 

玄関とリビングが近い間取りでは、犬が過剰にほえる、次のようなケースが頻繁に起きます。

①知らない人が玄関に現れた。ので

②吠えたら、

③その人を追い払うことができた。

④だから、いつも吠える。

 

コラムを読むと、この侵入者に吠える犬の習性は当たり前のことであり、また小さな家の場合は、玄関とリビングの距離を取ることは難しい場合もあるでしょう。

 

しかし、「犬の来客に対する吠え」は頻度が高いことなので、犬と暮らす家を建てる方は、「間取りの工夫やドアの配置で解決できないか?」を設計前に意識しておいたほうが良いと思います。

 

玄関とリビングが離れていると、訪問者と飼い主が玄関で交わすやりとりは、犬に刺激を与えない

犬が興奮して玄関までついてきたとしても、ある程度の距離があれば、途中で落ち着かせたり、「待て」と制御したりする余裕が人間側に出来ます。

 

廊下と玄関ホールの間にドアがあると、飛び出しにも便利です。

 

ちなみに、我が家(事務所兼自宅)には犬が2匹居るが、犬が事務所に居る時に知らない人が来ると、「縄張りを主張して猛烈に吠える」ので、来客が分かっている時は、事務所に犬を下ろさないようにしています。

 

こちらの犬や猫と暮らす家については、こちらブログもご覧ください。得意分野なので結構ブログを書いています。

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犬のための家づくりに参考になる本をご紹介します。

吉田武志

有限会社ヨシダクラフト 代表取締役・一級建築士栃木県宇都宮市を中心に、手作り感のある「暖房を止めて寝ても朝寒くない快適な注文住宅」と既存を生かした「リフォーム・リノベーション」を手掛けている。創業118年の工務店(2017年現在)。

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